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タグ:Zedd ( 34 ) タグの人気記事
[PART1] Zedd, Maren Morris and Grey – The Middle
Zeddが新しいシングルをリリースすることを知ったのは、彼が投稿したTwitterの動画からです。彼は “EXCLUSIVE PREVIEW” と書いて、動画ではフォロワーを焦らすようにほんの一瞬だけ曲を再生しました。そのときに見せた彼のクールな、そして自信に満ちた笑顔が強く印象に残っています。スネアらしき音と女性と思われる歌声の一部が響き、それだけで気持ちが熱くなりました。
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それから10日ほどが経って時は満ち、新曲「The Middle」の配信が始まりました。ボーカルにMaren Morrisを迎え、トラックの制作をGrey(Kyle TrewarthaとMichael Trewarthaの兄弟によるDJ/プロデューサーのデュオ)と共同で行なった曲です。ストリーミング・サービスで聴けるとともに、リリック・ビデオとミュージック・ビデオをオンラインで観ることができます。とても素晴らしいコラボレーションなので、曲の最初から最後まで存分に味わってほしいと思います。



Zedd, Maren Morris, and Grey – The Middle (Lyric Video)

時計が針を進める音に導かれて、Marenが歌い始めます。やがて歌声は鋭さと厚みを増します。 エレクトロニック・サウンドの中で、重心の低いタフな歌声がプレゼンスを示します。中でも ♪Why don’t you just meet me in the middle♪♪I’m losing my mind just a little♪ の部分がとても好きですね。曲の中で何度も繰り返されるフレーズですが、それぞれで雰囲気が少しずつ異なっていて、カラフルというのとは少し違う、マーブル模様のような色の違いを感じることができます。時として響く、切なさを感じさせる声が胸を打ちます。

Zeddのオリジナル・アルバムやコンピレーション・アルバム『STAY+』を聴いていると、個性豊かな歌声の持ち主に次々と出会います。その度に違う魅力に触れて、その曲を歌の観点からも楽しむことができますが、「The Middle」でも同じことが言えます。Zeddは僕にとって新しい歌声との出会いをもたらしてくれるキュレーターであり、音楽の世界を広げてくれる水先案内人です。
2018.01.30
by mura-bito | 2018-01-30 21:32 | Music | Comments(0)
[EN] Zedd – STAY+
The first album I bought in 2018 is STAY+ of Zedd, one of the most famous electronic music DJ/producers around the world. The album consists of the songs which Zedd created or participated in as a guest or remixer and are remixed by others. The songs are largely not included in his original albums.



Zedd and Alessia Cara – Stay

STAY+ is prepared for Zedd lovers in Japan. People worldwide can download it or listen to it on Spotify or Apple Music. New song is not included in it. However, I think that it is an unique, characteristic compilation album. I will introduce three features of STAY+ to you: collaborations with some singers, remixes, and original nonstop mix.



Zedd and Liam Payne – Get Low

The first is that the album includes the impressive collaborations: Stay with Alessia Cara, Get Low with Liam Payne, Candyman with Aloe Blacc, Break Free with Ariana Grande, and Starving with Hailee Steinfeld and Grey. The singing voices of all the singers you can listen to in this album are distinct and beautiful. Enjoy the colorful voices.



Hailee Steinfeld and Grey – Starving [feat. Zedd]

Secondly, you should listen to the dynamic remixes: Stay remixed by Yasutaka Nakata, who is a famous electronic music DJ/producer in Japan; Get Low remixed by KUURO, a young electronic music duo consisting of Jordin Post and Luke Shipstad. In addition, you can listen to the song remixed by Zedd: Let Me Love You, originally performed by DJ SNAKE and Justin Bieber. I think that the structure of this Zedd remix is like progressive rock such as Yes.



Zedd and Aloe Blacc – Candyman

One more notable thing is that Zedd Mega Nonstop Mix has a role to close STAY+. The mix includes his signature songs such as Find You and Spectrum with Matthew Koma, I Want You To Know with Selena Gomez, Stay The Night with Hayley Williams of Paramore, and Clarity with Foxes. I am impressed by a series of the attractive voices. You will be impressed, too.
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2018.01.11
by mura-bito | 2018-01-11 20:44 | Music | Comments(0)
Zedd – STAY+
Zeddはエレクトロニック・ミュージックの世界では説明が不要なDJ/プロデューサーです。彼の曲を集めた『STAY+』というアルバムがリリースされました。最新オリジナル・アルバム『True Colors』の後に配信された、比較的新しい曲を中心にまとめたコンピレーション・アルバムです。CDとしてリリースされているのは日本だけとのことですが、収録された曲はSpotifyやApple Musicなどのサブスクリプションでも聴けますが、僕はスピーカーを鳴らして聴きたいと思ったのでCDを購入しました。



Zedd and Alessia Cara – Stay

本作を気に入った理由は、特徴的な歌声の持ち主との共作が収録されているからです。Alessia Caraとの「Stay」、Liam Payneとの「Get Low」、Aloe Blaccとの「Candyman」は、歌声はもちろんのこと、サウンドのアプローチも異なっていて、どれも素晴らしい曲です。アルバムというパッケージで聴くと、並んだ曲が生み出す「流れ」があって、それが自分にフィットするととても楽しい。個別に曲を聴く場合とはまた違う気持ちで聴くことができます。



Zedd and Liam Payne – Get Low

Ariana Grandeの「Break Free」など、Zeddが参加した曲も収録されています。こうして一枚に収まって並んでいると、コラボレーションの機会の多さや多彩さが際立ちますね。また、『True Colors』にも収録されている「Beautiful Now」は日本のテレビでもCMなどで流れていたので、耳にした人も多いかと思います。♪BA BA BA...♪ と繰り返す決めのフレーズは、EDM的な盛り上がりと相俟ってとにかく楽しい。



Zedd – Beautiful Now [feat. Jon Bellion]

このアルバムを聴いてその魅力に気づくことができた曲があります。Hailee SteinfeldとGreyの連名で発表された「Starving」や、中田ヤスタカがリミックスした「Stay」です。今やサブスクリプションですぐに聴けますが、タイミングというものがあるのでしょうか。リリースされたときには「今は違うかな」と思って聴かなかったものの、聴きたいと思う気持ち・衝動が高まるとカチッとはまって何度も聴きたくなります。



Hailee Steinfeld and Grey – Starving [feat. Zedd]

「Starving」で聴けるHailee Steinfeldのボーカルはとても綺麗で心地好い。穏やかな曲の中で熱く燃えるものを閉じ込めているイメージが浮かぶ歌声です。「Stay -Yasutaka Nakata Remix-」では、使われている音が気持ちよくて、特にベースの使い方がとても好きです。これまで彼のサウンドを聴いてこなかったのですが、そんな自分でも魅力がよく分かるリミックスだと思います。



Zedd and Aloe Blacc – Candyman

アルバムの最後には、「Papercut」から始まりさまざまな曲をつないで「Addicted To A Memory」で終わるノンストップ・ミックスが収録されています。途中の「Find You」、「I Want You To Know」、「Stay The Night」、「Clarity」が並ぶ展開がとても好きですが、これはMatthew Koma、Selena Gomez、ParamoreのHayley Williams、Foxesと魅力的な歌声がつながることを意味します。このミックスを聴くだけでもZeddの音楽の魅力を感じることができます。幅広さは言わずもがなです。休むことなく続くサウンドの連鎖に身も心も委ねたくなります。
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2018.01.09
by mura-bito | 2018-01-09 21:54 | Music | Comments(0)
Zedd & Liam Payne「Get Low」:色気を生み出す音と声の中毒的なスパイラル
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Zeddの新曲「Get Low」は、色気に満ちたダンサブルな曲です。One DirectionのLiam Payne(リアム・ペイン)をボーカルに迎えて、その歌声をエレクトロニック・サウンドと組み合わせると、鮮やかに輝く音楽が産み落とされます。Zeddは女性の声だけではなく、男性の声も上手に料理して素晴らしい曲に仕上げます。例えばAloe Blaccとともに制作した「Candyman」もまた色気のある格好良い曲であり、僕はとても好きです。

「Get Low」の魅力のひとつは、そのリズムですね。EDM的な盛り上げ方とは異なり、聴き手を徐々に侵食するようなループが特徴的です。ずしりと重みを感じるキックと、絡みつくベース。ハウス・ミュージック的というか、あるいはそのサブカテゴリーに属するのかもしれませんが、ぐるぐると螺旋を描くリズムにはこの上になる中毒性があります。音の渦に吸い込まれて、いつの間にか目の前の世界が変わっている。



Zedd & Liam Payne – Get Low (Infrared)

曲に漂う色気のもうひとつの要因はLiamの歌声です。その色気を構成するのは艶やかさと気怠さでしょう。さらに歌声の中に潜っていくと、切なさや哀愁といった、メランコリックな空気を感じます。その源泉は声か、メロディか、サウンドか。あるいは三者が混ざり合うからこそ生まれる空気なのか。

曲の進行とともに歌声は表情を変えます。言葉の運び方が変わるとでもいいましょうか。言葉が連なっては離れることでメロディは流動的になり、心地好い流れ、心地好い響きを生みます。言葉を突き刺すように放つのではなくて、手の触れる距離にいる相手に向かって届けるイメージです。腕の中、でもいいのですが。



Zedd & Liam Payne – Get Low (Official Tour Edit)

YouTubeには「Get Low」の音源がアップロードされています。片や “Infrared” と題し、もう片方は “Official Tour Edit” と題しています。ビデオ・アートのように楽しむ場合は前者、Zeddのライブ感を味わいながら聴く場合は後者を再生してみてください。

2017.07.20
by mura-bito | 2017-07-20 21:58 | Music | Comments(0)
Zedd & Alessia Cara – Stay
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Zeddの新曲「Stay」がリリースされました。共演するAlessia Caraが素晴らしい歌声を聴かせてくれます。Ariana Grande、Aloe Blacc、Hailee Steinfeldなど、さまざまなアーティストとのコラボレーションを続けるZeddですが、それぞれに独自の化学反応が起きる曲を生み出します。もはやEDMという枠を飛び越えて、ポップ・ミュージックのシーンに根差していますよね。日本でも、アルバム『True Colors』に収録された「Beautiful Now」という曲が車のコマーシャル・ソングに使われました。

All you have to do is STAY.

芯のあるリズムと、テーマ・メロディを奏でるシンセサイザーが織り成す「Stay」のサウンドは、シンプルでありながら厚みがあって、身体に脳にダイレクトに響きます。さらに、Alessiaの歌が重なると曲は優しく、それでいて艶っぽく輝きます。メロディの美しさと声の美しさが調和して柔和な光を放ちます。彼女の歌声は優しさと甘さ、哀愁と切なさをまといます。聴いていると心が震えます。わけもなく。



Zedd & Alessia Cara – Stay (Lyric Video)

「Stay」がリリースされる直前、リリック・ビデオが公開されました。僕はそれを再生するなり第一印象で「これは好きだ」と思いました。それは確信と言ってもいいかもしれません。ぱちんとスイッチをオンにした瞬間に部屋のライトが点灯するように、音が流れると同時に「聴く」と「好き」の回路がつながりました。初めてAlessiaの歌を聴きましたが、何の留保もなく好きと言える歌声です。

このところ新しい歌声を知る機会に恵まれています。意図せずしてアンテナの感度が上がっているのでしょうか。あるいは雑食MUSIC LOVERの本領発揮と言うべきか。これからも次々と新しい世界への扉が開かれ、そしてもっとたくさんの素敵な歌声に出会えるのではないか。根拠はないけれども、そんな予感がします。

2017.02.28
by mura-bito | 2017-02-28 21:15 | Music | Comments(0)
Zedd – Ignite


Zedd – Ignite

Zeddの新曲「Ignite」が発表されました。最近は、Aloe Blaccとの「Candyman」、Hailee Steinfeld、Greyとの「Starving」、Greyとの「Adrenaline」と、立て続けに共同制作の作品をリリースしてきましたが、今作は単独のクレジットです。YouTubeにアップされているのは、ゲーム『League Of Legends』とのコラボレーション・アニメであり、「Ignite」も聴くことができます。

実にEDM的な、Zeddらしい盛り上がりを見せてくれる曲です。エネルギーを溜め込み、Tim Jamesというシンガーが叫ぶ "Ignite!" というフレーズに合わせて、一気に放出する。身体を刺激する音のエネルギー。音の爆発力に気持ちは解き放たれます。最近の共作と比べると、多くのファンの記憶にある音に回帰した感じがありますね。もちろんZeddの幅広さはEDMという枠に留まらないのですが、ベース・キャンプのようなポジションに一度立ち返ってみると、その魅力を再認識することができます。そしてまた新たな頂上へのアタックが始まるのでしょう。
2016.10.02
by mura-bito | 2016-10-02 10:16 | Music | Comments(0)
Zedd – Daisy [feat. Julia Michaels]
Zeddの「Daisy」は、ボーカルにJulia Michaelsというシンガーを迎えて制作された、柔らかな雰囲気の曲です。ストリングスの音やメロディがとてもきれいですね。2015年5月にリリースされたアルバム『True Colors』* に収録されていますが、リリース後、しばらくしてから音源がYouTubeにアップロードされました。
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「Daisy」で披露するJulia Michaelsの声や歌い方がとても良くて、心に迫ってきます。アルバムを聴いたときはどのようなキャリアの持ち主かも分からず、ただその声に惹かれました。アルバムでは他の曲にもボーカルやコーラスとして参加していますが、この曲が最初に印象に残りました。



Zedd – Daisy [feat. Julia Michaels]

この曲を聴きながら、一緒に同じ時間を過ごす何気ない日常のひとコマを切り取っているイメージが浮かびました。日常の中できらりと光る大切なものを見つける。それをデイジーの花に重ねて歌っているのかもしれません。

* inthecube: [PART3] Zedd – True Colors

2016.03.27
by mura-bito | 2016-03-27 16:38 | Music | Comments(0)
Zedd & Aloe Blacc – Candyman


Zedd & Aloe Blacc – Candyman

Zeddの新曲は、Aloe Blacc* とのコラボレーション作品です。タイトルは「Candyman」。ファースト・インプレッションとして、僕はソウル・ミュージックの雰囲気を感じました。歌メロやシンセサイザーのフレーズがソウルを感じさせるんじゃないかなと。年齢を重ねた男性の色気が漂いますが、彼のタフなボーカルが大きく貢献していますよね。そしてそれを料理するZeddのセンスも素晴らしい。

* 彼はAVICIIのヒット曲「Wake Me Up」に参加しています。

音の数を絞っているため、EDMをイメージすると拍子抜けするかもしれませんが、ひとつひとつの音が色っぽくて、とても聴き応えがある曲です。エレクトロニック・サウンドの気持ち良さを感じられる、じっくりと聴きたい曲ですね。インパクトで聴き手をぶん殴るというよりは、そっと肌をなでて虜にする感じでしょうか。音の手触りをぜひ感じてみてください。

2016.02.27
by mura-bito | 2016-02-27 17:50 | Music | Comments(0)
Ariana Grande – The Remix
The Remix

The Remix

Ariana Grande


Ariana Grandeの『The Remix』は、日本だけでリリースされたリミックス・アルバムです。彼女のシングル曲やコラボ曲のリミックスを聴くことができます。ジャケットも日本を意識しており、シンプルながらもポップなイラストが飾っています。彼女はSUMMER SONIC 2015にも出演しますし、彼女のチームは日本を悪くない市場だと捉えているのかもしれません。もちろんAriana自身が日本に好意的だとも考えられますが、それだけで作品が(コンピレーションとはいえ)制作されることはないはずですよね。

***

今や、ソフト・シンセの音は流行を通り越して、音楽制作におけるメジャーな選択肢になっていると言えます。『The Remix』に収録された曲もソフト・シンセの音をきかせたエレクトロに仕上がっています。テナーの音やIggy Azaleaのラップをフィーチャーした「Problem」[1] は、アプローチの異なる3つのバージョンが収録されています。ソフト・シンセの音に気持ちよく酔うことができます。"Dave Aude Twerk Edit" と "Dawin Remix" は、ともにキックとスネアとベースの使い方が格好いい。

「Break Free」[2] はZeddが曲を提供してミュージック・ビデオにも出演しましたが、ここでは彼によるextended mixを聴くことができます。オリジナルの印象を残しつつ、音を加えることで変化をつけています。オリジナルよりも引き締まった印象を受けました。「One Last Time」[3] のリミックスも、エレクトロの良さがメロディを引き立てていますね。哀愁が漂う、いわゆる「泣き」のメロディと、乾いた感じのエレクトロニック・サウンドがうまく混ざります。それらを支える四つ打ちのリズムもまた心地好い。

***

他にも、Jessie JやNicki Minajとコラボした「Bang Bang」や、葉加瀬太郎のバイオリンを重ねたバージョンもある「Baby I」などのリミックスが収録されています。『The Remix』で初めてArianaの音楽に触れるのもいいのではないでしょうか。リミックスをきっかけにオリジナルを聴いて他の曲も聴くことで、そのアーティストを好きになる、というケースはあります。シンセサイザーの音が好きな人であれば、琴線に触れる曲を『The Remix』で発見できるかもしれません。

[1] inthecube: Ariana Grande – Problem [feat. Iggy Azalea] (Music/Lyric Video)
[2] inthecube: Ariana Grande – Break Free [feat. Zedd] (Music Video)
[3] inthecube: Ariana Grande – One Last Time (Music Video)

2015.07.10
by mura-bito | 2015-07-10 21:24 | Music | Comments(0)
Zedd – Clarity
Clarity

Clarity

Zedd


Apple Musicを使い始めたので、Zeddのデビュー・アルバム『Clarity』を聴いています。これまでアルバム全体を聴いてはいなかったものの、Foxesをフィーチャーした「Clarity」[1] 、それに「Stache」[2] というインストゥルメンタルはダウンロードして聴いていました。また、ParamoreのボーカルであるHayley Williamsをフィーチャーした「Stay The Night」[3] は、『Clarity』のデラックス版に収録されています。

素晴らしい、実に素晴らしい。Apple MusicでEDMを開拓してみようと思い、その流れに乗ってこのアルバムにもアクセスしてみました。詮無きことながら「なぜもっと早く聴かなかったのか」という後悔はありますが、これも巡り合わせなのでしょう。Zeddを知った2年前にアルバムを聴いて、今と同じだけの感動を得られたかどうかはわかりません。音楽というものは、聴いたそのときが自分にとっての旬なのかもしれません。

***

『Clarity』を聴いていて思うのは、曲の並べ方が巧みだということです。曲と曲のつなげ方を、アレンジの段階から考えていたのだろうと思います。それがわかるポイントが3つほどあります。「Hourglass」の終盤の音は、続く「Shave It Up」の一部を使っています。前者の音から後者を発想したのかもしれませんが、いずれにしても、ふたつの曲が共通の音でつながることで勢いが増します。

また、「Codec」と「Stache」というふたつのインストゥルメンタルの組み合わせも素晴らしい。それぞれを聴くだけでも素晴らしいのだけど、両者の音が関連しているので、つなげて聴くと新たな魅力に気づくことができます。そして、「Fall Into the Sky」から「Follow You Down」、そして「Epos」に至る流れがアルバムの最後を飾り、気持ちよく聴き終えることができます。

***

音の太さは『Clarity』の特筆すべき点です。たとえばDavid Guettaやdeadmau5はとんでもない厚さのキックを鳴らしますが、Zeddも大概ですよね。EDMの先達に負けず劣らず、重くてタフな音です。いやはや、「Shave It Up」や「Codec」で吹き荒れるキックの嵐は、もう狂気の沙汰としか言いようがない。キックの連打に身を任せれば高揚すること必至なり。

ボーカルものもそれぞれに異なる魅力を放っています。「Hourglass」ではLiZ、「Spectrum」ではMatthew Koma、そして「Fall Into the Sky」ではEllie Gouldingといったシンガーたちが参加しています。Zeddはボーカルを活かすのに長けていますが、それは彼に限らず、EDMアーティストの必須条件ということもできますね。素敵な歌声を素晴らしい音で聴けるのはEDMというジャンルの優れた点でしょう。新たな声、新たな魅力に出合えるチャンスが、この『Clarity』というアルバムにも詰まっています。

[1] inthecube: Zedd – Clarity [feat. Foxes] (Music Video)
[2] inthecube: Zedd – Stache (Music Video)
[3] inthecube: Zedd – Stay The Night [feat. Hayley Williams of Paramore] (Music Video)

2015.07.09
by mura-bito | 2015-07-09 19:40 | Music | Comments(0)

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