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タグ:Gacharic Spin ( 13 ) タグの人気記事
Gacharic Spin – G-litter
Gacharic Spinのアルバム『G-litter』がリリースされました。前作『確実変動 -KAKUHEN-』からのインターバルは約1年半。これまでと同様にロックを軸にしつつ、随所でシンセサイザーのフレーズを組み込んだサウンドが印象に残ります。音に乗って届くのは、胸を打つメロディです。魅せる曲がいくつも詰め込まれています。アルバムを聴いて印象に残った曲をいくつかピックアップしてみます。
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アルバムのリード・トラックの役割を担うのが、1曲目に収録された「Redline」です。Gacharic Spinらしい肉厚な音とジェットコースターのような展開が魅力的な曲です。アグレッシブに駆け巡るシンセサイザーの音も効果的に使われています。勢いのある歌も聴くべきポイントですね。音が歌を呼んだのか、歌が音を呼んだのか。また、ミュージック・ビデオでは、パフォーマーもギターを持っており、ロック・スタイルを視覚的にも表現しています。

「your place」を聴いて印象に残ったのは、EDM系ヒット・パターンのシンセサイザーです。EDM全盛期に見られたパーティー・ソング的なサウンドではなく、EDMとポップスが融合した近年のエレクトロニック・ミュージックの要素というべきですね。シンセサイザーのリフに心は躍り、身体も踊りたくなります。Gacharic Spinはファンクの要素を加えた「踊れるロック」も得意としていますが、「your place」では、シンセサイザーのリフを入れてきたのが新鮮でした。シンセサイザーの音があるのとないのとでは印象が大きく変わるであろうサウンドです。



Gacharic Spin – Redline

Gacharic Spinはエモ系(というかオルタナ)の曲を聴かせてくれることがあります。例えば「TAMASHII」や「シナリオ」といった曲が挙げられ、僕はこれらがとても好きです。こうしたタイプの曲が今作にも収録されており、そのひとつが「Peacefully」です。ピアノが前に出るところは特に格好良い。メロディはエモーショナルに、鮮やかに響き、タイトルにも通じる視野の広い言葉が乗ります。

また、「アメフラレ」もメロディアスに響きます。心を揺さぶる歌メロですね。特に間奏では、メロディアスなギター・ソロを味わうこともできます。心地好いバンド・サウンドと歌を聴いていると、♪明日は雨 傘はさせないけど 一緒に濡れる覚悟はある♪ という歌詞が耳に残り、そのまますとんと心の中に落ちました。絶妙というべきか不思議というべきか、近いような遠いような距離感を表わした言葉だと思います。
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『G-litter』を聴いていると、そこかしこで自分の好きなフレーズやサウンドに出会えます。ものによってはこれまで聴いてきた曲の一部を想起させます。例えばhide with Spread Beaver、例えばParamore。ヨーロッパ出身のDJ/プロデューサーが使いそうなシンセサイザーのリフも見られます。音楽の記憶を呼び起こして今とつないでくれる、そんな体験ができるのもGacharic Spinの魅力だと思います。
2018.05.08
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by mura-bito | 2018-05-08 21:55 | Music | Comments(0)
Gacharic Spin – ジェネレーションギャップ
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Gacharic Spinの新曲「ジェネレーションギャップ」がリリースされました。アルバム『確実変動 -KAKUHEN-』がリリースされたのが昨年の9月なので、ちょうど1年のインターバルを挟んでいますが、その間もツアーや単発のライブを精力的にこなしていたようです。難聴が原因でパフォーマーのひとりがバンドを抜けざるを得ないという事態に見舞われましたが、5人編成になって初めての新曲が届きました。

「ジェネレーションギャップ」で印象に残るのは、ソウルやファンクの要素ですね。特にギターがファンクに寄っていて、ホーン・セクションやコンガ、ソウルフルに駆け巡るシャウトなど、変化球を織り交ぜたサウンドを聞かせてくれます。バンドの持ち味であるタフなロック・サウンドを基盤としながら、オールディーズな雰囲気を意図的にまとっています。その点では、Gacharic Spinの持ち味である「ガチャガチャ感」は健在ですね。



Gacharic Spin – ジェネレーションギャップ

ボーカルをとるのはいつものようにドラムの「はな」とキーボードの「オレオレオナ」ですが、特にオレオの割合の方が大きく、さらにミュージック・ビデオではフロントでパフォーマンスも披露します。オレオの歌声は、こういうファンキーな音によく合うと思います。綺麗に歌い上げるよりは、泥臭く言葉を吐き出す方が、存在感があって、曲が骨太になるのかなと。

それは、デビュー・アルバムに収録されている「ガンバンバダンサー」というファンキーな曲を聴いたときにも感じたことです。ソウルフルな歌声がマッチするような曲では、彼女の歌がフィーチャーされるのかなと思います。僕はGacharic Spinではエモ系の曲が特に好きなのですが、ファンク系のノリを前面に押し出した曲ももっと聴いてみたいですね。その期待は「ジェネレーションギャップ」を聴いて、もっと高まりました。

2017.09.06
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by mura-bito | 2017-09-06 22:49 | Music | Comments(0)
Gacharic Spin – JUICY BEATS
ガチャっとBEST <2010-2014>

ガチャっとBEST <2010-2014>

Gacharic Spin


Gacharic Spinの「JUICY BEATS」は、インディーズで活動していた2011年に制作された曲です。僕は2016年にTOKYO DOME CITY HALLで行なわれたライブで初めて聴き、そしてすぐに気に入りました。シンセサイザーのリフが印象的なのですが、それでいてロック・サウンドは熱くて厚く、言うならばオルタナでしょうか。と思わせながら、ダンス・ミュージックにも通じるサウンド・メイキング。その中で鮮やかに舞うボーカルは、ボコーダーで加工され、紡ぐメロディは表情をくるくると変えます。無機質に響くかと思えば、息がかかるくらいに近くの囁きに聞こえる。切り口次第で楽しみ方は増えていく、おもしろい曲です。



Gacharic Spin – JUICY BEATS

ミュージック・ビデオがYouTubeにアップされています。光の使い方が印象に残る映像です。点滅するLEDライトをつけたグローブをはめて踊り、暗い部屋の中では、カラフルな光の点が生きているように舞います。別の場面では、投光器の光を背にして演奏する姿が鮮やかなシルエットを描きます。

当時のGacharic Spinにはボーカリストがいたのですね。パフォーマーもキーボード・プレーヤーもいない、オーソドックスなフォー・ピースのバンド。メンバーの変遷があるバンドですが、インディーズ時代の曲を集めたベスト・アルバムで過去の曲を遡って聴いてみると、サウンドの核は揺らいでいないと思えますね。もちろん演奏技術はプロフェッショナルの観点からすれば変わっているのでしょう。僕が好きなのは、バンドが生み出す音楽の「表情」です。喜怒哀楽に正直な人間のように、Gacharic Spinの曲にはカラフルな表情がありますね。バンドの姿が変遷しても、そのあたりは変わらず魅力的だと思います。

2017.02.03
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by mura-bito | 2017-02-03 22:32 | Music | Comments(0)
[PART3] Gacharic Spin な・な・なんと7周年!!!!!!! ワンマンツアー
Gacharic Spin な・な・なんと7周年!!!!!!! ワンマンツアー
2016.11.12 at TOKYO DOME CITY HALL

ダンガンビート/赤裸ライアー/デジタルフィクション/今を生きてる/L.I.B
PVガチャノミクス(MUSIC BATTLER/雪泣く~setsunaku~メロディー
溶けないCANDY/ファイナルなファンタジー/NEXT STAGE/Don't Let Me Down)
白がこの街と僕を染める/最後のピース/胸を張ってもいいんだよ/Across the now!!
Ben-Jan-Dan/恋愛スイッチ/パラリヤハッピー/JUICY BEATS/ギターソロ
ドラムソロ/KAKUHEN/アルブスの少女/シャキシャキして!!
爆弾娘(ボンバーガール)/Lock On!!/ゴー!ライバー/宝物/ハンティングサマー/WINNER

「Gacharic Spin な・な・なんと7周年!!!!!!! ワンマンツアー」の最終公演は、クライマックスに向けてアクセルをぐっと踏み込みます。ドラム・ソロが終わると、衣装を変えた他のメンバーがステージに戻ってきます。最新アルバム『確実変動 -KAKUHEN-』の核である曲、「KAKUHEN」が始まります。ここで一際魅せてくれたのは、パフォーマー1号まいと3号ねんねによる旗を振るパフォーマンスですね。最初は旗を床に置き、身体をフルに使って力強い動きを見せます。サビ前のブリッジで交互に旗を拾い、サビに入ると振り続けます。サビの途中でギターのフレーズに合わせて旗をぐるりと回し、掲げるようにぴしっと止めます。2人が繰り出すダイナミックな動きが観客を煽ります。

「KAKUHEN」で再点火した勢いは止まりません。アップテンポなメタル・サウンドに豪快な歌詞を乗せた「アルブスの少女」(半濁音ではなく濁音なのがポイント)、シングルおよびタイアップで知名度を上げたであろう「シャキシャキして!!」、キーボード演奏よりもボーカルでオレオレオナが目立つインディーズ時代の代表曲「Lock On!!」などを披露し、一気に駆け抜けます。そして、最新アルバムに収録された「ゴー!ライバー」という、お祭り騒ぎのように賑やかな曲で、本編を締めます。

***

アンコールはすべてインディーズ時代の曲で構成されました。観客の声援に応えてステージが再び照らされると、メンバーが姿を見せます。そして、はながひとりランウェイを歩いてサブ・ステージに立ち、なんとマイクを通さずに歌い始めます。声を、そして言葉を、すべての観客に届けます。「宝物」というタイトルに相応しく、ひとつひとつの言葉を大事に、ストレートに届けます。

ライブを締め括る最後の曲は「WINNER」です。この曲もまたインディーズ時代からライブの定番として演奏されてきました。その特徴は歌詞にちなんだパフォーマンスです。まいとねんねが曲中のほとんどを走る(その場で腿上げし続ける)という、けっこう無茶苦茶なことをします。二時間半を超えるライブの、その締め括りとしてはあまりにもハードです。途中で倒れやしないかと思うほど観ている側もスリリングで、息を飲み、見守ります。

***

最後の「WINNER」のように、文字通り全力で走り抜けたライブでした。曲数が多くて、アルバムを聴いて知っていた曲も新しく知る曲もとにかくたくさん楽しめましたし、そして一曲一曲の演奏が濃密で、音に浸る感じがとても心地好かった。メンバーの個性を活かしたMCもおもしろく、どこを切っても楽しめるエンタテインメントだったと思います。強烈なインパクトを残した夜でした。

メンバーがステージから去ると、奥に設置されていたスクリーンに、ライブでも演奏された「白がこの街と僕を染める」のミュージック・ビデオ(のようなもの)が映し出されました。切々と歌うバラードながら、カラオケの映像を模していて、小ネタをあちこちに挟み、オチもつける始末。大いに笑いました。…というところからも、Gacharic Spinの幅の広さが伺えます。「『楽しませる』ことを楽しんでいる」バンド、という感じですね。

2016.12.08
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by mura-bito | 2016-12-08 21:09 | Music | Comments(0)
[PART2] Gacharic Spin な・な・なんと7周年!!!!!!! ワンマンツアー
Gacharic Spin な・な・なんと7周年!!!!!!! ワンマンツアー
2016.11.12 at TOKYO DOME CITY HALL

ダンガンビート/赤裸ライアー/デジタルフィクション/今を生きてる/L.I.B
PVガチャノミクス(MUSIC BATTLER/雪泣く~setsunaku~メロディー
溶けないCANDY/ファイナルなファンタジー/NEXT STAGE/Don't Let Me Down)
白がこの街と僕を染める/最後のピース/胸を張ってもいいんだよ/Across the now!!
Ben-Jan-Dan/恋愛スイッチ/パラリヤハッピー/JUICY BEATS/ギターソロ
ドラムソロ/KAKUHEN/アルブスの少女/シャキシャキして!!
爆弾娘(ボンバーガール)/Lock On!!/ゴー!ライバー/宝物/ハンティングサマー/WINNER

TOKYO DOME CITY HALLで行なわれた、「Gacharic Spin な・な・なんと7周年!!!!!!! ワンマンツアー」の最終公演。ライブは新旧の曲を織り交ぜ、息を吐かせる間もなく、テンポよく進みます。「恋愛スイッチ」という曲は、最新のアルバム『確実変動 -KAKUHEN-』に収録された一曲ですが、さて、タイトルからはどのようなサウンドを想像するでしょうか。ギターのTOMO-ZOがリード・ボーカルをとり、もちろんギターも弾きまくる曲です。アイドルソングと言ってもいいような歌詞ながら、ヘビーなバンド・サウンドとのギャップが大きく、ギターの音が観客を呑み込むように迫ってきます。

「パラリヤハッピー」と「JUICY BEATS」は、観客席の中央に設置されたサブ・ステージで演奏します。ドラムのはなとキーボードのオレオレオナはボーカルに専念し、パフォーマーのまいはパーカッションを叩き、ねんねはキーボードを弾きます。「パラリヤハッピー」の跳ねるリズムは聴いていてとても楽しく、身体が自然に揺れて心地好くなります。一方、「JUICY BEATS」はエレクトロの雰囲気が強く、四つ打ちを軸にしてダンス・ミュージックに寄ったポップス、という感じの曲です。6人はカラフルに光るグローブをはめて、円を描いて歌います。この曲の途中からメイン・ステージに戻り、再び生演奏が響きます。

***

サブ・ステージとメイン・ステージはランウェイでつながっていました。サブ・ステージでは、6人が集まって曲を披露する場面もあれば、パフォーマーの2人が観客を煽ったり、ソロでダンスを披露する場面もありました。中でも、まいのソロが印象的で、思わず息を呑みました。ギターのTOMO-ZOやベースのFチョッパーKOGAもまたサブ・ステージやランウェイを使って、ソロを披露します。横の移動に加え、縦の移動もあってライブは視覚的にもダイナミックに観客を刺激しました。

僕は上の席で観ていたためか、文字通りバンドを俯瞰していました。音としても動きとしても、バンドのメンバーが補完しながらライブ、あるいはGacharic Spinそのものを成り立たせていました。バンドを知ったころ、ボーカルがいないのはどう作用するのか気になったものです。実際に観ると、バンド全体が流動的に変化していました。パフォーマーの2人も基本的には同じ動きをしますが、もちろんそれぞれが独立して動くこともあります。6つの点が動いて視覚と聴覚が誘導される、それがおもしろいと思いました。

***

TOMO-ZOがひとりステージに残り、光を一身に浴びながらギターを弾きます。先述の「恋愛スイッチ」や、メドレーで披露された「ファイナルなファンタジー」もまたTOMO-ZOをフィーチャーした曲ですが、ギターを弾く姿は誰がどう見てもロック・ギタリストです。「アイドル担当」と言ってみせたり、ひらひらした衣装でアイドル的な要素をコミカルに入れたりしていますが、アイドルの皮を被った凄腕ギタリストと言うべきでしょう。変幻自在のギター・テクニックで観客を煽ります。

観客をヒートアップさせたTOMO-ZOと入れ替わりに登場したのは、はな。スティックとペダルを巧みに操って、TOMO-ZOに負けず劣らず、熱いドラム・ソロを披露します。テクニックと情熱がぶつかって輝いて弾けて、音が会場を満たします。いくつもの曲の間奏やインストで見せる(そして魅せる)プレイと同様に、身体にびりびり響いてくる音です。これだけの圧倒的なプレイを見せながら、多くの曲でボーカルも担当しているわけですから、多芸と言わずして何と言う。
2016.12.06

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by mura-bito | 2016-12-06 22:01 | Music | Comments(0)
[PART1] Gacharic Spin な・な・なんと7周年!!!!!!! ワンマンツアー
Gacharic Spin な・な・なんと7周年!!!!!!! ワンマンツアー
2016.11.12 at TOKYO DOME CITY HALL

ダンガンビート/赤裸ライアー/デジタルフィクション/今を生きてる/L.I.B
PVガチャノミクス(MUSIC BATTLER/雪泣く~setsunaku~メロディー
溶けないCANDY/ファイナルなファンタジー/NEXT STAGE/Don't Let Me Down)
白がこの街と僕を染める/最後のピース/胸を張ってもいいんだよ/Across the now!!
Ben-Jan-Dan/恋愛スイッチ/パラリヤハッピー/JUICY BEATS/ギターソロ
ドラムソロ/KAKUHEN/アルブスの少女/シャキシャキして!!
爆弾娘(ボンバーガール)/Lock On!!/ゴー!ライバー/宝物/ハンティングサマー/WINNER

ロックを軸にしたエンタテインメントを全力で届ける、6人が織り成す音楽的テーマパーク。Gacharic Spinが「な・な・なんと7周年!!!!!!! ワンマンツアー」の千秋楽をTOKYO DOME CITY HALLで迎えました。インディーズ時代の代表曲とメジャー・デビュー後の曲を組み合わせ、現在進行形のGacharic Spinを観客の記憶に刻み付けました。

できる限り多くの曲を披露したいという意図からか、次から次へと曲が繰り出されました。セット・リストは、9月にリリースされたアルバム『確実変動 -KAKUHEN-』の曲に加え、デビュー・アルバム『MUSIC BATTLER』やインディーズ時代の曲で構成されました。最新作の曲を多く披露しながらバンドの歩みもカバーし、そして愉快なMCを挟むことで、初めて観る僕のような観客にもバンドの魅力が伝わるライブになったと思います。

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ライブは「ダンガンビート」から始まります。インディーズ時代の代表曲のひとつであり、タイトルどおりに勢いを感じさせる曲です。続いて、メジャー・デビューを飾った曲である「赤裸ライアー」。ロケットスタートのように、デビュー・シングルからパワフルな音を示します。ところが、畳み掛けるような熱気にオーバーヒートしたのか、「赤裸ライアー」の終盤でドラムの音にトラブルが発生します。そのまま演奏するも、結局は演奏を止めてトラブルシューティングに入ります。そして、音が復旧すると、「テイク2」として、再び「ダンガンビート」から始まります。少し得した気分。

ライブは曲の新しい魅力に気付かせてくれる機会でもあります。ダイレクトに音に触れることで、アルバムを聴くときとは異なる印象を受ける。そうした状態で改めてアルバムを聴くと、さまざまな発見がある。「こういう音が鳴っていたんだ」、「このメロディがいい」と、ピントが合って鮮明に見えるように、魅力的な音やメロディに気付くことができる。それが「デジタルフィクション」という曲です。鋭角的なエレクトロニック・サウンドが生音と鎬を削ります。妖しく照らす光がパフォーマーの2人の動きを強調し、スリリングな雰囲気を強めます。

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リーダーであるFチョッパーKOGAはツアーを振り返って「演奏したい曲が多すぎて選曲に苦心した」と語り、そのためにメドレーを披露してきたと語ります。「PVガチャノミクス」と名づけられたメドレーでは、インディーズ時代の曲と『MUSIC BATTLER』の曲を組み合わせて披露します。ミュージック・ビデオが制作された曲で構成されているのですが、こうして続けて聴くとGacharic Spinの音楽は振れ幅が大きいと実感します。

ライブで聴いてみたいと思っていた「MUSIC BATTLER」もメドレーで演奏されました。骨太なハード・ロックが魅力の曲で、デビュー・アルバムの表題曲でもあります。実際に聴くと音の厚さとスピードが相乗的に組み合わさり、ヘビーな音の圧倒されます。ハートに火を点けてやろうと言わんばかりに、すべての音が戦闘態勢で迫ってきます。中でもドラムの猛々しさは強烈なインパクトを与えました。
2016.12.04

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by mura-bito | 2016-12-04 21:15 | Music | Comments(0)
[PART2] Gacharic Spin – 確実変動 -KAKUHEN-
確実変動 -KAKUHEN-

確実変動 -KAKUHEN-

Gacharic Spin


Gacharic Spinの『確実変動 -KAKUHEN-』はジェット・コースターのように駆け抜けていくアルバムです。一曲一曲に勢いがありつつ、それぞれが屹立して魅力を放ちます。ジャンルで括れば「ロック」ですが、そのひと言で語るにはあまりにも個性的な、そして多面的な曲ばかりが詰まった作品です。

最後のピース」は、ギターに乗せて歌がゆっくりと始まり、やがてリズムやピアノも加わりますが、どこか霧がかかったように薄くて、放心しているような響きを感じます。しかし、あるポイントを過ぎると一気にバンド・サウンドが弾けます。別れを綴った歌詞が、力強いビートに乗って羽ばたきます。たったひとつが欠けているだけで生まれた大きな喪失感。ぽっかりと穴が開いた心を、ひとつだけ埋まらないジグソーパズルに重ねます。

バラード調で切々と歌う「白がこの街と僕を染める」では、技巧的なギターのフレーズが雰囲気をつくり、それをベースが支え、イメージを膨らませる手伝いをしてくれます。タイトルや歌詞が台本だとすれば、表現力に満ちた演奏はカメラのようなものであり、物語を立体的にしてくれますね。雪空の夜を歩くイメージが浮かびます。ホワイト・クリスマスのように人々が往来する楽しげな風景よりは、人通りの少ない街角で、しんしんと雪の降る様子をぼんやり眺める静かな場面。切なく歌うように響くベースがイマジネーションを刺激します。味わい深く、溶けるように、じわりと境界線を滲ませる音に釘付けになります。

リスキーリスキー」はKrewella(クルーウェラ:アメリカのEDMデュオ)を思わせる、ロックの要素を含むEDMトラックです。「エネルギーを蓄積して一気に放出する」というEDMらしい展開を見せます。バンドの演奏にソフト・シンセの音をトッピングするというよりは、EDM系の音の方が目立ち、バンドの音がアクセントとして響くアレンジです。Gacharic Spinが本格的にEDMをやろうとしているとは思いませんが、まい&ねんねのパフォーマンスは、EDMでのアジテーションと親和性が高いんじゃないかなとは思います。



Gacharic Spin – 確実変動 -KAKUHEN- (Trailer)

最後の曲「アルブスの少女」(これまたすごい曲名だ)が短距離走のように勢いよく終わると、トラック・ナンバーがひとつ、またひとつと積み重なっていきます。堆積する無音、無音、また無音。ジョン・ケージのような無音の世界が果てなく続きます。何かの不具合なのかと思って訝っていると、突如として鳴り響くスネアの音に驚きます。降り積もった静寂を「77番目の曲」が破ります。

音で描くGacharic Spinの世界。ドラムで始まった後は、ギターとベースとキーボードも加わり、鮮やかなインストゥルメンタルが演奏されます。テクニカルに、そしてメロディアスに舞うギター・ソロは、1970年代的ロックを彷彿とさせます。シンセサイザーの音もどこかアナログ感が漂います。ミュージシャンたちが繰り広げるジャム・セッションは、アンサンブルを織り上げたり、個々の音を屹立させたりしながら、流れるように形を変えていきます。

Track 13から76までを無音にして、Track 77にインストゥルメンタルを収録しています。結成7周年ということでアルバムのジャケットやロゴも「7」をモチーフにしていますが、さらに重ねて、アルバムを締める曲を「77」番目に持ってくるというオチ。ボーナス・トラックのような扱いなのでしょうが、タイトルを付けて本編に組み込んでもらいたいと思うほど、素晴らしい演奏です。とても格好良くて、クールなエンディングを見せてくれます。こうした仕掛け(そしてそれは実に音楽的)もまた、アルバムを貫く「ガチャガチャ感」のひとつですね。
2016.11.09

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by mura-bito | 2016-11-09 21:38 | Music | Comments(0)
[PART1] Gacharic Spin – 確実変動 -KAKUHEN-
確実変動 -KAKUHEN-

確実変動 -KAKUHEN-

Gacharic Spin


腰の据わったリズムに、扇情的なギターとシンセサイザーが加わるのがGacharic Spinのサウンドです。そのスタイルは2016年9月にリリースされた最新アルバム『確実変動 -KAKUHEN-』でも健在です。前作『MUSIC BATTLER』の発表から約1年が経ち、新たなアプローチを加えて厚みを増した音楽を届けます。収録された曲のうち、「シャキシャキして!!」はシングル・カットされ、「KAKUHEN」はミュージック・ビデオが公開されています。

アルバムでは音が多彩な表情を見せます。レンジの広い表現はときに心に突き刺さり、ときに心を優しく包みます。ハード・ロック系のギター・サウンドを軸にしつつ、リズムの跳ねる曲やEDM、切々と歌い上げるバラードなど、バンド名のごとく各所から「ガチャガチャ感」が漂います。中でも、アルバムの開幕を告げる「KAKUHEN」はアルバムのガチャガチャ感を体現した曲ですね。YouTubeでは、全曲の音源をつなげたトレーラー動画が公開されており、ジャケット撮影の様子やミュージック・ビデオ、ボーナス映像が断片的に使われています。

ジャケットに使われた赤と金色が目を引きます。衣装や背景には燃えるような赤が用いられており、メンバーは金色に光る「7」の文字を背後に従えて写ります。この数字はバンド結成7周年にちなんでいます。ジャケットを覆い尽くす鮮やかな赤が見る人の目を引き、テーマ・カラーとして存在感を示します。「KAKUHEN」のビデオでも同じ衣装を着ており、背景も同様に赤く染まっています。



Gacharic Spin – 確実変動 -KAKUHEN- (Trailer)

アルバムのトレーラーを聴いたときに第一印象で「これはすごいと」思い、強い力で引き寄せられた曲があります。それが「シナリオ」です。これまでのシングルやアルバムで発表された「TAMASHII」や「Identity」といった曲の雰囲気にも通じる、熱い演奏にメロディアスな歌を乗せた曲です。このスタイルがGacharic Spinらしさと言えるかは分かりませんが、この手の曲を聴くたびに心が震えて、その世界の虜になります。抗えない。

「シナリオ」のサビのメロディは、Gacharic Spinの曲に限らず、これまで聴いた曲の中でも一、二を争うであろう美しさを感じます。一気に急上昇するメロディはとても鮮やかで、手を伸ばしてつかみたくなる。何度も何度も聴きたくなる。はな(ドラムス&ボーカル)が歌うメロディを、FチョッパーKOGAのベースの音が押し上げます。飛行機に乗って大地から離れるときのような、ぐんと身体が持ち上げられる感覚、でしょうか。何か別のことをしていても、この部分が来ると、必ず意識が向きます。意識は鮮やかなメロディと豊潤なベースに支配されている。

ベースの音は『確実変動 -KAKUHEN-』を構成する重要な要素です。いくつもの曲を鮮やかに彩っていて、曲によっては切なさや優しさを生み出します。心に響く演奏を聴かせてくれるのは「シナリオ」だけではなく、アップテンポの「Friendship」やバラードの「白がこの街と僕を染める」なども含まれます。テンポが速くても遅くても、それぞれに叙情的な雰囲気を醸します。綺麗なメロディや歌声に呼応するかのように、ベースもまた美しい音を奏でているのです。
2016.11.07

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by mura-bito | 2016-11-07 21:49 | Music | Comments(0)
Gacharic Spin – KAKUHEN
確実変動 -KAKUHEN-

確実変動 -KAKUHEN-

Gacharic Spin


Gacharic Spinの「KAKUHEN」は、アルバム『確実変動 -KAKUHEN-』の実質的なリード・トラックであり、アルバムの「ガチャガチャ感」を象徴するような曲です。ハード・ロックを基本にしつつ、ダブステップ系統のノイジーな音を絡ませ、間奏ではELO (Electric Light Orchestra) を思わせる展開を見せます。YouTubeにもアップされているビデオでは、パフォーマーによるダイナミックな動きが音楽とともに大きなインパクトを与え、赤で統一した衣装や顔を消すマスク、映像に被せるCGやノイズなどの要素が詰め込まれて、狂気にも近い熱気がスクリーンから立ち込めます。真っ赤なおもちゃ箱を開けてひっくり返したようなガチャガチャ感。

音が束になって何度も聴き手に迫ってくるので、さらっと聞き流すにはあまりにも存在感が大きい曲です。サウンドの厚みに圧倒されそうになるも、音の塊を感じるのがまた心地好く、各人の演奏の巧みさを楽しむことができます。TOMO-ZOのギターを軸とするギター・ロックに、ソフト・シンセを含むシンセサイザーの音を絡めます。バンド以外の音を散りばめたり、ジェット・コースターのように雰囲気が移ろうアレンジは、引き算ではなく足し算の魅力を存分に活かしています。例えば、後半で繰り広げられるエレクトリック・ポップ的なアレンジは、とてもノスタルジックですが、2016年に聴くことでむしろ新鮮な響きを生みます。



Gacharic Spin – KAKUHEN

「KAKUHEN」で特筆すべきはミュージック・ビデオの「躍動感」ですね。プロモーション用の映像という役割を越えて、音楽と演奏とパフォーマンスが一体となったコンテンポラリー・アートなのではないかと思います。パフォーマンスを披露する2人のパフォーマー(1号 まい、3号 ねんね)の存在が光ります。激しく身体を動かし、時に無機質に動き、そして力強く旗を振る。空間を広く使うというよりは、狭い箱に入っているように限られた範囲で凝縮した動きを見せます。動きの幅が小さいからこそ、より大きな力がひとつひとつの動作に込められるのではないか。個々の身体に蓄積されたエネルギーが、大人数のダンスとは異なる躍動感を生み出します。2人がアーティスティックに、鮮やかに音の世界で舞います。

とりわけ、旗を振るシーンはとてもダイナミックです。旗が身体の一部のようにコントロールされています。さらに旗をすくい上げるように回して振り上げ、2人の動きが連鎖して、ぴしっと止まるところは気持ちいい。旗の動きが視聴者をスクリーン越しにアジテートします。そしてライブでは観客を煽ることでしょう。Gacharic Spinのパフォーマンスには「アジテーション」という要素が含まれていると思います。ダンスとアジテーションが組み合わさることでオリジナルのパフォーマンスとなり、そして観客と音楽をつなぐコネクターの役割を果たすでのはないか、と。
2016.10.23
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by mura-bito | 2016-10-23 22:06 | Music | Comments(0)
Gacharic Spin – シャキシャキして!!
シャキシャキして!!

シャキシャキして!!

Gacharic Spin


Gacharic Spinのシングル「シャキシャキして!!」は2016年にリリースされました。メガシャキのタイアップ曲として、コマーシャルでよく流れていました(鈴木亮平が出演していましたよね)。コマーシャル・ソングを歌っていたのがGacharic Spinとは認識していなかったものの、メロディやサビの歌声は頭の片隅に残っていました。その記憶がきっかけでこのバンドの曲をあれこれ聴いてみようと思ったので、音楽との出会いはどこに転がっているか分からないものです。

「シャキシャキして!!」をフル・レングスで聴いてみました。CMでもコミカルなイメージを感じていましたが、その雰囲気がこの曲の勢いにつながっていると思います。シリアスな曲は胸を締め付けたり心を揺さぶったりしますが、「シャキシャキして!!」のような明るく爽快な曲は、背中をばんと叩かれるような、あるいは背中をぐっと押されるような力強さがあります。元気になりますね。



Gacharic Spin – シャキシャキして!! (For PC)

FチョッパーKOGAの弾くベースは威勢がよくて、実に熱い。イントロの最初と最後で響くベースが曲に勢いを与えており、アクセルをぐんと踏み込む役割を果たします。ベースの存在感は間奏でも印象に残りますね。僕は、四つ打ちの一翼を担うベース、ジャズ系のコントラバスの音に加え、ロックを支えるベースも好きです。かつて「良いベースがいるバンドって、曲がぐいぐい来るんですよ」と語ったのはジャズ・ピアニストの平戸祐介さんです。Gacharic Spinを聴きながら改めて、その言葉に強く強く首肯します。



Gacharic Spin – シャキシャキして!! (For Smartphone)

Gacharic Spinの強みは「バンドが聴覚的に、パフォーマーが視覚的に魅せる」ということですね。2人のパフォーマーが披露するダンスが、曲のポップさをうまく活かしています。同時に、パフォーマンスが曲を親しみやすくさせているとも感じます。この曲に関しては演奏とパフォーマンスが組み合わさってバランスよく成立していると思うので、ミュージック・ビデオという表現方法で楽しむのがベストでしょう。

なお、ミュージック・ビデオには2パターンあります。スマートフォン用に編集された映像では、タイミング良くスマートフォンの向きを変えることで、ゲーム感覚で観ることができます。確かに目が覚める…!眠気覚ましにどうぞ。
2016.10.20
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by mura-bito | 2016-10-20 21:22 | Music | Comments(0)

fujiokashinya (mura-bito)
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