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BTS「Lights/Boy With Luv/IDOL」:光を放つ歌声のギフト
BTS방탄소년단)がミディアム・テンポの新曲「Lights」をストリーミングおよびCDでリリースしました。彼らの美しい歌声を存分に味わえる曲です。歌詞は日本語で書かれており、日本のファンに向けたギフトという感じでしょうか。いずれ韓国語や英語で歌うバージョンが出るのかもしれません。
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そこそこ長くEDMやロック、ジャズやファンクなどを聴いてきて、最近は、音楽における「ポップ」の魅力を噛み締めています。そのためか、BTSなどを通してすんなりと身体に入ってくるポップさが心地好い。彼らはポップであることを究めようとして、進化と深化を続けている。BTSの曲を聴くたびにそう思います。

もともとヒップホップを軸にしたグループではありますが、ファンクやエレクトロなどの要素を含みつつ、どの曲も親しみやすい。常に優れたポップ・センスが感じられ、「Lights」のような王道のポップスになると、それが全面に押し出されます。そのセンスを堪能するために、じっくりと耳を傾けてみましょう。



BTS – Lights

シングルには、これまでにリリースされた曲の日本語版が収録されています。そのひとつが記憶に新しい「Boy With Luv」です。僕はさまざまなアーティストが新曲を出すと、まずは新曲用のプレイリストに放り込んで聴きます。その中で、リリースから3ヶ月にわたって上位をキープしているのが「Boy With Luv」のオリジナルです。

日本語版を聴いてみると、オリジナルの韓国語との響きの違いを楽しむことができます。歌詞のメロディへの載せ方が、韓国語と日本語では異なり、韓国語は英語の方に近いのかなと思いました。特にラップのパート(SUGA、J-HOPE、RM)を聴くと、韓国語の方が滑らかに流れる印象を受けます。



BTS – Boy With Luv -Japanese Version-

もう一曲は「IDOL」です。2018年にリリースされた曲ですが、七人で歌うオリジナルの他に、Nicki Minajをフィーチャーしたバージョンがアルバムのボーナス・トラックとして収録されています。どこかラテン・ミュージックの雰囲気を感じさせる曲であり、ヒップホップやエレクトロなどの要素と混ざり合って、実に混沌としたトイボックスを思わせます。

「IDOL」の日本語版は、オリジナルと比べて印象が変わった気がしません。なぜか? おそらくオリジナルを聴いた時間の差だろうと思います。「IDOL」のオリジナルを聴いたのは、このシングルを聴いた後であり、「Boy With Luv」の3ヶ月に比べると、ほとんど聴いていないに等しい。白紙の状態でオリジナルと日本語版を聴いても、言語の違いはあまり際立たないのかもしれません。



BTS – IDOL -Japanese Version-

「Lights」のリリースに伴ない、日本でのプロモーションにも力が入っており、その熱にファンも呼応しています。BTSが表紙を飾った『CanCam』が予約だけで完売となって、発売前にもかかわらず増刷が決まるというアナウンスに驚きました。

人気の漫画や小説であればそこまで驚かないのですが、全体的に発行部数が落ちている雑誌では珍しいことなのではないでしょうか。背景には国内のみならず海外からも注文が「殺到」したことがあるようで、彼らの影響力の大きさを改めて感じる出来事です。
2019.07.05
by mura-bito | 2019-07-05 21:40 | Music | Comments(0)
[PART2] BTS『MAP OF THE SOUL: PERSONA』:七人の感性が交錯して、美しくタフな音楽世界を築き上げる
ポップで聴きやすく、ロック・スタイルに痺れ、静謐なバラードに心が震える。BTS(방탄소년단)のアルバム『MAP OF THE SOUL: PERSONA』に収められた七つの曲が織り成す世界は、くるくると表情を変え、その度に新しい体験を聴き手に提供してくれます。勢いがあるときは何をやっても認められるものですが、しかしながら勢いだけで曲数を揃えたアルバムとは到底思えませんよね。
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「Make It Right」の第一印象は「美しい」に尽きます。ジャンルとしてはR&Bというべきでしょうか、透明感のあるバックトラックが七人の美声を彩る曲です。シンプルに重ねられた音は、シンプルだからこそ、歌声の美しさや巧みなコーラスワークを引き立てます。心の柔らかい部分にそっと触れるように繊細で、それでいてあたたみを感じさせる歌声ですね。



Make It Right (The Late Show with Stephen Colbert)

「HOME」はオルガンの音を効かせたヒップホップのトラックであり、密度が大きく、濃密なラップが強烈なプレゼンスを放ちます。それでも泥臭くならず、爽やかな曲に仕上がるのがBTSスタイルです。彼らはアメリカのヒップホップに影響を受けているとはいえ、そこに大きく近づくわけではなく、オリジナルのヒップホップを作り出します。そうして湧き上がる美しさが人々の心を引き寄せます。



HOME

K-POP全般についていえることですが、バラードの美しさは筆舌に尽くしがたい。その美しさを実感する曲が「Jamais Vu」です。世界がK-POPを求める要因のひとつは、この美しい歌声なのだと思います。男性のK-POPアーティストが歌うバラードには特有の美しさがあり、欧米のバラードとは異なる、オリジナルな魅力として受け入れられているのでしょう。夜明けの静謐な時間を思わせる歌声の響きです。



Jamais Vu

荒々しく駆け巡る歌と音。「Dionysus」が『MAP OF THE SOUL: PERSONA』の最後を飾ります。この曲を初めて聴いたとき、プログレのテイストを感じました。音やメロディがドラマチックに移ろい、展開が変わるたびに印象が刷新されます。ボーカルやラップが絶え間なく交差する様子がプログレの雰囲気を中和していますが、途中あるいはエンディングに長めのインストが入れば一気にプログレに寄りそうです。



Dionysus

BTSはひとつのテーマを定めて数枚のアルバムを制作します。この “MAP OF THE SOUL” もシリーズとなるそうで、第一弾の “PERSONA” に続く次の作品が控えているのでしょう。また、さらなるコラボレーションやリミックスを期待してもよさそうです。次は何を見せてくれるのか? 世界規模で彼らへの期待は日に日に高まるばかりですが、その重圧の中でも『MAP OF THE SOUL: PERSONA』のような素晴らしい作品を送り出すタフさに驚き、そして感動しています。
2019.05.22
by mura-bito | 2019-05-22 21:41 | Music | Comments(0)
[PART1] BTS『MAP OF THE SOUL: PERSONA』:自信に裏打ちされたポップ・テイスト、高まるK-POPのプレゼンス
BTS(방탄소년단)のアルバム『MAP OF THE SOUL: PERSONA』は2019年4月にリリースされ、瞬く間にヒットを記録しました。本作は、『LOVE YOURSELF 轉 ‘Tear’』および『LOVE YOURSELF 結 ‘Answer’』に続き、三作連続でBillboard 200のトップを獲得しました。Halseyをフィーチャーした「Boy With Luv」もBillboard Hot 100の一桁台に食い込んでいます。
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BTSの人気は数字で示されていますが、もちろんアルバムの内容も素晴らしい。ボーカルやラップ、ソングライティング、アレンジなど、さまざまな点で聴き応えのあるアルバムです。ひとつひとつに耳を傾け、じっくり聴き込むことで、七曲が持つ鮮やかな色が浮かび上がってきます。



Intro: Persona

『MAP OF THE SOUL: PERSONA』の開幕を告げる「Intro: Persona」では、RMのラップがこれでもかと前面に押し出されます。「アルバムの導入」と位置づけるだけでは充分ではありません。それ自体が個性の強い曲であり、聴き手を巻き込み、呑み込むパワーがあります。溢れんばかりの言葉をノイジーなギター・サウンドに盛り、Limp BizkitやLINKIN PARKのようなラップ・ロックに匹敵する厚みを感じさせます。



Boy With Luv [feat. Halsey] (Good Morning America)

リード・トラックの「Boy With Luv」を聴いたとき、彼らのポップを捉えるセンスに驚いたものです。これだけ注目されている中で、その期待のど真ん中に打ち込む潔さ、それができる自信。揺るがぬ自信に裏打ちされたポップ・ミュージックの強さを目の当たりにしました。



Boy With Luv [feat. Halsey] (The Lata Show with Stephen Colbert)

アメリカの音楽番組でBTSが歌った「Boy With Luv」の動画がYouTubeにアップされています。ミュージック・ビデオでは編集を余儀なくされますが、ステージでは七人のパフォーマンスが余すところなく披露されるため、流れるように動く七つの立体的な軌跡を存分に楽しめます。“Good Morning America” では明るい屋外の舞台が爽やかな曲調にフィットしていますし、“The Lata Show with Stephen Colbert” ではThe Beatlesを思わせるセットでパフォーマンスを披露しています。



Mikrokosmos

「Mikrokosmos」は「Boy With Luv」とは違ったタイプのポップ・テイストを見せてくれる曲です。柔らかいメロディが気持ちを穏やかにしてくれます。光の粒が弾けるように音が弾み、涼しげな風が吹き抜けるように歌も軽やかに舞う。この曲を聴いていると自らを縛っていたものから解放され、心地好い浮遊感が味わえます。

2019.05.21
by mura-bito | 2019-05-21 21:53 | Music | Comments(0)
BTS「Boy With Luv [feat. Halsey]」:ボーカルはグラデーションを描き、ラップは鮮やかな色を放ち、ワールドワイドに駆け巡る
K-POPというカテゴリーを越えて、今やBTS(방탄소년단)はポップ・ミュージックを牽引する存在のひとつとなっています。彼らの新曲「Boy With Luv」は、2019年4月にリリースされた新しいアルバム『MAP OF THE SOUL: PERSONA』のリード・トラックです。
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BTSのボーカルとラップに、アメリカ出身のシンガー・ソングライターであるHalseyのボーカルを加えています。また、BTSのチームやHalseyだけではなく幾人かの作家が作曲に参加しており、Billboardの記事にはMelanie Joy FontanaとEmily Weisbandというソングライターのインタビューが掲載されています。ふたりとも、書いている時点でHalseyの参加を知らなかったそうな。

Halseyは自身のアルバムで結果を残しつつ、The ChainsmokersやJustin Bieberなどとのコラボレーションも実現させており、素晴らしい歌声の持ち主であることを証明しています。BTSとのコラボレーションである「Boy With Luv」も素晴らしい作品です。BTSの持ち味である美しくタフな歌声のアンサンブルに、ソフトだけども芯の太いHalseyの歌声が混ざり、より間口の広い、親しみやすい曲に仕上がりました。



BTS – Boy With Luv [feat. Halsey]

サウンドの特徴は身体を動かしたくなるノリの良さ、軽快さでしょう。その中でも印象に残るのが、ファンクらしさを全開にしたギターの音です。前に出たり後ろに下がったりして、全体を通して大きなプレゼンスを示します。特にRMがラップを披露する部分ではギターの刻む音がダイレクトに届きます。

BTSのボーカルには七人それぞれのカラーが出ており、しかもそれは七色どころか、それ以上の色が見える気がします。歌声のポジションは目まぐるしく変わり、その色はグラデーションを描いて変化します。対して、間に差し込まれるラップはビビッドな色を主張します。ボーカルは美しく繊細に染め上げられた布が風になびくようで、ラップは翻る旗のごとく自己の存在を示します。



BTS – Boy With Luv [feat. Halsey] (Music Video “ARMY With Luv” Version)

アルバムのリリースと同時に「Boy With Luv」のミュージック・ビデオが公開されました。1980年代(あるいはそれよりも前)のアメリカを思わせるセットを組み、その中で息の合ったシャープかつ流麗なパフォーマンスを披露します。ポップという要素を突き詰めて、多くの人に届くであろうその表現は、BTSというチーム全体の自信を表わしている気がします。一見してold-fashionedな演出であっても、今という時間に組み込み、呑み込んで今の表現に仕上げている。圧倒的に「今」を感じるのがBTSなのです。

「Boy With Luv」はBillboard Hot 100で初登場8位を獲得しました。これまでの躍進を知っていれば、チャート上位に食い込むことを予想するのは特に難しいことではありません。それでも実際にその結果を見ると、勢いというか追い風というか、BTSが生み出すムーブメントの強さを感じます。Grammysの記事では “K-POP Kings” と書かれており、その言葉が大袈裟ではないと思えるほど、BTSはポップ・ミュージックの最前線で存在感を示しています。
2019.04.30
by mura-bito | 2019-04-30 18:23 | Music | Comments(0)
[EN] Steve Aoki – Waste It On Me Remixes [feat. BTS]
The song Waste It On Me, originally performed by Steve Aoki and BTS (방탄소년단), has been remixed by the following DJ/producers: Slushii, Cheat Codes, and W&W. In addition, Steve Aoki has remixed it himself.
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The original version of Waste It On Me, released on October 2018, entered the Billboard charts at No. 39. This is the third time that BTS is ranked among the Billboard’s top 40. By the way, the name of Steve Aoki also appeared on the charts for the third time in this song. Refer to the Billboard article: BTS Earns Third Pop Songs Chart Hit With Steve Aoki Collab ’Waste It on Me.’
When December 2018 came, three remixes for Waste It On Me were released every Friday one by one. Slushii Remix appeared for the first time among this remixes. I thought that the remix was very impressive when listening to it partially on the Twitter pages of Steve Aoki and Slushii before it was released.

You may feel how thin or light the sound is when listening to this remix, however, the track increases depth and in thickness after the sounds of rhythm section are added. The vocal is put on mute and the sound like a brass horn is heightened in chorus. I love the lyrical, emotional, and sentimental sound.



Steve Aoki – Waste It On Me [feat. BTS] -Slushii Remix-

Cheat Codes Remix was put out one week after Slushii Remix was released. Cheat Codes is a DJ/producer team consisting of Matthew Russell, Trevor Dahl, and Kevin Ford.

Cheat Codes constructs the remix with BTS’ singing voice at the core. The trio pushes the attractiveness of BTS as a singer and rapper forward in this remix. Their electronic sound supports the singing voice from the back, however, the sound is not undistinguished. The sound of bass drum is amplified to become heavier than the original mix. Is the genre of this remix pop or EDM? I think that it is located between pop and EDM.



Steve Aoki – Waste It On Me [feat. BTS] -Cheat Codes Remix-

The duo named W&W consists of two DJ/producers from the Netherlands: Willem van Hanegem and Ward van der Harst. W&W Remix, which reforms this song as EDM, followed Cheat Codes Remix. I has been moved by their aggressive, dynamic sound.

You can watch the music video for the remix on their YouTube page. The shows they made around the world are recorded in this video. Their DJ playing music makes the audience excited. This remix will be added to a set list for their future shows, and boost the mood for a show.



Steve Aoki – Waste It On Me [feat. BTS] -W&W Remix-

In the end of a project for the Waste It On Me remix, Steve Aoki The Bold Tender Sneeze Remix has arrived. The combination of various clear-cut electronic sounds shows that this remix is his very EDM. His EDM sound always bring a lot of excitement to many EDM lovers.

Steve Aoki dissolves the original mix, and combines the new sounds outside his first arrangement to bring the song much closer to his individual EDM expression in this remix. You can enjoy a wide range of his approaches when listening to the original and remix produced by him.
2019.01.11

by mura-bito | 2019-01-11 21:38 | Music | Comments(0)
Steve Aoki「Waste It On Me [feat. BTS]」Remixes:歌声の魅力を多角的に照らし出すリミックス、多様なエレクトロニック・サウンドが光る
2018年12月、Steve AokiBTS(방탄소년단)がコラボレーションした「Waste It On Me」のリミックスが毎週金曜日に公開されました。リミキサーはSlushii、Cheat Codes、W&Wという、いずれも人気のDJ/Producerです。そしてSteve Aoki自身もリミックスを手掛け、年末休暇の時期に配信が始まりました。

リミックスを聴く醍醐味はオリジナルとの違いを感じることです。オリジナルの要素を残しながら、どのような価値を新たに加えるか。オリジナルから逸脱するのであれば、それに代わる魅力を提供できるかどうか。リミキサーが見せるアプローチは、もちろんすべてを好きになることは不可能ですが、ぴたりとフィットしたときの心地好さは格別です。オリジナルもリミックスも存分に楽しめたら、それは深くて広い音楽体験として記憶に残り続けます。
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一連のリミックスで最初に公開されたのはSlushii Remixです。Steve AokiとSlushiiのツイートに貼られた十数秒の音を聴いて、これはおもしろくなると確信しました。オリジナルはBTSの歌声の美しさを存分に楽しめるアレンジですが、リミックスではその歌声を素材としてSlushiiのサウンドで料理します。

イントロの段階では、サウンドは薄くて軽いように思えます。けれども、ベースが入ると途端にサウンドは深みを増し、やがてドラムなどが加わって厚くなります。Chorus部分ではボーカルをミュートして、オリジナルで鳴っていたブラスのような音を強調している。この音が実に叙情的で、歌声とは異なる哀愁を漂わせます。



Steve Aoki – Waste It On Me [feat. BTS] -Slushii Remix-

Slushii Remixを聴いて期待が高まる中、一週間後にCheat Codes Remixが配信されました。このリミックスではBTSの歌声を軸にしており、そこにはオリジナルの輪郭が見え隠れします。オリジナルのイメージを残しつつ、キックの音を強めて重ねるアプローチです。

全体的にエレクトロニック・サウンドがボーカルやラップの裏で鳴っていて、サポートの役割を果たします。オリジナルよりもポップというべきか、オリジナルの繊細な部分を、密度の大きいキックの音で上書きして太くしています。僕はオリジナルに対してR&Bのような印象を抱きましたが、Cheat CodesのリミックスはEDMとポップスの中間に位置すると思いました。



Steve Aoki – Waste It On Me [feat. BTS] -Cheat Codes Remix-

三番目に登場したのはW&W Remixです。このリミックスは上述のアプローチと異なって、ストレートにEDMへの作り変えを試みており、印象が大きく変わります。EDMらしさを全開にして展開するサウンドは原型を留めずに、ある意味では曲の形を破壊している。それがまたおもしろいのも事実であり、このパンキッシュな改造に熱くなります。

W&WのYouTubeページでは、二人のワールド・ツアーの様子を収めた映像に、W&W Remixの音を重ねたビデオが公開されています。煽るWillem van HanegemとWard van der Harst、ヒートアップする観客。この光景を生み出す音に、これからW&W Remixが加わっていくのでしょう。クラブやスタジアムを大いに盛り上げることは必至です。



Steve Aoki – Waste It On Me [feat. BTS] -W&W Remix-

最後に登場したのはSteve Aoki The Bold Tender Sneeze Remixです。Steve Aokiが自ら作り上げた「Waste It On Me」を解体して、再構築しています。オリジナルの時点でEDMからは離れたアレンジだったこともあり、リミックスでは大きくEDMに寄せた印象を受けました。オリジナルの制作者がリミックスすると、同一の感性から生まれる振れ幅を楽しむことができますね。

こうして多種多様なエレクトロニック・サウンドでのリミックスを聴くと、BTSの歌声が活きる音はヒップホップやポップスに留まらないと思えてきます。EDMとの相性が良いことは、The ChainsmokersやSteve Aokiとのコラボレーションなどを通してすでに証明されています。今回のリミックス企画で実現したように、EDMアーティストたちが彼らの歌声を求める場面は今後もっと増えるのかもしれません。

2018.12.28
by mura-bito | 2018-12-28 20:45 | Music | Comments(0)
[EN] BTS – MIC Drop -Steve Aoki Remix-
The famous septet from Korea BTS (방탄소년단) has released the song MIC Drop in their album Love Yourself 承 Her. After the release, the song was remixed by the electronic music DJ/producer Steve Aoki.
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It is not just BTS fans and K-POP lovers that were moved by the song. Many music lovers have been impressed by the vocal, sound, and dance in this song. It is Billboard’s article to show that: BTS Recognized by RIAA for First Platinum Single & First Gold Album. Read this article if you want to know the record set by MIC Drop in the U.S. music scene.
The version of the remix including the additional rap by Desiigner has been released as a single, and the remix without his rap is included in their album Love Yourself 結 Answer. I have fallen completely in love with this impressive remix.

Watch the video based on the remix of MIC Drop on YouTube if you don’t watch it. You will be fascinated by the sharp and dynamic dance which seven members weave in the electronic sounds created by Steve Aoki.

Characteristic dance performed by many K-POP groups including BTS is called “칼군무” in Hangeul. It means dancing in a group with sharp movement like a sword. The dynamism of their movements is absolutely expressed on this video by the technique of shooting and edit.



BTS – MIC Drop -Steve Aoki Remix-

BTS always sings only with native language, or with mixing English. The first BTS song which only written in English is Waste It On Me, the song they performed with Steve Aoki in his latest album.

Unfortunately I cannot understand Korean language, but I feel that the language resonates well in MIC Drop. The song in Korean is different from the song in other languages such as Chinese, Japanese, or English.

Music shows different expressions and gives us a new experience if a language used for lyrics changes. I could get the new way of enjoying music I have never known by a meeting with BTS’ song.

2018.12.27
by mura-bito | 2018-12-27 21:04 | Music | Comments(0)
BTS「MIC Drop -Steve Aoki Remix-」:声の魅力を最大限に引き出すリミックス、七つの身体が見せる圧倒的なパフォーマンスの密度
「Waste It On Me」をきっかけにBTS(방탄소년단)の音楽を聴く機会が増えています。Apple MusicやYouTubeで曲を聴いてみたところ、Steve Aokiがリミックスした「MIC Drop」に出会い、第一印象で気に入りました。それからオリジナルの「MIC Drop」に遡ってみると、こちらもまた良い。音が違えばラップやボーカルも印象が変わり、複数の角度から曲を楽しむことができます。
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2018年11月、「MIC Drop」のダウンロード数およびストリーミング回数が100万ユニットに達し、プラチナ・ディスクに認定されたことが、RIAA(Recording Industry Association of America、アメリカレコード協会)によって発表されました。なお、2017年の9月にリリースされた後、2018年2月に50万ユニットを達成してゴールド・ディスクに認定されていました。

「MIC Drop」にはオリジナルの他、ラッパーのDesiignerをフィーチャーしたSteve Aoki Remix、さらにDesiignerのラップをBTSのラップに戻したFull Length Versionがあります。Billboardの記事によると、100万ユニットとは、これらのダウンロード数と曲やビデオのストリーミング回数を合わせた数字とのことです。BTSはソーシャル・メディアを活用して人気を集めてきた(『K-POP ――新感覚のメディア』より)とされますが、彼ららしい記録の樹立なのではないでしょうか。
BTSの曲では韓国語のラップや歌に英語が混ざります(全編英語詞の曲を歌ったのは「Waste It On Me」が初めてだそうな)。ハングルは読みも意味も分からないので音だけの印象なのですが、「MIC Drop」を聴いていると韓国語が持つ独特な響きを感じます。Mandarinなどのチャイニーズや日本語のポップスとも違うし、英語の歌に近いわけでもない。言語が違えば歌の雰囲気も変わることを改めて実感します。

アジアの中でも東南アジアの雰囲気を感じた…というのが最初の印象です。ただ、聴いていくとヒップ・ホップの色も強まり、それでいてボーカルは美しく響くため、僕の中では聴いたことのないカオスが広がりました。Steve Aokiの音が吹き荒れる中で、韓国語と英語が入り乱れ、そうなるともう地域がどこなのかそんなことはどうでもよく、イメージの断片が交錯して見たことのない世界を描き出します。



BTS – MIC Drop -Steve Aoki Remix-

BTSを含むK-POPグループの特徴のひとつに「칼군무(カルグンム、刀群舞)」が挙げられます。華麗に刀を振り回すかの如く鋭い動きが乱れなく合わさるパフォーマンスです。特にYouTubeを通じた映像配信において、K-POPムーブメントの広がりに拍車をかけてきた要素といえます。

「MIC Drop -Steve Aoki Remix-」のミュージック・ビデオでは、彼らが披露するカルグンムの鋭さを存分に味わうことができます。圧倒的なパフォーマンスの密度。カメラワークと編集によって彼らのパフォーマンスの勢いが余すところなく表現されています。

BTSの音楽は、ブラックミュージックに基づいている。それは、サウンドやビートだけではなく、態度や表現方式までを含む。その音楽には、BTSというチームやメンバーそれぞれの経験や社会に対するさまざまなメッセージが、彼らのアイデンティティとして表現される。

しかしそれは、アメリカのラップ・ヒップホップを一方的に受け入れているという意味ではない。(中略)つまりBTSの音楽が基づいているブラックミュージックとは、K-POPとアメリカのもの両方を意味するといえよう。

金 成玟(Kim Sungmin)
『K-POP ――新感覚のメディア』

『K-POP ――新感覚のメディア』では韓国のポップ・ミュージックの歴史が概観され、その最前線であるK-POPがいかにして成立、そして拡張していったのかということが論じられています。著者はもちろんBTSにも言及しており、「BTSの音楽が基づいているブラックミュージックとは、K-POPとアメリカのもの両方を意味する」と指摘します。自国のアイデンティティを押し出すのでもなく、受動的にアメリカン・カルチャーをコピーするのでもない。ハイブリッドに組み合わせて新しい表現を生み出していくのがBTSのスタイルです。

Steve Aokiのサウンドを得たことで、「MIC Drop」はふたつの地域の融合だけではない、多彩な拡張を見せるようになりました。「MIC Drop -Steve Aoki Remix-」は「1+1=2」の向こう側に到達したというべきコラボレーションなのではないでしょうか。前に進み続け、拡張を続ける音楽を知り、聴いて、心を動かされるというのは、なんと素晴らしいことか。またひとつ、価値ある音楽体験を得ることができました。
2018.12.06
by mura-bito | 2018-12-06 22:15 | Music | Comments(0)

fujiokashinya (mura-bito)
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