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タグ:BTS ( 13 ) タグの人気記事
BTS「ON」:歌は聴き手の心を呑み込み、道なき道を進み続ける
2020年2月、BTS방탄소년단)のアルバム『MAP OF THE SOUL: 7』がリリースされました。アルバムの中で最も注目された曲が、リード・トラックの「ON」です。第一印象だけでも曲の素晴らしさを感じられましたが、聴く回数を重ねることで、もっと好きになりました。聴き込む楽しさを与えてくれるのは良い曲の証です。
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「ON」を聴いて、最初に強く印象に残ったのがオルガンの音です。僕はロックやジャズで使われるオルガンがとても好きで、サウンドの幅を広げてくれる楽器だと思っています。クールにもメランコリックにも聞こえる、想像力を刺激する音が魅力的です。その音に吸い込まれ、そして虜になる。絡みついて離れない腕のように、音の記憶は残り続けます。



BTS – ON

ずしりと響くリズムに支えられ、オルガンを含むサウンドが歌声を包むと、ボーカルやラップの存在が一回りも二回りも大きくなって響きます。歌声はリズミカルに言葉をつなぎ、「ON」の世界を拓きます。特に好きなのが ♪Rain be pourin’/Sky keep fallin’/Everyday, on na na na♪ の部分であり、同じメロディで最後に ♪All that I know/Is just goin’ on and on and on and on♪ という歌詞に変化するところは、もう最高です。



BTS – ON [feat. Sia]

リリース前に「ON」が注目された大きな理由はSiaとのコラボレーションです。配信のみで、Siaのボーカルを混ぜたバージョンがアルバムの最後に収録されています。Siaのハスキーでソウルフルな歌声がBTSの美声と交錯することで、新しい立体感が生まれ、新しい価値を創出する。彼女のボーカルが聞こえるところでポイントが切り替わるというべきか、レールが分岐して、オリジナルとは違う風景が見えます。がらりと印象を変えるわけではないのに、別物の曲として味わえます。楽しめるポイントがいくつもあり、「スポットライトが当たるのには理由がある」ということを実感できる曲です。

2020.03.16
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by mura-bito | 2020-03-16 21:13 | Music | Comments(0)
BTS「Interlude: Shadow/Outro: Ego/Black Swan」:新しいピースを組み合わせ、イマジネーションで描く地図
『MAP OF THE SOUL: PERSONA』に続く、BTS방탄소년단)のアルバム発売が予定されています。それはMAP OF THE SOULシリーズの第二弾、『MAP OF THE SOUL: 7』です。アルバムの到着に先立ち、「Interlude: Shadow」と「Outro: Ego」のミュージック・ビデオがYouTubeで公開され、シングルとして「Black Swan」が配信されました。
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新作『MAP OF THE SOUL: 7』への期待は否応なしに高まります。アルバムの中で最初に公開された曲が「Interlude: Shadow」です。ヘビーなサウンドとタフに響くSUGAのラップ、その聴き手を呑み込まんとする存在感の大きさに圧倒されます。数え切れないほどのスマートフォンを向けられる中、彼は一際高いステージに立ち、あるいは群衆の中で挑発的、扇情的に歌います。



Interlude: Shadow performed by SUGA

「Outro: Ego」の主役はJ-HOPEです。ファンキーでダンサブルな音の中、音を従えて街を行進するように、力強く、そして軽やかに歌とラップを披露します。ポップかつクールなメロディを自在に操り、さまざまな表情を声で表現します。ボーカルの間に差し込まれるブラスっぽい音のフレーズがとても格好良くて、それは身体をアジテートし、踊りたくなる欲求を刺激します。



Outro: Ego performed by J-HOPE

そしてもうひとつの新曲、シングル・カットされた「Black Swan」は、美しく重厚な雰囲気を醸すミディアム・テンポの曲です。併せて公開された映像はミュージック・ビデオではなく “Art Film” とのこと。この映像はBTSの音楽とコンテンポラリー・アートの融合というべきでしょうか。「Black Swan」に合わせて、スロヴェニアの振付・ダンス集団MN Dance Companyがパフォーマンスを披露しています。美しい曲線を描く身体表現が、重心の低いハーモニーと絡み合い、ひとつの世界を描きます。



Art film of Black Swan performed by BTS and MN Dance Company

音楽と映像がタッグを組み、重要な役割を果たし始めたのは1980年代なので、30年以上のキャリアがあります。その中でもYouTube時代というかオンライン映像時代というか、ここ10年における映像の強さは目を見張るものがあります。

「Interlude: Shadow」のビデオが公開されたとき、SUGAが描く音楽世界に引き込まれました。映像が最初に来て、来たるべき『MAP OF THE SOUL: 7』の世界を予告します。「音楽は『目から』聴く」時代の真っ只中であることを再認識せずにはいられません。

2020.02.18
by mura-bito | 2020-02-18 21:49 | Music | Comments(0)
BTS「Make It Right [feat. Lauv] -Acoustic/EDM Remix-」:新しい音が原曲の魅力を増幅し、新しい音楽世界の扉を開く
BTS방탄소년단)がLauvとコラボレーションした「Make It Right」は、彼らの美声を堪能できる素晴らしい曲です。シングルカットされた後、それほど間を置かずに2種類のリミックスが発表されました。BTSの曲で好きな曲のひとつなので、こうして複数のバージョンを聴けるのはとても嬉しいことです。
BTS「Make It Right [feat. Lauv] -Acoustic/EDM Remix-」:新しい音が原曲の魅力を増幅し、新しい音楽世界の扉を開く_b0078188_21344008.jpg
新しく公開されたバージョンの一方はアコースティック・サウンドでアレンジされたAcoustic Remix、もう一方はエレクトロで味付けされたEDM Remixです。どちらのリミックスも原曲の雰囲気を踏襲しつつ、それぞれの音で原曲の良さをアンプリファイしています。音の構成や重ね方、ボーカルとサウンドの位置関係といった観点から聴くと、曲の世界により深く入り込むことができます。



BTS – Make It Right [feat. Lauv] -Acoustic Remix-

Acoustic Remixのサウンドはアコースティック・ギターを主体にしており、叙情的な弦の響きが胸に沁みます。また、リズムを構成するのは、序盤はパーカッション、途中からはドラムの音です。渋く響くベースと絡み合って、静かながら叙情的な音が広がります。音によって浮かび上がる曲の輪郭をなぞり、歌声と絡む音を味わいながら聴きたいアレンジです。

歌声の存在感がぐっと増していると思えるのもAcoustic Remixのポイントです。アコースティック・ギターやリズムが心地好いこのアレンジでは、これらの音が歌声と絡み、原曲とは異なる雰囲気を生み出します。原曲の音もかなりシンプルなのですが、また違うシンプルさを持ったリミックスであり、歌声との関係にも影響しているのかなと思います。



BTS – Make It Right [feat. Lauv] -EDM Remix-

エレクトロらしい音の連なりでコーティングされたEDM Remixは、EDMという言葉を冠しているものの、原曲の穏やかさを残しています。このリミックスの肝は、EDMの肉食的なイメージからは少し離れながらも、熱くさせるポイントを備えているところでしょう。intelligenceとagitationとでもいいますか、相反する要素を同居させたエレクトロニック・ミュージックなのではないでしょうか。

ボーカルを活かしながら組み立てられたエレクトロニック・サウンドは心地好く、音に浸りながら身体を動かしたい。そして終盤のシンセサイザーが咆哮し、最後のChorus部分につなげて盛り上がる展開は、EDMの魅力を存分に感じ取ることができます。心を震わせる鮮やかな音の構成、音のレイヤーを味わえるつくりがとても好きです。エレクトロならではの曲の展開をぜひ堪能してください。

2019.11.20
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by mura-bito | 2019-11-20 21:45 | Music | Comments(0)
BTS「Make It Right [feat. Lauv]」:歌声は溶け合い、美しいメロディが輝く
BTS방탄소년단)が2019年4月にリリースしたアルバム『MAP OF THE SOUL: PERSONA』から、「Make It Right」がシングルカットされました。シングルにはLauvが参加し、その美声を提供しています。
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「Make It Right」の特徴は何といってもメロディの美しさでしょう。その一部をEd Sheeranが書いています。Apple Musicで歌詞を眺めていると、彼も制作に関わっていることを知りました。メロディに漂うこの美しさは、やはり彼の感性も注ぎ込まれているからでしょうか。

シングルでは、Lauvが一部の歌詞を書き下ろして歌っています。Lauvの歌声はBTSとの親和性がとても高く、このバージョンを先に録ったかのような感覚にさえなります。溶け合う歌声。



BTS – Make It Right [feat. Lauv]

Lauvの曲で思い出すのは「I Like Me Better」の穏やかな雰囲気です。「Make It Right」の空気に通じるものがあるため、「I Like Me Better」を耳にしたことがある人もLauvの歌声を初めて聴いた人も、併せて聴いてみることを勧めます。このコラボレーションが膨らみ、楽しさや心地好さが増すはずです。

コラボレーションの魅力は異なる才能のぶつかり合いや相乗効果だと思っていますが、BTSとLauvの「Make It Right」の場合は趣きが異なります。この曲から得られるのは、異なるもの同士の共演に期待される驚きではなく、オリジナルとのわずかな違いを感じる繊細な体験なのではないでしょうか。感覚を研ぎ澄ませて聴いてみると、より楽しめる音楽体験だと思います。

2019.11.02
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by mura-bito | 2019-11-02 15:45 | Music | Comments(0)
BTS「IDOL」:淀みなく流れるカラフルなパフォーマンス、聴き手を呑み込んで高揚させる
BTS방탄소년단)の「IDOL」は、アルバム『Love Yourself 結 ‘Answer’』に収録されています。2019年7月に日本でリリースされたシングル「Lights」では「IDOL」の日本語版を聴くことができますが、このバージョンをきっかけにして、オリジナルを聴いてみました。そして衝撃を受けます。
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歌、ラップ、音が交錯する展開はとてもカラフルで飽きさせず、高揚感を与えてくれます。例えば、♪You can’t stop me lovin’ myself♪ と繰り返すところや、コーラスやラップの後ろにいながら存在感を示すシンセサイザーの音が好きですね。サンバ・ホイッスルを思わせる音も聞こえるなど、次から次へと目を引くパフォーマンスが展開されるパレードのようです。



BTS – IDOL



BTS – IDOL (The Tonight Show Starring Jimmy Fallon)

YouTubeでは、2018年に彼らが〈The Tonight Show〉というアメリカの番組に出演したときの映像が公開されています。歌の良さはもちろんですが、何よりパフォーマンスの素晴らしさを存分に味わえる映像です。限られた空間を七つの点が淀みなく動き、ダイナミックな軌跡を描きます。

また、アルバムには、Nicki Minajが参加したバージョンも収録されています。彼女の特徴的なラップが加わることでヒップホップの色が濃くなり、ギラギラと輝く肉食的な曲になっています。オリジナル、feat. Nicki Minaj、日本語バージョン、それぞれに異なる体験が待っているので、いずれも未体験であれば一度その沼に足を踏み入れてみるのも良いのではないでしょうか。そこから抜け出せるかどうかは保証できませんが。
2019.08.29
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by mura-bito | 2019-08-29 21:53 | Music | Comments(0)
BTS「Lights/Boy With Luv/IDOL」:光を放つ歌声のギフト
BTS방탄소년단)がミディアム・テンポの新曲「Lights」をストリーミングおよびCDでリリースしました。彼らの美しい歌声を存分に味わえる曲です。歌詞は日本語で書かれており、日本のファンに向けたギフトという感じでしょうか。いずれ韓国語や英語で歌うバージョンが出るのかもしれません。
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そこそこ長くEDMやロック、ジャズやファンクなどを聴いてきて、最近は、音楽における「ポップ」の魅力を噛み締めています。そのためか、BTSなどを通してすんなりと身体に入ってくるポップさが心地好い。彼らはポップであることを究めようとして、進化と深化を続けている。BTSの曲を聴くたびにそう思います。

もともとヒップホップを軸にしたグループではありますが、ファンクやエレクトロなどの要素を含みつつ、どの曲も親しみやすい。常に優れたポップ・センスが感じられ、「Lights」のような王道のポップスになると、それが全面に押し出されます。そのセンスを堪能するために、じっくりと耳を傾けてみましょう。



BTS – Lights

シングルには、これまでにリリースされた曲の日本語版が収録されています。そのひとつが記憶に新しい「Boy With Luv」です。僕はさまざまなアーティストが新曲を出すと、まずは新曲用のプレイリストに放り込んで聴きます。その中で、リリースから3ヶ月にわたって上位をキープしているのが「Boy With Luv」のオリジナルです。

日本語版を聴いてみると、オリジナルの韓国語との響きの違いを楽しむことができます。歌詞のメロディへの載せ方が、韓国語と日本語では異なり、韓国語は英語の方に近いのかなと思いました。特にラップのパート(SUGA、J-HOPE、RM)を聴くと、韓国語の方が滑らかに流れる印象を受けます。



BTS – Boy With Luv -Japanese Version-

もう一曲は「IDOL」です。2018年にリリースされた曲ですが、七人で歌うオリジナルの他に、Nicki Minajをフィーチャーしたバージョンがアルバムのボーナス・トラックとして収録されています。どこかラテン・ミュージックの雰囲気を感じさせる曲であり、ヒップホップやエレクトロなどの要素と混ざり合って、実に混沌としたトイボックスを思わせます。

「IDOL」の日本語版は、オリジナルと比べて印象が変わった気がしません。なぜか? おそらくオリジナルを聴いた時間の差だろうと思います。「IDOL」のオリジナルを聴いたのは、このシングルを聴いた後であり、「Boy With Luv」の3ヶ月に比べると、ほとんど聴いていないに等しい。白紙の状態でオリジナルと日本語版を聴いても、言語の違いはあまり際立たないのかもしれません。



BTS – IDOL -Japanese Version-

「Lights」のリリースに伴ない、日本でのプロモーションにも力が入っており、その熱にファンも呼応しています。BTSが表紙を飾った『CanCam』が予約だけで完売となって、発売前にもかかわらず増刷が決まるというアナウンスに驚きました。

人気の漫画や小説であればそこまで驚かないのですが、全体的に発行部数が落ちている雑誌では珍しいことなのではないでしょうか。背景には国内のみならず海外からも注文が「殺到」したことがあるようで、彼らの影響力の大きさを改めて感じる出来事です。
2019.07.05
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by mura-bito | 2019-07-05 21:40 | Music | Comments(0)
[PART2] BTS『MAP OF THE SOUL: PERSONA』:七人の感性が交錯して、美しくタフな音楽世界を築き上げる
ポップで聴きやすく、ロック・スタイルに痺れ、静謐なバラードに心が震える。BTS(방탄소년단)のアルバム『MAP OF THE SOUL: PERSONA』に収められた七つの曲が織り成す世界は、くるくると表情を変え、その度に新しい体験を聴き手に提供してくれます。勢いがあるときは何をやっても認められるものですが、しかしながら勢いだけで曲数を揃えたアルバムとは到底思えませんよね。
[PART2] BTS『MAP OF THE SOUL: PERSONA』:七人の感性が交錯して、美しくタフな音楽世界を築き上げる_b0078188_21513082.jpg
「Make It Right」の第一印象は「美しい」に尽きます。ジャンルとしてはR&Bというべきでしょうか、透明感のあるバックトラックが七人の美声を彩る曲です。シンプルに重ねられた音は、シンプルだからこそ、歌声の美しさや巧みなコーラスワークを引き立てます。心の柔らかい部分にそっと触れるように繊細で、それでいてあたたみを感じさせる歌声ですね。



Make It Right (The Late Show with Stephen Colbert)

「HOME」はオルガンの音を効かせたヒップホップのトラックであり、密度が大きく、濃密なラップが強烈なプレゼンスを放ちます。それでも泥臭くならず、爽やかな曲に仕上がるのがBTSスタイルです。彼らはアメリカのヒップホップに影響を受けているとはいえ、そこに大きく近づくわけではなく、オリジナルのヒップホップを作り出します。そうして湧き上がる美しさが人々の心を引き寄せます。



HOME

K-POP全般についていえることですが、バラードの美しさは筆舌に尽くしがたい。その美しさを実感する曲が「Jamais Vu」です。世界がK-POPを求める要因のひとつは、この美しい歌声なのだと思います。男性のK-POPアーティストが歌うバラードには特有の美しさがあり、欧米のバラードとは異なる、オリジナルな魅力として受け入れられているのでしょう。夜明けの静謐な時間を思わせる歌声の響きです。



Jamais Vu

荒々しく駆け巡る歌と音。「Dionysus」が『MAP OF THE SOUL: PERSONA』の最後を飾ります。この曲を初めて聴いたとき、プログレのテイストを感じました。音やメロディがドラマチックに移ろい、展開が変わるたびに印象が刷新されます。ボーカルやラップが絶え間なく交差する様子がプログレの雰囲気を中和していますが、途中あるいはエンディングに長めのインストが入れば一気にプログレに寄りそうです。



Dionysus

BTSはひとつのテーマを定めて数枚のアルバムを制作します。この “MAP OF THE SOUL” もシリーズとなるそうで、第一弾の “PERSONA” に続く次の作品が控えているのでしょう。また、さらなるコラボレーションやリミックスを期待してもよさそうです。次は何を見せてくれるのか? 世界規模で彼らへの期待は日に日に高まるばかりですが、その重圧の中でも『MAP OF THE SOUL: PERSONA』のような素晴らしい作品を送り出すタフさに驚き、そして感動しています。
2019.05.22
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by mura-bito | 2019-05-22 21:41 | Music | Comments(0)
[PART1] BTS『MAP OF THE SOUL: PERSONA』:自信に裏打ちされたポップ・テイスト、高まるK-POPのプレゼンス
BTS(방탄소년단)のアルバム『MAP OF THE SOUL: PERSONA』は2019年4月にリリースされ、瞬く間にヒットを記録しました。本作は、『LOVE YOURSELF 轉 ‘Tear’』および『LOVE YOURSELF 結 ‘Answer’』に続き、三作連続でBillboard 200のトップを獲得しました。Halseyをフィーチャーした「Boy With Luv」もBillboard Hot 100の一桁台に食い込んでいます。
[PART1] BTS『MAP OF THE SOUL: PERSONA』:自信に裏打ちされたポップ・テイスト、高まるK-POPのプレゼンス_b0078188_21513082.jpg
BTSの人気は数字で示されていますが、もちろんアルバムの内容も素晴らしい。ボーカルやラップ、ソングライティング、アレンジなど、さまざまな点で聴き応えのあるアルバムです。ひとつひとつに耳を傾け、じっくり聴き込むことで、七曲が持つ鮮やかな色が浮かび上がってきます。



Intro: Persona

『MAP OF THE SOUL: PERSONA』の開幕を告げる「Intro: Persona」では、RMのラップがこれでもかと前面に押し出されます。「アルバムの導入」と位置づけるだけでは充分ではありません。それ自体が個性の強い曲であり、聴き手を巻き込み、呑み込むパワーがあります。溢れんばかりの言葉をノイジーなギター・サウンドに盛り、Limp BizkitやLINKIN PARKのようなラップ・ロックに匹敵する厚みを感じさせます。



Boy With Luv [feat. Halsey] (Good Morning America)

リード・トラックの「Boy With Luv」を聴いたとき、彼らのポップを捉えるセンスに驚いたものです。これだけ注目されている中で、その期待のど真ん中に打ち込む潔さ、それができる自信。揺るがぬ自信に裏打ちされたポップ・ミュージックの強さを目の当たりにしました。



Boy With Luv [feat. Halsey] (The Lata Show with Stephen Colbert)

アメリカの音楽番組でBTSが歌った「Boy With Luv」の動画がYouTubeにアップされています。ミュージック・ビデオでは編集を余儀なくされますが、ステージでは七人のパフォーマンスが余すところなく披露されるため、流れるように動く七つの立体的な軌跡を存分に楽しめます。“Good Morning America” では明るい屋外の舞台が爽やかな曲調にフィットしていますし、“The Lata Show with Stephen Colbert” ではThe Beatlesを思わせるセットでパフォーマンスを披露しています。



Mikrokosmos

「Mikrokosmos」は「Boy With Luv」とは違ったタイプのポップ・テイストを見せてくれる曲です。柔らかいメロディが気持ちを穏やかにしてくれます。光の粒が弾けるように音が弾み、涼しげな風が吹き抜けるように歌も軽やかに舞う。この曲を聴いていると自らを縛っていたものから解放され、心地好い浮遊感が味わえます。

2019.05.21
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by mura-bito | 2019-05-21 21:53 | Music | Comments(0)
BTS「Boy With Luv [feat. Halsey]」:ボーカルはグラデーションを描き、ラップは鮮やかな色を放ち、ワールドワイドに駆け巡る
K-POPというカテゴリーを越えて、今やBTS(방탄소년단)はポップ・ミュージックを牽引する存在のひとつとなっています。彼らの新曲「Boy With Luv」は、2019年4月にリリースされた新しいアルバム『MAP OF THE SOUL: PERSONA』のリード・トラックです。
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BTSのボーカルとラップに、アメリカ出身のシンガー・ソングライターであるHalseyのボーカルを加えています。また、BTSのチームやHalseyだけではなく幾人かの作家が作曲に参加しており、Billboardの記事にはMelanie Joy FontanaとEmily Weisbandというソングライターのインタビューが掲載されています。ふたりとも、書いている時点でHalseyの参加を知らなかったそうな。

Halseyは自身のアルバムで結果を残しつつ、The ChainsmokersやJustin Bieberなどとのコラボレーションも実現させており、素晴らしい歌声の持ち主であることを証明しています。BTSとのコラボレーションである「Boy With Luv」も素晴らしい作品です。BTSの持ち味である美しくタフな歌声のアンサンブルに、ソフトだけども芯の太いHalseyの歌声が混ざり、より間口の広い、親しみやすい曲に仕上がりました。



BTS – Boy With Luv [feat. Halsey]

サウンドの特徴は身体を動かしたくなるノリの良さ、軽快さでしょう。その中でも印象に残るのが、ファンクらしさを全開にしたギターの音です。前に出たり後ろに下がったりして、全体を通して大きなプレゼンスを示します。特にRMがラップを披露する部分ではギターの刻む音がダイレクトに届きます。

BTSのボーカルには七人それぞれのカラーが出ており、しかもそれは七色どころか、それ以上の色が見える気がします。歌声のポジションは目まぐるしく変わり、その色はグラデーションを描いて変化します。対して、間に差し込まれるラップはビビッドな色を主張します。ボーカルは美しく繊細に染め上げられた布が風になびくようで、ラップは翻る旗のごとく自己の存在を示します。



BTS – Boy With Luv [feat. Halsey] (Music Video “ARMY With Luv” Version)

アルバムのリリースと同時に「Boy With Luv」のミュージック・ビデオが公開されました。1980年代(あるいはそれよりも前)のアメリカを思わせるセットを組み、その中で息の合ったシャープかつ流麗なパフォーマンスを披露します。ポップという要素を突き詰めて、多くの人に届くであろうその表現は、BTSというチーム全体の自信を表わしている気がします。一見してold-fashionedな演出であっても、今という時間に組み込み、呑み込んで今の表現に仕上げている。圧倒的に「今」を感じるのがBTSなのです。

「Boy With Luv」はBillboard Hot 100で初登場8位を獲得しました。これまでの躍進を知っていれば、チャート上位に食い込むことを予想するのは特に難しいことではありません。それでも実際にその結果を見ると、勢いというか追い風というか、BTSが生み出すムーブメントの強さを感じます。Grammysの記事では “K-POP Kings” と書かれており、その言葉が大袈裟ではないと思えるほど、BTSはポップ・ミュージックの最前線で存在感を示しています。
2019.04.30
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by mura-bito | 2019-04-30 18:23 | Music | Comments(0)
[EN] Steve Aoki – Waste It On Me Remixes [feat. BTS]
The song Waste It On Me, originally performed by Steve Aoki and BTS (방탄소년단), has been remixed by the following DJ/producers: Slushii, Cheat Codes, and W&W. In addition, Steve Aoki has remixed it himself.
[EN] Steve Aoki – Waste It On Me Remixes [feat. BTS]_b0078188_21504226.jpg
The original version of Waste It On Me, released on October 2018, entered the Billboard charts at No. 39. This is the third time that BTS is ranked among the Billboard’s top 40. By the way, the name of Steve Aoki also appeared on the charts for the third time in this song. Refer to the Billboard article: BTS Earns Third Pop Songs Chart Hit With Steve Aoki Collab ’Waste It on Me.’
When December 2018 came, three remixes for Waste It On Me were released every Friday one by one. Slushii Remix appeared for the first time among this remixes. I thought that the remix was very impressive when listening to it partially on the Twitter pages of Steve Aoki and Slushii before it was released.

You may feel how thin or light the sound is when listening to this remix, however, the track increases depth and in thickness after the sounds of rhythm section are added. The vocal is put on mute and the sound like a brass horn is heightened in chorus. I love the lyrical, emotional, and sentimental sound.



Steve Aoki – Waste It On Me [feat. BTS] -Slushii Remix-

Cheat Codes Remix was put out one week after Slushii Remix was released. Cheat Codes is a DJ/producer team consisting of Matthew Russell, Trevor Dahl, and Kevin Ford.

Cheat Codes constructs the remix with BTS’ singing voice at the core. The trio pushes the attractiveness of BTS as a singer and rapper forward in this remix. Their electronic sound supports the singing voice from the back, however, the sound is not undistinguished. The sound of bass drum is amplified to become heavier than the original mix. Is the genre of this remix pop or EDM? I think that it is located between pop and EDM.



Steve Aoki – Waste It On Me [feat. BTS] -Cheat Codes Remix-

The duo named W&W consists of two DJ/producers from the Netherlands: Willem van Hanegem and Ward van der Harst. W&W Remix, which reforms this song as EDM, followed Cheat Codes Remix. I has been moved by their aggressive, dynamic sound.

You can watch the music video for the remix on their YouTube page. The shows they made around the world are recorded in this video. Their DJ playing music makes the audience excited. This remix will be added to a set list for their future shows, and boost the mood for a show.



Steve Aoki – Waste It On Me [feat. BTS] -W&W Remix-

In the end of a project for the Waste It On Me remix, Steve Aoki The Bold Tender Sneeze Remix has arrived. The combination of various clear-cut electronic sounds shows that this remix is his very EDM. His EDM sound always bring a lot of excitement to many EDM lovers.

Steve Aoki dissolves the original mix, and combines the new sounds outside his first arrangement to bring the song much closer to his individual EDM expression in this remix. You can enjoy a wide range of his approaches when listening to the original and remix produced by him.
2019.01.11

by mura-bito | 2019-01-11 21:38 | Music | Comments(0)

fujiokashinya (mura-bito)
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