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音楽と物語に関する文章を書いています。
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David Guetta – This One’s For You [feat. Zara Larsson]
5年ほど前にEDMというジャンルを知ったとき、まず目にしたのがDavid Guettaの名前です。彼はエレクトロニック・ミュージックの世界におけるボスのような存在かと思います。日本に関係するところでいえば、安室奈美恵をフィーチャーした曲を出していますね。当時から「重くて分厚いキックの音が特徴的」という認識を僕は持っており、基本的には今でも同じです。
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しばらくDavid Guettaの音楽から離れていましたが、ふと思い立ってApple Musicであれこれたどっていると、彼が制作した「This One’s For You」という曲を知りました。「UEFA EURO 2016」のテーマ・ソングとして使われた曲です。観客が盛り上がりやすいサッカーというスポーツであることに加え、UEFA EUROという人気の高いイベントに相応しく、全身で楽しもうという雰囲気が曲全体から伝わってきます。抑えめのテンポながら、音は少しずつ濃くなって、曲を盛り上げていきます。

ボーカルとして参加しているのはZara Larssonです。「This One’s For You」で聴けるZaraの歌声は、祝祭的な雰囲気にマッチしています。じわじわと盛り上げていく展開の中、歌で聴き手の体温を徐々に上げます。自らが盛り上がるというよりは、聴き手の気持ちを盛り上げる役に徹している感じでしょうか。クールな表情でアジテーションを重ね、聴き手のハートが発火点に達するとそれは一気に広がっていきます。



David Guetta – This One’s For You [feat. Zara Larsson]

サッカーとエレクトロニック・ミュージックと聞いて思い出すのは、1998年のフランスW杯ですね。小室さんとJean Michel Jarreが組み、エレクトロニック・サウンドを全開にしたテーマ・ソングを制作しました。数十万人の観客を集めたパリでのコンサートで披露されました。

当時は両者の結びつきがよく分からなかったものですが、EDM時代を通り抜けた今では、エレクトロニック・ミュージックはサッカーとの親和性が高いと思えるようになりました。サッカーの試合における盛り上がりと、EDMをフィーチャーしたスタジアム級のコンサートでのヒートアップは、驚くほど重なります。エレクトロニック・ミュージックのトレンドは次々とシフトしているようで、EDMすらも通過点のひとつでしたが、本質の部分は脈々と受け継がれて聴き手のハートを熱くしています。

2018.03.20
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# by mura-bito | 2018-03-20 21:56 | Music | Comments(0)
ONE OK ROCK – Change
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車が集まった交差点で、軽快なステップを踏みながら交通整理を行なう。耳に差し込んだイヤフォンからは鮮やかな音楽が流れます。道路が交わる中心が彼の舞台です。身体に流れ込む歌に合わせ、キレのあるパフォーマンスを披露します。

するとそこに姿を見せたのは一台の小型ジェット機。道路をゆっくりと進みます。それに気づいた彼は驚きを含んだ笑いを見せ、ひとつ肩をすくめると、勢いよくジェット機の行く先をびしっと指差します。彼が見せる表情の変化が豊かでおもしろい。そしてジェット機は離陸して、街から空へと旅立ちます。



ONE OK ROCK and HondaJet: Go, Vantage Point.

この映像はONE OK ROCKの新曲「Change」をフィーチャーしたHondaのコマーシャルです。テレビで流れた映像と音楽に惹かれ、いつリリースされるのだろうと気になっていました。今はサブスクリプションやダウンロードで聴くことができます。勢いで駆け抜けるタイプではなく、重心が低くて力強い演奏を披露します。それでいて、身体が刺激されて踊りたくなるサウンドです。映像に登場する彼のように。

ONE OK ROCKは、ここでわざわざ言葉を加える必要がないほど有名ですよね。今や、Fall Out BoyやParamoreが所属するFueled by Ramenというレーベルと契約した、LINKIN PARKの日本ツアーでオープニング・アクトを務める予定だったといったことからも、バンドが活動の範囲を広げていることが窺えます。“vantage point” とは「見晴らしのよいところ」という意味ですが、このキャッチコピーを体現するように彼らは躍動し、飛び立っています。

2018.03.15
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# by mura-bito | 2018-03-15 21:52 | Music | Comments(0)
T.UTU with The BAND「GET WILD PANDEMIC」:ロック・スターが放つ色気、バンドが生み出すヘビーなアンサンブル
T.UTU with The BANDが演奏する「GET WILD PANDEMIC」は、2017年10月25日から配信されています。先日、YouTubeでミュージック・ビデオの一部が公開され始めました。T.UTU with The BANDによるライブ(というか開演前にステージを使って撮影されたであろう映像)をもとに、“pandemic” を表現する要素(ウイルスが増殖する感じ)が加えられています。
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スタンドマイクを操って歌うウツの姿は、紛れもなくロック・スターです。25年前にソロ活動を始めた頃のコンセプトは「1970年代ロック」であり、ジャケットや映像で漂わせる色気は相当なものがありました(きっと大勢のファンが悶絶した)。「GET WILD PANDEMIC」で放つ色気は、当時に勝るとも劣りません。かつてウツの憧れの対象はRod Stewartだったと思いますが、こうして年齢を重ね、音楽を続けてきたことで、本当に近づいている気がします。



T.UTU with The BAND – GET WILD PANDEMIC

TM NETWORKでは、「GET WILD」は代表曲でありながら(代表曲だからこそ)素材として扱われることが多く、ライブやリミックスで新たな姿を見せてきました。解体と再構築が運命づけられた曲ですね。TM NETWORKでもロックに寄ることがありましたが、ウツと小室さんとでは、解釈のベクトルあるいは次元が違っているのがおもしろいですね。ここまでブルージーな演奏で表現できるのは、やはりウツならではであり、このバンドだからこそと言えるでしょう。

バンドのメンバーは土橋安騎夫(Keyboards)、山田亘(Drums)、葛城哲哉(Guitar)、是永巧一(Guitar)、種子田健(Bass)です。歴戦のロック・ミュージシャンが演奏する「GET WILD PANDEMIC」を聴いたとき、とにかく音が太くて格好良いと思いました。しみじみと「ロックにおける音の太さ・厚みというのはこういうことだよな」と思います。ツイン・ギターを筆頭にしたヘビーな音の塊が中毒症状をもたらします。
2018.03.13
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# by mura-bito | 2018-03-13 19:53 | Music | Comments(0)
[EN] Krewella – Alibi
Krewella is a duo consisting of singer/DJ sisters: Jahan and Yasmine Yousaf. They signaled the arrival of the new song Alibi. Your heart and body will be stimulated by the electronic sounds. I am so excited by the phrase “Stay with me tonight I’ll be your alibi” in the chorus. The impressive sounds start to run at the phrase.
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What do they infuse into the words? For example, “alibi,” “bulletproof,” and “die for you” are intense. Should we interpret them literally? Are they used in figurative sense?



Krewella – Alibi

Krewella has explored new style after having restarted. The result has been reflected in sound, lyrics, and artwork. For example, they are in the picture of Ammunition without makeup. Or, the flags of various countries are gathered in the background of the picture of Team.

Jahan and Yasmine think, write, and sing about what is inside them. It is political as well as social and personal, and it creates their new expression. The insistent words in Alibi spring up from the inside of them, and the words will make you awaken. Listen.

2018.03.08
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# by mura-bito | 2018-03-08 20:56 | Music | Comments(0)
David Guetta/Martin Garrix/Brooks – Like I Do
David GuettaMartin GarrixBrooksが連名で新曲「Like I Do」を発表しました。「Like I Do」では、ソングライティング、プロデュース、演奏やプログラミングが3人を含む複数人で行なわれ、さらにBrooksはミックスとマスタリングという曲の仕上げも手掛けています。3人のDJ/プロデューサーが放つエレクトロニック・ミュージックは、人々を踊らせるために生まれた音楽です。ああ、踊りたい。
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聴き手の興奮を一気に高めるフレーズは、EDMらしいパターンです。シンセサイザーの音に厚みがあって、一度抑えてから上昇させて音を解放する。EDMに王道も邪道もないのですが、個人的にはEDMに対するイメージを過不足なく反映している曲だと思います。声は完全に素材として扱われていて、現実感をなくすような雰囲気を醸します。リリック・ビデオでは赤いシルエットが曲線を描きます。これらのアプローチは、テクノロジーを使った芸術作品とでも言いたくなる要素です。



David Guetta, Martin Garrix, and Brooks – Like I Do (Lyric Video)

Martin Garrixの名前はよく目にしていましたが、彼が関わる曲を聴いたのは「Like I Do」が初めてです。想像以上に若くて驚きました。Brooksも同年代なので、「ベテランのDavid Guettaと若手ながらトップDJのMartin Garrix、新星のBrooksが組んだ意欲作」ということになるでしょうか。David Guettaと他の2人は親子ほども年齢が離れているものの、こうしたコラボレーションに触れると「年齢差なんか関係ないよな」と思わせてくれます。

特にヨーロッパでは「無名の若手をプッシュしてステージに上げるのがベテランの役割」という意識が定着しているのかなと思います。だからこそ、若手が売れた後でベテランと共演しても、ベテランが若手に便乗しているという空気が漂わない。音楽ファンは個と個が化学反応を起こすコラボレーションを楽しんでいるのでしょう。そして、ベテランは若手を引き上げつつ自分の表現も追究する。こういった循環が業界に活力を与えるポイントのひとつと考えられます。

David Guettaはフランス、Martin GarrixとBrooksはオランダの出身です。ヨーロッパからは、エレクトロニック・ミュージックの世界で活躍するDJ/プロデューサーが次々と生まれます。ブームとしてのEDMは落ち着きましたが、それでも次世代が台頭してくるところに、ヨーロッパにおける層の厚さを感じます。オランダにはDJやプロデューサーになるための教育プログラムがあるようで、エンターテインメント産業の育成や輸出は、基礎部分を強くして広げるという底上げも重要ということでしょうか。風向きひとつで変わる業界ではありますが、それでも射程を長くして戦略的に若手を育成するのが産業を活性化する近道なのかもしれません。

2018.03.06
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# by mura-bito | 2018-03-06 21:48 | Music | Comments(0)
Krewella – Alibi
KrewellaJahan Yousaf/Yasmine Yousaf)の新曲「Alibi」がリリースされました。静かに始まり、音の数を抑えながらも、やがてドラマチックな展開を見せる曲です。サブスクリプション・サービスでの配信開始とともに、ミュージック・ビデオも公開されています。
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僕はChorus部分の最後、♪Stay with me tonight I’ll be your alibi♪ と歌うところが好きです。メロディも歌い方も良いですね。そして、このフレーズを合図にシンセサイザーとキックの音が飛び出して、身体を刺激するダンサブルな音を奏でます。このパターンはEDMらしいとも言えます。彼女たちはEDMから離れて独自のアプローチを続けていますが、その音楽の一部としてEDMの要素は存在し続けているのだと感じます。



Krewella – Alibi

かつてKrewellaにはパーティー・ソングのような明るさを感じていましたが、2人になってからは雰囲気が変わりました。より広い視野で音楽を、そして社会を捉える姿勢は、歌詞やビジュアルに反映されています。ジャケットに関していえば、例えば「Ammunition」ではノーメイクで写り、「Team」では数々の国旗を背にしていました。彼女たちのルーツに加え、それぞれの主張、そして2人になった経緯など、さまざまな要素が組み合わさってKrewellaの音楽が生まれています。

「Alibi」で歌われている ♪Stay with me tonight I’ll be your alibi♪ の含意とは何か。それを読み解くのは難しいのですが、しばし考えてみると「同じ世界で生きる別の誰かの言葉をなぞっている」という解釈が浮かびました。現実に起きていることを、誰かの口を借りて、えぐり出します。歌詞に登場する “alibi”、“bulletproof”、“die for you” などの言葉は、直接的に捉えるべきか、メタファーとして捉えるべきか。身体に響くサウンドや歌の中で、およそポップではない言葉が強烈な存在感を放ちます。

2018.03.01
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# by mura-bito | 2018-03-01 20:49 | Music | Comments(0)
ORESAMA「Hi-Fi TRAIN」:聴く人を乗せて、新しい季節に導くファンク&ファンタジック・トレイン
渋谷の街や夜空を駆け巡るファンタジックな列車。ORESAMAぽん/小島英也)の新曲「Hi-Fi TRAIN」は、2018年1月のライブで初めて披露され、1ヶ月後にはミュージック・ビデオが公開されました。春にリリースされるオリジナル・アルバム『Hi-Fi POPS』の1曲目に収録される予定です。
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「Hi-Fi TRAIN」を聴いた第一印象は「サビのメロディがきれいで心地好い」ということです。ぽんが歌う ♪急加速 夢見るエンドレスライナー♪ というフレーズに心をつかまれました。イントロ、アウトロ、間奏、あるいはAメロやBメロなど、琴線に触れる部分は聴き手によって異なりますが、僕はサビのメロディを聴きたくて何度もYouTubeを再生しています。もちろん、他の部分と一体となってひとつの曲が完成しているので、サビだけをエンドレスに聴きたいわけではありません。それと同時に、強烈な印象を与えるフレーズの存在は重要だと思います。

歌であれ楽器であれ琴線に触れるフレーズに出会えるかどうかが、曲を好きになるポイントのひとつなのでしょう。誰もが知っているキャッチーなフレーズというよりは、自分に刺さるフレーズが欲しい(両者が重なることもあります)。例えば、前作「流星ダンスフロア」では間奏のギター・ソロ、前々作「Trip Trip Trip」ではアウトロのシンセサイザーに僕は強く惹かれました。そうしたフレーズを起点に曲を楽しむことで、曲全体に愛着が湧きくんですよね。



ORESAMA – Hi-Fi TRAIN

「Hi-Fi TRAIN」の軸になっているのは、ファンキーに刻むギターの音だと思います。これまでと同じようにシンセサイザーやストリングスの音が加わっていますが、その中でも僕はギターの音が耳に残りました。小島英也の弾くギターは、ファンクらしいクリーンな音で曲を引っ張りながら、するりと立ち位置を変えて歌を支える名脇役をも演じます。ギターに意識を向けて聴いてみると、曲の中でも多彩な表現を見せてくれることが分かります。

渋谷の街をデコレーションしたミュージック・ビデオでは、ELEVENPLAYのメンバー2人(YU/MARU)がパフォーマンスを披露しています。振付を担当したのは同じくELEVENPLAYのNONです。この布陣は前作および前々作と同様ですが、今回の衣装は黄色で統一されています(前作は赤、前々作は青)。また、前作までは目を隠していた前髪を短くすることで、文字どおり豊かな表情がパフォーマンスに加わります。

ORESAMAの2人が歌とギターで魅せる後ろで、ELEVENPLAYによる曲線と直線が絡み合うパフォーマンスが彩りを添えます。曲が公開されるたびにパフォーマンスを披露してくれると、いよいよ本気でORESAMAとELEVENPLAYの共演を観てみたいですね。未来に向けて延びるレールウェイ。アルバムへの期待を含めて、ORESAMAのアプローチは次々と未来を予感させてくれます。
2018.02.27
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# by mura-bito | 2018-02-27 22:02 | Music | Comments(0)

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