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音楽と物語に関する文章を書いています。
ワイルドじゃなくてもいいからタフになりたい
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カテゴリ:Music( 931 )
Candyman by Zedd and Aloe Blacc: The Mature and Mellow Song Performed by Two Professionals
I am in love with the song Candyman, which was created in 2016 by two talents: the electronic music DJ/producer Zedd and the singer/songwriter Aloe Blacc. If you are interested in AVICII, you may have heard his soulful and gentle voice in the famous song Wake Me Up.
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Some phrases performed by Sammy Davis Jr. in The Candy Man are included in Candyman. Sammy’s version is a pop and colorful song. Zedd and Aloe take in Sammy’s air in a good mood like a sunny spot, and add their distinctive magnetism to this song.



Zedd and Aloe Blacc – Candyman

Your heart will be captured by the singing voice. Aloe’s voice is tough and wild, but gentle, and builds his original world. I love the phrase “And it feels so good,” which he sings repeatedly, because this refrain is comfortable for me.

Zedd added the element of soul music such as horn sound to his electronic sounds. The mixed sound is impressive for me. It will touch your skin gently and you will feel “texture of sound” when you listen to Candyman. Enjoy the mature and mellow song performed by two professionals. It will make you feel so good.

2018.05.22
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by mura-bito | 2018-05-22 21:00 | Music | Comments(0)
m.s.t.『緑と風』:モノクロームの風景に色を添え、生命を吹き込む音楽
僕はエレクトロやロックを聴く一方で、アコースティック・サウンドを軸にしたジャズもまた好きです。ジャズを知って十数年、その音楽は新しい世界を見せてくれたし、新たな視点を持つことで、音楽の楽しみ方の幅が広がりました。そして、他のジャンルの音楽を中心に聴くサイクルを続けていると、ふとしたときにジャズを聴きたい気持ちが湧き上がります。音だけでなく、音と音の間にある空白も含めて、じっくりと楽しみたい音楽です。
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というわけで、久しぶりにジャズの話題。m.s.t.というデュオ(持山翔子/小山尚希)のアルバム『緑と風』に出会ったのは2017年です。ピアノなどの鍵盤とベースとドラムによる演奏に、曲によってストリングスが加わります。エレクトロあるいはロックと比べると穏やかな音楽ですが、その中にも聴き手を引き寄せる力強さを感じます。カフェのBGMに合いそうな音楽…というよりは、映画の劇伴という感じでしょうか。物語を支えながら、音楽自体も物語の一部として組み込まれているというような。

持山さんが演奏する楽器はピアノ、ローズ・ピアノ、鍵盤ハーモニカです。いろいろな鍵盤奏者の演奏を聴いてきましたが(猫のように躍動感あふれる演奏で魅せるジャズ・ピアニストもいれば、自らを囲むシンセサイザーを操って音を重ねるキーボード・プレーヤーもいる)、彼女が弾くピアノからイメージするのは「螺旋」です。螺旋を描く心地好い音に誘われて身を委ねていると、時間は切り取られ、気づけば新しい場所に運ばれています。



m.s.t. – 緑と風 (Digest)

表題曲の「緑と風」で響くピアノとベースは、ふたりの人間のタイアローグに聞こえます。ときにモノローグとなり、やがて再び言葉が交わされる。スポットライトを浴びた二人の役者が会話で物語を描いていく舞台のようにも思えました。「Plug in」ではスタイリッシュな演奏に魅せられます。ベースの音がファンキーな、けれどもクールさも漂わせる表情を見せると、呼応してローズが鮮やかに響きます。「Valse de Rouge」では鍵盤ハーモニカの音を聴くことができます。ローズと共鳴するように重なるその音は独特のリリカルな響きを持ち、互いを引き立てます。

記憶を巻き戻します。持山さんを知ったのは、Ryu Mihoさんがゲスト参加したMochiyama Shoko Trioのライブ映像です。「Let Us Go To The Wood」という曲を演奏していたのですが、とても心地好かった。その後、藍井エイルの「シューゲイザー」のアレンジに持山さんが参加していたことを知ります。穏やかな演奏をするピアニストのイメージが強かったため、肌をざらりと撫でるように響く扇情的なピアノの音は意外であり、より強く印象に残りました。ピアニストの数だけスタイルや雰囲気の違いはあるかと思いますが、同じ人であっても多面的に魅せてくれるんですよね。
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「m.s.t.」とは、以前は “Mochiyama Shoko Trio” の略だったと記憶していますが、このデュオ活動では “Make the Scenery Tune” を意味するようです。『緑と風』を聴きながら浮かんだ個人的なイメージを混ぜてみると、「モノクロームの風景に色を添える」音楽なのかなと思いました。音を吹き込むことは、生命を吹き込むこと。イメージの中に浮かぶ風景が色をまとって、躍動的に動き出します。

2018.05.17
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by mura-bito | 2018-05-17 21:04 | Music | Comments(0)
IN MY REMAINS by LINKIN PARK: CLEAR AND HEAVY VOICES GET CROSSED TO WEAVE ONE WORLD
You will listen to the song IN MY REMAINS after the first song when you play LINKIN PARK’s fifth studio album LIVING THINGS. The main feature of the song is the singing voice of the great singer, Chester Bennington. He sings the verse clearly, and then sings the chorus with stronger voice.
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I am in love with how Chester vocalizes and changes melody in these parts of the chorus: “Now in my remains” and “Set this silence free.” His beautiful song casts light on darkness and circulates gloomy mood produced by the words including negative feelings such as suffering and regret.



LINKIN PARK – IN MY REMAINS (Audio)

Mike Shinoda eventually adds and sings quietly and heavily like monologue. Chester’s voice is clear and Mike’s voice is heavy, and both characteristic voices overlap in the end of the song.

Two crossed voices are like warp and weft threads weaving a cloth. Two vocals are different style from mix of vocal and rap, which is an established style for the band, so we can see the new world of the band. The phrase “one by one” repeated by two voices swirls and then swallows all the sounds finally.
2018.05.10
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by mura-bito | 2018-05-10 21:34 | Music | Comments(0)
Gacharic Spin – G-litter
Gacharic Spinのアルバム『G-litter』がリリースされました。前作『確実変動 -KAKUHEN-』からのインターバルは約1年半。これまでと同様にロックを軸にしつつ、随所でシンセサイザーのフレーズを組み込んだサウンドが印象に残ります。音に乗って届くのは、胸を打つメロディです。魅せる曲がいくつも詰め込まれています。アルバムを聴いて印象に残った曲をいくつかピックアップしてみます。
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アルバムのリード・トラックの役割を担うのが、1曲目に収録された「Redline」です。Gacharic Spinらしい肉厚な音とジェットコースターのような展開が魅力的な曲です。アグレッシブに駆け巡るシンセサイザーの音も効果的に使われています。勢いのある歌も聴くべきポイントですね。音が歌を呼んだのか、歌が音を呼んだのか。また、ミュージック・ビデオでは、パフォーマーもギターを持っており、ロック・スタイルを視覚的にも表現しています。

「your place」を聴いて印象に残ったのは、EDM系ヒット・パターンのシンセサイザーです。EDM全盛期に見られたパーティー・ソング的なサウンドではなく、EDMとポップスが融合した近年のエレクトロニック・ミュージックの要素というべきですね。シンセサイザーのリフに心は躍り、身体も踊りたくなります。Gacharic Spinはファンクの要素を加えた「踊れるロック」も得意としていますが、「your place」では、シンセサイザーのリフを入れてきたのが新鮮でした。シンセサイザーの音があるのとないのとでは印象が大きく変わるであろうサウンドです。



Gacharic Spin – Redline

Gacharic Spinはエモ系(というかオルタナ)の曲を聴かせてくれることがあります。例えば「TAMASHII」や「シナリオ」といった曲が挙げられ、僕はこれらがとても好きです。こうしたタイプの曲が今作にも収録されており、そのひとつが「Peacefully」です。ピアノが前に出るところは特に格好良い。メロディはエモーショナルに、鮮やかに響き、タイトルにも通じる視野の広い言葉が乗ります。

また、「アメフラレ」もメロディアスに響きます。心を揺さぶる歌メロですね。特に間奏では、メロディアスなギター・ソロを味わうこともできます。心地好いバンド・サウンドと歌を聴いていると、♪明日は雨 傘はさせないけど 一緒に濡れる覚悟はある♪ という歌詞が耳に残り、そのまますとんと心の中に落ちました。絶妙というべきか不思議というべきか、近いような遠いような距離感を表わした言葉だと思います。
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『G-litter』を聴いていると、そこかしこで自分の好きなフレーズやサウンドに出会えます。ものによってはこれまで聴いてきた曲の一部を想起させます。例えばhide with Spread Beaver、例えばParamore。ヨーロッパ出身のDJ/プロデューサーが使いそうなシンセサイザーのリフも見られます。音楽の記憶を呼び起こして今とつないでくれる、そんな体験ができるのもGacharic Spinの魅力だと思います。
2018.05.08
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by mura-bito | 2018-05-08 21:55 | Music | Comments(0)
藍井エイル「流星」:流れ流れる星をつかんで心を込める、思いを託す、橋を架ける
2018年2月に「約束」のミュージック・ビデオを公開して、リスタートを宣言した藍井エイル。春から本格的に再始動するとの言葉どおり、新曲「流星」の配信がスタートしました。スリリングなピアノのフレーズに導かれ、激しく咆哮するギターに背中を押される。言葉もまた勢いよく飛び出し、聴き手のハートに火を点けます。
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曲をダウンロードして初めて再生したときの第一印象は「とても藍井エイルらしい」です。メタル系やエモ系のロックで疾走する――少なくとも僕はそういうイメージを抱いてきましたが、それに合致するサウンドや歌を聴かせてくれます。もちろん、彼女はシンガーとして他の多くの魅力も持ち合わせており、異なるタイプの曲も歌いますが、広角的に見ると疾走系ロックを軸にしていると捉えています。


再始動の発表に合わせて公開されたインタビュー(『リスアニ!』Vol. 32)では、歌詞はともかく曲のタイプを変えるわけではないと語っていました。その言葉を、「流星」を聴きながら思い浮かべます。「流星」の雰囲気は、これまで築かれた藍井エイルのイメージから外れていないと僕は思いました。過去の曲に類似しているわけではありません。ファンの中に強く刻まれた像に最も近い音と表現すべきでしょう。

これまでの軌跡をリセットしようとしてはいないことが、「流星」から伝わってきます。少しの間の空白を埋め、橋を架ける。そしてその先には、これから進むべき道が見えている。道が見えているからこそ、進むために必要なものを選び取ることができるのだろうと思います。「流星」で表現されているものは、ファンに届けられた贈り物であるのと同時に、藍井エイル自身の背中を押す力になっているのかな、と。そんなことを思います。
2018.05.01
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by mura-bito | 2018-05-01 22:30 | Music | Comments(0)
ORESAMA ワンダーランドへようこそ ~Hi-Fi PARTY in LIQUIDROOM~
ORESAMA ワンダーランドへようこそ ~Hi-Fi PARTY in LIQUIDROOM~
2018-04-15 at LIQUIDROOM

Hi-Fi TRAIN/オオカミハート/ハロー・イヴ/Trip Trip Trip
耳もとでつかまえて/cute cute/Waiting for...
DJ Time: ドラマチック/恋のあじ/KARAKURI etc.
Listen to my heart/誰もが誰かを/SWEET ROOM
「ねぇ、神様?」/ワンダードライブ/乙女シック/流星ダンスフロア
Encore: アイヲシル/銀河
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ライブが決まるたびに会場のサイズが大きくなっていくORESAMAぽん/小島英也)。4月11日に発売されたアルバム『Hi-Fi POPS』のリリース・パーティー「ワンダーランドへようこそ ~Hi-Fi PARTY in LIQUIDROOM~」がLIQUIDROOMで開催されました。できる限りアルバムを聴き込み、いざワンダーランドへ。ORESAMAのオリジナリティあふれる音楽世界に飛び込みます。この音楽的ワンダーランドはライブを重ねるごとに作り込まれて宇宙のように広がり続けてきましたが、『Hi-Fi POPS』の曲が加わることでさらに広く、深く、大きな世界になりました。



Hi-Fi TRAIN

ライブは、アルバムの1曲目に収録された「Hi-Fi TRAIN」から始まり、同じく最後に収録されている「銀河」で幕を下ろしました。アルバムに収録された曲のほとんどを演奏し、さらに馴染みのあるインディーズ時代の曲も少しアレンジを変化させて披露しました。ライブを観るたびにアレンジや演出の変化に気づくことが増えます。キャリアの初期から曲を聴いたりライブを観たりすることはあまりなかったので、こうして初期のチャレンジを目の当たりにできるのはとても新鮮です。



Trip Trip Trip

ライブは新しい曲を聴ける貴重な機会です。「cute cute」や「ハロー・イヴ」は、アルバムでORESAMAの新しい表情を見せてくれた曲です。「cute cute」ではサックスのファンキーな音が曲の世界を決定づけていましたが、ライブではそのノリを表現するためか、間奏でフロントの3人(ぽん、小島英也、サポート・ベーシストの三浦光義)でステップを踏みます。「ハロー・イヴ」は春の空気を運んでくる、とても優しくて気持ちの良いポップスです。ファンク全開の曲と静謐なバラードの中間にあるといえますが、こうした曲は、ライブの雰囲気を柔らかくする重要な役割を果たします。鮮やかに変化するライブの流れの中で、観客は踊ったり、聴き入ったり、そして和んだりと楽しみ方も自在に変化していきます。



ワンダードライブ

ORESAMAにおけるエレクトロの発展の可能性を感じさせてくれたライブでもあります。シングル「流星ダンスフロア」に収録された「Waiting for...」はEDMへのアプローチを見せます。強烈な四つ打ちに乗せて、強烈なシンセサイザー・サウンドが響き渡ります。ファンクとは異なる角度からLIQUIDROOMをダンス・ミュージックで満たします。このとき、色とりどりのレーザーがぽんを包み込み、さながら鳥かごのような感じだったことを覚えています。



流星ダンスフロア

「Waiting for...」による興奮が冷めやらぬ中でDJモニ子のプレイが会場を沸かせます。「ドラマチック」や「恋のあじ」といった曲のピースを混ぜ込んだMINOCO MIXを聞かせ、さらに「KARAKURI」を組み込んでEDMスタイルで観客をオーバーヒートさせます。このモニ子アプローチを採用する限り、ORESAMAのライブではエレクトロの要素は不可欠になります。それはエレクトロに親和的な曲が増えることも意味します。エレクトロに寄せた曲が増えるのも楽しみですし、DJモニ子によるリミックス・アルバムという企画があってもおもしろいと思います。



銀河

会場にはカメラが入っていたので、このライブは映像作品としてリリースされると思います。おそらく秋でしょうか。その頃には次のライブも決まっており、賑やかになりそうです。そして、また新しい目標を持ってざくざくと突き進んでいくのでしょう。『Hi-Fi POPS』をひとつの区切りとして、新しいアプローチに挑戦するのか、あるいはこの路線を突き詰めるのか。キャリアを積むほどに曲の制作やライブの演出もハードルが上がるとは思いますが、それでもORESAMAは楽しい世界をマイペースに作り出してくれるという期待があります。これからもワンダーランドは広がっていきます。
2018.04.26
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by mura-bito | 2018-04-26 21:30 | Music | Comments(0)
Krewella – Runaway
Krewellaは精力的に動きます。2月の「Alibi」に続いて、シングル「Runaway」をリリースしました。個人的にサウンドのポイントだと思うのはベースとシンセサイザーです。それぞれに屹立した個性が光ります。静かな環境でじっくりと、音の隅々まで聴いてみると良いのではと思います。
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ベースが入ってくる瞬間が顕著なのですが、これだけ強烈な存在感を放つベースはなかなかないと思えるほどに魅せられます。そして、重ねられたシンセサイザーやシーケンサーには、1980年代の雰囲気を感じます。古いともレトロだとも思いませんが、存在感は独特です。EDM時代のアプローチとは異なりながらも、古いものを焼きなおしただけではない、不思議なタイムマシン感覚。



Krewella – Runaway (Audio)

歌ではなくシンセサイザーでChorusを引っ張るところが、個人的には2010年代のエレクトロニック・ミュージックの特徴だと思います。「Runaway」の後半に飛び出す、シンセサイザーによるフレーズに心をつかまれます。歌はある意味で助演に徹します。音がエネルギーを放出するトリガーとなる、それが「Runaway」における歌の役割です。「Alibi」のときにも感じたことなのですが、最も聴かせたいポイントをシンセサイザーに委ねています。

Krewellaの特徴はJahanとYasmineの個性あふれるツイン・ボーカル。曲における中心は歌であることが多い中で、「Runaway」では一歩も二歩も引いて、引き立て役に回っているような気がします。これは新たなアプローチを模索しているプロセスであり、グラデーションのように変わり続けるデュオの姿を僕らは目の当たりにしているのだと思います。音楽を聴くことは紛れもなくおもしろいことですが、音楽を聴き続けることは変化を楽しめる点でもっとおもしろい。そのようなことを改めて思います。

2018.04.24
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by mura-bito | 2018-04-24 22:37 | Music | Comments(0)
[PART2] ORESAMA『Hi-Fi POPS』:新しい表情と前に進む気持ちを詰め込んだアルバム
ORESAMAぽん/小島英也)のアルバム『Hi-Fi POPS』のために録音された新曲は4曲です。アルバムの開幕を告げる「Hi-Fi TRAIN」は1月のライブでいち早く披露され、ミュージック・ビデオが2月に公開されました。この曲の存在がアルバムを待つモチベーションにつながったことは間違いありません。心地好い疾走感を味わえる曲です。楽しいことが待っているときに乗る電車の感覚、それが曲の中にあふれています。流れる景色がわくわくする気持ちを盛り上げてくれます。ぽんは ♪宇宙よ踊れ♪ と歌い、鮮やかな音は夜空や宇宙を駆け巡ります。

今作のサウンドで最もおもしろいと思ったのが「cute cute」です。サックスの存在感が大きくて格好良いと思い、誰が吹いているのかとクレジットを確認したら、そこに書かれていた名前は何と武田真治。彼が吹くテナーが縦横無尽に駆け巡ります。そんな雰囲気に触発されたのか、ぽんの歌はトリッキーさとアグレッシブさを増し、ぐいぐいと前に行くパフォーマンスが魅力的です。ジャズ・ギターを思わせる技巧的なアプローチや、ラテンを感じるピアノもぴたりとはまります。曲は全部で3分ほどとアルバム収録曲の中でも最短ですが、3分でフェイド・アウトさせる潔さもまた良い。もっと聴きたくなるじゃないか!
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ORESAMAの音楽では、ギターが刻むファンク・スタイルにシンセサイザーで作るエレクトロニック・サウンドが絡みます。時としてエレクトロニック・ミュージックの色を強めて、EDM的なアプローチを見せる曲も発表しています。そうした要素が見受けられるのが「誰もが誰かを」です。エレクトロを下敷きにしたサウンドに、クールに歌うぽんの声が重なります。EDM系のサウンドでリミックスしたらどのようになるのか気になります。“Hi-Fi REMIX” とでもいうか、今作や前作をリミックスする企画があったら聴いてみたい曲です。

「ハロー・イヴ」は、明るい太陽の光に包まれるような心地好いポップスです。最初はシンプルな印象を受けましたが、作り込まれたポイントがいくつもあり、聴くたびに引き込まれていきました。歌声、ギター、キーボードの音がブレンドされて、楽しい気持ちにさせてくれますし、とても気持ちいい。♪春めく風をつれて 僕たちはまた旅をはじめよう♪ という歌詞が素敵です。前向きな気持ちがぎゅっと詰め込まれており、聴きながら春の風を感じて歩くと、ひとつひとつの歩みが心地好く感じられます。日常に色を添える音楽。



ORESAMA – Hi-Fi POPS (Album Trailer)

「Hi-Fi TRAIN」や「銀河」などで宇宙を旅して、「ワンダードライブ」や「Trip Trip Trip」などでファンタジック・ワールドを通り抜け、さらに「ハロー・イヴ」では地上に降り立ちます。さまざまな世界を巡り、多彩な視点で世界を見つめる音のツアーを体験できます。このツアーに参加しながら、僕は「未来に向けて歩く姿勢」を強く感じました。

ORESAMAの活動は順風満帆ではなかったようで、それだけにライブのMCやインタビューでは、2017年のコンスタントなリリースやライブ会場の拡大に戸惑いを見せていました。もちろん、その一方で嬉しい気持ちもストレートに言葉にしていました。現実の展開に戸惑っていたからこそ、素直に前向きになれるというか、「前に進むのが楽しい」という気持ちがパッケージングされたアルバムが生まれたのだと思います。

『Hi-Fi POPS』は、2017年にリスタートしたORESAMAが打ち立てたひとつのマイルストーン。ここからまた次の旅が始まるわけですが、このアルバムやアルバムを作っているときの気持ちも連れて歩いていくのだと思います。にぎやかに歩いていくイメージが浮かびます。ORESAMAが発表する新しい曲は、新たに出会った旅の仲間のような感じがしますが、これからもそれは変わらないと思います。どんな仲間が加わるのか、とても楽しみですね。





2018.04.19
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by mura-bito | 2018-04-19 21:40 | Music | Comments(0)
[PART1] ORESAMA『Hi-Fi POPS』:聴いて踊って歌って楽しめる曲があふれ出すアルバム
2018年、素敵なアルバムを連れて春がやってきました。タイトルは『Hi-Fi POPS』、リリースしたのはORESAMA。ボーカルや作詞を担当するぽんと、ギター、作曲、プログラミングなどを担当する小島英也から成るデュオです。Daft Punkの影響を端々に感じさせるファンク・サウンドにポップスやエレクトロニック・ミュージックの要素をブレンドして、心に響くメロディを運ぶ心地好い歌声を吹き込みます。アルバムを再生することで目の前に広がるのは、聴いてよし、踊ってよし、歌ってよしの三位一体。

ORESAMAは2015年にインディーズでアルバムを1枚リリースしており、それに続く『Hi-Fi POPS』は2枚目ということになりますが、メジャーとして初めてリリースされたのでデビュー・アルバムと位置づけることもできます。2017年にリリースした3枚のシングル曲やそのカップリング曲の他に、アルバム用に録音した新曲を加え、さらに前作に収録されていないインディーズ時代の曲を収録しています。ボリューム満点、色とりどりの詰め合わせを楽しむことができます。
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アルバムに収録されたシングル曲やカップリング曲は、シングルとして聴くのとアルバムに組み込まれて聴くのとでは受け取り方が変わります。特にシングルの3曲は「アルバムを貫く軸」のように思えます。さまざまなアプローチの曲を集めたアルバムの中で、序盤に「流星ダンスフロア」、中盤に「Trip Trip Trip」、そして終盤に「ワンダードライブ」が配置されています。これらの曲が挟まることでアルバムの安定感が増し、アルバムという作品が「締まる」感覚があります。シングル曲はライブでも一段と盛り上がりますが、アルバムで聴いていても似た感覚を抱きます。

「耳もとでつかまえて」、「『ねぇ、神様?』」、「SWEET ROOM」はカップリングとして収録された曲です。「耳もとでつかまえて」は、リズムをはじめとした分厚い音の中で切々と響く歌が特徴的であり、力強さがこの曲の魅力のひとつです。それでいて曲名のように、耳もとで囁くように歌う部分では、その落差を印象づけます。「『ねぇ、神様?』」からは、インディーズで発表したアルバム『oresama』の雰囲気を感じます。歌詞や音のアプローチが以前のスタイルを踏襲しているような気がします。2017年の再デビュー前後で変わっていないORESAMAの要素とでも言うべきものを感じる曲です。ピアノとエレクトリック・ピアノの響きが美しいバラードの「SWEET ROOM」では、そっと寄り添う優しさに加え、音が厚くなるサビで歌もまた熱を帯び、全体的に青と赤が交差するようなイメージが浮かびます。



ORESAMA – Hi-Fi POPS (Album Trailer)

再デビュー前(2016年以前)に制作された曲として、「銀河」と「綺麗なものばかり」が収録されています。「銀河」はミュージック・ビデオが公開されているのでまったく聴けなかったわけではありませんが、個人的にはフィジカルやデータで聴きたかったので、アルバムへの収録はこの上ないプレゼントでした。「綺麗なものばかり」はH△Gというグループとのスプリット・アルバムに収録されています。

「銀河」の魅力はサビで響く泣きのメロディ、レトロなシンセサイザー・ミュージックを思わせる音でしょう。CDやダウンロードで聴くと、ベースもまた心地好いことに気付きます。曲を包むベースは歌うように奏でられ、サビの雰囲気を盛り上げています。魅力的な音に支えられて、歌が飛び立ち、メロディは聴き手の心に突き刺さります。

一方で、「綺麗なものばかり」はこのアルバムで初めて聴きましたが、その良さは曲が始まった瞬間から感じました。現実的に心をえぐる歌詞と美しいメロディのミスマッチが魅力のひとつ。言葉の使い方は前の方が生々しく、現実の隙間に潜む闇に目が向いているという感じでしょうか。「ワンダードライブ」以降はファンタジックな明るさや前向きさがあり、闇よりも光に手を伸ばして触れている気がします。それだけに、「綺麗なものばかり」に垣間見える裏の部分が耳に残り、アルバムは立体的に浮かび上がります。





2018.04.17
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by mura-bito | 2018-04-17 22:01 | Music | Comments(0)
LIVING THINGS by LINKIN PARK: WHAT WE ARE GIVEN FROM THE SONGS IS A VESTIGE OF THE BAND
The album LIVING THINGS is the fifth album of LINKIN PARK. I listened to the album at the day on when LP had released it in 2012. However, I never listened to it many times because my interest shifted to other music. Recently I listened to it again to understand the magnetism which the album has. I am so glad to find out that the songs in the album are excellent.
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The album starts with LOST IN THE ECHO, in which Chester Bennington’s vocal and Mike Shinoda’s rap are crossed. We can also listen to the scratch performed by Mr. Hahn. IN MY REMAINS presents two singing voices. Chester’s vocal is so clear and dynamic, on the other hands, Mike’s vocal is so heavy and static. In BURN IT DOWN, which is cut from the album as a single, the listeners may be impressed by the guitars played by Brad Delson. This song was performed in the last tour for Chester in 2017.



BURN IT DOWN

Two vivid songs are sequenced: LIES GREED MISERY is more popular than the previous LP songs, and I’LL BE GONE is simple rock music with the sound of strings. The album has come to the halfway point. CASTLE OF GLASS starts with thin sounds, and eventually the sound becomes thick and heavy. Song by Mike flies at low altitude and has no expression.



CASTLE OF GLASS

You will enjoy the drum performance by Rob Bourdon in VICTIMIZED: aggressive beats make you excited and percussive beats makes you danced. In ROADS UNTRAVELED, Mike sings at first, and after the interlude is played, Chester sings the same melody. And then, being supported by the bass sound by Phoenix, the song with suppression of emotion and the howling guitar come out alternately.



ROADS UNTRAVELED

The melody of SKIN TO BONE is so wet, and unusual for LP. In UNTIL IT BREAKS, the rap has languid voice. The impression changes in the first half and the second half of the song. After the short instrumental named TINFOIL, the album ends with POWERLESS, the song and guitar are performed to explode their emotions.



POWERLESS

When the last song is finished, you will find afterglow of the singing voices and sounds of LIVING THINGS. What are you given from the afterglow? I see the vestige of the band in it. The album is one of LP’s vestige, and what we are given from the songs is also their vestige.

2018.04.12
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by mura-bito | 2018-04-12 21:26 | Music | Comments(0)

fujiokashinya (mura-bito)
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