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音楽と物語に関する文章を書いています。
ワイルドじゃなくてもいいからタフになりたい
THE WORLD IS EXPRESSED BY THE IMPRESSIVE WORDS
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カテゴリ:Music( 949 )
Afrojack – Bringin It Back
オランダ出身のDJ/Producer、Afrojackがリリースした新作EP『Press Play』の1曲目に、「Bringin It Back」という格好良い曲が収録されています。シンセサイザーの荒ぶる音が特徴的で、実にAfrojackらしい曲です。
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個人的にAfrojackのイメージを決定づけた曲は「Rock The House」なのですが、その要素を「Bringin It Back」にも感じます。共通するのは、ロックに通じるEDMのワイルドな部分がむき出しになっている点です。「Rock The House」であれ「Bringin It Back」であれ、そのワイルドさを体験することで、ロックとEDMがとても近いところにあることを実感できるのではないかと思います。



Afrojack – Bringin It Back (Audio)

荒々しく本能的に響くシンセサイザーの音は、冷静に聴くと理知的にコントロールされているようにも思えますが、そんなフラットな思考は打ち砕かれ、興奮の渦に呑み込まれていきます。シンセサイザーは多彩な音を作り出して、曲に色を添えます。無造作に色を塗っているように見えながらも、鮮やかにひとつの絵に仕上がる。まるでライブ・ペインティングです。

ソフトウェアで作りこまれる音は、ある意味で無限の可能性を持ちます。シンセサイザー・ミュージックは多少なりと長く聴いてきたと思っていましたが、まだ足りない。今もなお、心が惹かれる音に出会えます。
2018.09.12
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by mura-bito | 2018-09-12 22:36 | Music | Comments(0)
David Guetta – Don’t Leave Me Alone [feat. Anne-Marie] -Tom Staar Remix-
イギリス出身のDJ/ProducerであるTom Staarがリミックスした「Don’t Leave Me Alone」が、ストリーミングやYouTubeで公開されています。オリジナルを制作したのはDavid Guetta、ボーカルをとっているのはAnne-Marieです。シングルとしてリリースされてから、ほどなくして数曲のリミックスを収録したEPが配信されました。そのうちの1曲がTom Staar Remixです。
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Tom Staar Remixの特徴は、ベースとキックとハイハットで引っ張る時間が長いことです。Anne-Marieの歌声はわずかに使われ、全体の流れを変化させるアクセントして活用されています。主役はベースとキックとハイハットが織り成すトライアングル。低音が強調されるようなヘッドフォンで聴くことをオススメします。もちろん、スピーカーでがんがん鳴らしても気持ちいいと思います。



David Guetta – Don’t Leave Me Alone [feat. Anne-Marie] -Tom Staar Remix-

ジャンルでいえばハウスでしょうか。ハウスにも下位ジャンルがいくつもあるようなので、ハウス系に詳しい人ならどこにカテゴライズされるか分かるはずです。僕の音楽体験から記憶を引っ張り出すと、メジャー中のメジャーではありますが、underworldをイメージします。1~3枚目のアルバムに収録された曲の要素を集めて再構築した感じというか、このリミックスに個人的にunderworldの好きな部分ばかりが詰まっているような気がします。

新曲を聴いていると、過去に聴いた曲の要素を感じることがあります。それは制作者が意図的に組み込んでいるケースもあれば、単に聴き手の主観的な感じ方に過ぎないケースもあるかと思います。ほとんどは後者でしょう。言ってしまえば勘違いなのですが、それはそれで、過去と現在を結びつけるおもしろい現象だと思います。まったく聴いたことのないサウンドを開拓するおもしろさと、今の曲から馴染みのメロディや音を見つけるおもしろさは並立するし、等価ですよね。

2018.09.03
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by mura-bito | 2018-09-03 21:20 | Music | Comments(0)
Bad Liar by Krewella: Words are Pouring out from Heart, Voices are Sticking in Body
Krewella’s new songs have arrived every two months this year. Alibi has been released on February, and Runaway on April. And, the latest song Bad Liar has been on release at the end of June. All the songs are so impressive for me.
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You can enjoy the overlap of several electronic sounds and the varied vocals when listening to Bad Liar. The singing voices of Jahan and Yasmine Yousaf sound like suppressing under emotions. Their emotions are staying one step before they are revealed and exploded. I found strongly condensed emotion in the voice when I listened to the phrase “if I being honest...” first.



Krewella – Bad Liar (Audio)

The introductory sentences about Bad Liar are written on Krewella’s Twitter page: “this song has been in the pipeline for almost 2 years. we rarely go into the mood that this song embodies so it’s a special one.” What is “special” for them? The lyrics write “I’m such a bad, bad liar.” Who does “bad liar” refer to?

The words pour out from their hearts, and the voices stick in their bodies. I am listening to this song to enter the world consisting of the words and voices of Bad Liar.
2018.08.28
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by mura-bito | 2018-08-28 22:26 | Music | Comments(0)
ORESAMA「ホトハシル」:加速する二人を表現する音のCROSSINGと映像のCOLLABORATION
2018年4月にORESAMAぽん/小島英也)のアルバム『Hi-Fi POPS』がリリースされてから約4ヶ月が経ち、シングル「ホトハシル」がリリースされました。2017年に3枚のシングルをリリースしてライブを重ね、さらにアルバムで新しいアプローチを見せたORESAMAの勢いは止まりません。曲名に冠した「迸る(ほとばしる)」という言葉のとおり、スピードに乗って駆け続けるORESAMAを体現した新曲です。
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ORESAMAの中でもシャープかつクールな部類に分けられるであろう曲です。歌も音も、直線を多用しながら曲線を織り込んでいます。直線的だけれども角は丸みを帯びて手にしっくり馴染むガジェット…のような雰囲気を漂わせ格好良さと親しみやすさを兼ね備えた曲だと思います。Aメロのバック・トラックが特に好きですね。まあ、イントロもサビもアウトロも好きなので、もはや全部好きと言ったほうがいいのかもしれませんが。

僕が思うORESAMAサウンドの大きな魅力のひとつは、シンセサイザーの音です。特にシングル曲ではインタールードやアウトロでシンセサイザーが存在感を放ちます。その存在感は「ホトハシル」でも大きく、注目すべきポイントです。EDMにリミックスしたら映えそうなフレーズが要所で顔を出します。最も印象的なのは2番のサビ前に響くシンセサイザーですね。ここではシンセサイザーが助走の役割を果たし、サビの盛り上がりを演出します。



ORESAMA – ホトハシル

リリースに先駆けてミュージック・ビデオが公開されました。多彩なイラストのコラボレーション、歌詞をデザインするタイポグラフィ、そしてORESAMAのパフォーマンスを組み合わせた映像です。ORESAMAのアートワークではお馴染みのうとまるに加え、多くのイラストレーターやデザイナーが参加しており、「息もつかせぬ」という表現がぴたりとはまる展開が魅力的です。

ぽんの振り付けは、「ワンダードライブ」から「Hi-Fi TRAIN」までのミュージック・ビデオと同様に、ELEVENPLAYのメンバーが担当しています。今回は鋭く直線的な動きが新しいORESAMAを演出していて、映る時間は短いもののインパクトがあります。特に印象に残るのは、2人が背中合わせにパフォーマンスを披露するカットです。シャープな音の中で、クールに差し込まれるパフォーマンスは、とても格好良い。
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2018.08.22
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by mura-bito | 2018-08-22 21:25 | Music | Comments(0)
[PART2] Eir Aoi Special Live 2018 "RE BLUE" at NIPPON BUDOKAN
久しぶりのライブということで、そのパフォーマンスからはアーティスト藍井エイルの新しい姿を見せたいという気持ちが伝わってきました。そのひとつが、黒いエレクトリック・ギターを弾きながら歌った「KASUMI」です。ギターは活動休止中に練習していたそうな。また、ステージに6人のパフォーマーを迎えて、ロックの音にエンターテインメントの要素を加えます。「アクセンティア」では、パフォーマーがフラッグ・パフォーマンスを披露しました。続く「レイニーデイ」では、ステップを踏みながらハンドクラップで会場を盛り上げます。さらに「GENESIS」で大きくて長い布を広げたり上下に振ったりして、ダイナミックな演奏を視覚的にも表現しました。最後は、絡み合う布に呑み込まれるようにして彼女が奈落に姿を消しました。
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ステージではエイルバンドが「GENESIS」のアウトロを演奏します。ほとばしる音。プログレを思わせるテクニカルで重厚な演奏が会場を支配し、このライブのサウンドを支えるメンバーの凄さを改めて感じさせます。ダイナミックな演奏を存分に味わった後、間髪入れずに響くのは「シューゲイザー」のイントロです。肌をざらりとなで、心まで呑み込むような、暴力的とも思えるメロディが特徴的な曲です(書いたのはGLAYのHISASHI)。黒い衣装に着替えた彼女が登場します。ハイトーンで歌うサビは圧巻です。

Eir Aoi Special Live 2018 "RE BLUE"
2018-08-16 at NIPPON BUDOKAN

約束/IGNITE/AURORA/アヴァロン・ブルー/MEMORIA
アカツキ/KASUMI/アクセンティア/レイニーデイ/GENESIS
シューゲイザー/流星/ラピスラズリ/翼/シンシアの光/INNOCENCE
ツナガルオモイ/虹の音/シリウス/ヒトカケラの勇気
ライブの終盤は、最新シングルの「流星」を披露すると、「ラピスラズリ」「翼」「シンシアの光」「INNOCENCE」といったお馴染みの曲を続けて演奏します。「ツナガルオモイ」を聴いていると、「Eir Aoi 5th Anniversary Special Live 2016 "Last Blue" at NIPPON BUDOKAN」のときに、この曲の途中で彼女が歌えなくなったことを思い出しました。あのときと同じようにハンドクラップで盛り上がりながら、表情は大きく異なります。

「ツナガルオモイ」から「虹の音」へのつながりも、Last Blueを想起させました。この曲で歌われる「ありがとう」は、同じ言葉でもシチュエーションによって異なる意味を持ちます。「虹の音」は、Last Blueの最後に歌われた曲であり、「さようなら」を込めた「ありがとう」でした。けれどもRE BLUEでは「待っていてくれてありがとう」という意味を感じました。未来へ向かうパフォーマンスは、やはり心を熱くさせます。音楽家としてのキャリアを閉じる場面に次々と遭遇する中で、彼女の活動再開のニュースはとても嬉しかったし、その時の気持ちがライブを観ながら再び湧き上がってきました。

アンコールでは、「RE BLUE」とプリントされたTシャツを着た彼女が「シリウス」を歌います。パフォーマーも再び登場し、演奏に華を添えました。そして最後に披露された曲は「ヒトカケラの勇気」です。「流星」と「約束」とともに最新シングルに収録されている曲であり、どちらの曲ともタイプが異なり、明るく突き抜けるような雰囲気が気持ちを盛り上げます。駆け抜けてゴールテープを切るような、走りきった感じを与えてくれました。パフォーマー、バンドメンバーとともに挨拶した後、彼女はひとりステージに残ります。彼女のために青くデコレートされたマイクをスタンドに戻し、その肉声を観客に届けると、ステージから去りました。それは、次のステージに向けて歩み出す一歩でもあります。次のシングル「アイリス」を10月にリリースすることも発表されました。RE BLUEというひとつの始まりが終わり、同時に新しい道が目の前に開かれます。素晴らしいライブでした。
2018.08.21
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by mura-bito | 2018-08-21 21:32 | Music | Comments(0)
[PART1] Eir Aoi Special Live 2018 "RE BLUE" at NIPPON BUDOKAN
予定されていた開演時間の5分前。鼓動を思わせる音が響き、その音に呼応して、ステージ奥の中央で青い光が点滅します。抜け殻のようだったステージに、生命が宿ったかのようです。光が膨らむと、その中に蝶を模した「EIR」のロゴ・マークが浮かびます。やがて会場の照明が消えます。点滅する青い光を映していたスクリーンには、これまで発表されてきたシングルのミュージック・ビデオが次々と映っては消えます。
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音と映像の奔流は予告なしに止まります。ピアノの音が流れ、「約束」のイントロが響くと、記憶は一気に2018年2月8日に遡ります。突如として発表された活動再開。ミュージック・ビデオが公開され、止まっていた時計の針が再び動き出したことを思い出します。この曲から、藍井エイルの1年9ヶ月ぶりのライブ「Eir Aoi Special Live 2018 "RE BLUE" at NIPPON BUDOKAN」が始まります。美しい旋律と力強いリズムに包まれたイントロが終わると同時に、奈落から藍井エイルが姿を現わしました。スポットライトを浴びて輝く白い衣装は、あの日――「最後のライブ」の続きを思わせます。1年9ヶ月の空白をゆっくりと埋めていくように、歌が響き渡ります。

Eir Aoi Special Live 2018 "RE BLUE"
2018-08-16 at NIPPON BUDOKAN

約束/IGNITE/AURORA/アヴァロン・ブルー/MEMORIA
アカツキ/KASUMI/アクセンティア/レイニーデイ/GENESIS
シューゲイザー/流星/ラピスラズリ/翼/シンシアの光/INNOCENCE
ツナガルオモイ/虹の音/シリウス/ヒトカケラの勇気
「約束」を歌う彼女の声には、力強さとともに穏やかさも感じられます。胸を打つメロディに乗って、その奥に言葉がすっと潜り込んでくる。初めて聴いたときから素晴らしい曲だと思っており、文字どおり何度も聴いています。RE BLUEではどのように響いたのか。この曲は「活動再開後の最初のライブの1曲目」という特別なシチュエーションにぴたりとはまりました。これは二度とない機会であり、二度とない体験だったと思います。演奏が終わって暗くなってもまだ夢でも見ているかのような感覚に捕らわれていました。

光が戻ると、藍井エイルの衣装は青いドレスに変わっていました。そしてお馴染みの力強いフレーズとともに始まった曲は「IGNITE」です。観客席の熱が一気に高まるのを、目と耳と肌で感じました。その後も、彼女のライブを支えてきた「AURORA」「アヴァロン・ブルー」「MEMORIA」といった曲が演奏されます。

僕は「アカツキ」を聴けたのが特に嬉しかった。「最後のライブ」すなわち「Eir Aoi 5th Anniversary Special Live 2016 "Last Blue" at NIPPON BUDOKAN」で初めて披露された曲です。Last Blueでは最初で最後だろうと思わざるを得なかったのですが、その悲観的な推測は覆され、再びライブで聴く機会に恵まれました。エモーショナルに響く歌声と、イマジネーションをかき立てる歌詞が組み合わさって、その世界に聴き手を手繰り寄せます。曲の途中で彼女は、崩れ落ちるようにステージ中央で座り込み、光と闇の隙間にいるような姿を見せたのが印象に残りました。
2018.08.20
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by mura-bito | 2018-08-20 18:07 | Music | Comments(0)
David Guetta – Don’t Leave Me Alone [feat. Anne-Marie]
今に始まった話ではありませんが、最近もまた、よくDavid Guettaの名前を見かけます。コラボレーションの名手とでもいうべきか、さまざまなEDMアーティストやシンガーと組み、印象的な楽曲を発表しています。2018年に入ってMartin GarrixやBrooksとの「Like I Do」、Siaとの「Flames」を発表し、そして7月にはAnne-Marieというシンガーを迎えた新曲「Don’t Leave Me Alone」をリリースしました。
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Chorusに入る前のピアノの響きが心に残ります。ざくざくっと響く、強い音。そのピアノに導かれるように、そして解き放たれたかのように、Chorusではヘビーなリズムやシンセサイザーの音が舞います。その上に、情感たっぷりに言葉を紡ぐボーカルが重なります。



David Guetta – Don’t Leave Me Alone [feat. Anne-Marie] (Lyric Video)

Anne-Marieの歌を初めて聴きましたが、彼女はEDMとのつながりは強いようで、これまでにもMarshmelloの曲「FRIENDS」に参加しています。重く響くベースに負けないタフな歌声を聴かせます。彼女の歌声は、「Don’t Leave Me Alone」でも、曲を引っ張るくらいの存在感を示します。エレクトロニック・サウンドと親和性の高い歌声なのだろうと思いますね。

2018.08.17
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by mura-bito | 2018-08-17 22:09 | Music | Comments(0)
Zedd and Elley Duhé – Happy Now
近年、Zeddは素晴らしいコラボレーションを世に披露しています。「Stay」ではAlessia Caraと、「Get Low」ではOne DirectionのLiam Payneと、「The Middle」ではMaren MorrisとGreyと組み、それぞれの歌声の魅力を最大限に引き出しつつ、心と身体を刺激するサウンドを提供しています。新しいシングルを発表するたびに新しい感動を享受できるのが嬉しいですね。
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そして今夏、Zeddは新しいタッグで新曲「Happy Now」を発表しました。先述のコラボレーションと比べて、サウンドは格段に穏やかです。バラードというほどではありませんが、ソフトな印象を受けるポップスです。音のバランスや響き、減衰していくプロセスや余韻をじっくり楽しむ感じでしょうか。音の隙間というか、音で埋まらない空間を含めて楽しみたいアレンジです。とくにギターとピアノの音が味わい深いと思います。「Happy Now」の音について、これまでと比べて最もorganicに響く曲だとZeddは述べていますが、さもありなん。



Zedd and Elley Duhé – Happy Now (Lyric Video)

ボーカルとして参加しているのはシンガー・ソングライターのElley Duhé。その歌声を初めて聴きましたが、ひと言でいうと「心地好い」です。心にすっと入り込むというか、優しく温かみを与えてくれるイメージを抱きます。“Are you happy now?” というフレーズの声やメロディが心に残ります。穏やかな中にも、タフさを感じる歌声です。音が比較的控えめなのはElley Duhéの歌声の魅力を前面に押し出すためなのかもしれません。

Lyrically, it’s a song that is both happy and sad at the same time, while musically,
it’s a song that rather leans towards a happier, sunnier side. (Zedd)


リリック・ビデオをアップしたYouTubeのページでZeddが綴ったところによると、歌詞は幸せと悲しみを併せ持つ一方で、音はより幸せで明るい方に寄せているとのことです。リリック・ビデオを観ると分かるかと思いますが、シンプルな言葉をつないだ歌詞が並びます。穏やかな音に乗せて、言葉がふたつの感情を移ろいます。

2018.07.30
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by mura-bito | 2018-07-30 21:19 | Music | Comments(0)
Mike Shinoda – Post Traumatic
LINKIN PARKのMike Shinodaがソロ・アルバム『Post Traumatic』をリリースしました。Chester Benningtonの死が大きく影響していると推察されるタイトルです。彼の死からしばらくはスタジオに入れなかったと語るMikeですが、2018年に入って自らの名前で新しい曲を発表し始め、6月にアルバムとしてまとめられました。8月には来日してSummer Sonic 2018に出演する予定であり、本作の曲も演奏するのではないかと思います。
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アルバムに先駆けて配信されたいくつかの曲の第一印象は「重くて苦しい」。LINKIN PARKの作品でも断片的に見られた雰囲気ではありますが、アルバム全体を占めるのかと思うと食指が動かなくなりました。暗くヘビーな曲ばかりを聴いていると、その陰鬱な空気を吸い込んで息ができなくなるのではないか?



Mike Shinoda – Make It Up As I Go [feat. K.Flay]

ようやく全編を聴けたのは、アルバムがリリースされてしばらく経ってからです。Chesterの一周忌が近いということもあって意識が引き寄せられたのかもしれません。アルバムを通して聴いてみると、明るいと呼べる曲はないものの、暗い曲ばかりではなく、ポップな要素を含む曲もあって安心しました。



Mike Shinoda – Hold It Together

『Post Traumatic』についてMikeは、LINKIN PARKではないし、Fort Minorでもないと語りました。LINKIN PARKはバンドのグルーヴやChesterのボーカルがあってこそ成立し得る音楽なので、確かにこの作品とは一線を画しています。ただ、Fort Minorに関しては、曲によってはそう遠くないと思います。Fort MinorはMikeのラッパーとしての面を強調したソロ・プロジェクトです。例えば「Ghosts」や「Hold It Together」、K.Flayをゲストに迎えた「Make It Up As I Go」がFort Minorを想起させます。



Mike Shinoda – Ghosts

音や歌詞という表側の(意識的な)部分ではなく、彼の奥に潜むものがLINKIN PARKやFort Minorとは異なるのかもしれません。Fort MinorもMikeの個人的作品という面を持った活動ですが(彼のミドル・ネームであり父親の名前を冠した「Kenji」という曲があるくらい)、もっと内的で、よりパーソナルな思いを形にした作品が『Post Traumatic』ということでしょうか。
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自らの奥底に潜り込んで、Chesterの死と向き合い、そして心に負った傷と向き合うことで、どのような音楽が生み出されるのか。この1年、多くのことを考えたであろうMikeが出した最初の答えが『Post Traumatic』なのだと思います。アルバムを聴いていると、Mikeの「モノローグ」と「ダイアローグ」が交差するのを感じます。Chesterの影を見ながら、ひとり思うことを語ったり、生者と言葉を交わしたりする。そんなイメージが浮かびました。

2018.07.17
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by mura-bito | 2018-07-17 21:01 | Music | Comments(0)
Krewella – Bad Liar
エレクトロニック・ミュージックのデュオKrewellaの新曲リリースが続きます。2018年に入ってから2ヶ月に1曲のペース。2月の「Alibi」、4月の「Runaway」に続き、6月最後のNew Music Fridayに新曲「Bad Liar」が発表されました。「Runaway」では音の存在感が比較的大きいと感じましたが、今回は歌声を前に出すアレンジだと思います。
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静かに始まり、少しずつ熱を帯びる音。それでもEDMのように大きな起伏あるいは強弱は見られず、全体的に抑制された印象を受けます。音の勢いよりも重なり具合を楽しむ感じでしょうか。そうした音から浮かぶのは、抑えた感情を針のように突き刺すイメージ。例えばロックに見られる動的な暴力性とは異なり、静かな攻撃性というか、抑圧された人々が抱え込む攻撃的な雰囲気が「Bad Liar」の音に漂います。



Krewella – Bad Liar (Audio)

JahanとYasmineは言葉を絞り出すかのように歌います。重くて苦しいものがのしかかっているのか。沈み込みそうなほどに密度の高い歌声は、ロックとEDMが混ざる曲で聴けるエネルギッシュな歌声とは別の、彼女たちが持つ表情です。特に “If I’m bein’ honest, I’ll just say I wanted” の部分は、何層にも重なった壁を壊して心の奥底から湧き上がってきた声に思えます。

“bad liar” とは、相手ではなく自分のことです。自らの気持ちを隠し、呑み込み、溢れ出そうな心を押し留める。抑圧しているのは自分、抑圧されるのは自分。何か求めることを自らで抑え込んでいる。けれども、正直になれるのなら、欲しいと言う…自嘲的にbad liarの仮面を被りながらも、その隙間からは自縛から逃れようとする言葉が流れ出ます。
2018.07.11
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by mura-bito | 2018-07-11 22:33 | Music | Comments(0)

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