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音楽と物語に関する文章を書いています。
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カテゴリ:Music( 993 )
藍井エイル「UNLIMITED」:美声は厚みを増して、折り重なった音の中で輝く
藍井エイルのオリジナル・アルバム『FRAGMENT』が2019年4月17日にリリースされます。リリース1ヶ月前に収録曲がアナウンスされ、その中から先行して「UNLIMITED」の配信(ダウンロード)が始まりました。同時に、ミュージック・ビデオがYouTubeで公開されています。
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イントロからフルスロットルで疾走する音。耳を通して全身に行き渡るその快感は、スネアとギターの相乗によって生み出されています。また、随所に埋め込まれたエレクトロニック・サウンドもスピード感を高めるのに一役買っています。エレクトロ成分の多寡はあれど、前作「アイリス」に収録されていた「Daylight」に通じるのではないでしょうか。

歌声は疾駆する音に乗り、力強くまっすぐに響きます。特に好きなのがサビで音を伸ばすところです。最初に「UNLIMITED」を聴いたとき、サビに入った瞬間に、これまでとは少し違う空気を感じました。生来の美しさと繊細さは変わらず、厚みがさらに増したという感じでしょうか。多層的な音の中でも強烈な光を放つ歌声です。



藍井エイル – UNLIMITED

デビュー盤よりも2枚目、それよりも3枚目、活動休止前よりも再始動後。曲を発表するたびに、彼女の歌声は強く、芯が太くなっていると思います。特に「アイリス」では歌の印象が少し変わった気がしたものですが、「UNLIMITED」の歌を体験した後で聴きなおしてみると、それが声の厚さに起因していることに思い至りました。どちらの曲も歌声が厚く、輪郭が浮かび上がるように存在感があります。

ミュージック・ビデオを構成する要素は、藍井エイルのリップシンクとタイポグラフィーでデザインされた歌詞です。リップシンクのカットは、アルバムのジャケットとともに、ロサンゼルスで撮影されたとのこと。尖った文字の連なりは明滅しながら、彩度の落ちた世界で歌う藍井エイルを侵食し、せめぎ合います。YouTubeで公開されている部分だけを観ても、タイポグラフィーによる演出は曲の勢いを増幅していることが分かります。
2019.03.21
by mura-bito | 2019-03-21 18:54 | Music | Comments(0)
Don Diablo「You’re Not Alone [feat. Kiiara]」:シンセサイザー・サウンドが手繰る記憶の痕跡、空虚な心をあたたかく満たす歌声
オランダ出身のDJ/producerであるDon Diablo「You’re Not Alone」という曲を発表しました。重心の低いサウンドが魅力的なエレクトロニック・ミュージックです。オリジナルのほか、自身が手掛けたリミックス “Don Diablo VIP Mix” も聴くことができます。
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EDMの王道に比べると音の構成はシンプルといえます。攻撃的な雰囲気はあまりなく、全体的に丸い感じのサウンドです。ダブステップなどを聴き慣れているともっと音を重ねてもらいたいと思うかもしれませんが、こういうアンビエントな雰囲気を漂わせるエレクトロニック・ミュージックも楽しい。踊るよりは耳を傾けたいと思いながらも、そのうちに身体も疼きます。



Don Diablo – You’re Not Alone [feat. Kiiara]

ボーカルをとるのは、シンガー・ソングライターのKiiaraです。Kiiaraはさまざまなエレクトロニック・ミュージックに参加していますが、曲ごとに異なる表情を見せ、違う世界を映し出します。物悲しく、物憂げで、けれども優しく、あたたかい。

Kiiaraの歌声は音に溶け込むと同時に屹立する、そんな相反する要素が共存するという点が魅力的だと思います。自身のオリジナル曲ではまた異なる表情を見せますし、フィーチャーされた曲がリリースされる度に聴いてみたくなりますね。
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「You’re Not Alone」を聴いて、Kiiaraの歌は「素材としての役割」を演じていると感じました。ボーカルが曲の中心にあるというよりは、散りばめられている感じです。しかし、ただのパーツではなく、曲を支える柱にもなっているといえます。彼女の歌声があるのとないのとでは印象が大きく異なるのではないでしょうか。インストゥルメンタルが聴けるのなら比較してみたい。



Don Diablo – You’re Not Alone [feat. Kiiara] -Don Diablo VIP Mix-

Don Diablo VIP Mixでは、オリジナルよりもテンポを落とし、別のシンセサイザーの音を中心に組み立てています。ボーカルを一部ミュートして、歌メロをシンセサイザーで弾いています。これは部分的にインストゥルメンタルを聴いているといえるかもしれません。

また、このアレンジについてDon Diablo自身が “retro synth wave version”(synth wave/retro waveは1980年代のゲーム音楽などを意識したエレクトロニック・ミュージックの一形態) とTwitterに書いていたように、懐かしい雰囲気が漂います。

このリミックスから感じるのはノスタルジーだけではありません。新たに加えられたフレーズがリリカルで美しく、特に中盤(具体的には1分50秒あたりから)の展開はとても素晴らしい。シンセサイザーの音が奏でる美しい調べに耳を傾け、心を寄せる。その心に刺さる音。そこに響くKiiaraの歌声。次々と押し寄せる感動に胸が一杯になります。

2019.03.14
by mura-bito | 2019-03-14 21:51 | Music | Comments(0)
Drive David Guetta/Tom Staar Remix:オリジナルの印象を切り離し、新たな価値を生み出すEDMリミックス
Black CoffeeDavid Guettaが制作した「Drive [feat. Delilah Montagu]」のRemixesが配信されています。その中で僕が注目したのがDavid Guetta自身によるリミックス、そしてTom Staarが手掛けたリミックスです。
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オリジナルの「Drive」はアンビエント・ミュージックを思わせる、淡々と音が紡がれるアレンジでした。そのためか、両者のリミックスはオリジナルから印象が大きく変わっています。ひとくちにエレクトロニック・サウンドといってもバリエーションがあり、実に多彩ですが、David GuettaとTom Staarの音は攻撃的で塊となって身体に響きます。



Black Coffee and David Guetta – Drive [feat. Delilah Montagu] -David Guetta Remix-

David Guetta Remixの音から浮かんだのは、マグマが噴き出るかのようなイメージ。熱くたぎる音は聴き手のハートに火を点け、それどころか燃やし尽してしまうのではないかと思うほどに、アグレッシブな音の連鎖をぶつけてきます。♪I will drive all night♪ というフレーズとともにエレクトロニック・サウンドが熱を持ちます。熱く熱く、どこまでも熱く。
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Tom Staar Remixで聴けるのは、強い風に背中を押されて疾走するような、スピード感とタフさに満ちた音です。硬くて太いベースやキックが疾走感を増幅させる。David Guettaのようにベースとキックを強調しながらも、異なる角度から曲を変化させています。重くて厚みがありながらも疾走感に満ちている…といった、水と油のように離れた要素をうまく混ぜ合わせるのがTom Staarの音ですね。その独自性はこのリミックスでも発揮されています。



Black Coffee and David Guetta – Drive [feat. Delilah Montagu] -Tom Staar Remix-

他にも興味深いリミックスが収録されているので、オリジナルを含めて、他のバージョンをストリーミングで聴いてみることを勧めます。例えばRed Axes Remixは、ゆったりとしたテンポの中で、違う世界に引きずり込まれるようなヘビーな音が響きます。また、Pablo Fierro RemixやMander Remixはオリジナルの雰囲気を残しながらも、現実感を失わせる心地好い音が重ねられ、ループして絡みつきます。

エレクトロニック・ミュージックの魅力は、オリジナルを起点にして広がるリミックスのアプローチの幅です。どの音が自分に合うか試してみたい、自分の知らなかった音に出会いたい、好きな音を浴びるようにもっと聴きたい。音に対する聴き手の欲望に応える音楽的世界がそこには広がっています。

2019.03.10
by mura-bito | 2019-03-10 18:11 | Music | Comments(0)
KSHMR and Yves V「No Regrets [feat. Krewella]」:表情を変え、空気を変え、世界を変える歌声
身体に響く音、心に響く歌声。「No Regrets」という曲がKSHMRYves Vという二人のDJ/producerの連名で発表されました。ボーカルで参加しているのはKrewella(Jahan Yousaf/Yasmine Yousaf)です。身体を揺らす重厚なリズム、胸に響くアコースティック・ギター。心地好い音の連鎖に身も心も委ねましょう。
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JahanとYasmineが披露する歌声は熱く濃密です。アコースティック・ギターが漂わせる哀愁の中では、静かに、しかしエモーショナルに響きます。一方、ベースやキックが曲を引っ張ると、音と溶け合うように、色気を見せます。表情を変え、空気を変え、世界を変える。聴き手が見る景色は、Krewellaの歌声とともに移ろいます。



KSHMR and Yves V – No Regrets [feat. Krewella]

Krewellaが従える音は、ときにEDMであり、ときにロックです。音が変わってもその歌声のダイナミズムは変わらずに、曲の中心に位置します。彼女たちの歌には「粘り気」ともいうべき特徴があります。聴き手にまとわりつき、その肌をなでる。観衆を導くような、あるいは指揮者のような存在感を放ちます。声を出してsing alongしたくなる歌です。

2019.03.08
by mura-bito | 2019-03-08 22:21 | Music | Comments(0)
Bebe Rexha「Last Hurrah」:心を呑み込むメロディ、音符の隙間から滲み出る美しさと切なさ
シンガー・ソングライターBebe Rexhaの新曲「Last Hurrah」がリリースされました。太くて厚い音に、Bebe Rexhaの持ち味であるエネルギッシュでハスキーな歌声が絡みます。さまざまな感情が渦巻く気持ちをぎゅっと凝縮して歌声に込め、その熱が伝わってきます。特に ♪Last hurrah ah-ah-ah-ah♪ のフレーズが心に残りました。
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猫の舌のようにざらりと心をなでるメロディは、美しさを感じると同時に、切なさに満ちています。気持ちの吐露のようにも、誰かの背中を押すエールにも思える。「Last Hurrah」という曲名には、引き裂かれる思いのようなものが見て取れますが、どうでしょうか。エモーショナルな空気をまとい、言葉は連なって聴き手の中で新たな意味を立ち上げます。



Bebe Rexha – Last Hurrah

Bebe Rexhaのボーカルを初めて聴いたのはDavid Guetta、J Balvinと制作した「Say My Name」です。最初は独特のハスキー・ボイスに興味を惹かれたものの、それだけではない魅力を「Last Hurrah」が届けてくれました。ソングライティングやボーカルによる表現を通じて、より一層、彼女が作り出すオリジナリティに引き寄せられます。
2019.03.01
by mura-bito | 2019-03-01 21:53 | Music | Comments(0)
TM NETWORK「SCREEN OF LIFE」:積み重ねた記憶が巻き戻され、スクリーンは最後の場面を映す
2004年2月、TM NETWORKのシングル「NETWORK」がリリースされました。その1曲目に収録された曲が「SCREEN OF LIFE」です。その後、ミックスを変えてアルバム『NETWORK -Easy Listening-』に収録されました。サウンドは、小室さんが当時傾倒していたトランスの要素を含みます。ボーカルのメロディはポップスらしくなく、さりとてラップでもなく、強いて言えばポエトリー・リーディングに近い雰囲気を漂わせます。語りかけるような、それでいて独白のような雰囲気を醸す、ダイアローグとモノローグを行き交う歌です。

木根さんのエッセイによれば、もともと2004年の20周年企画(DOUBLE-DECADE)でリリースされるシングルには、「TAKE IT TO THE LUCKY」(デビュー曲「金曜日のライオン」のリメイク)と、木根さんが書いた「風のない十字路」が収録される予定でした。リリースが近づいた頃、小室さんがもう1曲入れたいと言い出し、録音されたのが「SCREEN OF LIFE」です。小室さんが詞を書きました。

「SCREEN OF LIFE」は一連のDOUBLE-DECADEコンサートで披露され、その後はウツが自身のコンサートで演奏しました。そして再びセット・リストに名を連ねたのは、2015年のコンサート〈TM NETWORK 30th FINAL〉です。2004年はアルバムの音で披露されましたが、2015年はシングルに近いアレンジで演奏されました。
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Electronic sounds with sound of an acoustic guitar

〈TM NETWORK 30th FINAL〉での「SCREEN OF LIFE」は、木根さんが爪弾くアコースティック・ギターから始まりました。哀愁漂う音が穏やかに響きます。音のかけらを丁寧に集めるように爪弾き、やがて「SCREEN OF LIFE」のテーマ・メロディが形作られます。シングル・ミックスではエレクトリック・ギター、アルバム・ミックスではシンセサイザーが奏でていたメロディです。


ソロが終わると、シンセサイザーやエレクトリック・ギターとともに、再び木根さんがテンポを上げて、アコースティック・ギターでテーマ・メロディを弾きます。テーマ・メロディが一巡するとリズムが飛び出し、音が厚くなって「SCREEN OF LIFE」のイントロが始まります。

サビ前のブリッジでドラムが抜けると、木根さんのアコースティック・ギターが存在感を増します。そのカッティングはEDMアーティスト(例えばAVICII)のアプローチに似ています。エレクトロニック・サウンドとアコースティック・ギターの音は親和性が高いことを、この曲で体験することができます。アコースティック・ギターの音はバラードで鳴ると切ない響きを醸して歌を支えますが、エレクトロに組み込まれると鋭さを増してアクティブな印象を与えます。


Rewind all the memories to project a last scene on a screen

当時は小室さんが作詞で新たな表現を模索し始めた時期です。最初は「風のない十字路」の詞を小室さんが書こうとして、諸事情により見送ったそうな。それに代わる器として「SCREEN OF LIFE」を制作したのではないかと僕は考えています。

「SCREEN OF LIFE」には、小室さんが詞を書いたTM NETWORKの曲の中でも珍しく、「生きること」と「死ぬこと」が綴られました。2004年に聴いたとき、どこにも届かない、たどり着かない無力感が漂っていると思いました。虚空を漂う言葉の連なり。届かない言葉のフラグメント。自らの記憶に深く潜って内省し、自問自答を繰り返しているかのようでした。

リリースから十年以上が経過し、歌詞の捉え方も変わりました。2015年のコンサートで久々に聴くと、言葉の端々に漂う絶望・孤独・諦観は薄まり、ただひとりの人を思う惜別の言葉となったように思えました。かつては誰かを思うことで「自分」が救われたいというある種のエゴに満ちた気持ちだったのに対し、十年を費やすことで「自分たち」のラスト・シーンを描くようになった。そのようなことを思います。

2019.02.25
by mura-bito | 2019-02-25 21:50 | Music | Comments(0)
David Guetta, Bebe Rexha, and J Balvin「Say My Name」:強烈な個性が絡み合い、新しいオリジナリティを生み出す
Bebe Rexhaのボーカル、J Balvinのラップ。それらを支えるDavid Guettaの音。さまざまなコラボレーションで名前を見かけるこの3名が組み、「Say My Name」という曲が生まれました。ヒップ・ホップを軸にしたポップスという印象を受けます。淡々としていながら、軽やかに弾む感じを含むアプローチです。僕はあまり聴いたことのないアレンジであり、新鮮でした。
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Bebe Rexhaのハスキー・ボイスは間違いなく彼女の特徴であり、シンガーとしての武器ですよね。彼女のボーカルはラップやレゲエに似た空気をまとい、J Balvinの軽快なラップと並んで、「Say My Name」を唯一無二の存在にしているのではないでしょうか。



David Guetta, Bebe Rexha, and J Balvin – Say My Name

ミュージック・ビデオはBebe Rexhaのリップシンクを中心に、パフォーマーを含めた躍動感をパッケージングしています。衣装の形やポップな色合いは1980年代を思わせ、蛍光色の衣装やブラックライトで光るネイルなども時間を巻き戻したようにレトロな雰囲気を漂わせます。特に何をするわけでもないDavid Guettaが気になところですが…。

映像やジャケット写真で印象に残るのが、レンズを見つめるBebe Rexhaの視線の強さです。突き放すように刺すわけではなく、媚びるようにまとわりつくのでもない。いうなれば、見る者を吸い込まんとするほどの存在感がある。その力強さには、心惹かれるものがあります。

2019.02.22
by mura-bito | 2019-02-22 21:21 | Music | Comments(0)
藍井エイル『Eir Aoi Special Live 2018 “RE BLUE” at NIPPON BUDOKAN』:歌声と音の記録が照らし出すRE BLUEの意味
2018年12月にリリースされた藍井エイルの映像作品『Eir Aoi Special Live 2018 “RE BLUE” at NIPPON BUDOKAN』から、ライブ音源が配信されています。Blu-ray/DVDやYouTubeで公開されていたライブの記録がストリーミングやダウンロードでも聴けるようになりました。藍井エイルのライブの魅力、すなわち安定した美声や手練れのミュージシャンによる演奏を堪能できるライブ・アルバムです。
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RE BLUEのセット・リストに名を連ねた約20曲のうち、9曲が配信されています。前半からは、藍井エイルの代名詞である「IGNITE」、デビュー曲の「MEMORIA」、ギターを弾きながら歌った「KASUMI」、ダンサーのフラッグ・パフォーマンスとともに披露した「アクセンティア」が選ばれました。

そしてセット・リストの後半からは、後半の口火を切ったハード・ロック「シューゲイザー」、ヘビーなリズムの中で高らかに歌い上げる「ラピスラズリ」、ブレスレスで矢のように言葉を放ち続ける「翼」、ストリングスの音が荒ぶる間奏が印象的な「INNOCENCE」、ライブ本編の最後を飾った穏やかな「虹の音」がピックアップされています。



藍井エイル – Eir Aoi Special Live 2018 “RE BLUE” at NIPPON BUDOKAN (Trailer)

配信が始まったのは2019年2月8日です。2018年2月8日にアナウンスされた活動再開のメッセージ “BLUE IS BACK” と新曲「約束」のミュージック・ビデオの公開から1年が経ちました。それから2枚のシングルや映像作品のリリース、RE BLUEやファンクラブツアーの開催というように、新しい動きが定期的に見られる濃密な1年でした。少なくとも二ヶ月おきに動きがあり、ちょうどいいペースで活動が続いています。

藍井エイルはBLUE IS BACKで再び歩き始め、RE BLUEで再会を果たし、その後は「再」や “RE” といったテーマから離れて歩みを進めています。再会(RE BLUE)が過去と現在と未来をつなげて、ひとつの道が生まれる。先日、4月半ばにオリジナル・アルバムがリリースされることが発表されました。アルバムには、BLUE IS BACKから続いてきた一年間の歩みがぎゅっと詰め込まれることでしょう。一度止まった時計の針は再び動き出し、未来に向けて動いています。

2019.02.20
by mura-bito | 2019-02-20 21:17 | Music | Comments(0)
Zedd and Katy Perry「365」:メロディは美しい曲線を描き、聴き手の心に絡みつく
またしても生まれた素晴らしいコラボレーション、心を奪われる美しい共演。ZeddKaty Perryの新曲「365」が公開されました。シンプルに音を組み立てたサウンド、芯のあるリズム。舞うように響く歌声は鮮やかで美しく、圧倒的な存在感を放ち、芯の太い揺るがぬ強さを具えて屹立します。
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サウンドは歌声を引き立てながら、同時に聴き手の身体を静かに刺激します。Zeddの音からは行間を感じることができ、そこに生まれた余白にKaty Perryの美しい歌声が染み込む。歌声に耳を澄ませていると、身体はリズムに浸かって心が解放されます。最高のコラボレーションを聴く約3分間は、価値ある時間が流れる音楽的世界です。



Zedd and Katy Perry – 365 (Lyric Video)

どうしたらこれほどまでに美しいメロディを書くことができるのだろう? とりわけChorusで繰り返されるメロディは絶品であり、上から下に落ちていく音が美麗な曲線を描きます。メロディは ♪I want you to be the one that’s on my mind, on my mind, on my mind♪ などのエモーショナルな言葉を聴き手の心までダイレクトに運びます。
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Katy Perryの歌声はタフで優しくて、切なげでもあります。心を鷲掴みにする強さ、心を包み込む温かさ、心を震わせる哀愁……多面的な魅力を持ち合わせた歌声です。歌声が運ぶメロディを受け取ったとき、感動が胸を打つのと同時に、胸を締め付けられるような切なさも感じました。

2019.02.18
by mura-bito | 2019-02-18 21:44 | Music | Comments(0)
ORESAMA『WELCOME TO WONDERLAND Vol. 1』:音と光のワンダーランドで交差する歌声と身体表現
ORESAMAぽん/小島英也)の映像作品『WELCOME TO WONDERLAND Vol. 1』がリリースされました。2018年9月のライブ〈ワンダーランドへようこそ ~in AKASAKA BLITZ~〉が収録されています。MINICOがDJとコーラス、三浦光義(PARADE PARADE)がベースでサポートし、さらにELEVENPLAYから二人が参加しました。セット・リストは主に二枚のアルバム『oresama』と『Hi-Fi POPS』の曲で構成され、ライブの約一ヶ月前にリリースしたシングル「ホトハシル」の曲も演奏されました。
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映像作品を観るとライブにおける感動が蘇り、ライブのときには情報処理が追いつかなかった部分を含めて新たな魅力に気づくことができます。例えば、「ワンダードライブ」「Trip Trip Trip」で重なるギターの音は、シングルとは違う印象を受けます。シングルではシンセサイザーの音が前面に出ている印象を受けたものですが、本作で聴くと、前後が入れ替わってギターが前に出ているように感じられます。この旋律がとても心地好く、胸に響き心にしみます。

フロントの三人がステップを踏み、ステージが真っ赤な光に染まる「cute cute」。イントロをはじめ随所でMONICOの披露するスクラッチが、曲に新たな生命を吹き込みます。サックスの音が存在感を放ち、自然と身体が動くファンキーな曲ですが、ライブではスクラッチが加わることで厚みを増し、ダンス・ミュージックらしさが一層上がります。特にスクラッチを含むエンディングは、ずっと聴いていたいと会場で思ったことを記憶しています。なお、このMONICOスクラッチは「Listen to my heart」や「ホトハシル」でも聴くことができます。



Hi-Fi POPS

「ワンダードライブ」以降のミュージック・ビデオではELEVENPLAYとの関わりがあり、リリースのたびに関係を強めてきました。「ワンダードライブ」では、ぽんの振り付けをNONが担当し、以降すべてのミュージック・ビデオの振り付けを担当しています。次作「Trip Trip Trip」ではMARUYUの二人が出演し、ぽんの両サイドでパフォーマンスを披露しています。このスタイルは「流星ダンスフロア」と「Hi-Fi TRAIN」と続き、「ホトハシル」では再びNONによる振り付けのみとなりました。

ミュージック・ビデオに収まっていた世界が、ついにライブという外界に飛び出します。このライブでMARUとYUがステージに立ち、圧倒的な存在感を放つパフォーマンスを披露しました。「流星ダンスフロア」と「Hi-Fi TRAIN」のビデオに映るパフォーマンスはごく一部なので、ライブでは完全版を観ることができ、貴重な体験となりました。「ホトハシル」のビデオでは二人が参加していないどころか、ぽんのリップシンクすら少なく、ライブこそが振り付けの素晴らしさを堪能できる機会といってもいいでしょう。



ホトハシル

「ホトハシル」における振り付けの主な特徴は「腕の動きや角度が直線的かつ鋭角的」ということだと思います。両腕や手首など、すべての動きに勢いがあるだけではなく、触れたら切れそうなほどの鋭さがあります。指先の動きまで作り込まれているのがELEVENPLAYの特徴ですが、この曲ではそれがよく分かると思います。

動かない表情と、鋭く動く身体。二人の表情は仮面のように固定され、テクニカルかつシャープな動きを強調しています。そして、印象的なシーンは曲の最後にも訪れます。両腕が一本の斜線を描く直前に、手と手の間から覗いた目。光が捉えたその目のきらめきは、記憶に刻み込まれました。



Hi-Fi TRAIN

対して、「Hi-Fi TRAIN」では比較的ソフトな印象を受けます。全体的に軽やかな手や腕の運び、跳ねる感じがする振り付けであり、直線的な動きすら柔らかさを含んでいる。身体のコントロールとは、止めるだけではなく、どのていど流すのかということも含まれているのでしょう。曲にマッチするこの柔らかさに、観ていて心地好さを感じます。

また、円を描きながら前に進むというイメージも浮かびます。曲が宇宙を走る列車をモチーフにしているためか、ドアが開いてさまざまな乗客を迎え入れる感じがダンスにも表われている気がします。いろいろな乗客を乗せて、宇宙を駆け巡るファンタジック・トレイン。特に ♪宇宙よ踊れ♪ のフレーズに合わせた動きが好きですね。



流星ダンスフロア

「流星ダンスフロア」はライブ本編の最後に披露されました。振り付けの大きな特徴は夜空に輝く光をイメージしたところだと思います。サビに入り、顔の前で両手を広げるといくつもの星が瞬き、人差し指で大きな弧を描くと流れ星が姿を見せます。さらに曲がディスコ・ソングをイメージしており、その雰囲気を振り付けにも感じることができます。

曲は終盤になるとダイナミックに展開して、打ち上げ花火のような開放感を味わえます。ぽんのメンバー紹介に呼応してベース、DJ、ギターの順にソロを披露すると、音と光が弾け、MARUとYUの二人もまたパワフルに動きます。そして、クライマックスを迎える最後のサビでも星は輝き、観客が手を挙げればそれだけ瞬く星が増えて、ライブの締め括りに花を添えました。

2019.02.13
by mura-bito | 2019-02-13 21:07 | Music | Comments(0)

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