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2014年 01月 27日 ( 1 )
ON THE EARTH (PART 1) – TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-
TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-

TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-

TM NETWORK


INTRO
START INVESTIGATION (PART 1)
START INVESTIGATION (PART 2)


ON THE EARTH (PART 1)

「IGNITION, SEQUENCE, START」の最後にSledgeで弾いた一音が鈍く響き続ける中、小室さんがシンセサイザーの音を重ね始めます。音の束は次第に「BEYOND THE TIME」のメロディを含み、ダンス・ミュージックで熱くなった空気をゆっくりと冷ましながら、静謐な雰囲気を漂わせる。シンセサイザーの音は層を成して空に導かれ、青い光と溶け合います。そして木根さんが鳴らすアコースティック・ギターの音を合図にして「BEYOND THE TIME」のイントロが始まりました。

電車からウツ(の姿をした潜伏者)が姿を現わします。宇宙を駆け、地上に降り立つTM NETWORK。プロフェッショナルの調査員である3人が集合し、ひとつのトライアングルが浮かび上がってきます。やがて、歌が始まり、そのトライアングルははっきりとした輪郭を持ちます。この曲が世に出て25年、新たな魅力をまとって生まれ変わり続けます。歌詞とメロディはDNAであり、不変の要素と言えるでしょう。ウツの声質は変わったし、歌い方も25年前とは違います。サウンドに至っては言わずもがな、同じところを滞留していたことはありません。

「BEYOND THE TIME」の音を聴いて思い浮かんだのは、オーロラのような光のカーテンです。もちろんそれは自然科学の領域ではあるけれど、宇宙と地球を結びつける、イマジネーションの入口ととらえることもできますよね。地球から見た空、すなわち宇宙の方向に現われる光のゆらめきは、潜伏者が地球にやってくる合図なのかもしれません。ステージでは、黄色とオレンジが混ざったやわらかい光と、青と白が織り成すメタリックな光が入れ替わりながら曲を彩ります。地球の視点と宇宙の視点が交差しているかのようです。

この曲には「メビウスの宇宙(そら)を越えて」というサブ・タイトルが付けられました。映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の主題歌として制作されたため、歌詞に綴られた物語は、宇宙と地球、そしてその狭間に存在する人間を歌います。TM NETWORKとは別の物語から生まれた物語が、偶然か必然か、TM NETWORKのコンセプトと結びつきました。それは時を越えて2012年から始まった現在のTM NETWORKストーリーを構成する重要なピースになっています。

夜空に浮かぶ三つの宇宙船。3人に付き従うように待機しているのでしょうか。宇宙船は、アルファベットで言えば「M」の形をしており、地上に向けて光を放っています。ぎゅっと絞られた細い光が空からいくつも伸び、ギリシアの神殿の柱のように宇宙と地球をつなぎます。光の神殿が目の前に姿を見せる中、響き渡る曲は「HUMAN SYSTEM」です。人と人との関係について、多くを語らずにイメージを喚起する言葉で歌う曲です。

木根さんが奏でるアコースティック・ギターが、エレクトロニック・サウンドと混ざり合います。多くの人に好まれるEDMのタイプとして、エレクトロニック・サウンドと生楽器の音(特にピアノやギター)がミックスした曲が挙げられると思います。それはクラブ・アンセムにはなり得ないのかもしれませんが、EDMが世界中に拡散していく役割は果たしているでしょうね。EDMの要素を含むポップスが世界のあちこちで聴かれるとき、おそらく人々はそれをEDMだとは思わない。

そういうケースが積み重なり、EDMというジャンルがメジャーな存在になりながらも、同時に、ジャズやロックの歴史をたどるかのように「これはEDM、あれはEDMじゃない」という線引きがなされ、EDMのエリアは縮小するわけですね。混ざり合って広がり、保守化して小さくなる。その要因が、ジャズやロックにとってエレクトロニック・サウンドだとすれば、EDMにとっては生演奏から生まれる音なのかもしれません。音楽の可能性を広げてくれる存在は、逆説的に、狭める方向に作用する、と。

2014.01.27
by mura-bito | 2014-01-27 22:17 | Music | Comments(0)

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