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2014年 01月 26日 ( 1 )
AFRO CUBAN BLUE: Blue Note Percussion Compilation
AFRO CUBAN BLUE: Blue Note Percussion Compilation

AFRO CUBAN BLUE: Blue Note Percussion Compilation

Compiled by Takahiro "matzz" Matsuoka


2014年はブルーノートにとってちょっとしたアニバーサリー・イヤーのようで、記念のイベントやリリースが行なわれています。その一環として『AFRO CUBAN BLUE: Blue Note Percussion Compilation』がリリースされました。quasimode/Tres-menで活動する松岡 "matzz" 高廣さんが選曲したコンピレーション・アルバムです。matzzさんはライブでは多彩なパーカッション・プレイを披露し、DJとしてイベントを主催しています。何より観客が楽しく踊ることが大事だという信念のもと、音楽活動を展開しています。

アルバムのテーマは、パーカッションが入ったジャズ。17曲も収められており、ほとんどの曲とは初対面でしたが、どれも素晴らしいですね。パーカッションが単にクレジットに名を連ねているだけではなく、楽器として存在感を示し、曲の魅力を一段も二段も引き上げている曲ばかりです。matzzさんのパーカッショニストとしての感性、DJとしての選曲センスが高いレベルで組み合わさった、素晴らしいラインナップだと僕は思います。

アルバムから琴線に触れた3曲を紹介するならば、「Big Farm Boy Goes To A Latin City」、「Always There」、そして「Afrodisia」を挙げます。ライナー・ノートに掲載されたmatzzさんの文章も併せて、感想を書いてみましょう。

Ronnie Foster – Big Farm Boy Goes To A Latin City
まずはRonnie Fosterの「Big Farm Boy Goes To A Latin City」。リーダーである彼のオルガンが冴え渡ります。最初の一音から燃えますよね。オルガンがぐいぐいと全体を引っ張る様子は、プログレッシヴ・ロックの香りを感じます。それこそキース・エマーソンやリック・ウェイクマンが弾くロック・オルガンに近いものがありますね。このアルバムが録音されたのが1974年だそうで、プログレの黄金時代と重なるのは偶然か、それとも何かしらのミッシング・リンクが存在するのか、なかなかに興味深いところです。

ダンサブルであり、何よりリズムアレンジが素晴らしく今聴いても新しいと思える1曲。レイ・アルマンドの安定感のあるコンガも唸っています。

松岡 "matzz" 高廣
『AFRO CUBAN BLUE: Blue Note Percussion Compilation』ライナー・ノートより

そして、オルガンと併走するように軽快に鳴るのが、Ray Armandoの叩くコンガですね。オルガンに耳を奪われている中で、気づいたらコンガの音がどんどん前に出てきています。ギロのような音や、ファンキーなエレクトリック・ギターの音とともに、オルガンを支え、時にぐいっと前に出る。ちょうどいいペースで走り続けるジョギングのような心地よさがありますね。

Ronnie Laws – Always There
サックス・プレイヤーRonnie Lawsの「Always There」は、色気のあるサックスが印象的なファンクです。ずっとコンガの音が聞こえているのがいいんですよね。心地良いリズムを絶え間なく感じながら、サックスやエレクトリック・ピアノの音を楽しむ。「Big Farm Boy Goes To A Latin City」でも感じていたことですが、僕はパーカッションにそういう役割を求めているのかもしれません。絶妙な立ち位置で鳴るパーカッション。他の楽器をメインに聴いてもいいし、パーカッションのリズムに意識を集中させてみるのもいい。それを1曲の中で繰り返すのが楽しいのです。

のっけから体が動きだします。何と言うか良い曲というのは、始まった瞬間から体が反応するなと思わせてくれる、今でもDJでプレイする1曲です。

松岡 "matzz" 高廣
『AFRO CUBAN BLUE: Blue Note Percussion Compilation』ライナー・ノートより

まさに、始まった瞬間に「これはもう絶対に楽しいよ」と思える曲って、素晴らしいですよね。身体にダイレクトに響いた後に、思考がそれを追認する。特にダンス・ミュージックは全身で楽しめるし、その楽しさを全身で表現できる。ジャンルは問わず、「踊れる音楽」から得られる最高のプレゼントです。

Kenny Dorham – Afrodisia
Kenny Dorhamの「Afrodisia」は、「聖典」とまで言われる、踊れるジャズを語る上では避けて通れない曲ですね。この曲を知ったとき、1955年の録音だということに驚きを禁じ得ませんでした。時間も場所も軽々と越える、実にタフな曲です。小川隆夫さんの著書『ザ・ブルーノート、ジャケ裏の真実』によれば、1980年代にロンドンで「踊れるジャズ」のムーブメントがあり、そこで火が点いたとのこと。曲を聴けば、さもありなん、いやむしろ、点火どころか油まで注いでしまいそう。

ダンサブルだけではなく実はリズムアレンジが緻密であり、55年に録音されたこの曲が今でも新しいと思えるのが衝撃である。

松岡 "matzz" 高廣
『AFRO CUBAN BLUE: Blue Note Percussion Compilation』ライナー・ノートより

ホーンのイントロの後に鳴り響くCarlos Parato Valdezのコンガが、最高にかっこいいですね。とても厚い音で、痺れます。ぐっとアクセルを踏み込み、一気に加速する感じを思い浮かべてみるといいかもしれません。また、Richie Goldbergのカウベルも、小気味よく鳴っています。quasimodeのライブでも何度か聴いていますが、カウベルを入れたときの演奏(あれは確かBlue Note Tokyoでした)が本当に気持ちよかったのを覚えています。

2014.01.26
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by mura-bito | 2014-01-26 15:50 | Music | Comments(0)

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