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走りながら考えるのはオシム・ジャパンだけではない
高間邦男 『学習する組織 現場に変化のタネをまく』高間邦男 『学習する組織 現場に変化のタネをまく』

「学習する組織」を説明する場合には、
「走りながら考えるサッカー」が例になるかもしれません。

組織を運営するにあたり、
外の新しい動きに対応するために、
新しい仕組みを作らねばならない時、どうするか?



しくみを先に作って当てはめるのは逆効果であり、
メンバーが主体的につくり出すしくみが良い、と。

ざっくり言うと、メンバーが自発的に動き、
考えましょうってことになるのですが、
その動機づけを工夫しなければならないのです。

理念やビジョンを浸透させ共有することが、
動機づける方策のひとつとして、挙げられます。
上が一方的にビジョンを叫ぶのではなく、
時間をかけて環境を整えて共有していく、
そのための方策が書かれている本です。

意外と情緒的な話だなあと思います。
組織への愛という意味での情緒ではない。

帰属意識ではなく、目的意識を高める。

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舞台で言うならば、
「いい芝居をつくりたい」という理念があり、
さらに具体的な言葉に落とし込んでいきます。
主人公の気持ちに共感してもらいたい、とか、
役者の身体の動きに注目してもらいたい、とか。
(マニアックすぎるか?)
集客を前回の2倍にする、とかでもいいですしね。
これらが共有されていないと破綻します、いつか。

同じ方向を向くことで、メンバーが主体性を持ち、
相互に関わる可能性が高まるのです。
役者同士が互いの演技を指摘したり、
演出家に対して提案をしてみようと思ったり。

実に個人的な話ですが、
芝居サークルで裏方をやっていた時、
裏方同士の相互作用は大きかったと思います。
演出家のビジョンを共有していたからこそ、
互いのアウトプットに刺激され、指摘し合って、
面白い舞台美術と照明ができのだと思います。
もちろん、それを支える舞台監督もビジョンを
理解していたため、アイデアが実現できました。
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情緒的な要素は会社組織では不要かなと思っていましたが、
適切に組み込んでいくことがやはり必要だと思いますね。

集団で動く以上、相互作用が欠けてはならない。

走るのは一人の力ですが、
走る方向、走り方を考えるのは一人でなくてもいい。
まあ、そんなところですかね。

2007.01.10
by mura-bito | 2007-01-10 22:29 | Book
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