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音楽と物語に関する文章を書いています。
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Don Diablo「You’re Not Alone [feat. Kiiara]」:シンセサイザー・サウンドが手繰る記憶の痕跡、空虚な心をあたたかく満たす歌声
オランダ出身のDJ/producerであるDon Diabloが「You’re Not Alone」という曲を発表しました。重心の低いサウンドが魅力的なエレクトロニック・ミュージックです。オリジナルのほか、自身が手掛けたリミックス “Don Diablo VIP Mix” も聴くことができます。
EDMの王道に比べると音の構成はシンプルといえます。攻撃的な雰囲気はあまりなく、全体的に丸い感じのサウンドです。ダブステップなどを聴き慣れているともっと音を重ねてもらいたいと思うかもしれませんが、こういうアンビエントな雰囲気を漂わせるエレクトロニック・ミュージックも楽しい。踊るよりは耳を傾けたいと思いながらも、そのうちに身体も疼きます。
Don Diablo – You’re Not Alone [feat. Kiiara]
ボーカルをとるのは、シンガー・ソングライターのKiiaraです。Kiiaraはさまざまなエレクトロニック・ミュージックに参加していますが、曲ごとに異なる表情を見せ、違う世界を映し出します。物悲しく、物憂げで、けれども優しく、あたたかい。
Kiiaraの歌声は音に溶け込むと同時に屹立する、そんな相反する要素が共存するという点が魅力的だと思います。自身のオリジナル曲ではまた異なる表情を見せますし、フィーチャーされた曲がリリースされる度に聴いてみたくなりますね。
「You’re Not Alone」を聴いて、Kiiaraの歌は「素材としての役割」を演じていると感じました。ボーカルが曲の中心にあるというよりは、散りばめられている感じです。しかし、ただのパーツではなく、曲を支える柱にもなっているといえます。彼女の歌声があるのとないのとでは印象が大きく異なるのではないでしょうか。インストゥルメンタルが聴けるのなら比較してみたい。
Don Diablo – You’re Not Alone [feat. Kiiara] -Don Diablo VIP Mix-
Don Diablo VIP Mixでは、オリジナルよりもテンポを落とし、別のシンセサイザーの音を中心に組み立てています。ボーカルを一部ミュートして、歌メロをシンセサイザーで弾いています。これは部分的にインストゥルメンタルを聴いているといえるかもしれません。
また、このアレンジについてDon Diablo自身が “retro synth wave version”(synth wave/retro waveは1980年代のゲーム音楽などを意識したエレクトロニック・ミュージックの一形態) とTwitterに書いていたように、懐かしい雰囲気が漂います。
このリミックスから感じるのはノスタルジーだけではありません。新たに加えられたフレーズがリリカルで美しく、特に中盤(具体的には1分50秒あたりから)の展開はとても素晴らしい。シンセサイザーの音が奏でる美しい調べに耳を傾け、心を寄せる。その心に刺さる音。そこに響くKiiaraの歌声。次々と押し寄せる感動に胸が一杯になります。
2019.03.14
Don Diablo – You’re Not Alone [feat. Kiiara]
ボーカルをとるのは、シンガー・ソングライターのKiiaraです。Kiiaraはさまざまなエレクトロニック・ミュージックに参加していますが、曲ごとに異なる表情を見せ、違う世界を映し出します。物悲しく、物憂げで、けれども優しく、あたたかい。
Kiiaraの歌声は音に溶け込むと同時に屹立する、そんな相反する要素が共存するという点が魅力的だと思います。自身のオリジナル曲ではまた異なる表情を見せますし、フィーチャーされた曲がリリースされる度に聴いてみたくなりますね。
Don Diablo – You’re Not Alone [feat. Kiiara] -Don Diablo VIP Mix-
Don Diablo VIP Mixでは、オリジナルよりもテンポを落とし、別のシンセサイザーの音を中心に組み立てています。ボーカルを一部ミュートして、歌メロをシンセサイザーで弾いています。これは部分的にインストゥルメンタルを聴いているといえるかもしれません。
また、このアレンジについてDon Diablo自身が “retro synth wave version”(synth wave/retro waveは1980年代のゲーム音楽などを意識したエレクトロニック・ミュージックの一形態) とTwitterに書いていたように、懐かしい雰囲気が漂います。
このリミックスから感じるのはノスタルジーだけではありません。新たに加えられたフレーズがリリカルで美しく、特に中盤(具体的には1分50秒あたりから)の展開はとても素晴らしい。シンセサイザーの音が奏でる美しい調べに耳を傾け、心を寄せる。その心に刺さる音。そこに響くKiiaraの歌声。次々と押し寄せる感動に胸が一杯になります。
2019.03.14
by mura-bito
| 2019-03-14 21:51
| Music
fujiokashinya (mura-bito)
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