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[PART1] 木村俊介 – 善き書店員
善き書店員

善き書店員

木村俊介


「趣味は何?」という質問に対して、昔から「音楽と読書」と答えていました。それほど多読ではなく、時として乱読に溺れたい時期が来るものの、気に入った本を読みたいときに読むことが多い。その本はどこで買うかと問われれば、書店で買うと答えます。なぜなら、特定の作家の新刊を買うという目的を果たすためです。時にはTwitterのタイムラインで見かけた本を探しに行ったり、何も決めずに本棚の前に立って物色したりします。

頻繁に足を運ぶのは丸善や有隣堂のような大型書店です。選書や内装で勝負する小さな本屋も興味はあるのですが、僕にとって決定的に欠けているものがあります。本棚の迷宮を歩き回って、あの圧倒的な量の本の中から求める本を抜き取る、そういうことができるかどうか。それが楽しいというよりは、習慣化しているだけのことで、大抵の場合は書店を出る頃に疲労でぐったりしているのですが。それにしても、本棚から受ける圧迫感は独特ですよね。

***

ということもあり、書店というのは「本がたくさん置かれていて、買う場所」と認識してきました。特別な思い入れがある場所というよりは、特定の機能を持った場所であり、それ以上のものではなかった。その程度の認識でいたのですが、視点を変えてみると、それまで見えなかったものが目に飛び込んできます。書店とは本が売り買いされる場所に留まらず、そこで考えて動く人がいる、ユニークな、生きた場所だと気づきます。そのきっかけを与えてくれたのが、2013年に刊行された木村俊介さんの『善き書店員』という本です。

『善き書店員』は6人の書店員にフォーカスしたインタビュー集です。本書に登場する方々は、それぞれに異なる環境で異なる考えを持って、本と人に接しています。大型書店に勤めている方もいれば、街角の本屋を切り盛りする方もいるし、あるいはインディペンデントな書店の経営者も含まれています。ここで語られるのは「各人が書店員として何を考えて生きているのか」というシンプルなことです。それぞれの言葉は、それぞれの思いを乗せて、一冊の本に刻み込まれています。それらが語るものは何か。ページをめくり、ひとつひとつの言葉を追いましょう。

[PART2] 木村俊介 – 善き書店員

2016.04.26
by mura-bito | 2016-04-26 21:52 | Book
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