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音楽と物語に関する文章を書いています。
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にがくてあまい レシピ65 レモンプリン
今回はデザートです。小林ユミヲさんの漫画『にがくてあまい』が更新されました。65話「レモンプリン」を、マッグガーデン・オンラインで読むことができます。

プリンって自分で作れるんですね…という少々的外れな驚きがありましたが、作ったことがあるのってホットケーキくらいだからなぁ。それも市販のホットケーキミックスを使ってのことだから、混ぜて焼いただけですよね。閑話休題。今回のレモンプリンは、玄米甘酒と豆乳、そして葛粉を溶いたものを使っています。そこにレモンの絞り汁やすりおろした皮を混ぜる。食べるときには、スライスしたレモンを甘く煮たものをのせます。甘酒、豆乳、葛粉は『にがくてあまい』の中でもよく見かける材料ですね。いろいろな料理に使える、と。

http://comic.mag-garden.co.jp/eden/58.html

65話は、卒業式が行なわれる春先の時期を描きます。卒業式の話題から、登場人物がそれぞれに自分の過去を思い浮かべます。いずれもが苦い(ほろ苦いなどという美しいものではなく、本当に苦い)記憶。本当に苦い記憶というものは、その人の足を縛り、歩みを止めさせる。その呪縛から逃れることは簡単じゃないけれど、できないことではない。『にがくてあまい』という物語は、ひとりずつ、そしてひとつずつ、苦い記憶を料理して咀嚼して自分の中に取り込むプロセスを描いています。

苦手な食べ物って、一度食べることができたからと言って、そんなに簡単に克服できるものでもありません。人参をすりおろしてスープか何かに入れて食べることができたとしても、生でかじるのは難しい。僕らが抱えている問題も似たようなものかもしれません。ひとつの壁を乗り越えたら、また次の壁がある。一度は越えられたけれど、次はうまくいかなかったなんてのは、当たり前なのでしょうね。でも、いつかまたきっかけがあって、口にして飲み込むことができるかもしれない。それくらいに思っておけば、人生の苦味とも少しは気楽に付き合えるんじゃないでしょうか。

物語に触れながら、そんなことを思いました。『にがくてあまい』に出てくるキャラクターは、それぞれの苦味を抱えて、挫けたり受け入れたりしながら、それぞれの日々を過ごしています。

2015.05.16
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by mura-bito | 2015-05-16 22:28 | Visualart | Comments(0)
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