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Scene3/RAINBOW RAINBOW -- the beginning of the end
TM NETWORK 30th 1984~ the beginning of the end

TM NETWORK 30th 1984~ the beginning of the end

TM NETWORK


ドアが開き、カプセルの中のものが見える。以前よりも形が整い、ところどころに曲線が見えます。脚のようなもの、腕のようなもの、指のようなもの。潜伏者のひとりは、その生成過程を確かめているのでしょうか。培養は進んでいる。少しずつ、ひとつの物体、いや、ひとつの生命体が生成されているようです。この生命体は何のために生成されているのか。

潜伏者の意図が明かされることはないけれど、それゆえに、イメージの余白は広がり、いくつものイメージが解き放たれていきます。音と歌詞と自らの想像力で遊ぶ、ちょっと変わったエンタテインメント。少しも効率的ではありません。すべての現象がつながるわけではないし、すべての因果が明らかになることもないでしょう。それでもなお、物語は紡がれます。TM NETWORKは、作り手としての矜持と同じくらいに、観客への期待も持っているのだろうなと思います。それに応えるのもまた、プロジェクトの一部なのではないか。

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シンセサイザーがカラフルな音色を響かせます。シンセサイザーのリフを合図に「RAINBOW RAINBOW」が始まります。オリジナルは、1984年のデビュー・アルバムの表題曲になりました。アルバムの中でもエレクトロの要素が強く、デビュー曲「金曜日のライオン」と並び、当時の洋楽を意識した曲ですね。30年が経ち、アニバーサリー・プロジェクトの幕開けとなったアルバム『DRESS2』にもリメイク版が収録されました。アレンジを一新し、2014年のダンス・ミュージックに生まれ変わっています。『DRESS2』では「RAINBOW RAINBOW」と「金曜日のライオン」のミックスを、小室さんが手がけています。EDMの要素を多く組み込んだふたつの曲を小室さん自身がミックスする。何かしらの意図が介在したのかもしれません。

シンセサイザーのリフが各所で冴え渡る曲です。中でもイントロの途中から入ってくるリフが、新型の「RAINBOW RAINBOW」の特徴であり、大きな魅力です。このリフはイントロが終わっても鳴り続け、その上にAメロが乗ります。リフで印象的なフレーズをつくり、それをもとに曲を組み立てていく方法は小室さんが得意としていますね。オリジナルとの違いを決定づけるのがこのリフですが、どれだけ繰り返されていてもまったく飽きないし、むしろ聴くたびに好きになる。音はクールなのに、それを浴びると身体は熱くなります。

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エレクトロニック・サウンドにギターの音が重なります。バンナさんのギターは小室さんの音の一部となり、TM NETWORKのサウンドを支える役割を担っています。リフを刻む姿は職人と言ってもいいでしょう。その役割はそのままに、「RAINBOW RAINBOW」の間奏ではギター・ソロを披露します。シンセサイザーの音をバックにして叙情的なフレーズを奏でる。1994年のライブでこの曲が演奏されたときは、FENCE OF DEFENSEの北島健二さんがソロを弾きましたね。間奏のギター・ソロは「RAINBOW RAINBOW」を構成する重要な要素です。ギターをエモーショナルに奏でるほどに、シンセサイザーの音はシャープな印象を強めます。

歌が終わり、アウトロに入る瞬間に生まれる一瞬の空白。音はすぐに呼び戻され、分厚いキックの音が力強く鳴り響きます。濃密な四つ打ちがステージと客席を支配します。キックとベースに導かれて、再びシンセサイザーが奏でるリフが覆いかぶさってくる。最後までこのリフが観客を踊らせ、楽しませてくれます。

RETRACE/LOUD/Scene1/COME ON LET'S DANCE/KISS YOU
Scene2/永遠のパスポート/ACCIDENT/金曜日のライオン
Scene3/RAINBOW RAINBOW/BE TOGETHER/CUBE
Scene4/I am/JUST ONE VICTORY/KEYBOARD SOLO/GET WILD
Scene5/SELF CONTROL/Scene6/BEYOND THE TIME/Scene7


2014.10.04
by mura-bito | 2014-10-04 10:13 | Music
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