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DINER (PART 1) – TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-
TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-

TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-

TM NETWORK


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DINER (PART 1)

アメリカのどこにでもありそうな、こぢんまりしたダイナー。そこにテンガロン・ハットをかぶり、ギターを下げた男性がスツールに座り、飲み物を前に時間をつぶしています。そこにIPたちが姿を見せ、何やら親しげに挨拶を交わす。彼らは何とか地元の人々の生活にとけこめたのでしょうか。たとえ異分子だったとしても、音楽を介せば、境界線はいとも簡単に越えられるのかもしれません。本質的な解決ではないかもしれないけれど、近づくきっかけとなり、入り口には立てる。ギタリストが音を出し、音楽が生まれます。

物語「CAROL」の世界から一変して、ギターの「葛G」こと葛城哲哉、「バンナ」こと松尾和博、ドラムスのRuyという3人のサポート・ミュージシャンが加わり、ステージはロック・ショーの雰囲気に包まれます。木根さんが葛Gに近寄り、挑発するように手にしたブルース・ハープを鳴らします。にやりと笑う葛Gはバンドに合図を送り、Ruyのカウントで即興演奏が始まりました。ギターとブルース・ハープがせめぎ合うジャム・セッション。スツールのひとつに座るウツは2人の音楽的やりとりを眺め、楽しそうにあおります。木根さんは小室さんのブースにも近づき、小室さんもソフト・シンセでピアノの音を鳴らして応えます。やがて、演奏は木根さんのジャンプで締められます。

エレクトロのビートが鳴り始め、きらびやかなシンセサイザーのフレーズがそれに重なります。葛Gのエレクトリック・ギターも加わり、次第に音が曲の輪郭を浮き立たせていきます。それと気づいたとき、観客席が沸きます。ライブで歌われることはないと思われていた曲が、リリースから20年を経て披露されました。タイトルは「一途な恋」。TMNとして発表された、1993年のシングルです。その頃に始まったプロジェクト「trf」と同系統の音、すなわちテクノ(小室さんというフィルターを通したテクノ)で構築されたサウンドに、日本語の歌詞をのせた曲です。ウツと木根さんが交互に歌い、音はソフト・シンセの音を絡めたEDMサウンドが鳴り響きます。

ダンス・ミュージックのリズムに合わせて、IPたちは身体を揺らし、手を打ち鳴らします。ダイナーで働くウェイトレスも仕事の合間を見つけては音楽に身を委ねます。IPたちが去ると、スーツ姿の男性と少女がやってきて飲み物と音楽を楽しんで、去ってゆきます。ある場面では、警官もやってきて、ウェイトレスと親しげに言葉を交わします。TM NETWORKのヒット曲が次々と披露され、ダイナーの客も、演奏するバンドも、そしてもちろん観客もみんなが音楽を心から楽しみます。

TM NETWORKの曲を、2013年のEDMサウンドでリミックスする。時代を越えて、いくつかの曲が集められ、ノンストップミックスのようにメドレー形式で演奏されます。「一途な恋」に続き、真夏の太陽、真夏の夜の花火が似合う「DIVE INTO YOUR BODY」が会場のボルテージを上げます。光がぐるぐると回り、踊り尽くせと言わんかりに観客をあおります。1989年にリリースされたこの曲は、当時のダンス・ミュージックのひとつ、すなわちユーロビートのサウンドに満ちていました。シングルになる前の原曲はサンバ調のラテン・ミュージックだったそうで、メロディに漂う底抜けの明るさはそこに起因するのかもしれません。

1989年のアルバム『DRESS』に「DIVE INTO YOUR BODY」は収録されていませんが、同系統のサウンドで構築されています。『DRESS』は、Nile RodgersやBernard Edwards、Jonathan Eliasといったプロデューサーがボーカル以外の音を自由に料理した曲を集めたリミックス・アルバムです。当時のニューヨークとロンドンで録った音が聴ける音楽ライブラリとして、とても貴重だと思います。リアルタイムで体験していないため、この音が当時の日本でどのように聴かれていたのか知る由もないのですが、相当尖った部類に入るのではないでしょうか。

なお、「DIVE INTO YOUR BODY」のオリジナルはPete Hammondがミックスを担当しています。彼は『DRESS』に収録されている「GET WILD '89」のプロデュースおよびミックスを手がけています。Kylie MinogueやDead Or Aliveのサウンドを支えたエンジニアであり、そのエッセンスがTM NETWORKにも取り入れられました。イギリスから発信され、世界を席巻したサウンドがTM NETWORKを媒介のひとつにして日本に流れ込んだのです。

2014.02.11
by mura-bito | 2014-02-11 18:24 | Music | Comments(0)
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