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WE HOPE GREEN DAYS (PART 2) – TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-
TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-

TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-

TM NETWORK


INTRO
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WE HOPE GREEN DAYS (PART 1)


WE HOPE GREEN DAYS (PART 2)

銃声がもたらした再びの静寂。誰の目にも見えないストーリーテラーは場面を切り替え、TM NETWORKの3人が並びます。ウツがマイクの前にゆっくりと歩み寄り、ひと言、「We hope Green days」と口にします。スネアの音から始まる「Green days 2013」は、テンポをぐっと抑え、サウンドが歌を包みます。力強いスネアが曲の土台をしっかり支え、シンセサイザーの音はひとつひとつの言葉の輪郭を浮き立たせる。

この曲が最初に披露されたのは、2004年のライブ「DOUBLE-DECADE TOUR FINAL "NETWORK"」です。ライブは初期TM NETWORK、TMN、そして2004年のアルバム『NETWORK -Easy Listening-』をフィーチャーした三部構成になっていました。TMNセクションの最後に演奏され、NETWORKセクションへの橋渡しの役割を担ったのが、当時としては新曲だった「GREEN DAYS」です。サポート・ミュージシャン(葛城哲哉、阿部薫、浅倉大介)の素晴らしい演奏に支えられ、2004年の活動を語る上で欠かせない曲となりました。

スタジオ録音版のリリースが望まれたけれども叶わず、映像作品にのみ残る曲になるかと思われていましたが、まったく予期していなかったニュースが飛び込んできたのは2013年。「TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-」の1週間ほど前のことです。音もボーカルもすべて新たに録音してタイトルを「Green days 2013」とし、会場で販売されるシングルに収録することが発表されました。小室さんが「2013年の最新の音」と語ったこともあり、ライブに合わせて発表されることで、どのようなステージが披露されるのか、期待は否応なしに高まりますよね。

新緑のように濃い緑、淡く発色する緑。エメラルドやライムを思わせる緑。緑の光がステージを包み、木々が明るく輝きます。太陽が天高く昇る空の下、木々に囲まれたところを歩いていると、木洩れ陽を浴びることができます。空を見上げると、生気に満ちた葉を経由した太陽の光が降り注ぎます。それは生命の存在を感じる光です。

2004年のコンセプトは「DOUBLE-DECADE」と名付けられ、直接的には20周年を言い換えた言葉ですが、その奥には小室さんのモノローグが存在していました。「SCREEN OF LIFE」で人生の最期に思い出すであろう多くの顔について綴り、「PRESENCE」で窓辺のガーベラに大事な人の存在を重ね合わせ、「GREEN DAYS」では歳を重ねた人間だからこそ生まれる、前に進む気持ちを表現しました。詩的な言葉の間に私的な思いが見え隠れしています。

「Green days 2013」は2004年と歌詞を同じくし、当時の思いを受け継ぎつつも、新たな音、新たな声とともに新たな生命を吹き込まれました。間奏に入ってシンセサイザーの音が一段と大きくなり、柔らかいメロディを奏で出すと、TM NETWORKを運んできた電車に明かりが灯ります。ドアが開き、一組の老夫婦が姿を見せました。婦人は車椅子に乗り、男性は車椅子を押します。婦人の顔は表情を失くしており、その目は焦点を結んでいないように見えます。警官が彼らとともに現われ、男性の代わりに車椅子を押して、坂道をゆっくりと登ります。

『NETWORK -Easy Listening-』のジャケットは、いくつかのモノクロの写真が並ぶデザインです。風にあおられた傘を両手で握る子供、何十年も前の日本の家、象の家族、積み上げられたスクラップ寸前の車、おもちゃを手に眠る子供など。アルバムの核である曲「SCREEN OF LIFE」を象徴的に表現しているジャケットですね。そして、アメリカなのかイギリスなのかわかりませんが、老夫婦のスナップショットが組み込まれています。2004年の思い、あるいはその欠片は、その後も表に見えないところで小室さんの中で生き続けていたのかもしれません。

坂道を歩く男性の目に入ったのは、道端に咲く白い花です。腰をかがめて花を摘み、坂道を登ります。車椅子を停めた警官に促されると、男性はジャケットの内ポケットをがさごそと探り、パスポートを取り出して警官に手渡します。警官はページをめくって内容を確認すると、スタンプを捺し、男性に返します。男性はパスポートを仕舞い、手にした花を婦人に見せようと彼女の顔に近づけます。その花の色にも匂いにも反応することなく、婦人はうつろな目をして一点を見つめたままです。その手をとって花を握らせると、男性は車椅子を押して、ゆっくりと歩み去ってゆきました。

2014.02.03
by mura-bito | 2014-02-03 21:44 | Music | Comments(0)
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