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ON THE EARTH (PART 2) – TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-
TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-

TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-

TM NETWORK


INTRO
START INVESTIGATION (PART 1)
START INVESTIGATION (PART 2)
ON THE EARTH (PART 1)


ON THE EARTH (PART 2)

「HUMAN SYSTEM」のオリジナルは、1987年にリリースされたアルバム『humansystem』の表題曲です。このバージョンはバンドによる演奏がフィーチャーされていますね。アルバム自体がジャズ、ファンク、ロック、フュージョンの分野で活躍しているミュージシャンの演奏で構成されており、「HUMAN SYSTEM」でもSteve FerroneのドラムとWarren Cuccurulloのエレクトリック・ギターを聴くことができます。

2012年の「TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-」のときもエレクトロニック・サウンドの比率が高かったのですが、このライブはさらにエレクトロの雰囲気が強まったように思います。思い出すのは1993年に発表されたリミックスですね。この年には2枚のリミックス・アルバムがリリースされ、そのうちの1枚である『CLASSIX 1』に「HUMAN SYSTEM -café de paris mix-」として収録されています。当時のテクノ・サウンドを取り込んでおり、アコースティック・ギターの調和が気持ちいいミックスです。エレクトロニック・サウンドとアコースティック・ギターの相性はとてもいいことを、改めて思いました。

曲の終盤を "She is here and he is there in the human system"、"I am here and you are there in the human system" というフレーズのリフレインが飾ります。心にダイレクトに届くメロディであり、ここだけでも物語を紡げそうな言葉です。そして偶然なのか意図的な演出なのか、続いて披露された曲のタイトルは「HERE, THERE & EVERYWHERE」です。

地上で宇宙を強く意識するのは、途方もなく広い夜空を見上げているときです。冬の夜空は、息を呑むほどに美しいスクリーンが広がりますよね。都市の中では難しいけれども、凛とした空気の中、見上げる星空の美しさは筆舌に尽くし難い光景です。手の届かない圧倒的な存在でありながら、近づきたくなるような優しさも併せ持つのが満天の星空なのではないでしょうか。

「HERE, THERE & EVERYWHERE」は1987年のアルバム『Self Control』に収録され、アルバムの最後を飾っています。優しい音が印象に残る曲です。オリジナルではサックスで吹き込まれていたパートを、小室さんはJUPITERというシンセサイザーで弾きます。あたたかみのある、大事な人を包み込むような音。木根さんは、この曲でもアコースティック・ギターを弾きます。優しげな表情を見せながらギターを奏で、コーラスを重ねる姿が、この曲の雰囲気を伝えてくれますね。

いくつもの青色の光を背にして歌うウツも、たくさんの笑顔を見せます。ウツの声はTM NETWORKのボーカルとしていろいろな役割を期待されます。TM NETWORKのボーカルは楽器の一部だと自ら言っていましたし、2004年にデビュー曲をトランスにリメイクしたときはボーカルはパーカッションのようだと表現しました。木根さんが書くバラードのメロディの良さをまっすぐ伝えるように歌い、あるいは小室さんのモノローグを聴き手に押し付けることなく届けるインターフェースに徹することもありました。もちろん、そんなウツの声がきらきらと輝く曲もたくさんあります。そのひとつが「HERE, THERE & EVERYWHERE」です。

ギリシア神話のオリオンとアルテミスを歌詞に潜り込ませ、遠く離れている人を思う心を綴った歌です。別れた恋人を思い出しているのか、それとも悲しい旅立ちとなった人への祈りなのか、それは想像力の空白地帯に委ねましょう。前半で「覚えた冬の星座は 春になってすべて変わるだろう」と歌っていたのが、後半では「覚えた冬の星座は 春になればすべて変わるだろう」というように、わずかながら変化しています。大切な記憶も時とともに薄れて、冬の星座のようにいつかは消えてしまう。わずかな言葉のずれが、ダイナミックな心変わりと言うわけでありませんが、ちょっとした隙間からイメージの世界は広がります。両方とも "when" としてとらえるのがシンプルですが、ちょっとひねくれて "if" の意味を含ませたらどのような世界が描けるでしょうか。春になれば…春になりさえすれば。

地球にはいろいろなものがある。中には目に見えない、たとえば人と人がいることで生まれる、心というものがあります。触れ合ったり、すれ違ったり、ぶつかったり、閉ざされたり。TM NETWORKはIPが出したアラートを受けて再び地球に降り立ちました。地球での調査を始めてからいくつもの心の存在を知ったTM NETWORKは、IPの調査活動をどのように捉えているのでしょうか。もがきながらも人々と関わり続けるIPに、かつての自分たちを重ね合わせているのか。物語は進みます。

2014.01.28
by mura-bito | 2014-01-28 21:31 | Music | Comments(0)
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