inthecube
音楽と物語に関する文章を書いています。
ワイルドじゃなくてもいいからタフになりたい
OUR WORLD IS EXPRESSED BY IMPRESSIVE WORDS
Immigrant's Bossa Band - Spiritual Love -Immigrant's Cover Collection
絶妙なポイントを突いてくるアレンジ。Immigrant's Bossa Bandのカバー・アルバム『Spiritual Love -Immigrant's Cover Collection』を聴いた感想は、まずそれですね。確かにBGMとしても成立するのですが(何かを書いていて邪魔にならない)、かと言って無難な音楽ではない。何かしらのひっかかりを、心のどこかに残して響きます。
アルバムの最後を飾る「You've Got To Have Freedom」が一番好きです。アルバムを聴くとアップテンポの曲がフェイバリットになることが多いのですが、不思議なことにIBBの場合はちょっと違いますね。切なげなボーカルがすてきな雰囲気を漂わせ、曲の世界に導いてくれます。motion blue yokohamaでのライブ音源をSoundCloudで聴いたときの感動* が、このスタジオ録音版を聴くことで強固なものになりました。聴く人の琴線に、優しく触れる歌です。もちろん、最後に盛り上がる展開も好きですし、ライブで聴いてみたいのは言わずもがなです。
quasimodeのmatzzさんに関係する曲が2つあります。ひとつは「That's What Friends Are For」。IBBのレーベルメイトであるTres-men(トレメン)は、matzzさんがメンバーに名を連ねるグループです。4月にリリースしたデビュー・アルバムに「That's What Friends Are For」が収録されており**、こちらはホーン隊が華やかなパーティーの雰囲気を演出しています。IBBが演奏すると、街角で不意に始まった演奏と言いますか、非日常的な出来事なんだけれど、引っ張られたのではなく、自分からすっと近づいて体験した感じがあります。日常と非日常がするりと、ぴたりと組み合わさった感覚。
もうひとつは「New Morning」です。どこかで聴いたことがあるなあと思って記憶を巻き戻してみると、matzzさんが選曲したアルバム『SPUNKY!』にたどり着きました。この中にQuantic & His Combo Bárbaroによるカバーが収録されています(オリジナルはKitty Winter Gipsy Nova)。こういう瞬間、すなわち音楽がつながる瞬間が、僕はとても好きです。さて、IBBの「New Morning」はスキャットが鮮烈な印象を刻みつけ、中盤はライブでのソロ合戦が盛り上がりそうだし、後半はエレクトロの高揚感に似たものを感じます。最後のリフレインなんてもう、トランシーな空気に満ちています。
梅雨の真っ只中にリリースされたこともあり、個人的には雨のイメージが付いたアルバムです。アルバムを購入した火曜日からずっと雨が続き、しかも霧雨のような細かい雨が多かった。しとしと。最新のオリジナル・アルバム『NOVA』を聴き始めたときも、静かな雨の夜に合うねと思い、このカバー・アルバムにも雨を感じると、もはや雨のバンドです。川崎でのフリーライブも雨で中止になったし…(それは別の話だけど)。なんて言いつつも、真夏の太陽のもとで聴くとまたイメージが変わるでしょうね。アルバムに収録されているいくつかの曲は、雨よりも太陽が似合う、ラテンの魂を感じます。そんなわけで、盛夏の到来と7月のオリジナル・アルバムのリリースを待ちながら、このカバー・アルバムを楽しむのです。
* inthecube: Immigrant's Bossa Band - You've Got To Have Freedom (Live at motion blue yokohama)
** inthecube: Tres-men - Tres-men
※ちなみに、このアルバムはIntroDuCing! Productionsというレーベルからリリースされており、Playwrightレーベルではないみたいですね。
2013.06.16
by mura-bito
| 2013-06-16 10:15
| Music

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