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音楽と物語に関する文章を書いています。
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Katy Perry「Never Really Over」:歌声が言葉を紡ぎ結びつけ、言葉が心に絡まり心を満たす
素晴らしい音楽ほど、言葉にしたくなる。そう思いながらKaty Perryの新曲を聴き、この文章を書いています。曲を聴いて感じたことを書き留めることで感動した記憶を記録する行為は、何度繰り返しても飽きません。

新曲「Never Really Over」の音楽世界に潜り込んでみましょう。プロデュースを担当したのはZeddであり、そしてDreamlabというチーム(プロデュースとソングライティングを生業とする二人組)です。つい最近の出来事ではありますが、Katy PerryとZeddは「365」という曲でコラボレーションを実現させました。このエキサイティングな組み合わせから生まれる音楽に期待以外の何がありましょうか。
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メロディと歌声とサウンドの三位一体。特にChorusが好きです。ダンサブルに舞いながら、歌メロが胸を締め付け、心にしみます。とても美しい。言葉が連なり、束となって次から次へと押し寄せます。特に曲の終盤では、絶え間ない言葉の奔流が快感をもたらします。サウンドは歌声を照らすスポットライトのようであり、歌声の魅力を存分に伝える助演として輝きます。



Katy Perry – Never Really Over

「365」を聴いて、Katy Perryの歌声の素晴らしさに気づきました。それまでも彼女の曲を聴いてはいたものの、心を掴まれたのは「365」が初めてです。それまでとは何が違うのか、それはまだ分かりません。けれどもスイッチがぱちんと入るように、美しい歌声の虜になりました。

そして「Never Really Over」に出会います。この曲を聴いて、さらに深く、さらに強く、彼女の歌声に惹かれます。星の数ほどもあるポップスの一部だと思っていたのに、一際大きな輝きを放つ星になるとは思ってもいませんでした。あるとき突然ドアが開き、一歩踏み込んだら、目の前に広がる世界に吸い込まれる。景色が変わる、気持ちが変わる。新しい世界が広がります。
2019.06.11
# by mura-bito | 2019-06-11 21:56 | Music | Comments(0)
David Guetta「Stay (Don’t Go Away) [feat. Raye]」:2019年のエレクトロ・ワールドを颯爽と駆け抜ける歌声
David Guettaの名前は、それほどインターバルをおかずに各所で見かけるため、絶え間なく新曲を出している印象があります。連名でのリリースやリミックスの提供が続く中、本人名義の新曲「Stay (Don’t Go Away)」がリリースされました。Raye(Rachel Keen)というロンドン出身のシンガーをボーカルに迎えた曲です。
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軽快に響く音は、ボトムの重厚さを強調するというよりは、ウワモノの爽やかさを際立たせています。こうしたアレンジがエレクトロニック・ミュージック界隈では回帰しているのでしょうか。「系譜」というほど大袈裟ではないにしても、「Stay (Don’t Go Away)」にSilk CityとDua Lipaの「Electricity」という曲の雰囲気を感じました。
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「Electricity」が2019年のグラミー賞(Best Dance Recording部門)を獲得したときは、昨今のエレクトロはこういう路線なのかと思ったものです。この受賞が2019年のエレクトロ界隈、そしてDavid Guettaの制作にも影響しているのかどうか興味があります。個人的には、グラミー賞でファンクが注目されるとファンクの要素を強めた曲が出てくるというように、ある程度の因果関係はあるのかなと思っています。



David Guetta – Stay (Don’t Go Away) [feat. Raye]

ボーカルをとるRayeの歌声もストレートな音に合わせているのか、あるいは元来こうした声質なのか、あまり癖のない感じで、曲のスピード感を損なわずに聴き手に届きます。EDMに爆風のような勢いがあるとすれば、「Stay (Don’t Go Away)」には吹き抜ける夏の風を感じます。

リリースと同時にリリック・ビデオが公開され、しばらくしてからミュージック・ビデオも発表されました。Rayeのリップシンクに、パフォーマーのダイナミックな動きを加えた、とてもクールなビデオです。これぞまさしくダンス・ミュージックという感じでしょうか。

2019.06.06
# by mura-bito | 2019-06-06 21:18 | Music | Comments(0)
Marshmello「Here With Me [feat. CHVRCHES]」:ポップに舞うボーカルを彩るエレクトロニック・サウンド
被り物DJスタイルでお馴染みのMarshmelloCHVRCHESというバンドを迎えて制作した「Here With Me」という曲がとても良いので、プレイリストに入れて聴いています。CHVRCHESはIain Cook、Martin Doherty、Lauren Mayberryの三人から成るバンドであり、スコットランドはグラスゴーの出身です。
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「Here With Me」は、エレクトロニック・ミュージックというよりは、親しみやすさを前面に押し出したポップスとして捉えたい。エレクトロとポップスの接近はさまざまなところで実現しており、それはもう音楽業界の軸のひとつといってもいいかもしれません。エレクトロに寄せるか、ポップスの色を強めるか(そこにファンクやヒップホップなどの要素が加わることもある)。「Here With Me」はポップス寄りですね。



Marshmello – Here With Me [feat. CHVRCHES] (Alternative Music Video)

丁寧に紡がれる言葉。ボーカリストLauren Mayberryの歌声は、穏やかで優しく、そして哀愁を感じます。その雰囲気はメロディがもたらしているともいえ、歌声とメロディが磁石のように引き合い、心地好い空間を生み出しています。

MarshmelloとCHVRCHESによって作られたサウンドは歌声の魅力を強調し、その雰囲気づくりに貢献しています。歌声を彩る音。これ以上前に出ても、後ろに下がっても、そのバランスは崩れてしまうのかもしれません。絶妙なポジション、絶妙なバランスにあるからこそ、聴き手の耳に、そして心に引っかかるのでしょう。

2019.06.04
# by mura-bito | 2019-06-04 21:18 | Music | Comments(0)
AVICII「Tough Love [feat. Agnes and Vargas & Lagola]」:哀愁をまとうメロディにAVICIIの影を見る ◢ ◤
AVICIIが遺した曲を集めたアルバム『TIM』が2019年6月にリリースされます。4月にはアルバムから「SOS」が先行配信され、さらにもう一曲が5月に公開されました。タイトルは「Tough Love」。プロデュースや歌でVargas & Lagola(Vincent PontareとSalem Al FakirのDJ/producerデュオ)が加わり、さらにAgnes(Agnes Carlsson)というシンガーの歌をフィーチャーした曲です。
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ストリングスとアコースティック・ギターのアンサンブルから始まるイントロ。分厚くも哀愁漂う繊細な音に導かれ、一気に曲の世界に引き込まれます。ストリングスの音色は曲を貫き、パーカッションの音を巻き込みながら、鮮やかな空気を生み出します。Vargas & LagolaとAgnesが織り成す歌声からは、ダイナミックでありながら、どこか陰のある、切なく味わい深い雰囲気を感じます。



AVICII – Tough Love [feat. Agnes and Vargas & Lagola]

Vincent PontareとSalem Al FakirはAVICIIとの関係が深く、コンポーザーやボーカリストとして彼の作品に参加してきました。例えば、ミュージック・ビデオやリリック・ビデオも制作された「Waiting For Love」や「The Days」のソングライティングに名を連ねています。また、Vargas & Lagolaの名義で「Friend Of Mine」に参加しています。

「遺作をそのまま出すのではなく、co-producer的な立場で第三者が仕上げるのは、果たしてAVICIIの作品といえるのか?」

「SOS」におけるKristoffer FågelmarkとAlbin Nedlerや、「Tough Love」におけるVargas & LagolaはAVICIIの仕事仲間であり、あるいは盟友といっても過言ではありません。AVICIIのことを理解し、AVICIIのやりたかったことが推測できる人々と考えれば、これもまたAVICIIでしょう。

どれだけAVICIIが完成させていたのかは分かりませんが、こうして届けられ曲を聴けばAVICIIらしさは確実に感じられるので、それはVargas & Lagolaも意図していると思いますし、AVICIIの新しい作品として受け入れるのに大した問題はありません。楽しむのみです。
2019.05.28
# by mura-bito | 2019-05-28 21:34 | Music | Comments(0)
[PART2] BTS『MAP OF THE SOUL: PERSONA』:七人の感性が交錯して、美しくタフな音楽世界を築き上げる
ポップで聴きやすく、ロック・スタイルに痺れ、静謐なバラードに心が震える。BTS(방탄소년단)のアルバム『MAP OF THE SOUL: PERSONA』に収められた七つの曲が織り成す世界は、くるくると表情を変え、その度に新しい体験を聴き手に提供してくれます。勢いがあるときは何をやっても認められるものですが、しかしながら勢いだけで曲数を揃えたアルバムとは到底思えませんよね。
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「Make It Right」の第一印象は「美しい」に尽きます。ジャンルとしてはR&Bというべきでしょうか、透明感のあるバックトラックが七人の美声を彩る曲です。シンプルに重ねられた音は、シンプルだからこそ、歌声の美しさや巧みなコーラスワークを引き立てます。心の柔らかい部分にそっと触れるように繊細で、それでいてあたたみを感じさせる歌声ですね。



Make It Right (The Late Show with Stephen Colbert)

「HOME」はオルガンの音を効かせたヒップホップのトラックであり、密度が大きく、濃密なラップが強烈なプレゼンスを放ちます。それでも泥臭くならず、爽やかな曲に仕上がるのがBTSスタイルです。彼らはアメリカのヒップホップに影響を受けているとはいえ、そこに大きく近づくわけではなく、オリジナルのヒップホップを作り出します。そうして湧き上がる美しさが人々の心を引き寄せます。



HOME

K-POP全般についていえることですが、バラードの美しさは筆舌に尽くしがたい。その美しさを実感する曲が「Jamais Vu」です。世界がK-POPを求める要因のひとつは、この美しい歌声なのだと思います。男性のK-POPアーティストが歌うバラードには特有の美しさがあり、欧米のバラードとは異なる、オリジナルな魅力として受け入れられているのでしょう。夜明けの静謐な時間を思わせる歌声の響きです。



Jamais Vu

荒々しく駆け巡る歌と音。「Dionysus」が『MAP OF THE SOUL: PERSONA』の最後を飾ります。この曲を初めて聴いたとき、プログレのテイストを感じました。音やメロディがドラマチックに移ろい、展開が変わるたびに印象が刷新されます。ボーカルやラップが絶え間なく交差する様子がプログレの雰囲気を中和していますが、途中あるいはエンディングに長めのインストが入れば一気にプログレに寄りそうです。



Dionysus

BTSはひとつのテーマを定めて数枚のアルバムを制作します。この “MAP OF THE SOUL” もシリーズとなるそうで、第一弾の “PERSONA” に続く次の作品が控えているのでしょう。また、さらなるコラボレーションやリミックスを期待してもよさそうです。次は何を見せてくれるのか? 世界規模で彼らへの期待は日に日に高まるばかりですが、その重圧の中でも『MAP OF THE SOUL: PERSONA』のような素晴らしい作品を送り出すタフさに驚き、そして感動しています。
2019.05.22
# by mura-bito | 2019-05-22 21:41 | Music | Comments(0)
[PART1] BTS『MAP OF THE SOUL: PERSONA』:自信に裏打ちされたポップ・テイスト、高まるK-POPのプレゼンス
BTS(방탄소년단)のアルバム『MAP OF THE SOUL: PERSONA』は2019年4月にリリースされ、瞬く間にヒットを記録しました。本作は、『LOVE YOURSELF 轉 ‘Tear’』および『LOVE YOURSELF 結 ‘Answer’』に続き、三作連続でBillboard 200のトップを獲得しました。Halseyをフィーチャーした「Boy With Luv」もBillboard Hot 100の一桁台に食い込んでいます。
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BTSの人気は数字で示されていますが、もちろんアルバムの内容も素晴らしい。ボーカルやラップ、ソングライティング、アレンジなど、さまざまな点で聴き応えのあるアルバムです。ひとつひとつに耳を傾け、じっくり聴き込むことで、七曲が持つ鮮やかな色が浮かび上がってきます。



Intro: Persona

『MAP OF THE SOUL: PERSONA』の開幕を告げる「Intro: Persona」では、RMのラップがこれでもかと前面に押し出されます。「アルバムの導入」と位置づけるだけでは充分ではありません。それ自体が個性の強い曲であり、聴き手を巻き込み、呑み込むパワーがあります。溢れんばかりの言葉をノイジーなギター・サウンドに盛り、Limp BizkitやLINKIN PARKのようなラップ・ロックに匹敵する厚みを感じさせます。



Boy With Luv [feat. Halsey] (Good Morning America)

リード・トラックの「Boy With Luv」を聴いたとき、彼らのポップを捉えるセンスに驚いたものです。これだけ注目されている中で、その期待のど真ん中に打ち込む潔さ、それができる自信。揺るがぬ自信に裏打ちされたポップ・ミュージックの強さを目の当たりにしました。



Boy With Luv [feat. Halsey] (The Lata Show with Stephen Colbert)

アメリカの音楽番組でBTSが歌った「Boy With Luv」の動画がYouTubeにアップされています。ミュージック・ビデオでは編集を余儀なくされますが、ステージでは七人のパフォーマンスが余すところなく披露されるため、流れるように動く七つの立体的な軌跡を存分に楽しめます。“Good Morning America” では明るい屋外の舞台が爽やかな曲調にフィットしていますし、“The Lata Show with Stephen Colbert” ではThe Beatlesを思わせるセットでパフォーマンスを披露しています。



Mikrokosmos

「Mikrokosmos」は「Boy With Luv」とは違ったタイプのポップ・テイストを見せてくれる曲です。柔らかいメロディが気持ちを穏やかにしてくれます。光の粒が弾けるように音が弾み、涼しげな風が吹き抜けるように歌も軽やかに舞う。この曲を聴いていると自らを縛っていたものから解放され、心地好い浮遊感が味わえます。

2019.05.21
# by mura-bito | 2019-05-21 21:53 | Music | Comments(0)
[PART3] 藍井エイル『FRAGMENT』:FROATIN’/アイリス/今/フラグメント
心に刺さるメロディを美しい歌声で届ける。エモ系ロックというスタイルは藍井エイルの魅力のひとつです。それはアルバム『FRAGMENT』でも存分に発揮されており、「FROATIN’」も一役買っています。そのメロディからは切なさがあふれ、空間と心を満たします。

空白を塗りつぶすかのような歌の入れ方です。音符が連鎖し、メロディが連鎖する。言葉に言葉をつなげ、そこに込めた想いを何とか届けようとする。言葉を継いでいくさまは勢いというよりは、焦燥感のようなものに追い立てられているイメージがあります。強さよりは弱さを露呈している曲なのではないでしょうか。
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「アイリス」は2018年10月にシングル・カットされた曲です。ピアノが奏でる音から生まれるメランコリックな響き。この曲の記憶はミュージック・ビデオの雰囲気とリンクしています。彩度が落ち、くすんだ色合いの映像が脳裏によみがえり、音やメロディに絡みつきます。

シングルを聴いたとき、ボーカルの雰囲気が少し変わっている気がしました。特にAメロの歌い方が印象に残り、この変化は何を意味しているのか考えたものです。『FRAGMENT』では全体的に厚みの増した歌声を聴けますが、録音された順序は分からないものの、厚みを増すきっかけは「アイリス」にあったのかもしれません。



藍井エイル – FRAGMENT (Album Trailer)

「今」は王道ともいえるポップスですが、こうした曲調は藍井エイルとしては少ないため、新鮮な気持ちで聴けます。ボーカルはポップスのフォーマットにうまくはまっています。明るくて、柔らかい。Hysteric Blue「春~spring~」のカバーを聴いたときにも感じましたが、ポップなメロディを活かす歌い方もまた彼女の魅力ですね。

歌だけではなくサウンドも曲を柔らかなものにしており、メロディのポップかつソフトな部分を強調しています。特に印象に残るのはピアノやオルガンといった鍵盤の音です。ギターを中心にした曲が多いアルバムの中でも、少し雰囲気の異なるアレンジです。
「約束」で始まった『FRAGMENT』は、藍井エイル自身が書いた「フラグメント」が締め括ります。軽やかでありながら重心の低い音の中、歌声が伸びやかに響き渡る曲です。ライブで披露されるシーンが目に浮かびますね。特にフィナーレで演奏され、爽快な気分でライブが幕を下ろすところまで想像しました。

気持ちを明るく照らしてくれるサウンドです。スネアの音が追い風のごとく背中を押し、ギターとピアノはセッションをしているかのように縦横無尽に駆ける。歌が終わった後も、終幕を惜しむかのように音が鳴り続けます。このエンディングの演奏が魅力的だからこそ、またアルバムを聴きたくなるんですよね。それでも演奏は終わりますが、アルバムを聴きながら拾い集めたカケラを眺め、心地好い余韻に浸ります。
2019.05.17
# by mura-bito | 2019-05-17 21:50 | Music | Comments(0)

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