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音楽と物語に関する文章を書いています。
ワイルドじゃなくてもいいからタフになりたい
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タグ:Zedd ( 20 ) タグの人気記事
Zedd & Alessia Cara – Stay
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Zeddの新曲「Stay」がリリースされました。共演するAlessia Caraが素晴らしい歌声を聴かせてくれます。Ariana Grande、Aloe Blacc、Hailee Steinfeldなど、さまざまなアーティストとのコラボレーションを続けるZeddですが、それぞれに独自の化学反応が起きる曲を生み出します。もはやEDMという枠を飛び越えて、ポップ・ミュージックのシーンに根差していますよね。日本でも、アルバム『True Colors』に収録された「Beautiful Now」という曲が車のコマーシャル・ソングに使われました。

All you have to do is STAY.

芯のあるリズムと、テーマ・メロディを奏でるシンセサイザーが織り成す「Stay」のサウンドは、シンプルでありながら厚みがあって、身体に脳にダイレクトに響きます。さらに、Alessiaの歌が重なると曲は優しく、それでいて艶っぽく輝きます。メロディの美しさと声の美しさが調和して柔和な光を放ちます。彼女の歌声は優しさと甘さ、哀愁と切なさをまといます。聴いていると心が震えます。わけもなく。



Zedd & Alessia Cara – Stay (Lyric Video)

「Stay」がリリースされる直前、リリック・ビデオが公開されました。僕はそれを再生するなり第一印象で「これは好きだ」と思いました。それは確信と言ってもいいかもしれません。ぱちんとスイッチをオンにした瞬間に部屋のライトが点灯するように、音が流れると同時に「聴く」と「好き」の回路がつながりました。初めてAlessiaの歌を聴きましたが、何の留保もなく好きと言える歌声です。

このところ新しい歌声を知る機会に恵まれています。意図せずしてアンテナの感度が上がっているのでしょうか。あるいは雑食MUSIC LOVERの本領発揮と言うべきか。これからも次々と新しい世界への扉が開かれ、そしてもっとたくさんの素敵な歌声に出会えるのではないか。根拠はないけれども、そんな予感がします。

2017.02.28
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by mura-bito | 2017-02-28 21:15 | Music | Comments(0)
Zedd – Ignite


Zedd – Ignite

Zeddの新曲「Ignite」が発表されました。最近は、Aloe Blaccとの「Candyman」、Hailee Steinfeld、Greyとの「Starving」、Greyとの「Adrenaline」と、立て続けに共同制作の作品をリリースしてきましたが、今作は単独のクレジットです。YouTubeにアップされているのは、ゲーム『League Of Legends』とのコラボレーション・アニメであり、「Ignite」も聴くことができます。

実にEDM的な、Zeddらしい盛り上がりを見せてくれる曲です。エネルギーを溜め込み、Tim Jamesというシンガーが叫ぶ "Ignite!" というフレーズに合わせて、一気に放出する。身体を刺激する音のエネルギー。音の爆発力に気持ちは解き放たれます。最近の共作と比べると、多くのファンの記憶にある音に回帰した感じがありますね。もちろんZeddの幅広さはEDMという枠に留まらないのですが、ベース・キャンプのようなポジションに一度立ち返ってみると、その魅力を再認識することができます。そしてまた新たな頂上へのアタックが始まるのでしょう。
2016.10.02
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by mura-bito | 2016-10-02 10:16 | Music | Comments(0)
Zedd – Daisy [feat. Julia Michaels]


Zedd – Daisy [feat. Julia Michaels]

Zeddの「Daisy」は、ボーカルにJulia Michaelsというシンガーを迎えて制作された、柔らかな雰囲気の曲です。ストリングスの音やメロディがとてもきれいですね。2015年5月にリリースされたアルバム『True Colors』* に収録されていますが、リリース後、しばらくしてから音源がYouTubeにアップロードされました。

「Daisy」で披露するJulia Michaelsの声や歌い方がとても良くて、心に迫ってきます。アルバムを聴いたときはどのようなキャリアの持ち主かも分からず、ただその声に惹かれました。アルバムでは他の曲にもボーカルやコーラスとして参加していますが、この曲が最初に印象に残りました。

この曲を聴きながら、一緒に同じ時間を過ごす何気ない日常のひとコマを切り取っているイメージが浮かびました。日常の中できらりと光る大切なものを見つける。それをデイジーの花に重ねて歌っているのかもしれません。

* inthecube: [PART3] Zedd – True Colors

2016.03.27
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by mura-bito | 2016-03-27 16:38 | Music | Comments(0)
Zedd & Aloe Blacc – Candyman


Zedd & Aloe Blacc – Candyman

Zeddの新曲は、Aloe Blacc* とのコラボレーション作品です。タイトルは「Candyman」。ファースト・インプレッションとして、僕はソウル・ミュージックの雰囲気を感じました。歌メロやシンセサイザーのフレーズがソウルを感じさせるんじゃないかなと。年齢を重ねた男性の色気が漂いますが、彼のタフなボーカルが大きく貢献していますよね。そしてそれを料理するZeddのセンスも素晴らしい。

* 彼はAVICIIのヒット曲「Wake Me Up」に参加しています。

音の数を絞っているため、EDMをイメージすると拍子抜けするかもしれませんが、ひとつひとつの音が色っぽくて、とても聴き応えがある曲です。エレクトロニック・サウンドの気持ち良さを感じられる、じっくりと聴きたい曲ですね。インパクトで聴き手をぶん殴るというよりは、そっと肌をなでて虜にする感じでしょうか。音の手触りをぜひ感じてみてください。

2016.02.27
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by mura-bito | 2016-02-27 17:50 | Music | Comments(0)
Ariana Grande – The Remix
The Remix

The Remix

Ariana Grande


Ariana Grandeの『The Remix』は、日本だけでリリースされたリミックス・アルバムです。彼女のシングル曲やコラボ曲のリミックスを聴くことができます。ジャケットも日本を意識しており、シンプルながらもポップなイラストが飾っています。彼女はSUMMER SONIC 2015にも出演しますし、彼女のチームは日本を悪くない市場だと捉えているのかもしれません。もちろんAriana自身が日本に好意的だとも考えられますが、それだけで作品が(コンピレーションとはいえ)制作されることはないはずですよね。

***

今や、ソフト・シンセの音は流行を通り越して、音楽制作におけるメジャーな選択肢になっていると言えます。『The Remix』に収録された曲もソフト・シンセの音をきかせたエレクトロに仕上がっています。テナーの音やIggy Azaleaのラップをフィーチャーした「Problem」[1] は、アプローチの異なる3つのバージョンが収録されています。ソフト・シンセの音に気持ちよく酔うことができます。"Dave Aude Twerk Edit" と "Dawin Remix" は、ともにキックとスネアとベースの使い方が格好いい。

「Break Free」[2] はZeddが曲を提供してミュージック・ビデオにも出演しましたが、ここでは彼によるextended mixを聴くことができます。オリジナルの印象を残しつつ、音を加えることで変化をつけています。オリジナルよりも引き締まった印象を受けました。「One Last Time」[3] のリミックスも、エレクトロの良さがメロディを引き立てていますね。哀愁が漂う、いわゆる「泣き」のメロディと、乾いた感じのエレクトロニック・サウンドがうまく混ざります。それらを支える四つ打ちのリズムもまた心地好い。

***

他にも、Jessie JやNicki Minajとコラボした「Bang Bang」や、葉加瀬太郎のバイオリンを重ねたバージョンもある「Baby I」などのリミックスが収録されています。『The Remix』で初めてArianaの音楽に触れるのもいいのではないでしょうか。リミックスをきっかけにオリジナルを聴いて他の曲も聴くことで、そのアーティストを好きになる、というケースはあります。シンセサイザーの音が好きな人であれば、琴線に触れる曲を『The Remix』で発見できるかもしれません。

[1] inthecube: Ariana Grande – Problem [feat. Iggy Azalea] (Music/Lyric Video)
[2] inthecube: Ariana Grande – Break Free [feat. Zedd] (Music Video)
[3] inthecube: Ariana Grande – One Last Time (Music Video)

2015.07.10
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by mura-bito | 2015-07-10 21:24 | Music | Comments(0)
Zedd – Clarity
Clarity

Clarity

Zedd


Apple Musicを使い始めたので、Zeddのデビュー・アルバム『Clarity』を聴いています。これまでアルバム全体を聴いてはいなかったものの、Foxesをフィーチャーした「Clarity」[1] 、それに「Stache」[2] というインストゥルメンタルはダウンロードして聴いていました。また、ParamoreのボーカルであるHayley Williamsをフィーチャーした「Stay The Night」[3] は、『Clarity』のデラックス版に収録されています。

素晴らしい、実に素晴らしい。Apple MusicでEDMを開拓してみようと思い、その流れに乗ってこのアルバムにもアクセスしてみました。詮無きことながら「なぜもっと早く聴かなかったのか」という後悔はありますが、これも巡り合わせなのでしょう。Zeddを知った2年前にアルバムを聴いて、今と同じだけの感動を得られたかどうかはわかりません。音楽というものは、聴いたそのときが自分にとっての旬なのかもしれません。

***

『Clarity』を聴いていて思うのは、曲の並べ方が巧みだということです。曲と曲のつなげ方を、アレンジの段階から考えていたのだろうと思います。それがわかるポイントが3つほどあります。「Hourglass」の終盤の音は、続く「Shave It Up」の一部を使っています。前者の音から後者を発想したのかもしれませんが、いずれにしても、ふたつの曲が共通の音でつながることで勢いが増します。

また、「Codec」と「Stache」というふたつのインストゥルメンタルの組み合わせも素晴らしい。それぞれを聴くだけでも素晴らしいのだけど、両者の音が関連しているので、つなげて聴くと新たな魅力に気づくことができます。そして、「Fall Into the Sky」から「Follow You Down」、そして「Epos」に至る流れがアルバムの最後を飾り、気持ちよく聴き終えることができます。

***

音の太さは『Clarity』の特筆すべき点です。たとえばDavid Guettaやdeadmau5はとんでもない厚さのキックを鳴らしますが、Zeddも大概ですよね。EDMの先達に負けず劣らず、重くてタフな音です。いやはや、「Shave It Up」や「Codec」で吹き荒れるキックの嵐は、もう狂気の沙汰としか言いようがない。キックの連打に身を任せれば高揚すること必至なり。

ボーカルものもそれぞれに異なる魅力を放っています。「Hourglass」ではLiZ、「Spectrum」ではMatthew Koma、そして「Fall Into the Sky」ではEllie Gouldingといったシンガーたちが参加しています。Zeddはボーカルを活かすのに長けていますが、それは彼に限らず、EDMアーティストの必須条件ということもできますね。素敵な歌声を素晴らしい音で聴けるのはEDMというジャンルの優れた点でしょう。新たな声、新たな魅力に出合えるチャンスが、この『Clarity』というアルバムにも詰まっています。

[1] inthecube: Zedd – Clarity [feat. Foxes] (Music Video)
[2] inthecube: Zedd – Stache (Music Video)
[3] inthecube: Zedd – Stay The Night [feat. Hayley Williams of Paramore] (Music Video)

2015.07.09
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by mura-bito | 2015-07-09 19:40 | Music | Comments(0)
[PART3] Zedd – True Colors
True Colors

True Colors

Zedd


[PART2] Zedd – True Colors

PART2ではアルバム『True Colors』の前半、シングル曲のオンパレードから始まって表題曲「True Colors」までの流れにフォーカスしました。レコードの表現を借りるならA面を締めるのが表題曲であり、ひっくり返すとB面は「Straight Into The Fire」から始まります。針を落とすと、A面とは異なる世界が広がります。

Straight Into The Fire
軽やかに駆け出すようなボーカルが、真っ白なキャンバスに鮮やかな色を塗るようなシンセサイザーの音が、ともに鮮烈な印象を残します。明るい音にJulia Michaelsの歌声がぴたりとはまっていて、とても心地好い。真夏ではなくて、初夏や初秋のよく晴れた日をイメージします。すっきりと晴れた空とさわやかに吹く風は人々を笑顔にしますよね。

この曲のポップさはアルバムの中でも群を抜いており、Zeddのポップな感覚が色濃く反映されていると思います。ソフト・シンセの音でポップさをぎゅっと煮詰めると、こうなるわけですね。きらきらと輝く音が、ストレートなEDM的展開で聴き手に届き、気持ちをほぐしてくれます。こうなったらもう、あとは音に任せて踊ればいい。

Papercut [feat. Troye Sivan]
さざなみのように始まり、ハウス系のトラックがゆっくりとグラデーションを描きます。Troye Sivanによるボーカルが淡々と響きます。無表情とも言える雰囲気をまとい、言葉をするすると紡いでいく。夜明け前の閑散とした街角を男性が歩くシーンが思い浮かびました。コーラスを重ねるJulia Michaelsの声は、その男性の記憶の片隅に残る声なのかもしれません。過去を切り捨てた男性の中に残る、わずかな未練。

曲は途中でモードが切り換わります。一度音が消えて戻ってくると、雰囲気が変わっています。ほとんど同じように思えるのですが、気づかぬうちに似たようなパラレル・ワールドに足を踏み入れている。音は少しずつ増えていきます。増えていくひとつひとつの音が気持ちいいし、気付いたときにはいくつもの音に絡め取られて虜になっています。いつ終わるとも知れぬループによって聴き手を魅了する、それはシンセサイザーの音の魔力です。それを知ってしまったら、きっと元の世界には戻れません。

Bumble Bee
ファミコン時代のゲーム・ミュージックを思わせる音から始まり、鋭角的なシンセサイザー・サウンドが押し寄せます。ワブル・ベースをこれでもかと効かせる音は重厚感に満ちています。ボコーダー・サウンドも加わると、一気に曲はメカニカルでメタリックな世界に支配されます。

シンセサイザーというと「ピコピコ」という言葉で表現されたのは、いつのことでしょうか。もはやそうした表現も見かけませんが、ピコピコ感のある音を今の音で作り込むと、新鮮に聴けるから不思議ですね。ボコーダーも含めて、ロボットやアンドロイドのようなイメージは、魅力的であり続けるモチーフなのでしょう。取り入れ方を工夫することで、新たな魅力を放ちます。

Daisy
この曲ではメロディの美しさをじっくり味わいたいと思います。それは歌メロもそうですし、ストリングスが奏でるメロディも、ですね。ボーカルをとるのはJulia Michaelsであり、ストリングスを指揮するのはRon Fairです。いずれのディレクションにもZeddが関わっています。シンセサイザーの音を背景に、歌とストリングスが華麗に舞い、物語を描きます。繰り返される ♪Daisy you got me♪ という言葉からは、ささやかな物語が浮かび上がります。

アルバムではJulia Michaelsは3曲に参加しており、彼女の歌声はとても素敵ですね。特に「Daisy」では、素晴らしい声に加え、その歌い方、言葉の置き方に魅力を感じます。♪When you running, running...♪ と歌うところのメロディの流れが好きです。どのようにメロディに言葉をはめるか、というのは、どのようにメロディから外すか、ということでもあります。それが緩急を生み、メロディが他のメロディを、言葉が次の言葉を引き立てます。

Illusion [feat. Echosmith]
Echosmithのボーカル、Sydney Sierotaが参加した曲です。「Daisy」のアウトロがこの曲のイントロになっていて、ふたつの曲がつながる流れがとてもきれいです。同じようなつながりがある「Done With Love」と「True Colors」では、やや冷たく、シリアスな印象を抱きましたが、「Daisy」から「Illusion」へのシフトでは夜明けのような静謐な空気を感じました。

Sydney Sierotaの歌声は、静謐なシンセサイザーの音と溶け合うように響きます。ポップ・ロックのEchosmithでの歌とは異なる雰囲気を漂わせます。音と同化する声は、さながらサウンド・インスタレーションです。最後には聴き手も引き込まれて、いつの間にか音に同化します。聴き手を溶かしてZeddの音の世界と混ざり合ったところで、アルバム『True Colors』は終幕を迎えます。

2015.05.23
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by mura-bito | 2015-05-23 22:08 | Music | Comments(0)
[PART2] Zedd – True Colors
True Colors

True Colors

Zedd


[PART1] Zedd – True Colors

PART1では『True Colors』を聴いた第一印象をもとに、アルバムの内容を概観しました。アルバムを通して聴くと、ポップな要素とナイーブな要素がかわるがわる顔を出します。ポップ・ソングとしての楽しさ、メロディの繊細さを丁寧に追うことで味わえる心地好さを、この一枚から得られます。作品の細部にフォーカスして、感じたことを言葉に置き換えてみましょう。

Addicted To A Memory [feat. Bahari]
I Want To You Know [feat. Selena Gomez]
Beautiful Now [feat. Jon Bellion]

『True Colors』の序盤に並ぶのは、先行して音源が公開された3曲です。アルバムの中でも、勢いのある曲が固まりました。ボーカルを強調する、あるいはシンセサイザーを押し出す、といった違いはありますが、いずれもポップス寄りのEDMです。アルバムのリーディング・トラックでありながら、Zeddの音楽そのものに導く水先案内人でもあります。ポップスの親しみやすさを媒介にして、ダンス・ミュージックで踊る楽しさを知ることができます。

inthecube: Zedd – Addicted To A Memory [feat. Bahari]
inthecube: Zedd – I Want You To Know [feat. Selena Gomez]
inthecube: Zedd – Beautiful Now [feat. Jon Bellion]

Transmission [feat. Logic & X Ambassadors]
緩めのテンポで音と歌とラップが流れ出る。どこか懐かしい感じがして、記憶をサーチしてみると20世紀の終盤がヒットしました。たとえばJamiroquaiの雰囲気を感じます。けれども、使われている音は紛れもなくソフト・シンセの音であり、今だからこそ出せる音ですね。自分の中で新旧がつながり、混ざり合います。

新旧をコネクトする音楽は、時間という要素によって立体的になります。そこそこ長く音楽を聴き続けていると、そうしたことが起きます。カバー曲というのもそれに当てはまると思いますし、サブカテゴリーが変遷を繰り返すダンス・ミュージックにも言えるでしょう。かつて聴いていた音を思い出すけど、同じではない、デジャヴに似た感覚。

Done With Love
曲は明るく華やかな雰囲気を醸し、僕はメロディの端々に1980年代後半のポップスやディスコ・ソングを感じました。音は空を舞って、旋回します。ひたすら盛り上がるパーティー・ソングが好きなら、この曲も存分に楽しめると思います。ひたすら盛り上げるというEDMの側面を強調しながらも、ひねりのきいたサウンドを堪能することができます。アクティブに走るベースの音が好きですね。

イントロとアウトロではボコーダー・サウンドが鳴り響きます。ボコーダーとは、ボーカル・トラックを歪ませて、(レトロなイメージではありますが)ロボットやアンドロイドが出しそうな声に加工する技術のことを言います。Daft Punkをイメージしてもらえば分かりやすいと思います。ボコーダーのクールな音の間にEDM的な盛り上げサウンドが挟まるサンドイッチ。具がはみでそうな勢いではありますが。

True Colors
「Done With Love」のアウトロを引き継いで始まるイントロ。「True Colors」は今作の表題曲ですね。Tim Jamesの歌は、エネルギーを溜め込んで放出する、ロックにおけるバラード曲のようです。切々と歌い上げるというよりは、力強く言葉を伝える感じです。それでいて、自分が吐き出した感情には溺れません。感情を吐露するような歌であっても、どこか俯瞰しています。

CDのブックレットの最後に、Zeddは「True Colors」に出てくる歌詞を使って "Thank you for letting me show you my true colors" と記し、自らのメッセージを伝えています。彼のつくる音楽にこそ、彼自身の本当の色である、と。音楽をつくって届けることは、キャンバスに筆を走らせ、色を塗ること。色は見る人がいてこそ色たり得る。音楽もまた聴き手がいるからこそ音楽なのでしょうね。

[PART3] Zedd – True Colors

2015.05.22
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by mura-bito | 2015-05-22 23:16 | Music | Comments(0)
[PART1] Zedd – True Colors
True Colors

True Colors

Zedd


Zeddのアルバム『True Colors』がリリースされました。前作『Clarity』に続く、二枚目のオリジナル・アルバムですね。『True Colors』に対する僕の第一印象は「ポップさと深みを併せ持った作品」です。Zeddの持っているポップな要素が色濃く反映されていて、同時にナイーブさも垣間見える。アンダーグラウンドで内省的な感じではなく、一緒にいる相手を明るく気遣える優しさとでも言いましょうか。聴いている人をいつの間にか明るくさせるような曲が詰め込まれたアルバムです。

僕は「Transmission」、「Papercut」、「Daisy」といった曲が好きですね。これらの曲に限らず、アルバム全体を通して1980年代後半から1990年代の雰囲気を感じる瞬間があります。けれども、鳴っているのはソフト・シンセ、すなわちアップデートを続ける今の音です。記憶のどこかで鳴る音と、最新のエレクトロニック・サウンドが身体の中で交錯し、混ざり、響きます。これをハイブリッドと呼ぶべきか否か。このミクスチャーな感覚が実におもしろい。

彼は2014年にグラミー賞のBest Dance Recordingを獲得しましたが、彼の持ち味は健在なまま新たな曲を生み出し続けています。EDMの領域もポップスの領域も自由に行き来する。そんな雰囲気が新作『True Colors』にも漂います。例えば「Straight Into The Fire」でEDMのお手本のような展開を見せつつ、「Daisy」では、はっとするような美しいメロディが飛び出します。ポップさを素直に楽しむと同時に、ナイーブなメロディの美しさに耳を済ませてみるとしましょう。

[PART2] Zedd – True Colors

2015.05.21
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by mura-bito | 2015-05-21 21:59 | Music | Comments(0)
Zedd – Beautiful Now [feat. Jon Bellion]


Zedd – Beautiful Now [feat. Jon Bellion]

Zeddもツイートしていた ♪BAH BAH BAH BABABAH BAH BAH BABABAH BAH BAH BAH BABABAH BABABABA♪ というフレーズ。繰り返されるそのフレーズが盛り上がりポイントですね。分かりやすくて、いい。拳を突き上げて、みんなで一緒に盛り上がりたい。

もうすぐZeddのアルバム『True Colors』がリリースされますが、シングル・カット第3弾は「Beautiful Now」という曲です。他のリード・トラック「I Want You To Know」[1]、「Addicted To A Memory」[2] と同様に、音源をYouTubeで聴くことができます。「Beautiful Now」では、Jon Bellionのボーカルが前に前に出ています。前述のフレーズはキックの音に組み付いて、聴き手のハートを直撃します。スタジアム級のライブで、無数の観客を沸かせることは間違いありませんね。

[1] inthecube: Zedd – I Want You To Know [feat. Selena Gomez]
[2] inthecube: Zedd – Addicted To A Memory [feat. Bahari]

2015.05.14
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by mura-bito | 2015-05-14 22:56 | Music | Comments(0)

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