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ORESAMA「Waiting for...」:歌声とギターが光るORESAMAスタイルのEDM
ORESAMAの音楽は、新旧のエレクトロニック・サウンドやダンス・ミュージックをバランスよく組み合わせた、いうなれば「おいしいところを抽出した」サウンドを届けています。そうした中で、「Waiting for...」のアレンジは、バランスを傾けてエレクトロの要素を強めています。シングル「流星ダンスフロア」に収録されており、CDの他に、iTunes Storeなどでダウンロードして聴くことができます。

「Waiting for...」のシンセサイザーの音を前面に押し出すサウンドは、エレクトロが好きな人の琴線に触れるアプローチです。Zeddのような音の厚みと輝きが魅力的な曲です。シンセサイザーの音が重なり、それぞれに光を放っているイメージが浮かびます。1980年代のシンセサイザーがイルミネーションのような装飾的な光とすれば、2010年代のエレクトロからは自動車やスマートフォンのようなプロダクト・デザインにおけるメタリックな輝きがイメージされ、「Waiting for...」は後者に属します。また、随所で聴けるワブル・ベースが印象に残ります。ワブル・ベースはEDMシーンを象徴した音ですが、こうして部分的に組み込むことでEDMのいいところをうまく移植しているという感じがします。
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エレクトロニック・サウンドの中で、歌声とギターがそれぞれの角度から存在感を放ちます。ぽんの歌声は、ソフトウェアで加工されたりサンプリングされたりすることで、楽器のひとつであるかのようにサウンドに組み込まれ、溶け込みます。一方で、小島英也のギターはファンキーに刻むとともに、テクニカルに魅せるソロも披露します。僕は、エレクトロとファンクの相性がとても良いことを、ここ数年でDaft PunkやAVICII、TM NETWORKの曲を通して知りました。

エレクトロに寄せたダンス・ミュージックもORESAMAで聴いてみたかったので、「Waiting for...」のリリースは嬉しいですね。こうしたアプローチは、あくまでもサイドメニューのような位置づけだとは思いますが、定期的に聴いてみたい。ライブではORESAMAの曲をかける「DJモニ子タイム」があるため、エレクトロも映えます。「Waiting for...」も、先日のライブでDJモニ子がかけて盛り上がりました。ORESAMAはエレクトロとの親和性が高いグループだと思いますし、エレクトロ系の音が増えることをこっそり期待しています。
2017.11.22
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by mura-bito | 2017-11-22 22:39 | Music | Comments(0)
ORESAMA ワンダーランドへようこそ ~in Shibuya O-WEST~
ORESAMA ワンダーランドへようこそ ~in Shibuya O-WEST~
2017-10-21 at TSUTAYA O-WEST
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ORESAMAのライブ「ワンダーランドへようこそ ~in Shibuya O-WEST~」が開催されました。ORESAMA(ボーカルぽん、ギター小島英也)とサポートメンバー(DJモニ子、ベース三浦光義)の4人に導かれ、音楽が生み出すワンダーランドに飛び込んだ1時間半。「楽しい!」と思える瞬間が何度も訪れる音楽体験でした。

僕がORESAMAの音楽を聴き始めたのは今年、それも半年ほど前のことですが、ライブでは初めて聴く曲でもすぐにリズムに乗れて、歌も音も存分に楽しむことができました。ライブは演奏とMCでシンプルに構成され、視覚的な演出はステージ後方のスクリーンに大きく映し出されたアニメーションと、レーザーを盛り込んだライティングでした。シンプルでありながら、目にも耳にもボリューム感のあるライブだったと思います。



Music video by ORESAMA performing ワンダードライブ

サウンドは、キック・ハイハット・スネアの音を爆音で鳴らしつつ、録音したシンセサイザーやストリングスなどの音を重ね、そこにベースとギターの生演奏を重ねる、というスタイルでした。キックの音はとても分厚くて力強く、全身で感じることができました。歌声は柔らかく、ギターはファンク系の要素が強いため、全体として「EDMにポップスやファンクを絡ませたダンス・ミュージック」という印象を受けました。

シングル曲「ワンダードライブ」や「Trip Trip Trip」はもちろんのこと、数日後にリリースを控えていた「流星ダンスフロア」も聴けました。シングルに収録された「『ねぇ、神様?』」、「耳もとでつかまえて」、「ヨソユキノマチ」などが披露されます。また、以前リリースした「乙女シック」、「オオカミハート」、「銀河」といった曲も、切ないメロディとともに会場を盛り上げます。



Music video by ORESAMA and ELEVENPLAY performing Trip Trip Trip

中盤の折り返し地点では、ステージにDJモニ子が残り、「Waiting for...」などのORESAMAの曲をかけて会場を盛り上げます。キックの音を強めに出して、その熱気はまさしくEDMのライブでした。そして、聞き覚えのあるメロディが飛び出したと思ったらONE III NOTESの「Shadow and Truth」がかかりました。ORESAMAを知るきっかけになったこの曲を大音量で聴けたのが嬉しい。

メンバーがステージに戻ってきます。DJタイムの熱気と音の余韻が残る中でスタートしたのが「流星ダンスフロア」です。YouTubeで聴いていたときにもこれは盛り上がるだろうと思っていましたが、予想どおりの……否、予想を超えた盛り上がりを見せました。まさしくディスコ・タイム・マジック。さらに間奏でベースとギターがソロを披露して観客を煽ります。



Music video by ORESAMA, DJモニ子 and ELEVENPLAY performing 流星ダンスフロア

スクリーンにORESAMAではお馴染みのアニメーションが映し出されます。CDのジャケットやミュージック・ビデオに使われているイラストやアニメーションは、イラストレーター「うとまる」が描いています。ポップでカラフルなキャラクターとなったORESAMAの2人がスクリーンの中で躍動し、ダンサブルな音を盛り上げます。音とともにORESAMAの空間、ORESAMAの世界を作り上げていました。

ORESAMAの2人がMCで話していたように次のライブも決まっており、そして会場のサイズは着実に大きくなっていきます。迅速な展開に2人も驚き、興奮しているようでしたが、聴き手からすれば広い場所で演奏している姿は容易にイメージできます(そのうちパフォーマーが入るかもしれないし、そうなればELEVENPLAYとの共演も実現するかも…観たい…)。どれだけ大きなキャパシティであっても、きっとそこをダンスフロアに変えてみせることでしょう。今後の展開がとても楽しみですね。
2017.11.01
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by mura-bito | 2017-11-01 22:02 | Music | Comments(0)
ORESAMA「流星ダンスフロア」:多彩な音と時間と曲線が駆け巡る21世紀のダンスフロア
ORESAMAぽん/小島英也)が再メジャー・デビューを果たしてから3枚目のシングル「流星ダンスフロア」がリリースされました。心地好い歌声と親しみやすいメロディ、肌理の細かいアレンジ、起伏のある展開などの魅力を併せ持つ、聴いていて楽しい曲です。先日のワンマンライブでも披露され、予想に違わず盛り上がりました。

「流星ダンスフロア」はファンクやソウル、80年代的ダンス・ミュージック、そしてEDM的なシンセサイザーの音が混ざり合うサウンドを聴かせてくれます。足し算の良さというのは、とにかく楽しくなれることですね。それでいて緩急や起伏もあるため、勢いだけではない味わい深い音を楽しむこともできます。音が好きな人にとっては、さまざまな音が駆け巡る間奏は楽しい時間でしょう。開放的な気持ちで踊るもよし、多層的なサウンドをじっくり聴き込むもよし。曲が始まった瞬間に、目の前にそれぞれのダンスフロアが広がるのです。
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シングルがリリースされる1週間前に、ミュージック・ビデオが公開されました。ディスコ・ソングの華やかなイメージを取り込んだ演出が印象的です。演奏シーンではELEVENPLAYのメンバーが出演しており、また、ORESAMAのライブではサポートメンバーとしてお馴染みのDJモニ子も加わります。

ELEVENPLAYは、1名が振り付け、2名がパフォーマーとして参加しています。振り付けは1作目の「ワンダードライブ」から担当しています。2作目の「Trip Trip Trip」と同様のメンバーが、青から赤の衣装に着替えて、ぽんの左右でパフォーマンスを披露します。振り付けは流星をイメージしていたり、70年代ディスコにおけるお馴染みのポーズを取り入れたりと、曲の雰囲気を分かりやすく視覚的に、身体的に表現しています。ELEVENPLAYの動きは特に曲線が美しく、鮮やかな流線型を描く手や指の動きが好きです。



ORESAMA – 流星ダンスフロア

単に自分の聴く新曲がたまたまそうなだけなのか、やはりトレンドとして成立しているのか。1970~80年代、あるいは90年代の空気を漂わせるアレンジの曲をよく耳にします。ORESAMAの音楽はもともとレトロな雰囲気がありましたが、シーン全体がリバイバルに向かっている気がします。どこからリバイバルでどこからが今かという区分けも難しいのですが。リバイバルに限らず、引用やオマージュ、サンプリングといった形で、過去と現在は常に混ざり合うものですしね。

ORESAMAの音楽的アプローチは「ワンダードライブ」より前とそれ以降で異なっている、という印象を持ちます。「レトロな雰囲気のエレクトロニック・サウンドを絡めたポップス」という点では同じなのですが、メジャーで再び活動するにあたってコンセプトを徹底している感じですね。シングルを3作続けて短期間に出し、同じ系統の音楽(歌・音・映像)を徹底することで、ORESAMAのイメージを固めている。レトロと捉える聴き手もいれば、新鮮に感じる聴き手もいるでしょう。レトロは懐かしさを呼び起こすものですが、21世紀だからこそ新しい要素として輝く場合もある。うまい具合にウィングを広げているなあと思います。当然ながら、楽しいと感じさせる魅力がたくさん詰まっているため、聴きたくなるのは言うまでもないのですが!

2017.10.25
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by mura-bito | 2017-10-25 21:24 | Music | Comments(0)
ORESAMA「Trip Trip Trip」:音が鳴る旅、歌が響く旅、カラフルに踊る旅
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「ワンダードライブ」に続くORESAMAの新曲「Trip Trip Trip」がリリースされました。ORESAMAは、ボーカルのぽん@pon_oresama)、ギターやアレンジを担当する小島英也@Kojima_oresama)から成るデュオです。この7月から放映されているアニメ『魔法陣グルグル』の主題歌として使われています。ちなみに、原作漫画の連載が始まったのは25年前とのことで、アニメ化されるのはこれが3回目だそうな。

心地好いテンポに乗せて、軽やかにリズムを刻みます。歌声もサウンドもキラリと明るく響き、前向きな気持ちにさせてくれます。それでいて、明るい雰囲気の中に切ない響きが含まれていて、音は魔法のように色を変え、表情を変える。聴くたびに少しずつ違う世界に連れて行かれます。

特に印象的だったのはシンセサイザーの音ですね。シンセ・ポップ的な音で曲をデコレーションする一方で、サビやアウトロでは太く厚い音が曲をぐいぐい引っ張ります。このシンセサイザーが切なさを一層強めていて、心を揺さぶります。力強くタフな音でありながら、柔らかく優しい切なさを醸します。そして、最後のサビでもシンセサイザーは勢いよく駆け抜けて、そのままアウトロでも存在感を出して盛り上げ、曲を締めます。



ORESAMA – Trip Trip Trip

さまざまな要素を組み合わせて彩ったミュージック・ビデオもまた、「Trip Trip Trip」の魅力のひとつです。イラストレーターうとまる@utomaru)によるアニメーションが、曲の世界をカラフルに描きます。ORESAMAとは長い付き合いらしく、2人をモチーフにしたキャラクターは過去の作品のジャケットやミュージック・ビデオにも登場しています。むしろ、ORESAMAといえばこのキャラクター、という感じのようです。

そして、ミュージック・ビデオのもうひとつのポイントはダンスですね。ぽんとともに踊る2人のダンサーは、ELEVENPLAYというグループに所属しています。国内外の多くの作品やステージに振り付けやダンサーとして参加しており、最も分かりやすいであろう例は、星野源の「恋」のミュージック・ビデオでしょうか。

「Trip Trip Trip」の振り付けは、曲線的な柔らかさと直線的な強さが入れ替わりに顔を出し、時として交差するという感じがします。特にサビの最初の部分、顔の近くで両手をすばやく動かすところが好きです。魔法をかけられたかのように、すっと視線が引き寄せられます。前髪が目を隠す2人の髪型は無表情さを強調していて、ぽんの明るい表情を際立たせる役割に徹しながらも、終盤で見せる一瞬の笑顔が印象に残ります。

2017.07.26
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by mura-bito | 2017-07-26 22:10 | Music | Comments(0)
ORESAMA「ワンダードライブ」:鮮やかなグラデーションを描いて駆け抜ける歌声
ORESAMAというデュオのデビュー・シングル「ワンダードライブ」がにリリースされました。歌も音も鮮やかに舞うポップな曲です。この曲は、アニメ「アリスと蔵六」のオープニング主題歌として4月からオンエアされています。リリースの1ヶ月前には、ミュージック・ビデオが公開されました。
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まっすぐ伸びやかな音が印象に残りますが、特にシンセサイザーが響くところはとても心地好い。このあたりはサウンド・プロデューサーである佐藤純之介さんの狙いでしょうか。彼は「TM NETWORKフォロワー」のひとりであり、Sound & Recording Magazine誌で『QUIT30』や『GET WILD SONG MAFIA』について、クラムボンのmitoと対談しています。シンセサイザー・サウンドへの感度はかなり高いことは明白です。

閑話休題。「ワンダードライブ」の魅力のひとつは、ぽんのボーカルです。♪フリーウィル 針を振り切って♪ や ♪フリーウィル もっと遠くまで♪ の部分が特に好きですね。くるくる表情を変える曲の中で、歌声が鮮やかなグラデーションを描きます。甘めの声、切なくて儚いようにも聞こえる声、追い風を背にしてエネルギッシュに駆け出す声。彼女の歌は音の世界に奥行きを与えます。

彼女の歌を初めて耳にしたのは、ONE III NOTESの「Shadow and Truth」です。偶然目にしたアニメ「ACCA13区監察課」のオープニング・テーマが強く印象に残り、「この曲を歌うシンガーは誰だろう?」と思って、興味を引かれました。歌の雰囲気はONE III NOTESとORESAMAでは大きく異なるため、その落差もまた魅力なのかなあと思います。



ORESAMA – ワンダードライブ

青い髪の女性と金髪の女性が鏡越しに向かい合う。物語は音に乗り、音を媒介にして、二つの世界を往来します。カラフルでマジカルなトイボックスが広がり、ひとつの扉が開くと、その先には次の扉が待っています。三次元の世界と二次元の世界が交錯して、瞬きをするたびに世界が移り変わります。

くるくる回って表情を変える世界、走るだけでは追いつきません。かつてアリスはワンダーランドを駆けました。ここのワンダーランドにはドライブがよく似合う。ハンドルを握ってアクセルを踏み込み、この世界を駆け巡るのです。

2017.05.27
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by mura-bito | 2017-05-27 22:48 | Music | Comments(0)
ONE III NOTES – Our Place
Shadow and Truth

Shadow and Truth

ONE III NOTES


ONE III NOTESの「Our Place」は、シングル「Shadow and Truth」に収録されている曲です。ホーンやストリングスを従えて華やかな演奏を聴かせる表題曲と異なり、オルガンやベースの抑制的な、それでいて味わい深い音が印象に残ります。音の雰囲気から「夜に立ち込める霧」のイメージが浮かびました。メロウな音に重なる歌とラップは、霧に包まれた中で進むべき方向を教えてくれるかのようです。

味わい深く響くベースと、パーカッションを引き連れるドラム。心地好いテンポで刻むリズムの上をオルガンやピアノの音が流れていきます。エレクトリック・ピアノらしき音も垣間見えます。フュージョンあるいはクラブ・ジャズの雰囲気を感じますね。CDに収録されているインストゥルメンタルを聴くと、音符が踊っている様子がよく分かります。

「Shadow and Truth」と「Our Place」は対を成すように、あるいは互いを補完するように雰囲気が分かれます。後者は前者の「影」のように、静かに存在します。アニメ『ACCA13区監察課』で使われているのは表題曲だけですが、「Our Place」が挿入歌として流れたらピタリとはまるかもしれません。音だけでイメージすると、似合いそうなのは首都であるバードン区でしょうか。地下鉄が張り巡らされ高層ビルが立ち並ぶ大都市。夜の片隅で囁かれる一対の言葉、それを静かに包む音。

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2017.03.04

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by mura-bito | 2017-03-04 21:28 | Music | Comments(0)

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