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音楽と物語に関する文章を書いています。
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LINKIN PARK LIVE AROUND THE WORLD
LINKIN PARK“Live Around the World” シリーズは、デビュー・アルバム『Hybrid Theory』から4枚目の『A Thousand Suns』までの曲について、2007~2011年のワールド・ツアーで録音したライブ・テイクを集めたシリーズです。これらの存在を僕が知ったのは最近のことですが、なんと5年前に配信が始まっていました。遅すぎた出会い。それでもこのライブ・テイクは、僕にとって今が旬です。
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Live Around the Worldプレイリストを自作してみたところ、トータル13曲の約50分になりました。順番は日々入れ替えてベストを探っていますが、開幕が「Points Of Authority」という点は変わりません。2007年以降のライブでは冒頭のMike Shinodaのラップが長くなったり、リズムやギターなど音のメリハリが効いていたりと、僕の好きな方に変わっていきました。追加されたラップからオリジナルにもあるラップ “Forfeit the game...” につながっていく流れがとても好きで、その高揚感を味わうためにプレイリストの先頭に据えています。

「Somewhere I Belong」「What I’ve Done」はイントロが長くなっていたり音が加わっていたりして、気分を盛り上げてくれます。特にJoe Hahnのスクラッチは快感を覚えますが、時としてエモーショナルに響くのが好きです。「エモーショナルなスクラッチ」とは奇妙な表現ですが、本当にそうなのです。鋭く空気を切り裂く音というよりは、空気に溶け込んで雰囲気を柔らかくするストリングスに近い役割を担っていると思います。もちろん彼は攻撃的で鋭い、スクラッチらしいスクラッチも「Papercut」などで披露します。

Points Of Authority (Sydney, 2007) in Hybrid Theory
In The End (Melbourne, 2010) in Hybrid Theory
Don’t Stay (Shanghai, 2007) in Meteora
Somewhere I Belong (Köln, 2008) in Meteora
Lying From You (New York, 2008) in Meteora
One Step Closer (Frankfurt, 2008) in Hybrid Theory
Papercut (Paris, 2010) in Hybrid Theory
What I’ve Done (New York, 2008) in Minutes To Midnight
When They Come For Me (Paris, 2010) in A Thousand Suns
Numb (New York, 2008) in Meteora
From The Inside (Sydney, 2010) in Meteora
Breaking The Habit (Hamburg, 2011) in Meteora
The Messenger (Las Vegas, 2011) in A Thousand Suns

「One Step Closer」はライブのオープニングを飾っていた頃に録音されたものと思われ、Brad Delsonが弾くギターの音が徐々に厚みを増していくイントロが格好良い。「When They Come For Me」は、リリース当時から僕はアフリカの民族音楽をイメージしていたのですが、祝祭的なリズムが特徴的でLINKIN PARKの枠を越えている点が好きでした。ライブではChester Benningtonが歌いながらバスドラムを叩いていた記憶があります。

プレイリストの最後に配置したのは「The Messenger」です。アコースティック・ギターの音に乗せて、Chesterが切々と歌います。途中からピアノ、そして穏やかなスネアの音が加わります。LINKIN PARKはバラードやフォークよりもヘビーなサウンドの方が知られているかとは思いますが、「The Messenger」のような「剥き出しになる」曲も素晴らしいものがあります。シンプルな音の中で響くChesterの歌が静かな輝きを放ちます。そして最後はChesterの歌声と、彼の “Sing along with us!” という言葉に導かれた観客の歌声が重なり、幕を下ろします。

2017.12.13

◆追記
「Lying From You」を追加しました。“No no, turning back now” というMikeのラップと一緒に叫びたい。この曲の追加により、2枚目のアルバム『Meteora』の曲が半数を占めるプレイリストとなりました。

2017.12.17
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by mura-bito | 2017-12-13 21:57 | Music | Comments(0)
LINKIN PARK – The Messenger
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Chester Benningtonの死は、多くの人に、大きいという言葉では足りないくらいに大きな衝撃を与えました。僕も大きな衝撃を受けたひとりです。「なぜ?」という疑問は頭に浮かんだものの、その先を確かめるために誰かの推察をいくら読んだとしても、起きた出来事は巻き戻せません。それならば僕ができるのはLINKIN PARKの曲を聴くことだけです。

いくつものアルバムを聴き返しているうちに改めて印象に残る曲がありました。「The Messenger」という名の、2011年にリリースされたアルバム『A Thousand Suns』の最後を飾る曲です。当時は「When They Come For Me」や「The Catalyst」といったヘビーな曲の方に意識が向いており、シンプルな「The Messenger」はアルバムの一要素として記憶の片隅に沈んだままでした。けれども、きっかけとしてはあまり適切ではないのかもしれませんが、こうして「出会いなおす」こととなりました。



LINKIN PARK – The Messenger (Audio)

アコースティック・ギターの音に乗せて、Chesterが歌います。力強いような、切ないような。もがいているような、光を見つけたような。路上で歌うストリート・ミュージシャンにも似た、無防備な、孤独な、しかし純度の高い音楽が目の前に広がります。音を削ぎ落としたとき、歌はその本質的な部分を露わにします。最初は小さな点のように思えた世界が次第に広がりを見せ、やがて輪郭を描きます。そして浮かび上がるのは、歌で多くの人にメッセージを届けるひとりの人間の姿です。

「The Messenger」を聴きなおしていた矢先、Mike Shinodaがこの曲の音源をTwitterにアップしました。その真意は不明ですが、Chesterの歌声がより際立つこの曲は、彼がすぐそこにいるかのような存在感があり、Mikeもそれに近いような感覚を覚えていたのではないかと思います。そして、「The Messenger」を含め、LINKIN PARKの曲を聴いて、Chesterの存在をダイレクトに感じることこそ、僕らにとっては献花の代わりになるような気がします。

2017.09.21
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by mura-bito | 2017-09-21 21:48 | Music | Comments(0)
[PART2] LINKIN PARK『One More Light』:「今、歌いたいこととは何か」と自らに問いかけ、歌い、演奏したアルバム
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アルバム『One More Light』がリリースされた後、LINKIN PARKから一通のニューズレターが届きました。“ONE MORE LIGHT IS HERE” と題した文章には、アルバム制作に関わるいくつかの事実と思いが綴られています。同じ内容の文章が公式サイトに掲載されています(IT’S HERE: ONE MORE LIGHT)。

バンドは音楽制作を「トンネル掘り」に例えます。何ヶ月も地下に潜って、暗闇の中で悪戦苦闘しながら、新しいもの、自分たちの予測を超えた音楽を捜し求めている。どこにたどり着くかは、たどり着いたその時になった初めて分かる。売れる前も後も、同じようにしてバンドは曲を生み出してきたのでしょう。

One More Light took over a year to make.
Each song started with the question, “what do we want to sing about today?”

アルバムは1年以上をかけて制作され、各曲はひとつの問いから生まれたようです。それは「今、自分たちが歌いたいこととは何なのか?」という自己への問いかけです。

意訳を許してもらえるのならば……揺れ動く世界の中で、十数年のキャリアを積み重ねてきたバンドが、今の立ち位置で作る音楽とは何かを考えた結果、「今この瞬間に歌いたいこと」を形にして送り出してみよう、と。彼らが住むアメリカのこと、Music For Reliefを通じたチャリティ活動、あるいはそれぞれの家族に関する思い。直接的に歌詞に反映されるものもあれば、曲の出発点となったものもあるでしょう。

One More Light is full of personal stories, and perspectives we’re still figuring out.
We dug through our lives as friends, fathers, brothers, and bandmates.

バンドは、パーソナルな視点と広い視野で捉えた物事を音楽に反映させます。アルバムの曲はメンバーの個人的なストーリー(その起点は各自の思いや考え、あるいは過去かもしない)から形作られ、それと同時に個人の枠を越えて、今もなお解明しようとしているこの広い世界を示してもいる、と。

個人は社会の構成員なので、個人の視点は社会を浮かび上がらせ、その反対もまた然り。両者は切り離せず、有機的に絡み合っています。そして、トンネル掘りは音楽に限らず、日々の生活や生きることそのものにも通じます。掘り進めた先で穴が開き、光が見える。そしてまた新たに掘り始め、もうひとつの光を探し求めていく。

To us, listening is an act of generosity.
Thank you for your generosity, and thank you for being part of the Linkin Park community.
Welcome to One More Light.

最後にバンドは “generosity” という言葉を用いてメッセージを締めます。generosityとは「寛容さ」、「惜しみない行為」、「寛大な行為」などと訳されますが、ここでは「バンドの音楽を選んで聴いてくれる、その行為と気持ちに感謝する」という感じになるでしょうか。

バンドにとっての “One More Light” とは、聴き手である僕らなのかもしれません。トンネルを掘り進めていった先には新しい音楽があり、それを聴く人々がいる。

音楽を聴くことが作り手に対する寛大さを示しているとは聴き手の側からは思いもしませんが、改めて考えてみると、僕も自分の書いたものを時間を割いて読んでくれることに感謝の念を抱いています。LINKIN PARKのようなワールドクラスの作り手もgenerosityを大切にする点では自分と同じなのだと分かると、作り手としての気持ちに差はないのだと思えます。
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彼が歌いたかったこととは何だろう? 時間が巻き戻されて違うルートをたどれるとすれば、この先どのような歌を歌うことになったのだろうか?

7月21日の朝、Chester Benningtonが亡くなったというショッキングなニュースが飛び込んできて、声を失いました。数日が経ち、LINKIN PARKのサイトに “Dear Chester” と題した公式のステートメントがアップロードされました。最後のパラグラフに綴られた “Thank you for that gift. We love you, and miss you so much.” が胸にしみます。

ニュースの後でバンドの公式Twitterがアップした彼の画像やMike Shinodaの “Shocked and heartbroken, but it's true.” という言葉をリツイートすると気持ちが少し落ち着き、最新アルバムについての記事を書きかけていたことを思い出しました。中途半端に放置するべきではないと思い、完成させます。

改めてアルバムを聴き、メッセージを読み返して、言葉を足す。そうした行為を続けていると、いつの間にか『One More Light』というタイトルがリリース当時とは異なる響きを持ちます。このような形でというのはあまりにも悲しいことではありますが、期せずして強い印象を残し、忘れることのない作品となりました。
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2017.07.30
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by mura-bito | 2017-07-30 08:25 | Music | Comments(0)
[PART1] LINKIN PARK『One More Light』:成熟したサウンドが歌を支え、歌声がメロディの魅力を聴き手に届ける
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2017年5月、LINKIN PARKの7枚目のオリジナル・アルバム『One More Light』がリリースされました。先行して「Heavy [feat. Kiiara]」、「Battle Symphony」、「Good Goodbye [feat. Pusha T & Stormzy]」といった曲が公開され、ミュージック・ビデオも制作されました。

『One More Light』のサウンドは、腰を据えて安定した、という雰囲気があります。ヘビー・ロックやラップ・ロックを牽引したかつてのLINKIN PARKからは離れたところにいる、という感じですね。十数年にわたるバンドのキャリアにおいてヘビー・ロックを標榜したのは最初の数年ですが、初期の『Hybrid Theory』や『Meteora』があまりにも有名なので、そのイメージが強い。とはいえ、これまでにリリースされたどのアルバムもアイデンティティを持っています。その中でも、『One More Light』の音づくりはシンプルさが際立つと思います。



LINKIN PARK – Sorry for Now (Audio)

今作をどのように受け取るかは聴き手次第ですが、個人的には「メロディの美しさ、柔らかさ、味わい深さ」を楽しめるアルバムだと思います。アルバムから最初にシングル・カットされた「Heavy」ではKiiaraをゲストに迎えて、Chester Benningtonとの歌の共演を聴かせてくれました。(Fワードを含みつつも)そのメロディは優しく、心をなでるようなイメージが浮かんだものです。「Battle Symphony」もまた流線型を描くChesterのボーカルが美しく、聴いた瞬間に素晴らしいメロディだと思った記憶があります。

アルバムで新たに聴いた曲のうち、例えば「Sorry for Now」では、Mike Shinodaのボーカルをメインに据えて、Chesterがラップのように歌います。二人が歌うメロディは、それぞれに輝き、異なる角度から曲を彩る。リード・ボーカルとラップの担当をひっくり返すというアプローチですが、「包容力を感じさせるMike、シャープに歌うChester」というように各自の歌い方が良い。このパターンはもっと聴いてみたいと思いました。

2017.07.29
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by mura-bito | 2017-07-29 09:39 | Music | Comments(0)
LINKIN PARK – Battle Symphony
LINKIN PARKが新曲「Battle Symphony」を公開しました。先月から配信している「Heavy」とともに、新たなアルバム『One More Light』に収録されています。音源はApple Musicで聴くことができ、そしてYouTubeにはリリック・ビデオが上がっています。

音がぎゅっと詰まっていて、「凝縮」という表現が似合う曲です。緩めのテンポは、駆け抜けるというよりは、ゆっくり歩いていく感じでしょうか。重心が低くて安定しています。レゲエのようなリズムが印象的です。
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デビューの頃はスクリームが注目されていたChesterの歌声ですが、デビュー・アルバム『Hybrid Theory』から、その美しい歌は存在感を放っていました。「Battle Symphony」では、ミディアム・テンポのリズムに乗せて、密度の大きいボーカルがタフに響きます。ナレーションのように淡々と歌うVerse。そしてChorusの最初と最後で歌われる ♪Battle Symphony♪ のフレーズは、それぞれに美しく、とても滑らかであり、しなやかであり、タフでたくましい。



LINKIN PARK – Battle Symphony (Lyric Video)

2月に「Heavy」、3月に「Battle Symphony」、5月にアルバム発売…ということは4月のどこかでもう1曲がドロップされそうですね。成熟したバンドは、どのような音を聴かせてくれるのでしょうか。アルバムの姿が少しずつ明らかになっていくそのプロセスは、1ヶ月に1度の楽しみでもあります。
2017.03.26

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by mura-bito | 2017-03-26 15:45 | Music | Comments(0)
LINKIN PARK – Heavy [feat. Kiiara]
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LINKIN PARKの新作『One More Light』が5月にリリースされます。アルバムに先駆けて、本日から「Heavy」という曲が公開されています。Kiiaraというシンガーを迎えており、彼女はChesterとともに素晴らしい歌声を聴かせてくれます。歌声が素晴らしいのかメロディが素晴らしいのか、きっと両者でしょう。

Why is everything so heavy?

「Heavy」という曲名から重厚なサウンドやシャウトを想像したのですが、予想は外れ、心を満たしてくれるような優しい雰囲気を感じます。演奏は落ち着きとともに芯を感じさせますね。特に後半では、ドラムとベースが作り上げる土台がとても頼もしく思えます。バンドとしてキャリアを積み上げてきたからこそできる演奏なのではないでしょうか。



LINKIN PARK – Heavy [feat. Kiiara] (Lyric Video)

YouTubeには「Heavy」のリリック・ビデオがアップロードされているので、KiiaraとChesterの声が織り成す歌と成熟したバンド・サウンドのコラボレーションを楽しんでみてほしいと思います。

2017.02.17

◆追記
ミュージック・ビデオを加えました。



LINKIN PARK – Heavy [feat. Kiiara] (Music Video)

2017.09.03
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by mura-bito | 2017-02-17 22:22 | Music | Comments(0)
Steve Aoki – Darker Than Blood [feat. LINKIN PARK]


Steve Aoki – Darker Than Blood [feat. LINKIN PARK]

LINKIN PARKをフィーチャーしたSteve Aokiの新曲「Darker Than Blood」が公開されています。音のシャワーが噴き出す中、Chester Benningtonの歌声が響きます。歌声が退くと、シンセサイザーの音が前に飛び出します。Mike ShinodaはChesterの裏でコーラスを重ねます。

以前、両者がコラボレートした「A LIGHT THAT NEVER COMES」* は、DUBSTEPの要素を含む重厚なサウンドで構成されていました。強い磁力を放ち、聴き手を吸い寄せる。今回の「Darker Than Blood」は、重いというより、駆け抜けるHOUSEでしょうか。爽やかな風というよりは、強めの潮風のような、吹き付ける向かい風。作り手と聴き手のせめぎ合いから生まれる、奇妙な、ヘビーな高揚感。

終盤になると、Mikeの声が前に出てきます。エレクトロに合わせて、淡々と言葉を連ねます。そこにシンセサイザーが吐き出すフレーズが重なると、音の層は厚みを増します。そしてChesterの美声が舞うように加わり、層は多彩になります。sing-alongできるフレーズはシンセサイザーが担当し、二人の声はサウンドを構築する重要なパーツと化します。この構成はEDMならでは、と言えるでしょう。

* inthecube: LINKIN PARK x Steve Aoki – A LIGHT THAT NEVER COMES (Music Video)

2015.04.19
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by mura-bito | 2015-04-19 22:11 | Music | Comments(0)
LINKIN PARK – THE HUNTING PARTY
THE HUNTING PARTY

THE HUNTING PARTY

LINKIN PARK


LINKIN PARKの新作『THE HUNTING PARTY』がリリースされました。ギターを軸にした分厚い音、ダイナミックに強弱をつける展開、メロディの美しさといったLINKIN PARKの魅力が詰め込まれた作品です。ギターの音が前に出て全体像を構成しており、ドラムの音がくっきりとした輪郭を与えています。エネルギーを溜め込み、一気に放出する展開は、心も身体も熱くなります。時として激しく荒ぶるChester Benningtonのボーカルは、その一方で美しさを漂わせるし、Mike Shinodaのラップとボーカルは冷静に曲を支える。



LINKIN PARK – GUILTY ALL THE SAME [feat. RAKIM] (Lyric Video)

この作品は、かつてのLINKIN PARKを求めている人にも届くのでしょうか? 当然ながら彼らは若手ではないですし、かと言って大御所と呼ばれるような年齢でもない。彼らはロックというジャンルで揺るがぬ地位を確立しました。頂点に立った者の宿命かとは思いますが、攻める気持ちを失わずに、デビュー当時の気持ちのままに音楽をやり続けるのは容易なことではないですよね。多くの資本と多くの思惑が、売れたバンドの手足を縛ります。



LINKIN PARK – WASTELANDS (Lyric Video)

僕がLINKIN PARKを聴き始めて10年近くが経ちました。オリジナル・アルバムを欠かさず聴いていますが、この10年の間にバンドとして臨界点を超えて、別の次元に向かった印象があります。Music For Reliefというチャリティ団体を立ち上げ、バンドとしての収益を社会に還元しています。もちろん社会活動と音楽性に関連はない。けれどもその陰に隠れて、彼らの中の衝動はしばし眠りについていたのだろうと思います。自らの衝動を呼び起こし、吠えさせたのが、この『THE HUNTING PARTY』です。



LINKIN PARK – UNTIL IT'S GONE (Lyric Video)

シングルとしてリリースされた「GUILTY ALL THE SAME」* や「UNTIL IT'S GONE」** の他にも、数曲のリリック・ビデオが公開されています。中でも「WASTELANDS」という曲がいいですね。LINKIN PARKがファンクの要素を取り入れたことに驚きましたし、アルバムの中でもきらりと光を放っています。ロックがファンキーな雰囲気をまとうと、新たな魅力が生まれるんですよね。一方で、「FINAL MASQUERADE」という曲ではChesterの素晴らしい歌声が響き、美しいメロディをストレートに体感できます。



LINKIN PARK – REBELLION [feat. Daron Malakian] (Lyric Video)

アルバムがリリースされた後、Mike ShinodaのTwitterページがにぎやかになりました。「Twitter Listening Party」と題し、収録曲の裏側を連続でtweetしていったのです。日本では真夜中だったのでリアルタイムで参加することはできませんでしたが、後から追いかけてワクワクしましたね。彼のtweetはtogetterでまとめておきました(http://togetter.com/li/683190)。当然ながら英語で書かれていますが、簡単な文章で書いてくれたので、わりとすんなり読むことができます。アルバムを聴きながらtweetを追いかけてみるとおもしろいですよ。



LINKIN PARK – FINAL MASQUERADE (Lyric Video)

新作で聴けるLINKIN PARKの音楽は、聴くたびに聴き手に染み込み、濃厚な音楽体験を提供してくれます。僕らが目の当たりにするのは、紛れもなく、現在進行形のLINKIN PARKです。その中から彼らのコアを感じ取り、つかみ、ぐいっと引き寄せます。ワーナー・ミュージック・ジャパンのページでは「狩られろ」というコピーが踊りますが、むしろ主客をひっくり返すべきでしょう。狩るべし。僕らが強くコミットすることで『THE HUNTING PARTY』は完成するのです。

* inthecube: LINKIN PARK – GUILTY ALL THE SAME [feat. RAKIM]
** inthecube: LINKIN PARK – UNTIL IT'S GONE (Music Video)

2014.07.02
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by mura-bito | 2014-07-02 22:13 | Music | Comments(0)
LINKIN PARK – UNTIL IT'S GONE (Music Video)


LINKIN PARK – UNTIL IT'S GONE

LINKIN PARKの新たなアルバム『THE HUNTING PARTY』が先日リリースされました。アルバムに収録されている曲のうち、「UNTIL IT'S GONE」のミュージック・ビデオをYouTubeで観ることができます。雰囲気は彼らがまだ若手として認知されていた、10年ほど前のものに近いですね。その要因として、ひとつはエレクトロニック・サウンドの混ぜ方が似ている、ということが挙げられます。もうひとつは、一瞬の空白の後に音も声も爆発するように放出されるスタイル。もちろん技術も声の質も違うけれども、スタイルは相似形です。エネルギーを溜め込み、それを音ととも一気に吐き出し、聴き手にぶつけてくる。

このところ思うのは、EDMサイドから見るとEDMとロックの相性はとてもいい、ということ。LINKIN PARKは『RECHARGED』というリミックス・アルバムでEDMへの接近を見せました。Steve Aokiとともに制作した「A LIGHT THAT NEVER COMES」* はワブル・ベースが荒々しく鳴り、LINKIN PARKが持っているエレクトロとの高い親和性を改めて示しました。一方で、LINKIN PARKの新作はエレクトロからは距離をおいていますが、ロックの側から見ても、両者のベクトルは近いものがある。圧倒的なエネルギーで聴き手を揺さぶり、熱くさせる音楽。そういう意味でEDMがロックと肩を並べるのは自然ですし、ロック・ミュージシャンがEDMを意識するのも当然かなと思います。

* inthecube: LINKIN PARK x Steve Aoki – A LIGHT THAT NEVER COMES (Music Video)

2014.06.29
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by mura-bito | 2014-06-29 22:04 | Music | Comments(0)
LINKIN PARK x Steve Aoki – A LIGHT THAT NEVER COMES (Music Video)


LINKIN PARK x Steve Aoki – A LIGHT THAT NEVER COMES

LINKIN PARKとEDMがぶつかった瞬間に生まれる化学反応!「A LIGHT THAT NEVER COMES」は、LINKIN PARKがSteve Aokiと組み、完成させたコラボレーション作品です。ずしりと重いキックの音が鼓膜どころか身体中を震わせ、分厚く歪んだソフト・シンセの音が心をかき乱すEDMトラックに仕上がっています。

もともとLINKIN PARKのサウンドには、エレクトロの要素が含まれています。分厚いギター、スクリーム、ラップ、スクラッチといった要素がLINKIN PARKらしさとして挙げられますが、エレクトロニック・サウンドをうまく取り込んだサウンドも構築してきました。ライブではマイクがシンセサイザーを弾くこともありますし、2枚目のアルバムを発表した後には『REANIMATION』というリミックス・アルバムをリリースしています。LINKIN PARKがEDMへの接近を見せるのは、不思議なことではないんですよね。ただ、しばらくエレクトロ的なところからは距離を置いていたため、いくばくかの驚きはありましたが。

本作をリード・トラックとした、『RECHARGED』というアルバムも2013年にリリースされています。2012年のアルバム『LIVING THINGS』の曲を素材にして、各リミキサーが腕を振るっています。ロックとEDMの接近はとてもおもしろいですよね。ロックをクラブ仕様にリミックスするのは今に始まったことではありません。従来と異なるのは、EDMにロックと同じエネルギーがあると思っています。ゆえに、EDMがロックを喰うわけでもなく、ロックがEDMの威を借りるわけでもない。そういうコラボという名の駄作が、中には存在するのかもしれません。けれども僕が好きなのは両者がぶつかり、せめぎ合っている作品ですね。

2014.03.09
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by mura-bito | 2014-03-09 15:39 | Music | Comments(0)

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