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音楽と物語に関する文章を書いています。
ワイルドじゃなくてもいいからタフになりたい
Want to become tough, not need to get wild.
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TM NETWORK 30th FINAL (OUTRO)
TM NETWORK 30th FINAL

TM NETWORK 30th FINAL

TM NETWORK


2012年4月の「TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-」から始まった今回の活動の呼び水となったのは、同年3月のチャリティ・イベント「All That LOVE -give & give-」です。プリンセス・プリンセスや米米CLUBと共演したこのイベントは、最初はウツに声がかかったそうです。そしてウツの提案により、TM NETWORKとして出演することになりました。

イベントの準備が進む中で「これだけで終わるのは寂しい」となったらしく、TM NETWORKの単独コンサートが企画されました。それが、日本武道館で行なわれた「TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-」です。このコンサートがあったからこそ、「I am」という新曲も生まれ、いくつもの印象的なステージをこの目で見ることができました。



TM NETWORK 30th FINAL Trailer PART1

2015年まで続いたTM NETWORKストーリーは、「TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-」のコンセプトを基にして展開されました。「TM NETWORKが活動した三十年は潜伏期間(incubation period)だった」というコンセプト。1984年4月にデビューしてから2015年3月に至るまでの三十年間を、物語を通して総括しました。三年を費やして描かれたのは「潜伏期間の終わり」と「次の潜伏期間の始まり」です。

アニバーサリーとして新作を発表する、ライブを企画するときは、誰しも「焼き直し」を意図しているわけではないでしょう。それでも代表曲や懐かしい曲を織り交ぜることは必至であり、もちろん誰も責めることはない。むしろファンは嬉しいはずです。懐かしい曲を演奏し続けることは、アーティストにとって是か非かは人それぞれでしょうが、新しい曲でも評価されたいと思うのもまた偽らざる心だと思います。懐かしい曲を聴きたいファンに応えるのか、新しい曲で現在進行形の姿を見せるのか。アニバーサリーはそのせめぎ合いでもあります。

その点で、「潜伏期間」というマテリアルを組み込んだ描き方は、個人的には絶妙だったと思います。つまり、新旧の曲を組み合わせることができたのは、このマテリアルで作り上げた物語があったから。しかも、新しい物語を作り出したのではなく、自らの軌跡をモチーフにしたものなので、ずっと応援してきたファンを無理なく巻き込むことができました。懐かしさを味わいたいファンも、新しい世界を見たいファンもカバーできます。

TM NETWORKは初期から中期にかけて物語性の強い活動を展開してきましたが、その時期の「宇宙から来た訪問者」や「イギリスに住む少女キャロル」をピックアップして、今回の物語に組み込みました。全体としては新しい物語でありながら、いくつかのパーツは過去に残してきたものを磨いて使っています。こうしてできた新しい物語の中で、過去の曲は、当時のコンセプトとは異なる意味を付与され、演奏されました。とてもユニークな構成だったと思います。

そうした中で、過去のライブを体験していない自分にとっては、初めて生で聴けた曲がいくつもあり、とても嬉しく思ったものです。「FOOL ON THE PLANET」、「永遠のパスポート」、「GIRL」、「NERVOUS」、「CHILDREN OF THE NEW CENTURY」、「HERE, THERE & EVERYWHERE」、「一途な恋」、「DIVE INTO YOUR BODY」、「RESISTANCE」、「ACCIDENT」、「RAINBOW RAINBOW」、「LOOKING AT YOU」、CAROL組曲、「GIA CORM FILLIPPO DIA」、「JUST LIKE PARADISE」、「月はピアノに誘われて」、「あの夏を忘れない」などを聴くことができました。

アレンジやミックスで新しい印象を受けたのは「WE LOVE THE EARTH」、「ACTION」、「KISS YOU」、「LOVE TRAIN」、「1974」、「IGNITION, SEQUENCE, START」、「HUMAN SYSTEM」、「COME ON LET'S DANCE」、「金曜日のライオン」、「CUBE」、「SEVEN DAYS WAR」、「TIME TO COUNT DOWN」、「THE POINT OF LOVERS' NIGHT」、「RHYTHM RED BEAT BLACK」、「SCREEN OF LIFE」などです。そして代表曲「GET WILD」はサウンドも演出も刷新され続けました。「I am」や「LOUD」も新曲でありながら幾度となくアレンジが変わりました。そこに存在していたのは、確かに存在していたのは、現在進行形で変わり続けるTM NETWORKです。



TM NETWORK 30th FINAL Trailer PART2

「TM NETWORK 30th FINAL」を終え、TM NETWORKが残したのは一本のバトン。そしてこのバトンを委ねるというメッセージを残して、三年にわたるTM NETWORKストーリーは終わり、デビュー三十周年という節目も終わりました。一連のライブで演奏された曲のラインナップを見ると、すべての時代を網羅的に巡っているため、ある程度「やり尽した」感はあるのかなと思います。

…と思わせておいて実は、という展開もTM NETWORKではあり得ます。このライブの後、小室さんは『スター・ウォーズ』を引き合いにして、TM NETWORKが続くのか終わるのかは意図的に曖昧にしていました。匙加減ひとつで事態は大きく変わると思います。さてさて、TM NETWORKは再び地球に降りてくるのでしょうか。それとも新たな物語の中で再会することになるのでしょうか。とりあえず今言えるのは「そのときは新たな音楽に出会えるに違いない」ということですね。次なる指令まで潜伏すべし。

INTRO
JUST LIKE PARADISE 2015/RHYTHM RED BEAT BLACK/CHILDREN OF THE NEW CENTURY 2015
HERE, THERE & EVERYWHERE/SCREEN OF LIFE/Birth
CAROL 2015 I
A DAY IN THE GIRL'S LIFE/CAROL (CAROL'S THEME I)/GIA CORM FILLIPPO DIA
CAROL 2015 II/IN THE FOREST/CAROL (CAROL'S THEME II)/JUST ONE VICTORY
INTERMISSION
月はピアノに誘われて/あの夏を忘れない/TETSUYA KOMURO SOLO -30th FINAL-/GET WILD 2015
WE LOVE THE EARTH/BE TOGETHER/I am/FOOL ON THE PLANET/ELECTRIC PROPHET
OUTRO

2016.12.26
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# by mura-bito | 2016-12-26 21:49 | Music | Comments(0)
Krewella – Team
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Krewellaが新曲「Team」をリリースしました。抑えめに歌うボーカルが特徴的な曲であり、言葉をぎゅっと閉じ込め、さらには言葉にならない想いが凝縮しているような気もします。サウンドはシンプルにつくられていて、乾いた風のようにリズム・トラックが響きます。歌と歌の間をつなぐ音に漂うのは欧米とは異なる空気。フレーズはEDMらしいのですが、響きがアジアっぽい(特に西の方)ような気がします。

ジャケットでは、民族衣装を模した服や髪型のJahanとYasmineが、いくつかの国旗を背にして立ちます。重なり合うように壁に掛けられた国旗は、パキスタン、中国、韓国、日本、ブラジルなど。このデザインに込めたものは、とても複雑でありながら、同時にごくシンプルなものなのだろうと思います。



Krewella – Team

パリやブリュッセルなどでのテロ、シリアの戦争とヨーロッパへの難民など世界が揺れ動く中で、アメリカも(これまで以上に)揺れ動くことが予想されます。彼女たちの父親はパキスタン出身であり、ムスリムへの差別や排斥を隠さない次期大統領の考えや動きとは無縁ではないはずです。

「Team」には、彼女たちが持つ「社会への視座」が強く反映されていると思います。もちろん社会と政治は切り離せません。差別や排斥の感情を抑えなくてもいいというモラル・ハザード、ヘイト・クライムにまで発展する「タガが外れた」状態に社会が呑み込まれていくことを危惧しているのではないか。それは僕自身が思うからそう見える(投影している)のかもしれませんが。

This song is going to mean different things to everyone who hears it. This song is not "no new friends" it is "only real ones."

上記はYouTubeのページに綴られていた言葉です。「Team」は聴いた人によって捉え方が変わる歌だけれども、歌に込めたのは仲間以外を排除することではなく、本当にリアルな関係でつながること、という感じでしょうか。言葉の飛躍を許してもらえるのであれば、こう言い換えてみます。新たな関係の排斥ではなく、新旧ともにある程度理解し合える関係こそが "Team" なのではないか、と。多様性という建前は正論に駆逐されようとしているけれども、いよいよ本当に再構築しないといけないタイミングなのかもしれません。

2016.12.21
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# by mura-bito | 2016-12-21 21:45 | Music | Comments(0)
30th FINAL 23: ELECTRIC PROPHET
TM NETWORK 30th FINAL

TM NETWORK 30th FINAL

TM NETWORK


潜伏期間(incubation period)のピリオドに向かって、デジタル時計の数字はカウントダウンを続けます。すべてのミッションを終えた潜伏者たちは地球を去ろうとしています。大きな円を描き、空から降り注ぐ光。潜伏者は光に包まれ、やがてその姿は見えなくなりました。「ELECTRIC PROPHET」のメロディが繰り返される中、目の前に広がるのは満天の星空です。無数の星々が散りばめられた、夜空という名のスクリーン。そこから潜伏者はやってきて、そしてミッションの終了とともに、その向こうへ帰還します。

大地を踏みしめる足で、地球の存在を感じます。視線を空から地上に移すと、そこには一本のバトンが置かれていました。バトンは1980年代におけるTM NETWORKのコンサートにおいて、それぞれの物語に関連するメッセージを観客に伝える役割を果たしてきました。「TM NETWORK 30th FINAL」においても、我々はバトンを通してメッセージを受信します。三十年間という潜伏期間を締め括るために送られた、TM NETWORKからの最後のメッセージです。

You are a part of us and became one of the investigators who sympathize with the sound of hope. Your mission is to incubate until the next instructions are given. We hope to see you in the future.

これまで三年にわたり、TM NETWORKという潜伏者たちの物語を観てきた観客は、実は「次の潜伏者」だったのです。観客、すなわち我々もまた最初から物語の一部として取り込まれていました。我々はただライブを観て新曲を聴いていたわけではなく、ただTM NETWORKの軌跡を懐かしんでいたわけでもありません。我々はTM NETWORKからの調査報告書を受け取ることで、次の潜伏者としての活動の準備を行なっていました。

我々は最終調査報告書「TM NETWORK 30th FINAL」を受け取ります。そして、最後のページで「新たな潜伏者として潜伏せよ」というミッションを与えられました。次の指令があるまで、それぞれの場で潜伏すること。バトンを受け取ったその瞬間から、我々の潜伏期間が始まったのです。

INTRO
JUST LIKE PARADISE 2015/RHYTHM RED BEAT BLACK/CHILDREN OF THE NEW CENTURY 2015
HERE, THERE & EVERYWHERE/SCREEN OF LIFE/Birth
CAROL 2015 I
A DAY IN THE GIRL'S LIFE/CAROL (CAROL'S THEME I)/GIA CORM FILLIPPO DIA
CAROL 2015 II/IN THE FOREST/CAROL (CAROL'S THEME II)/JUST ONE VICTORY
INTERMISSION
月はピアノに誘われて/あの夏を忘れない/TETSUYA KOMURO SOLO -30th FINAL-/GET WILD 2015
WE LOVE THE EARTH/BE TOGETHER/I am/FOOL ON THE PLANET/ELECTRIC PROPHET
OUTRO

2016.12.19
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# by mura-bito | 2016-12-19 21:56 | Music | Comments(0)
藍井エイル – アカツキ (Lyric Video)
BEST -E-

BEST -E-

藍井エイル


藍井エイルが最後に発表した2曲のうちのひとつ、「アカツキ」のリリック・ビデオが公開されています。詞に重なるのは、先日開催された「Eir Aoi 5th Anniversary Special Live 2016 "Last Blue" at NIPPON BUDOKAN」の映像です。光の加減で彼女のシルエットが浮き上がり、そして光に縁取られて輪郭が照らされます。席が遠かったのでライブではステージを俯瞰していたのですが、広角的な視点とは異なり、カメラワークならではの切り取り方に新たな感動を覚えます。彼女が歌う表情も「アカツキ」の一部、曲が漂わせる美しさの一部と言えるでしょう。



藍井エイル – アカツキ (Lyric Video)

吹き上がる火柱。赤く燃える炎の先に、暗く青く黒っぽい衣装に身を包んだ彼女の姿が揺らめきます。鳥の羽のようにふわっとした生地を使い、膨らんだように広がるスカートは、青い光や緑の光を受けて、ときに妖しく、ときに幻想的に輪郭を浮かび上がらせます。映像を通して、ライブの記憶がよみがえります。遮るもののない場所で彼女の歌をダイレクトに聴くことで、メロディの美しさに改めて感動し、そして歌詞の鮮やかさが一段と胸に響きました。♪照らし出して アカツキのように♪ と ♪塗りつぶして アカツキのように♪ の変化に、そしてその間に何を見るか。
2016.12.15
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# by mura-bito | 2016-12-15 21:19 | Music | Comments(0)
30th FINAL 22: FOOL ON THE PLANET
TM NETWORK 30th FINAL

TM NETWORK 30th FINAL

TM NETWORK


潜伏期間(incubation period)として定められたのは、地球の時間に換算すると三十年。宇宙のどこかからやってきた潜伏者にとって三十年は、どれくらいの長さを意味するのでしょうか。一瞬で過ぎ去って何も残らないものだったのか、あるいは有限だからこそ感じる価値があったのか。永遠の中では、限りある時間というものは、儚く消える雪の結晶のように特異な存在なのかもしれません。

時間という物差しが別の星、あるいは別の銀河でも一定とは限らないのですが、少なくとも地球において三十年は、世代がひとつ変わるほどの時間です。ポップ・ミュージックが栄え始めてから、ひとつのグループが三十年間続くことは、決して簡単なことではありません。TM NETWORKは、数年のインターバルをところどころに挟みながら三十年という時間を積み上げ、音楽を残してきました。

「TM NETWORK 30th FINAL」の最後に演奏されたのは「FOOL ON THE PLANET」です。この曲は「TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-」の最初に演奏され、三年かけて構築されたプロジェクトの起点となりました。プロジェクトを締め括るために、再び「FOOL ON THE PLANET」は演奏されます。青い光に染まったステージで、白く明るい光が三人を照らします。天井に見える光源の白い点は夜空に瞬く星のようです。

「FOOL ON THE PLANET」のメロディはとても優しく、滑らかです。個人的にライブで初めて聴いたのは「TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-」ですが、包容力と言うべきか、オーケストラのようなものとは異なる壮大さを感じました。シンセサイザーが生み出す壮大さ、荘厳さがあります。圧倒するような壮大さではなく、包み込んで温めるような雰囲気。満天の星空は、地上で生きる人々を優しく包み込みます。

歌詞が描くのは、夢を抱き、周りから冷めた目で見られようとも、行くべき道を進んでいこうとする人間の姿です。TM NETWORKが地球に降り立ったとき、最初に見たものは何だったのか。それは地球で生きる人々の姿。時が積み重なって巡っても、呼吸して生きる場所が変わっても、交わす言葉が違っても、地球の人々はそれぞれの形で、色とりどりの夢を抱きます。夢を叶えることを諦めたり、ささやかな夢すら見ることすらできなかったりする中で、それでも夢を追う人々。その姿を目の当たりにして、潜伏者たちは調査報告書に記します。三十年の潜伏期間において、折に触れ、夢追い人たる人間の姿が記録されてきました。

シンセサイザーとドラムの音は双璧をなすように、それぞれ特徴的な響きを聞かせてくれます。シンセサイザーの音は柔らかく、インテリジェントな雰囲気を醸し、対照的にスネアの音が激しく、強烈に響きます。スネアから生み出される分厚い音は、シンセサイザーと同じくらいに「FOOL ON THE PLANET」を象徴しています。そして、スネアの音が激しく鳴らされるたびに、幕が少しずつ下りていきます。スネアの音が止むと、シンセサイザーの音が残響のように漂い、物語の終わりを告げます。

INTRO
JUST LIKE PARADISE 2015/RHYTHM RED BEAT BLACK/CHILDREN OF THE NEW CENTURY 2015
HERE, THERE & EVERYWHERE/SCREEN OF LIFE/Birth
CAROL 2015 I
A DAY IN THE GIRL'S LIFE/CAROL (CAROL'S THEME I)/GIA CORM FILLIPPO DIA
CAROL 2015 II/IN THE FOREST/CAROL (CAROL'S THEME II)/JUST ONE VICTORY
INTERMISSION
月はピアノに誘われて/あの夏を忘れない/TETSUYA KOMURO SOLO -30th FINAL-/GET WILD 2015
WE LOVE THE EARTH/BE TOGETHER/I am/FOOL ON THE PLANET/ELECTRIC PROPHET
OUTRO

2016.12.12
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# by mura-bito | 2016-12-12 21:24 | Music | Comments(0)
[PART3] Gacharic Spin な・な・なんと7周年!!!!!!! ワンマンツアー
Gacharic Spin な・な・なんと7周年!!!!!!! ワンマンツアー
2016.11.12 at TOKYO DOME CITY HALL

ダンガンビート/赤裸ライアー/デジタルフィクション/今を生きてる/L.I.B
PVガチャノミクス(MUSIC BATTLER/雪泣く~setsunaku~メロディー
溶けないCANDY/ファイナルなファンタジー/NEXT STAGE/Don't Let Me Down)
白がこの街と僕を染める/最後のピース/胸を張ってもいいんだよ/Across the now!!
Ben-Jan-Dan/恋愛スイッチ/パラリヤハッピー/JUICY BEATS/ギターソロ
ドラムソロ/KAKUHEN/アルブスの少女/シャキシャキして!!
爆弾娘(ボンバーガール)/Lock On!!/ゴー!ライバー/宝物/ハンティングサマー/WINNER

「Gacharic Spin な・な・なんと7周年!!!!!!! ワンマンツアー」の最終公演は、クライマックスに向けてアクセルをぐっと踏み込みます。ドラム・ソロが終わると、衣装を変えた他のメンバーがステージに戻ってきます。最新アルバム『確実変動 -KAKUHEN-』の核である曲、「KAKUHEN」が始まります。ここで一際魅せてくれたのは、パフォーマー1号まいと3号ねんねによる旗を振るパフォーマンスですね。最初は旗を床に置き、身体をフルに使って力強い動きを見せます。サビ前のブリッジで交互に旗を拾い、サビに入ると振り続けます。サビの途中でギターのフレーズに合わせて旗をぐるりと回し、掲げるようにぴしっと止めます。2人が繰り出すダイナミックな動きが観客を煽ります。

「KAKUHEN」で再点火した勢いは止まりません。アップテンポなメタル・サウンドに豪快な歌詞を乗せた「アルブスの少女」(半濁音ではなく濁音なのがポイント)、シングルおよびタイアップで知名度を上げたであろう「シャキシャキして!!」、キーボード演奏よりもボーカルでオレオレオナが目立つインディーズ時代の代表曲「Lock On!!」などを披露し、一気に駆け抜けます。そして、最新アルバムに収録された「ゴー!ライバー」という、お祭り騒ぎのように賑やかな曲で、本編を締めます。

***

アンコールはすべてインディーズ時代の曲で構成されました。観客の声援に応えてステージが再び照らされると、メンバーが姿を見せます。そして、はながひとりランウェイを歩いてサブ・ステージに立ち、なんとマイクを通さずに歌い始めます。声を、そして言葉を、すべての観客に届けます。「宝物」というタイトルに相応しく、ひとつひとつの言葉を大事に、ストレートに届けます。

ライブを締め括る最後の曲は「WINNER」です。この曲もまたインディーズ時代からライブの定番として演奏されてきました。その特徴は歌詞にちなんだパフォーマンスです。まいとねんねが曲中のほとんどを走る(その場で腿上げし続ける)という、けっこう無茶苦茶なことをします。二時間半を超えるライブの、その締め括りとしてはあまりにもハードです。途中で倒れやしないかと思うほど観ている側もスリリングで、息を飲み、見守ります。

***

最後の「WINNER」のように、文字通り全力で走り抜けたライブでした。曲数が多くて、アルバムを聴いて知っていた曲も新しく知る曲もとにかくたくさん楽しめましたし、そして一曲一曲の演奏が濃密で、音に浸る感じがとても心地好かった。メンバーの個性を活かしたMCもおもしろく、どこを切っても楽しめるエンタテインメントだったと思います。強烈なインパクトを残した夜でした。

メンバーがステージから去ると、奥に設置されていたスクリーンに、ライブでも演奏された「白がこの街と僕を染める」のミュージック・ビデオ(のようなもの)が映し出されました。切々と歌うバラードながら、カラオケの映像を模していて、小ネタをあちこちに挟み、オチもつける始末。大いに笑いました。…というところからも、Gacharic Spinの幅の広さが伺えます。「『楽しませる』ことを楽しんでいる」バンド、という感じですね。

2016.12.08
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# by mura-bito | 2016-12-08 21:09 | Music | Comments(0)
[PART2] Gacharic Spin な・な・なんと7周年!!!!!!! ワンマンツアー
Gacharic Spin な・な・なんと7周年!!!!!!! ワンマンツアー
2016.11.12 at TOKYO DOME CITY HALL

ダンガンビート/赤裸ライアー/デジタルフィクション/今を生きてる/L.I.B
PVガチャノミクス(MUSIC BATTLER/雪泣く~setsunaku~メロディー
溶けないCANDY/ファイナルなファンタジー/NEXT STAGE/Don't Let Me Down)
白がこの街と僕を染める/最後のピース/胸を張ってもいいんだよ/Across the now!!
Ben-Jan-Dan/恋愛スイッチ/パラリヤハッピー/JUICY BEATS/ギターソロ
ドラムソロ/KAKUHEN/アルブスの少女/シャキシャキして!!
爆弾娘(ボンバーガール)/Lock On!!/ゴー!ライバー/宝物/ハンティングサマー/WINNER

TOKYO DOME CITY HALLで行なわれた、「Gacharic Spin な・な・なんと7周年!!!!!!! ワンマンツアー」の最終公演。ライブは新旧の曲を織り交ぜ、息を吐かせる間もなく、テンポよく進みます。「恋愛スイッチ」という曲は、最新のアルバム『確実変動 -KAKUHEN-』に収録された一曲ですが、さて、タイトルからはどのようなサウンドを想像するでしょうか。ギターのTOMO-ZOがリード・ボーカルをとり、もちろんギターも弾きまくる曲です。アイドルソングと言ってもいいような歌詞ながら、ヘビーなバンド・サウンドとのギャップが大きく、ギターの音が観客を呑み込むように迫ってきます。

「パラリヤハッピー」と「JUICY BEATS」は、観客席の中央に設置されたサブ・ステージで演奏します。ドラムのはなとキーボードのオレオレオナはボーカルに専念し、パフォーマーのまいはパーカッションを叩き、ねんねはキーボードを弾きます。「パラリヤハッピー」の跳ねるリズムは聴いていてとても楽しく、身体が自然に揺れて心地好くなります。一方、「JUICY BEATS」はエレクトロの雰囲気が強く、四つ打ちを軸にしてダンス・ミュージックに寄ったポップス、という感じの曲です。6人はカラフルに光るグローブをはめて、円を描いて歌います。この曲の途中からメイン・ステージに戻り、再び生演奏が響きます。

***

サブ・ステージとメイン・ステージはランウェイでつながっていました。サブ・ステージでは、6人が集まって曲を披露する場面もあれば、パフォーマーの2人が観客を煽ったり、ソロでダンスを披露する場面もありました。中でも、まいのソロが印象的で、思わず息を呑みました。ギターのTOMO-ZOやベースのFチョッパーKOGAもまたサブ・ステージやランウェイを使って、ソロを披露します。横の移動に加え、縦の移動もあってライブは視覚的にもダイナミックに観客を刺激しました。

僕は上の席で観ていたためか、文字通りバンドを俯瞰していました。音としても動きとしても、バンドのメンバーが補完しながらライブ、あるいはGacharic Spinそのものを成り立たせていました。バンドを知ったころ、ボーカルがいないのはどう作用するのか気になったものです。実際に観ると、バンド全体が流動的に変化していました。パフォーマーの2人も基本的には同じ動きをしますが、もちろんそれぞれが独立して動くこともあります。6つの点が動いて視覚と聴覚が誘導される、それがおもしろいと思いました。

***

TOMO-ZOがひとりステージに残り、光を一身に浴びながらギターを弾きます。先述の「恋愛スイッチ」や、メドレーで披露された「ファイナルなファンタジー」もまたTOMO-ZOをフィーチャーした曲ですが、ギターを弾く姿は誰がどう見てもロック・ギタリストです。「アイドル担当」と言ってみせたり、ひらひらした衣装でアイドル的な要素をコミカルに入れたりしていますが、アイドルの皮を被った凄腕ギタリストと言うべきでしょう。変幻自在のギター・テクニックで観客を煽ります。

観客をヒートアップさせたTOMO-ZOと入れ替わりに登場したのは、はな。スティックとペダルを巧みに操って、TOMO-ZOに負けず劣らず、熱いドラム・ソロを披露します。テクニックと情熱がぶつかって輝いて弾けて、音が会場を満たします。いくつもの曲の間奏やインストで見せる(そして魅せる)プレイと同様に、身体にびりびり響いてくる音です。これだけの圧倒的なプレイを見せながら、多くの曲でボーカルも担当しているわけですから、多芸と言わずして何と言う。
2016.12.06

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# by mura-bito | 2016-12-06 22:01 | Music | Comments(0)

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