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音楽と物語に関する文章を書いています。
ワイルドじゃなくてもいいからタフになりたい
Note my experiences with impressive music/story.
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AAA – NEW (Music Video)


AAA – NEW

AAAのシングル「NEW」がリリースされました。tvkの音楽バラエティ番組『saku saku』で流れたミュージック・ビデオを観て、その楽しげな雰囲気が気に入りました。こういうときにApple Musicは便利ですね。即座にダウンロードして、プレイリストに突っ込むことができます。

肌ざわりが1980年代、というのが「NEW」を聴いて抱いた第一印象ですね。過ぎ去った時間を巻き戻しているような感じと言いましょうか。それは別に後ろ向きではなく、むしろ心地好い時間です。ボーカルに施されたエフェクトがそう思うのかもしれません。少しぼやけた感じが、今ではない、少し昔の風景を写した写真を眺めている感覚を与えます。音は多くを重ねていないのか、シンプルな印象を受けます。あるいは重ねても厚くならないように工夫してあるのでしょうか。7人の声が重なるところが、いつにも増してきれいに聞こえます。それが爽やかな風のような曲に仕上がった要因なのかもしれません。

リズム・パターン、メロディ、歌詞のあちこちにストレートな明るさを感じますね。とりわけ ♪brand-new, brand-new, brand-new, brand-new, brand-new feeling♪、♪Have a new, have a new feeling♪ という部分に見られる、ポップなメロディの繰り返しが実に心地好い。ミュージック・ビデオもまた、曲の雰囲気を的確に反映しています。 爽やかに夏を感じさせるパフォーマンスですよね。 あちこちで咲き誇る笑顔は、さすがAAAというか、ファンのハートをしっかり掴みます。奇をてらうよりストレートな笑顔こそがこの曲の本質なのだと思わせてくれます。

2016.06.30
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by mura-bito | 2016-06-30 22:06 | Music | Comments(0)
藍井エイル – ツナガルオモイ/Raspberry Moon
ツナガルオモイ

ツナガルオモイ

藍井エイル


藍井エイルの「ツナガルオモイ」は2015年のアルバム『D’AZUR』[*1] に収録されている曲です。詞・曲ともに彼女が書いたそうな。曲はサビから始まります。「IGNITE」[*2] と同様に、力強くて真っ直ぐな歌声から始まります。声の存在感を強調し、その魅力を存分に発揮しているアレンジです。ギターのリフを強調したロック・サウンドの中でも、聴き手の身体に刻み付けようとするタフなリズムが印象に残ります。特に、間奏で聴けるドラムの音が恰好良い。

「ツナガルオモイ」のミュージック・ビデオは、藍井エイルをバンドが囲んで演奏する様子を収めています。シンガーとバック・バンドというよりは、もともとひとつのバンドだったような雰囲気を漂わせますね。彼女は裾の長い、タータンチェックっぽい赤と黒のチェックのシャツに、黒いジャケットを重ねます。この衣装はシングルのジャケットと同じですね。黒っぽい背景の中で躍動する赤は、ダイナミックに展開する曲にもマッチしています。



藍井エイル – ツナガルオモイ

「ツナガルオモイ」はシングルとしてもリリースされていますが、その2曲目に「Raspberry Moon」と題した曲が収録されています。紅く熟れた月。ベースの音が太くて、ホーンやピアノの音は、ジャズあるいはジャズ・ファンクへのアプローチを見せています。ホーンは随所で前に出てきて、ボーカルと入れ替わりにサウンドを引っ張っていきます。ギター・ロックを基本にしている藍井エイルの、新たな一面と言えそうです。それでもやはり随所で見られるギターの唸りはインパクトがあります。

サウンドに導かれたのか、藍井エイルの歌声にも艶が見られます。「ツナガルオモイ」をはじめとする、彼女が標榜してきたストレートなロック・ミュージックとのコントラストが目立ちます。アルバムに収録されていないのは、単にアルバムの中で浮くからか、あるいは実験的な曲だったからでしょうか。いずれにしても、こういう歌い方もできるのだと驚きました。多面性というものは、離れたところから眺めていると見えづらいのですが、ぐっと寄ってフォーカスすると見えてくるものですね。これからもっともっと進化して、いろいろな音楽的アプローチを見せてくれそうです。次のアルバムがリリースされたら、リアルタイムで聴いてみよう。

[*1] inthecube: 藍井エイル – D’AZUR
[*2] inthecube: 藍井エイル – IGNITE (Music Video)

2016.06.21
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by mura-bito | 2016-06-21 21:42 | Music | Comments(0)
GELATERIA MARGHERA(ジェラテリア・マルゲラ)
イタリアはミラノで誕生したジェラート屋「GELATERIA MARGHERA(ジェラテリア・マルゲラ)」の日本店は麻布十番、恵比寿、難波にあります。この店は『鳴沢くんはおいしい顔に恋してる』[*1 *2] の作者、山田怜さんのツイートで紹介されており、興味が湧きました。先日、南北線沿線に用があったので、その帰りに麻布十番の店舗に足を運びました。滑らかでとてもおいしかった。写真はチョコミントですが、レモンをきかせたもの(名前を忘れた)も食べてみて、後者の方が個人的には良かったかなと思います。
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イタリアのフルーツと言えば、僕は真っ先にレモンが思い浮かびます。例えばシチリア・レモンが有名ですよね。…とか言いつつ、林檎に関する話題もあります。長野県で独自に開発された「シナノゴールド」という林檎について、県は南チロルと商業栽培の契約を結んだそうな。ニュース・リリースで引用されたデータでは、林檎に関して、イタリアは日本の3倍の生産量を誇っていて、南チロルだけでも日本全体の生産量より多いそうな [*3]。…閑話休題。
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店名のロゴがとても洒落ていますよね。店頭に掲げられたロゴは白抜き文字にライト・グリーンの縁取りがされており、カップなどにはグリーンのロゴが印刷されています。丸みを帯びたフォントとグリーンの組み合わせが殊の外、マッチしています。ロゴひとつで、日常から少し離れた、それでいて迎え入れてくれるような柔らかな空間を演出しています。おいしいことが重要なのは言うまでもないのですが、「GELATERIA MARGHERAのジェラートを食べる」という体験をまるごと記憶に刻み込むようなデザインは素敵だなあと思います。

[*1] inthecube: 山田 怜 – 鳴沢くんはおいしい顔に恋してる 1
[*2] inthecube: 山田 怜 – 鳴沢くんはおいしい顔に恋してる 2
[*3] inthecube: りんご「シナノゴールド」のイタリアにおける商業栽培開始について(PDF)

2016.06.19
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by mura-bito | 2016-06-19 08:36 | Design | Comments(0)
ドラマ『重版出来!』:フィクションなのかリアルなのか、観た人の中で躍動する物語
4月から放映されていたドラマ『重版出来!』が完結しました。漫画編集者、漫画家、書店員といった、漫画の出版に携わる人々の姿を描く物語です。感想は「おもしろかった!」というシンプルな言葉に集約されます。第1話を観たら、あとは物語のおもしろさにぐいぐい引っ張られて、最後の第10話まで存分に楽しめました。

きっかけは、原作漫画の編集を担当する山内菜緒子さんの話です。『漫画編集者』[*1] というインタビュー集に掲載されているのですが、彼女の話に感銘を受け、それが(原作を通り越して)ドラマを観るきっかけとなりました。

作中の要素が次から次へとつながっていく、そのストーリテリングが素敵でした。ひとつの回で対照的な物事を描いて驚いたこともありますし、背反しているようでいて実は共通していたという仕掛けもありました。例えば、新人作家の単行本が世に出る瞬間と、不良在庫の本や雑誌が断裁される姿を同一の回で描いたときは、説教めいていない、ちょうどいい塩梅で出版業界の現実を表現していましたよね。

***

ユニークな役者が揃っていたこともまた、おもしろさを生み出した要因でしょう。例えば、松重豊と生瀬勝久の掛け合いは、数こそ少なかったものの、いつ見ても愉快でしたし、時として胸が熱くなりました。二人は管理職としての複雑な気持ちをうまく表現していましたよね。それぞれ異なるタイプながら、どちらも部下に慕われていました。

そして主演の黒木華が魅力的だったことは、多くの人が同意することと思います。彼女が演じた主人公は、会社員の常識も型も破る外来種のような存在でしたが、波風を立ててその場の空気を変えるというより「他者の変化に立ち会う」役どころだったのではないかと思います。「立ち会う」という行為は編集者の本質と言えるかもしれません。

当然ながら編集者はそこにただいるだけでなく、影響を与え、与えられ、それぞれの変化にそれぞれの方法で関わっていました。印象的だったのは、滝藤賢一が演じる看板作家を奮い立たせたところですね。持ち前の根性(と握力)でぶつかっていきつつも、最後は漫画のアオリ(連載漫画の最終ページに編集側が入れる、次回予告などの言葉)を通してメッセージを伝えます。その場面に根性だけではない、人と関わり合うセンスを感じました。

***

Twitterを眺めていると、漫画を読むのが好きな人はもちろん、それぞれの役者のファン、そして漫画家自身の反響が大きかったと思います。業界ならではの共感もあれば、自らの体験に胸をかきむしる様子も散見されました。原作、脚本、演出、演技、ひとつひとつの歯車がかみ合って動き出すと、あちこちの人の心を揺さぶります。

僕もまた、編集という世界(の端)にいる自分と重ねてみたり、体験したことのないダイナミックな漫画編集の世界を驚きと感動で眺めてみたりと、俯瞰することでも深く楽しめました。また、描かれなかった部分を自らのイメージが補完します。想像の余白があるということは、もともとおもしろい作品であり、人物が魅力的に描かれ、演じられている証拠です。

『重版出来!』はとても良いドラマだったと思いますが、作品の評価というものは難しいですよね。(自分としては心を打たれたが酷評された)大河ドラマ『平清盛』の例もあるため、自分が見ている範囲だけで判断するのは早計なのかもしれません。とは言え、ドラマの評価は専門家に譲るとして、これだけ引き込まれる物語に出会えたのはやはり素晴らしい体験だったと言えます。

[*1] note: 『漫画編集者』:5人の漫画編集者にフォーカスした、それぞれの肉声を伝えるインタビュー集

2016.06.16
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by mura-bito | 2016-06-16 22:42 | Visualart | Comments(0)
藍井エイル – IGNITE (Music Video)


藍井エイル – IGNITE

音のない世界を藍井エイルの歌が切り拓く。イグニッション・キーがエンジンを駆動させるように、彼女の声が「IGNITE」を始動させます。その歌声は「暗がりに差し込む一筋の光」を思わせますね。力強くても重苦しくなく、軽やかさを備えた歌声を聞かせてくれます。抑えるところは抑え、突き出るところは全力で突出して、最後はスイッチをぱちりとオフにするように声も音も消えて、再び音のない世界が広がります。

「IGNITE」のサウンドを形作るのはエレクトリック・ギター、ベース、ドラムのロック3点セットです。そこにアコースティック・ギターのカッティング、ストリングスの響き、軽やかなシンセサイザーの音が加わり、曲は立体的に浮かび上がります。アコースティック・ギターやストリングスが入ることで、サウンドは丸くなるのではなく、むしろシャープに磨かれます。それらの音を束ねるのが藍井エイルの歌声です。すべての音がぎゅっとまとまって、ひとつの勢いを作り出しています。

アルバム『D’AZUR』[*1] ではオープニングSEである「awakening」の次に収録されていて、曲名のごとく点火させてアルバムの幕を開きます。始まりの合図になる一方で、ポジションを変えると終幕の役割も果たします。筑波大学で開催されたイベント「INNOVATION WORLD FESTA 2016」[*2] では、セット・リストの最後に配置され、ラスト・スパートで一気に駆け抜けてステージを締め括りました。
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Picture from INNOVATION WORLD FESTA 2016 EVENT PHOTO REPORT

「IGNITE」は『ソードアート・オンライン II』というアニメのオープニング・テーマに起用されました。藍井エイルという名前はアニメと強く結びついているようで、先日はNHKの『SONGS』でアニソン特集が組まれ、最初にパフォーマンスを披露したのが彼女でした。アニメの存在感は大きく、今や世界規模の展開を見せています。今さら語る必要もないのですが、アニソンは勢いのある音楽ジャンルのひとつですよね。

2015年には、田中芳樹の原作小説が好きだったのでアニメ『アルスラーン戦記』を観ていました。UVERworldの「僕の言葉ではない これは僕達の言葉」[*3] がオープニング・テーマ、藍井エイルの「ラピスラズリ」[*4] がエンディング・テーマとして流れていました。どちらも名前は知っていてもきちんと聴いたことはなかったのですが、定期的に耳にすることで記憶に定着し、YouTubeやApple Musicで聴くようになりましたね。

時として、音楽は「物語に続くエントランス」の役割を担います。アニメやドラマの主題歌はまさしく映像をダイレクトに浮かび上がらせるトリガーです。先述の2曲を聴くと、僕の記憶はオープニングまたはエンディングの映像を再生します。「音楽を通して物語に接続している」とも言え、物語と音楽は一体化して、ひとつの体験を生み出します。もはや「このドラマと言えばこの音楽」という結びつきは弱くなっている気がしますが、アニメは今もなお物語と音楽を強く結びつけているのだろうと思います。

[*1] inthecube: 藍井エイル – D’AZUR
[*2] inthecube: INNOVATION WORLD FESTA 2016
[*3] inthecube: UVERworld – 僕の言葉ではない これは僕達の言葉 (Music Video)
[*4] inthecube: 藍井エイル – ラピスラズリ (Music Video)

2016.06.14
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by mura-bito | 2016-06-14 21:27 | Music | Comments(0)
にがくてあまい 映画版 特報


にがくてあまい 映画版 特報

映画『にがくてあまい』の封切りまであと3ヶ月。映画の公式サイトが大きく更新され、いくつかのシーンが公開されています。YouTubeには特報映像がアップされており、わずかながら映画の雰囲気を味わうことができます。

映画は原作のストーリーをどこまでカバーするのでしょうか? マキと父の確執(「野菜のバカー!」の原点)を中心にしつつも、渚が抱えるトラウマ(兄、母、父)にも光が当たるのかもしれません。単行本で言えば1~2巻の内容が使われそうです。

http://nigakuteamai.com/

個性あふれる脇役のヤッさん(渚の兄の親友であり、マキが通うバーのマスター)、アラタ(渚の元同居人)、ミナミ(渚の兄の恋人)、ばばっち(渚の後輩)も登場します。渚サイドの彼らは二人とどのように絡むのか、気になります。ひとりひとりが脇役の域を超えた存在に育っていったので、つい期待してしまうんですよね。そして自分で膨らませたイメージのせいで失望するのが実写化の常…というのは原作ファンの落とし穴。

主演の二人(川口春奈・林遣都)の作品を観たことがあまりないためか、コメディを演じているイメージがありません。だからこそどうなるのか楽しみですね。三谷幸喜や宮藤官九郎の作品ならある程度予想できますが(それを覆されるのも魅力)、そうではない作品はどう仕上がるのか分からないのがおもしろいと思います。ハズレを引きたくない…なんて思わずに観てみることを勧めます。もともとの話がおもしろいので、原作を読んでいなくても楽しめますよ、きっと。

inthecube: 小林ユミヲ – にがくてあまい

2016.06.13
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by mura-bito | 2016-06-13 21:48 | Visualart | Comments(0)
30th FINAL 11: CAROL 2015 II
TM NETWORK 30th FINAL

TM NETWORK 30th FINAL

TM NETWORK


気づけば、魔物たちが狂喜乱舞するカーニバルは目の前から消えています。物語は別の物語に切り換わり、新たな音を紡ぎます。小室さんはソフト・シンセの音を切り替え、ピアノの音でゆっくりと柔らかなメロディを奏でます。

やがて、メロディは滑らかに姿を変えていきます。じっと耳を澄ませます。欠片を拾い集め、つなぎ合わせてみると、とそれは「GIA CORM FILLIPPO DIA」であることに気づきます。先刻まで狂気のカーニバルを表現していた旋律は、打って変わって、静謐な雰囲気を醸します。

***

スクリーンには、少女の姿をした「キャロル」が映し出されます。物語の中で躍動した、ワンピース姿の少女。その笑顔は、やがて時を刻みます。彼女は潜伏者として、かつて自らに与えられたミッションを語ります。物語の主人公を演じ、その世界を動きと表情で表現したキャロル。ひとつひとつの言葉が、観客の記憶を刺激します。その記憶は、こうして二十数年後の時を経て再び色が塗られ、カラフルな映像となってよみがえります。

「キャロル」の言葉を合図にして、観客は再び物語の中に取り込まれていきます。目の前には鬱蒼とした森が広がり、その中を歩き、駆け、そして得体の知れない声を聞きます。先の見えない闇の中で、歩を進めるキャロルの視点と感情が観客に移植されます。

INTRO
JUST LIKE PARADISE 2015/RHYTHM RED BEAT BLACK/CHILDREN OF THE NEW CENTURY 2015
HERE, THERE & EVERYWHERE/SCREEN OF LIFE/Birth
CAROL 2015 I
A DAY IN THE GIRL'S LIFE/CAROL (CAROL'S THEME I)/GIA CORM FILLIPPO DIA
CAROL 2015 II/IN THE FOREST/CAROL (CAROL'S THEME II)/JUST ONE VICTORY
INTERMISSION
月はピアノに誘われて/あの夏を忘れない/TETSUYA KOMURO SOLO -30th FINAL-/GET WILD 2015
WE LOVE THE EARTH/BE TOGETHER/I am/FOOL ON THE PLANET/ELECTRIC PROPHET
OUTRO

2016.06.12
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by mura-bito | 2016-06-12 08:59 | Music | Comments(0)
ドコノコ
https://www.dokonoko.jp/

「ドコノコ」というアプリがリリースされました。糸井重里さんが企画・監修したアプリであり、いぬねこ専門インスタグラム、と言えなくもない。いぬねこさんごとに「どうぶつブック」をつくり、そこに画像を次々とアップしていきます。「避難所」としていぬねこさんの行動拠点を登録できるので、迷子のときは近くの人に頼ることができます。他にも「自由帳」というものをつくって、自分が描いたイラストや、自分で撮ったよそのいぬねこさんの画像をまとめることができます。
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さっそく僕も始めてみました。実家のネコ「ジェリー」は2年前に他界したので思い出を記録するのみです。インスタントカメラやデジカメで撮り溜めた写真をiPhoneに移し、そこからドコノコに少しずつアップします。こうして見返してみると、あんなことがあったこんなことがあったと、いろいろ思い出します。梅雨の時期に撮った写真にはラベンダーとツツジが写っています。初夏の頃はチューリップの間から顔を出します。コタツでぬくぬくしたり、大きなビニール袋の中からこちらを見つめたり。最初は野良の仔猫でしたが、気が弱くていつの間にやら家に寄り付くようになりました。そこから約20年、よく生きましたね。
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どうぶつブック「ジェリー」とは別に、「Snapcat」というタイトルの自由帳をつくりました。ジェリーの存命中は他のネコを撮らないようにしていたのですが(浮気ダメゼッタイただし偶然写り込んだ場合は可)、今では少しばかりですが旅先などのネコを撮っています。昨年の鹿児島出張で出くわした人懐っこいネコを筆頭に、気になったネコを「Snapcat」に放り込んでいきます。あっちこっちネコだらけです。まったく。

2016.06.09
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by mura-bito | 2016-06-09 21:42 | Design | Comments(0)
藍井エイル – シューゲイザー (Music Video)


藍井エイル – シューゲイザー

藍井エイルの「シューゲイザー」は、アルバム『D’AZUR』[*1] の後にリリースされたシングル曲です。哀愁と感傷が漂う美しい歌メロを、重くて速いギターの音に乗せて駆け抜けます。彼女が5月に出演したイベント「INNOVATION WORLD FESTA 2016」[*2] でも披露されました。

詞と曲を書いたのはGLAYのHISASHIです。良いメロディだなあ…と繰り返し再生する度に思いますが、とりわけサビのメロディには感動すら覚えます。良さのポイントは「メロディの輪郭が分かりやすい」ことであり、その「輪郭」を際立たせているのが藍井エイルの歌い方なのだろうと思います。母音が聞きやすい、語尾がはっきり聞こえる、一定の声量をキープしたまま語尾を伸ばせる。そういった要素が組み合わさって、胸を打つメロディとなって聴き手に突き刺さるのでしょう。

これでもかというくらいに畳みかけてくるギターのリフが強烈なインパクトを残します。イントロ、サビ、間奏、アウトロ、それぞれに表情の異なる音を聴かせてくれます。とりわけ間奏のリフが特徴的で、泣きそうになるくらいに気持ちを揺さぶられます。曲が終わった後に残る音の記憶は、余韻と言うにはあまりにも生温くて、歪んだ音の残像が焼き付いて離れません。

ギターの間を縫うように鳴るピアノもまた魅力的に響き、ふとした瞬間に顔を出すリフが印象に残ります。鍵盤のアレンジを主導したのはおそらく、編曲に参加している持山翔子さんであり [*3]、印象的な音を作り出しています。曲の終盤にはギターが抜けて、ピアノが歌を支える部分がありますが、それは荒ぶるギターに負けじとピアノも熱を帯びる瞬間です。脇役と言うにはあまりにも扇情的であり、ギターとともに鮮烈な印象を聴き手に刻み込みます。

[*1] inthecube: 藍井エイル – D’AZUR
[*2] inthecube: INNOVATION WORLD FESTA 2016
[*3] 持山翔子さんは、自身のピアノ・トリオ「m.s.t. (Mochiyama Shoko Trio)」を筆頭にジャズ系の活動を続ける一方で、西野カナなどJ-POPアーティストの作品に参加しています。
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Picture from MUSICMAN-NET

2016.06.07
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by mura-bito | 2016-06-07 19:43 | Music | Comments(0)
30th FINAL 10: GIA CORM FILLIPPO DIA
TM NETWORK 30th FINAL

TM NETWORK 30th FINAL

TM NETWORK


「CAROL (CAROL'S THEME I)」の音が消えると、入れ替わりに響くのはロンドンの喧騒です。ロンドンっ子たちは古都の一角を歩き、さまざまな音が行き交い、声が飛び交います。

ウツがすっと手を挙げると、音が消えます。人々の話し声も、クラクションの音も、アスファルトを叩く靴音も聞こえません。目の前に広がるのは音のない世界。無数の音で組み立てられるTM NETWORKのコンサートであるからこそ、音が存在しない空白が余計に際立ちます。文章の行間に意味があるように、音が消えた時間が語りかけます。

再びウツが手を挙げ、音のない世界をスワイプして、ゆっくり歩いて姿を消します。その直後、音が戻ってきます。音が消える前と戻ってきた後では雰囲気が変わります。違う世界に接続されたことを意味するのでしょうか、次の曲「GIA CORM FILLIPPO DIA」が始まります。陽気な音が飛び出し、無数のレーザーが色とりどりに駆け巡り、魔物たちの祝祭を表現します。

***

"GIA CORM FILLIPPO DIA" は、物語「CAROL」において、音を盗む儀式の際に魔物たちが唱える呪文です。呪文を繰り返すたびに、地球から音が消えていきます。儀式が終わると、儀式の成功を「祝う」カーニバルが開かれます。

カーニバルの高揚感を表現する音楽をバンドで奏でます。音で特徴的なのはパーカッションですね。例えばコンガやボンゴは、サウンドを装飾して祝祭的な色を強めます。『CAROL -A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991-』に収録されたオリジナルには、スティーヴ・サイドルニックが参加しています。彼はプライマル・スクリームの作品に参加しているそうな。「TM NETWORK 30th FINAL」では、サポート・メンバーのRuyがエレクトロニック・パーカッションを叩きます。

小室さんはソフト・シンセのボーカロイドを使い、ボーカルのメロディを弾きます。エレクトロニックに処理された声は言葉の形をとらず、時に無機質に、時にコミカルに、意味を持たない言葉の群れと化します。魔物の喚き声のようにも聞こえ、それがカーニバルの狂気に拍車を掛けます。

***

スクリーンには約30年前のコンサートを記録した映像が流れます。ステージでは、魔物に扮したダンサーたちが槍による殺陣やブレイクダンスを披露して、カーニバルで高揚する様子を表現します。

狂乱の宴を背にしながら、木根さんはアコースティック・ギターで演奏に参加します。小室さんが指差すとスポットライトが木根さんを狙い、木根さんはソロを披露します。ギターのカッティングが魔物たちのステップとぴたりと合い、狂気の度合いはさらに高まります。

音を盗む魔物たちの宴を、TM NETWORKは音で表現します。その音に観客である僕らは熱狂します。それはまるで、宴に酔って高揚する魔物たちのようです。いつの間にか僕らは魔物たちの役を演じていたのでしょうか。いつ終わるともしれない光と音のカーニバルは続きます。

INTRO
JUST LIKE PARADISE 2015/RHYTHM RED BEAT BLACK/CHILDREN OF THE NEW CENTURY 2015
HERE, THERE & EVERYWHERE/SCREEN OF LIFE/Birth
CAROL 2015 I
A DAY IN THE GIRL'S LIFE/CAROL (CAROL'S THEME I)/GIA CORM FILLIPPO DIA
CAROL 2015 II/IN THE FOREST/CAROL (CAROL'S THEME II)/JUST ONE VICTORY
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月はピアノに誘われて/あの夏を忘れない/TETSUYA KOMURO SOLO -30th FINAL-/GET WILD 2015
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OUTRO

2016.06.06
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by mura-bito | 2016-06-06 21:48 | Music | Comments(0)

fujiokashinya (mura-bito)
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