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音楽と物語に関する文章を書いています。
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Zedd & Aloe Blacc – Candyman


Zedd & Aloe Blacc – Candyman

Zeddの新曲は、Aloe Blacc* とのコラボレーション作品です。タイトルは「Candyman」。ファースト・インプレッションとして、僕はソウル・ミュージックの雰囲気を感じました。歌メロやシンセサイザーのフレーズがソウルを感じさせるんじゃないかなと。年齢を重ねた男性の色気が漂いますが、彼のタフなボーカルが大きく貢献していますよね。そしてそれを料理するZeddのセンスも素晴らしい。

* 彼はAVICIIのヒット曲「Wake Me Up」に参加しています。

音の数を絞っているため、EDMをイメージすると拍子抜けするかもしれませんが、ひとつひとつの音が色っぽくて、とても聴き応えがある曲です。エレクトロニック・サウンドの気持ち良さを感じられる、じっくりと聴きたい曲ですね。インパクトで聴き手をぶん殴るというよりは、そっと肌をなでて虜にする感じでしょうか。音の手触りをぜひ感じてみてください。

2016.02.27
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by mura-bito | 2016-02-27 17:50 | Music | Comments(0)
にがくてあまい レシピ73 パクチーとトマトの塩焼きそば
『にがくてあまい』の第73話「パクチーとトマトの塩焼きそば」が公開されています。物語はエンディングに向かって、どんどん進みます。どのように終わるのでしょうか。それは我々の予想の範疇に収まるのでしょうか。それとも、どこか別の、思いもよらないところにたどり着き、想像もしなかった結末が待っているのでしょうか。

http://comic.mag-garden.co.jp/nigaama/

第73話では、これまでにないシーンが描かれます。「マキ」の父親が倒れるという非常事態の中で、「渚」は「マキ」を抱きしめ、「マキ」は「渚」の腕の中で眠ります。

二人の距離が縮まる描写は、これまでにもありました。ユニークなのは、距離が縮まる度に、どこか諦めのようなものが積み上がる感じがありました。近づけば近づくほどに、大切に思うほどに、ずっと一緒にいられないことを直視せざるを得なくなる。深入りを避けているわけでもないのに、仮住まいのような関係性を維持しなければならないという強迫観念にとらわれる。それは主に「渚」のモノローグとなって物語に表出します。

…けれども、「渚」は「マキ」によって変わり、「マキ」は「渚」によって変わりました。それは本人たちが意識する以上に、大きな出来事、大きな変化です。

女性に触れることすら拒否してきた「渚」の大きな変化。身を引くことを決意した矢先に起きた大きな変化は、もうすぐ訪れるクライマックスの布石なのでしょうか。読者はイメージすることしかできませんが、それこそが最大の楽しみとも言えます。次のマイルストーンを待ちわびつつ、イメージする喜びを充分に味わいましょう。

2016.02.20
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by mura-bito | 2016-02-20 14:21 | Visualart | Comments(0)
30th FINAL 05: SCREEN OF LIFE
TM NETWORK 30th FINAL

TM NETWORK 30th FINAL

TM NETWORK


穏やかに響くアコースティック・ギターの音。スツールに腰かけて演奏する木根さんを、夕暮れを思わせる光が照らします。音のかけらを丁寧に集めるように弦をはじき、やがて「SCREEN OF LIFE」のテーマ・メロディが形作られます。オリジナルではエレクトリック・ギター、アルバム・ミックスではシンセサイザーが奏でていたメロディです。フォーキーに爪弾いたり、ときにブルージーに奏でたりと、木根さんはギターを操って世界を静謐な空気で染め上げます。

***

ソロが終わると、シンセサイザーやエレクトリック・ギターとともに、再び木根さんがテンポを上げて、アコースティック・ギターでテーマ・メロディを弾きます。テーマ・メロディが一巡するとリズムが飛び出し、音が厚くなって、「SCREEN OF LIFE」のイントロが始まります。

「SCREEN OF LIFE」は、「DOUBLE-DECADE」と銘打った、2004年のTM NETWORKのデビュー20周年企画を代表する曲です。2004年にシングルとしてリリースされた後、ミックスを変えてオリジナル・アルバムに収録されました。音は、当時小室さんが傾倒していたトランスの要素を含み、ボーカルのメロディはポップスらしからぬ、ポエトリー・リーディングのような連なりを見せます。

***

小室さんが詞を書いたTM NETWORKの曲の中でも珍しく、「生きること」と「死ぬこと」を綴った曲です。年齢を重ねることで否応なしに意識する死を扱うのは、公私ともに思うことがあったのは想像に難くないのですが、それでもなお、ひとつの芸術作品として純化された世界があると思います。

日々、記憶に記録されるもの。多くの人々との思い出、日々の体験。大事な人との何気ない時間、忘れられない思い出、いつか来るであろう最期。この世から去るとき、スクリーンに映したいものは何か。常人が見ることのできない風景を見ながらも、最後に移したいものはきっと異なる。多くの人々と同じであろう、ささやかなもの。言葉の端々に感じるのは、ただひとりの姿であれば充分だという、ささやかな願い。ある種の後悔をはらんだ、願い。

この曲を2004年に聴いたときは、歌詞に漂っていたのは、どこにも届かない、たどり着かない無力感でした。自分の記憶に深く潜って内省し、自問自答を繰り返しているかのようでした。淡々とした四つ打ちと悲しげなシンセサイザーの音に乗った、虚空を漂う言葉の連なり。届かない言葉の破片。

十年が経ち、「SCREEN OF LIFE」の歌詞の捉え方も変わりました。2015年では、言葉の端々に漂う絶望・孤独・諦観は薄まり、ただひとりの人を思う惜別の言葉となったように思えます。2004年に生まれた言葉が、誰かを思うことで「自分」が救われたいというある種のエゴに満ちた気持ちだったのに対し、十年という時間を費やすことで、「自分たち」のラスト・シーンを描くようになった。もちろん終わるときはひとりで終わることが多いわけですが、どちらかがひとり残されたとしても、その記憶をスクリーンに呼び戻すことで、ふたりとも、ふたりで終わることができるのではないか、と。

***

オリジナルの段階から「SCREEN OF LIFE」にスネアの音は使われておらず、ベースとキックとハイハットでリズムを構成していました。「DOUBLE-DECADE」のコンサートでもベーシストもドラマーも加えず、リズムはデータとして流し、ステージ上で小室さんが音のバランスを調整しました。「TM NETWORK 30th FINAL」では、ドラマーが叩くスネアの音が重なります。トランスに寄っていた曲は、生のドラムによって、ポップスの色が濃くなりました。

サビ前のブリッジで、スネアとキックが抜けると、木根さんのアコースティック・ギターが存在感を増します。そのカッティングはEDMアーティスト(例えばAVICII)のアプローチに似ています。エレクトロニック・サウンドとアコースティック・ギターの音は親和性が高く、そのことはTM NETWORKでも体験することができます。アコースティック・ギターの音はバラードで鳴ると切ない響きを醸して歌を支えますが、エレクトロに組み込まれるとアクティブに響き、曲のファースト・インプレッションにすらなり得る突出した存在感を放ちます。

***

スクリーンにはニューヨークの空撮、潜伏者の姿が映し出されます。巨大な街の姿を俯瞰すると、潜伏者の姿を捉えることができる。無数の人々が行き交い、衝突し、共存する街の中に、潜伏者は入り込み、そのミッションを遂行します。指令を受け取り、バトンを受け取り、調査と報告を繰り返します。スクリーンは潜伏活動の一部を切り取り、そこに上映します。何気なく過ぎる毎日の中のどこかに潜伏者の影がある。

INTRO
JUST LIKE PARADISE 2015/RHYTHM RED BEAT BLACK/CHILDREN OF THE NEW CENTURY 2015
HERE, THERE & EVERYWHERE/SCREEN OF LIFE/Birth
CAROL 2015 I
A DAY IN THE GIRL'S LIFE/CAROL (CAROL'S THEME I)/GIA CORM FILLIPPO DIA
CAROL 2015 II/IN THE FOREST/CAROL (CAROL'S THEME II)/JUST ONE VICTORY
INTERMISSION
月はピアノに誘われて/あの夏を忘れない/TETSUYA KOMURO SOLO -30th FINAL-/GET WILD 2015
WE LOVE THE EARTH/BE TOGETHER/I am/FOOL ON THE PLANET/ELECTRIC PROPHET
OUTRO

2016.02.19
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by mura-bito | 2016-02-19 22:29 | Music | Comments(0)
ながしずてぬぐい for Nepal
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「ながしずてぬぐい for Nepal」という名のてぬぐいが手元に到着しました。「ながしずてぬぐい for Nepal × FIDR」というチャリティに参加したリターンとして受け取りました。このチャリティは、宮城大学の学生とFIDR(ファイダー:公益財団法人国際開発救援財団)によって行なわれており、目的は2015年4月25日の大地震で被害を受けたネパールを支援することです。
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支援金は、ネパールの子供たちが学ぶための「仮教室」を作るのに使われます。もともとはクラウドファンディング・サービス「ReadyFor?」で公開されたプロジェクトでした。残念ながらReadyFor?では期日までに目標額に到達せず、プロジェクトは成立しませんでした。ところがその後、てぬぐいの個別販売(売り上げの一部を寄付)が行なわれると聞き、協力することにしました。

「ながしずてぬぐい for Nepal × FIDR」のサイト [1] によれば、被災した後、子供たちは建物の中に入ることを怖がっているとのことです。建物が倒壊する様子を目の当たりにしたため、建物自体がトラウマになっている、と。しかし、勉強するための教室は必要です。そこで、新たに作られる「仮教室」は「屋根で雨風をしのげるだけでなく、壁が透けていて子どもたちにとって怖くないように設計」されます。
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「ながしずてぬぐい」の出発点は2011年。これまでにながしずてぬぐいの名前を冠したてぬぐいがいくつか制作されましたが、最初にデザインされたのが2011年です。ReadyFor?において、宮城大学の学生が「復興への目印、ながしずてぬぐいプロジェクト」を立ち上げました。僕が初めてクラウドファンディングに参加した案件 [2] です。

「復興への目印、ながしずてぬぐいプロジェクト」の目的は、宮城県南三陸町の長清水(ながしず)集落の人々にオリジナルのてぬぐいを送ることでした。震災後、復興に向けて活動するための目印。その理念や発信される情報に触れる中で、支援してみようと思いました。
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ながしずてぬぐい for Nepalは、初代ながしずてぬぐいから続くモチーフ「青海波(せいがいは)」を引き継ぎながら、新たな要素を加えています。両端には、大輪の花のように大きくて丸い塊が描かれています。二種類のカラー・バリエーションが存在しており、赤と青で構成されたメインのてぬぐいは太陽、「ながしずてぬぐい for Nepal 月」と題した黄色と濃紺のてぬぐいは月を表わしています。

ReadyFor?でこのデザインに出会ったとき、僕は月のバージョンに惹かれました。夜の海を照らす大きな月と、海面に反射する光。海面を照らす光はゆらゆらと漂います。日本画のような雰囲気を持ちつつ、コンテンポラリー・アートのようなミニマルさを放つ。この色や形にはデザインした方々の思いや考えが込められていますが、それとは別に、受け取った人の中で個々のイメージが醸成される、そんな懐の広さもあります。ながしずてぬぐいはどこまでも広がって、さまざまな人々を包む、結ぶ役割を担っているのではないかと思います。
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「ながしずてぬぐい for Nepal × FIDR」のサイトやFacebookページを見るに、クリアせねばならないことは多そうです。慈善活動を行なうというだけでも大変なのに、単独の活動ではないとは言え、国外への支援となるとハードルが高くなることは容易に想像できます。お金を出して支援に参加することは「同じ舟に乗った」ということを意味するわけではないにしても、浜辺で舟を押し出す程度の役割は担えたのかなと思います。あとは手を振って見送ることくらいでしょうか。

[1] ながしずてぬぐい for Nepal × FIDR
[2] inthecube: ながしずてぬぐい

2016.02.05
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by mura-bito | 2016-02-05 22:13 | Life | Comments(0)
AVICII – Broken Arrows (Music Video)


AVICII – Broken Arrows

踊るのにちょうどいいテンポ、繰り返されるシンセサイザーの音。中毒性の高いフレーズがぐるぐると渦を巻き、聴く人を心地好い音の世界に連れていってくれます。AVICIIの「Broken Arrows」は2015年10月にリリースされたアルバム『Stories』* に収録されています。アルバム発表と同時に、YouTubeなどでリリック・ビデオが公開され、その後、ミュージック・ビデオも制作されました。

ミュージック・ビデオは、「Broken Arrows」をサウンドトラックとして重ねたショート・フィルム、という感じですね。走り高跳びや親子の関係といった要素で構成された映像は、実話をもとにしているとのことです。映画風に仕立てたミュージック・ビデオは数多くありますが、「Broken Arrows」はもはや映画ですよね。映画館の大きなスクリーンで観たら、音楽と映像に気持ちよくコミットできそうな気がします。

* inthecube: [PART2] AVICII – Stories

2016.02.03
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by mura-bito | 2016-02-03 21:50 | Music | Comments(0)

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