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Krewella – Somewhere to Run


Krewella – Somewhere to Run

Krewellaが再び走り出します。「Say Goodbye」に続き、新たな曲「Somewhere to Run」をリリースしました。日本のiTunes Storeで購入するにはしばし待たねばなりませんが、YouTubeにアクセスすれば聴くことができます。Krewellaの曲はYouTubeやSoundCloudで聴けるのでダウンロードする必要もないのですが、それはそれとして、彼女たちの音楽に対して何かしらのリアクションを届けたいんですよね。

ストリングスの音から始まるイントロに驚いたのも束の間、ダンサブルなリズムに包まれます。音の多さで畳み掛けるタイプの曲ではなく、厳選されたエレクトロニック・サウンドで構築されたポップスです。テンポを抑えることにより、Jahan/Yasmine姉妹の声の密度が高くなって、淀みなく流れるメロディを余すところなく楽しめます。ソフト・シンセらしい尖った音も健在ですね。音に酔いながら、踊りながら、ともに♪Somewhere to run♪と歌いながら、この曲を楽しみましょう。

2015.03.30
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by mura-bito | 2015-03-30 21:48 | Music | Comments(0)
SPRING2015 PART2
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SPRING2015 PART1
SPRING2015 PART3

2015.03.29
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by mura-bito | 2015-03-29 18:11 | Photograph | Comments(0)
[PART4] TM NETWORK 30th FINAL
TM NETWORK 30th FINAL
2015-03-21&22 at Yokohama Arena


JUST LIKE PARADISE/RHYTHM RED BEAT BLACK/CHILDREN OF THE NEW CENTURY/HERE, THERE & EVERYWHERE/SCREEN OF LIFE/BIRTH/A DAY IN THE GIRL'S LIFE/CAROL (CAROL'S THEME I)/GIA CORM FILLIPPO DIA/IN THE FOREST/CAROL (CAROL'S THEME II)/JUST ONE VICTORY
INTERMISSION/月はピアノに誘われて/あの夏を忘れない/TETSUYA KOMURO SYNTHESIZER PERFORMANCE/GET WILD/WE LOVE THE EARTH/BE TOGETHER/I am/FOOL ON THE PLANET/ELECTRIC PROPHET

[PART3] TM NETWORK 30th FINAL

「GET WILD」を挟んで繰り広げられた、小室さんのシンセサイザー・パフォーマンスは爆音と火柱に包まれて終わりました。余韻が残る中、音の祭典は続きます。鳴り響くのは「WE LOVE THE EARTH」のイントロ。キックの連打によってグルーヴが生まれます。遅くもなく速くもなく、絶妙なテンポで刻むリズムが心と身体を心地好く揺らします。

ポップスとしてとても聴きやすく、歌やコーラスのリフレインを楽しめる曲であるのと同時に、ダンス・ミュージックとしての魅力も持ち合わせています。こうしたハイブリッドなアレンジはTM NETWORKの真骨頂ですね。三十年の活動の中でTM NETWORKの音楽は、さまざまなダンス・ミュージックとの融合にトライしてきました。ファンク、ハウス、テクノ、トランス、そしてEDM。ハウスと融合することで、その魅力を存分に引き出したのが「WE LOVE THE EARTH」です。

♪君の姿映す 春の蜃気楼♪と綴る詞は、この上なく叙情的です。肌触りまで伝わってくるし、脆くて儚い感じが漂います。季節が巡る中で春の訪れは特別なものがありますよね。嬉しさもあれば寂しさもある。一日、また一日と暖かさが増す中で、時折訪れる寒の戻りに身体が震える。そうした春の始まりに「WE LOVE THE EARTH」はよく合います。春の暖かさも、春の夜空も描かれている。

ウツが叫ぶ「Welcome to the FANKS!」という言葉を合図に、大量の金色と銀色のテープが宙に放たれます。テープは光を反射してきらきらと輝き、ひらひらと舞う。輝きの中、演奏される曲は「BE TOGETHER」です。細かく刻むスネアがぐいぐいとバンドを引っ張ります。もはや何度目のことかわかりませんが、またも会場がヒートアップします。

「BE TOGETHER」は「GET WILD」とともに、この三年間のプロジェクトを彩り、エネルギーを注入してきた曲と言って差し支えないでしょう。コンサートの後半に演奏されることが多く、加速して終盤へつなぐ役割を果たしてきました。2013年のコンサートでは、「ただいまです!」というごく短い、けれども充分過ぎるメッセージをウツが発した直後に演奏に突入しました。あのときの盛り上がりは、いつもと違う雰囲気でしたね。

密度が大きく濃度の高い四つ打ちとシンセサイザーが鳴って、エネルギーを溜め込みます。スネアの音をきっかけにして始まるのは「I am」です。2012年の再始動とともにシングルとして発表され、すべてのコンサートで演奏されました。僕らファンにとって思い出深い曲となりましたが、本人たちにとっても特別な曲になったと、小室さんは書き残しました。

音は声を届けるためにあるし、声は言葉を伝えるためにある。「I am」は三人の声が記録された曲です。それはコンサートで演奏されるときも同様です。ウツはもちろんリードボーカルをとり、木根さんはアコースティック・ギターを弾きながらコーラスを重ね、ショルダーキーボードを下げた小室さんもツインボーカルのように声を重ねる。木根さんが前に出ると、空いたマイクの前に小室さんが立って歌います。戻ってきた木根さんも隣に立ってコーラスに加わる。この光景は初めて目にしたと思います。少なくとも、そう起こることではない。この三年、三人の声がさまざまな三角形を描くのを目の当たりにしましたが、最後に新たな三角形を見ることができましたね。

"We are human." という言葉とともに「I am」が収束します。コンサートは終幕に向けて、最後の階段を登ります。柔らかな旋律が観客を包み込み、「FOOL ON THE PLANET」が始まります。シンセサイザーと絡むスネアの音は力強く、優しく紡がれるメロディとともに、鮮やかなコントラストを見せます。「TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-」と題した2012年のコンサートの幕を上げたのが、この曲です。「FOOL ON THE PLANET」によって、TM NETWORKの三人は、潜伏期間として設定された三十年の最後の三年間をスタートさせました。

TM NETWORKは潜伏者として三十年を過ごしてきました。潜伏者は彼らだけではなく、他の場所にもいるし、他の時代にもいた、とされます。人類の発展に寄与した人間は実は潜伏者だったのかもしれません。歴史の表舞台に出ずとも、小さな世界で何かしらの影響を与えることもあった。人々の争いを止めようとして、力及ばなかった潜伏者もいる。

この三年、宇宙からの視点、地上での視点を織り交ぜ、さまざまな潜伏者の行動や思いにフォーカスしてきました。大きな出来事も、取るに足らない小さな出来事も、潜伏者にとっては記録して報告すべき対象です。いつもと同じ街角の景色であっても、潜伏者がいると考えるだけで違って見える。あるいは、潜伏者の視点で描かれることで、意味は変わり、物語が始まります。僕らの役割は、他の潜伏者の調査を俯瞰すること、そして他の潜伏者の間をリレーするバトンの行方を見守ることでした。

「ELECTRIC PROPHET」のメロディが流れる中、TM NETWORKは光の中に消えていきます。暗闇の中、一筋の光が地面を照らすと、そこにはバトンが置かれています。そして司令が伝えられます。TM NETWORKが持っていたバトンを、今度は君たちに預ける、と。示されたコードにアクセスすると、司令は「潜伏せよ」と告げます。僕らはバトンを受け取りました。それと同時に、僕らの潜伏期間が始まったのです。

2015.03.28
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by mura-bito | 2015-03-28 22:40 | Music | Comments(0)
[PART3] TM NETWORK 30th FINAL
TM NETWORK 30th FINAL
2015-03-21&22 at Yokohama Arena


JUST LIKE PARADISE/RHYTHM RED BEAT BLACK/CHILDREN OF THE NEW CENTURY/HERE, THERE & EVERYWHERE/SCREEN OF LIFE/BIRTH/A DAY IN THE GIRL'S LIFE/CAROL (CAROL'S THEME I)/GIA CORM FILLIPPO DIA/IN THE FOREST/CAROL (CAROL'S THEME II)/JUST ONE VICTORY
INTERMISSION/月はピアノに誘われて/あの夏を忘れない/TETSUYA KOMURO SYNTHESIZER PERFORMANCE/GET WILD/WE LOVE THE EARTH/BE TOGETHER/I am/FOOL ON THE PLANET/ELECTRIC PROPHET

[PART2] TM NETWORK 30th FINAL

シンプルなリズム・トラックが鳴り響くなか、コンサートは幕間に入ります。ステージ上では、ソフト・シンセの画面を映すモニターが光を放っています。音は少しずつ形を変え、色が赤から橙、黄、緑、青、紫と変わっていくように、滑らかに移ろう。音が増えるかと思えば減り、気づけば新たな音が潜り込んでくる。そのまま輪郭が見えて、ひとつの曲が浮かび上がってくると予想するも、音は破片のまま消えていきました。

ステージに光が戻ると、木根さんが登場します。ステージ中央に置かれたキーボードの前に座ります。葛Gは椅子に座ってアコースティック・ギターを爪弾き、Ruyはエレクトロニック・パーカッションやその他の打楽器を叩きます。スクリーンには青白く光る満月が映し出されています。木根さんは鍵盤を鳴らし、「月はピアノに誘われて」を歌い始めます。薄く重なる音が心に響きます。コンガやボンゴが鳴らす音は温かく、チューブラー・ベルズが奏でる音色は美しい。満ちていた月は音と声とともに欠けていきます。

連鎖する『EXPO』の記憶。「月はピアノに誘われて」に続き、「あの夏を忘れない」が披露されます。雰囲気は一転して、ハウス系エレクトロの音が会場を巨大なクラブに変えます。アルバム『EXPO』の中でも一際ハウス・ミュージックの色が濃く、それでいて日本語で綴られた歌詞が、英語詞で統一された「JUST LIKE PARADISE」とはまた違った表情を演出します。夏の残り香を漂わせる言葉が肌をなでるように届いてくる。

ぐるぐるとループして螺旋を描くシンセサイザーの音に、鋭角的なギターの音が絡みつきます。曲線と直線が交差するイメージが浮かびます。ウツの歌は色気に満ちており、心地好く観客を酔わせます。最後はギター、リズム、シンセサイザーと音が抜けていき、音の空白に響くのはリフレインするコーラスのみ。リフレインが生み出す高揚感が頂点に達したところで、カット・アウトして曲が終わります。

ステージの天井には、交差する直線と二つの円が組み合わさったトラスが浮かんでいます。ライフルの照準マークのようなかたちをしている。トラスにはいくつものLED照明が取り付けられています。そこから放つ光の束が、小室さんに集中します。ソフト・シンセをコントロールする三台のハード・シンセが三方に置かれ、残る一画に、四台のハード・シンセが縦に積み上げられています。この三年間で小室さんが使用するシンセサイザーはめまぐるしく変わり、ブースの雰囲気もコンサートのたびに変わりました。ソフト・シンセを導入してからはハード・シンセの数が減りましたが、音色の数はむしろ増えたのではないかと思います。

小室さんは、強烈なキックとベースの音を流しながら、さまざまなソフト・シンセの音を鳴らします。やがて「SELF CONTROL」のメロディやコーラスを鳴らして観客を煽り、続いて「DIVE INTO YOUR BODY」のサンプリング・コーラスを響かせます。音はどんどん変化していき、DUBSTEP系の音を前面に出す場面もありました。やがて、小室さんのプレイに合わせて、ステージに特効の火柱が噴出します。音と光に加えて炎も加わるスペクタクルが会場を支配します。

Roland社のJD-XAの鍵盤を叩くと、「GET WILD」のサンプリング・フレーズが飛び出す。シンセサイザー・パフォーマンスの勢いそのままに、「GET WILD」に突入します。「GET WILD 2015 -HUGE DATA-」として会場で販売された音源をもとに、その場で新たな音を組み込みます。2013年におけるEDMの要素を取り込んだモデルチェンジには、携帯電話からiPhoneに変わったようなインパクトがありました。2014年にはOSのアップデートともいえる改造が施され、ふたつのツアーでは、コンサートのたびにマイナーチェンジを繰り返しました。2014年の前半と後半では、印象が異なるくらいに変わっていた。その最終形が2015年の「GET WILD」です。

最後のサビのリピートが終わると、一瞬の空白を挟み、2015バージョンのアウトロが飛び出し、会場の隅々に広がります。ソフト・シンセで組み立てたフレーズは、EDMのトップDJが書いてもおかしくないキャッチーさと中毒性を持っています。こうしたフレーズが生まれて進化してきたのが2014年と2015年の特徴ですね。ただイントロとアウトロを伸ばしたわけではなく、EDMのメイン・ストリームを意識したアップデートを繰り返してきました。

最上段に置いた赤いハード・シンセ、Nord Lead 3を持ち上げて、小室さんがステージ中央に進みます。鍵盤を押し込みながら、いくつものつまみを回して音を歪ませます。シンセを垂直に立てて、時として膝で鍵盤を押し込む。音がぐにゃぐにゃと変化し続け、満足したところで両手で持ち上げ、放り投げる。弾ける爆音! 音とともに弾けた特効の光はとても強烈であり、しばらく目に焼き付きました。2012年のコンサートで初めて体験した爆音の特効と同じくらい驚きました。

[PART4] TM NETWORK 30th FINAL

2015.03.27
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by mura-bito | 2015-03-27 21:47 | Music | Comments(0)
[PART2] TM NETWORK 30th FINAL
TM NETWORK 30th FINAL
2015-03-21&22 at Yokohama Arena


JUST LIKE PARADISE/RHYTHM RED BEAT BLACK/CHILDREN OF THE NEW CENTURY/HERE, THERE & EVERYWHERE/SCREEN OF LIFE/BIRTH/A DAY IN THE GIRL'S LIFE/CAROL (CAROL'S THEME I)/GIA CORM FILLIPPO DIA/IN THE FOREST/CAROL (CAROL'S THEME II)/JUST ONE VICTORY
INTERMISSION/月はピアノに誘われて/あの夏を忘れない/TETSUYA KOMURO SYNTHESIZER PERFORMANCE/GET WILD/WE LOVE THE EARTH/BE TOGETHER/I am/FOOL ON THE PLANET/ELECTRIC PROPHET

[PART1] TM NETWORK 30th FINAL

木根さんがアコースティック・ギターをかき鳴らし、生み出すメロディは「SCREEN OF LIFE」です。2004年のプロジェクト「DOUBLE-DECADE」の中核になった曲です。シングルではエレクトリック・ギター、アルバムではシンセサイザーで奏でたイントロですが、「TM NETWORK 30th FINAL」ではアコースティック・ギターで始まり、意表を突かれました。ギターの音に導かれ、シンセサイザーとスネアのビートが高らかに鳴り響きます。もともとトランスを標榜した曲ですが、2015年は、最新のソフト・シンセの音で構築されました。

10年のインターバルを経て、再びセット・リストに名を連ねます。当時はリズム・セクションをすべてハードディスクから鳴らしており、そのバランスすら小室さんがステージでリアルタイムに調整していました。underworldを彷彿とさせるスタイルです。一方で、歌詞は内省的な、沈んでいくようなモノローグ。目の前の人にだけでも届いてほしい、という切実な思いを感じます。当時は、妻であるKEIKOに救われていたのかもしれないし、今はむしろ救うべき立場にある。書いたときと今では言葉の持つ意味が違うのではないか、とも考えられます。

そして最新アルバム『QUIT30』の曲が披露されます。組曲形式で制作された「QUIT30」の最初のパートである「BIRTH」です。この組曲はSNSについて、いくつかの角度から光を当てて歌います。「BIRTH」ではTM NETWORKの特徴である「俯瞰」という言葉が使われています。何かしらのストーリーをつくって、その中でTM NETWORKという役を演じてきた三人。そのスタンスは、まさしく俯瞰です。

続いて、「TM NETWORK 30th 1984~ QUIT30 HUGE DATA」の流れを踏襲し、組曲「CAROL」を演奏します。1988年に発表されたこの組曲は、TM NETWORKを代表する作品として記憶に刻み込まれています。組曲の幕を上げる「A DAY IN THE GIRL'S LIFE」のイントロは、映画の始まりに漂う緊張感に似たものを感じます。スクリーンに映る若い三人とCAROLを演じたパニーラ。彼女は前回のコンサート「TM NETWORK 30th 1984~ QUIT30 HUGE DATA」のストーリーテラーとして登場し、その映像は今回のコンサートでも使用されています。後に知ったことですが、パニーラ本人が横浜アリーナに来ており、このコンサートを観ていたそうです。

「CAROL (CAROL'S THEME II)」が終わると、ロンドンの喧騒が交錯して響き渡ります。ウツがおもむろに手を振り上げると、音はピタリと止みます。スクリーンに広がっていたロンドンの景色も動きを止める。観客までもが、声も音も発しない。目の前に音のない世界が広がる。やがて、スクリーンの前に歩み寄り、再びウツが手を上げてスワイプすると、ステージを去ります。音が戻ってくる。わずかな間でしたが、音の空白は会場全体に緊張をもたらし、観客は呼吸の音すら漏れないようにしていました。

弾けるように響くサウンドが緊張を一気にほぐします。カラフルなレーザーとエレクトロニック・サウンドが会場を染め上げる「GIA CORM FILLIPPO DIA」。パーカッシヴな原曲の危うい陶酔感はそのままに、シンセサイザーの音で踊る楽しさを強烈に主張するアレンジです。このままULTRA JAPANに出ればいいと思います。2015年のULTRA JAPANはEDMシーンのビッグ・ネームが何人か参加しますが、そこに加わっても遜色ないサウンドと演出でした。

組曲の後半、「IN THE FOREST」と「CAROL (CAROL'S THEME II)」が演奏された後、物語のエンディング・テーマである「JUST ONE VICTORY」でCAROLという物語を締めくくります。空に向かって突き出した人差し指がステージと観客席をつなぐ。2012年の再始動から実によく演奏されてきた曲です。力強く響き、背中を押してくれる熱さを感じますね。CAROLと結びついた曲であると同時に、日々の生活をタフに過ごすエネルギーをくれる曲でもある。これで本当にCAROLは終わるんだなと思いながらも、気持ちが満たされるのが分かります。それはフィナーレを飾るのが「JUST ONE VICTORY」だからであり、終わる寂寥感を上回る、始まりの高揚感をもたらすからなのです。

[PART3] TM NETWORK 30th FINAL

2015.03.26
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by mura-bito | 2015-03-26 21:08 | Music | Comments(0)
[PART1] TM NETWORK 30th FINAL
TM NETWORK 30th FINAL
2015-03-21&22 at Yokohama Arena


JUST LIKE PARADISE/RHYTHM RED BEAT BLACK/CHILDREN OF THE NEW CENTURY/HERE, THERE & EVERYWHERE/SCREEN OF LIFE/BIRTH/A DAY IN THE GIRL'S LIFE/CAROL (CAROL'S THEME I)/GIA CORM FILLIPPO DIA/IN THE FOREST/CAROL (CAROL'S THEME II)/JUST ONE VICTORY
INTERMISSION/月はピアノに誘われて/あの夏を忘れない/TETSUYA KOMURO SYNTHESIZER PERFORMANCE/GET WILD/WE LOVE THE EARTH/BE TOGETHER/I am/FOOL ON THE PLANET/ELECTRIC PROPHET

刻むリズムと響くシンセサイザーが最高のテイクオフを演出します。大量のLEDを組み合わせた巨大なスクリーンには、雲の合間を抜ける映像が表示されます。独特のリズム・パターンと、星が流れていくようなシンセサイザーのフレーズによって、記憶は瞬時に「JUST LIKE PARADISE」にアクセスします。ピアノが奏でるユーロ系のフレーズは艶やかであり、観客の興奮度を一段も二段も高める。

「JUST LIKE PARADISE」は1991年に制作され、当時のアルバム『EXPO』に収録されました。アルバムではハウス系サウンドが半分ほどを占め、この曲はその一角をなしています。2015年のエレクトロニック・サウンドを組み込んで新たな姿を披露した「JUST LIKE PARADISE」が、「TM NETWORK 30th FINAL」のオープニングを飾ります。この三年間で開催されたコンサートでは、オープニングはパフォーマンスや映像によって物語のプロローグを綴っていました。けれども、今回のコンサートはいきなりフルスロットルで始まります。That's right!

LEDスクリーンが開き、TM NETWORKの三人とサウンドを支える四人のミュージシャンが光を背にして登場します。2012年のコンサートから始まったこのプロジェクトをサポートしてきた松尾和博とRuy。TM NETWORKが大規模な活動を行なっていた時期の戦友である葛城哲哉と阿部薫。プロフェッショナルな音の競演が、三十年の記念碑的プロジェクトを締めくくるコンサートを盛り上げます。

ギターの音とベースが絡み合い、赤い光が観客席を包みます。観客は音と光の虜になる。葛Gがプレイするトーキング・モジュレーターの音が響き渡ると、それだけで会場の温度がぐんと上がります。曲は「RHYTHM RED BEAT BLACK」です。1990年のアルバム『RHYTHM RED』で最後に制作された曲であり、ロック・スタイルを貫いたアルバムの中では唯一、ダンス・ミュージックの色が濃い曲です。

熱を帯びた色気と、計算高い冷めた空気が同居するイメージを抱いています。バブル期に書かれたためか、歌詞は現実離れした映画のような一夜の恋愛を綴ります。その世界に埋没しながらも、終わりが来ることを見越して冷静に俯瞰している。そんな二人の関係が浮かび上がります。メタリックな輝きを放つサウンドが、歌詞の世界に彩りを添えます。言葉と音が絡み合う。

太いシンセサイザーとギターが飛び出し、強烈なビートが追い風となります。ロックのエネルギーに満ちた曲は「CHILDREN OF THE NEW CENTURY」です。2013年のコンサートではエレクトロに姿を変え、オープニングを飾りました。2015年は葛Gとべーあんの強力なサポートを得て、TM NETWORKが持つロック・テイストを前に押し出します。ロックとエレクトロはTM NETWORKを支える両輪ですが、その割合は曲によって、あるいは時期によって変わります。極端に振れるさまを楽しむのも良し、バランスよく調整された音を楽しむのも良し。

エレアコを下げたウツ。白い衣装に赤いギターが映えます。ギターを弾きながら「HERE, THERE & EVERYWHERE」を歌います。木根さんはアコースティック・ギターを奏で、コーラスを重ねます。コーラスワークを楽しめる曲です。途中で観客にマイクを預け、サビのパートをみんなで歌います。曲は冬の夜空を描きます。別れの辛さはどれだけ大きくともいずれ癒えることを、冬から春への移り変わりに重ねます。

[PART2] TM NETWORK 30th FINAL

2015.03.25
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by mura-bito | 2015-03-25 22:31 | Music | Comments(0)
SPRING2015 PART1
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SPRING2015 PART2
SPRING2015 PART3

2015.03.23
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by mura-bito | 2015-03-23 19:43 | Photograph | Comments(0)
Tetsuya Komuro Synthesizer Performance 2015 -HUGE DATA-


Tetsuya Komuro Synthesizer Performance
(TM NETWORK 30th 1984~ QUIT30 HUGE DATA)

Nord Lead 3に取り付けられたGoProが光を、音を、そして小室さんをダイナミックにとらえる。2015年2月のコンサート「TM NETWORK 30th 1984~ QUIT30 HUGE DATA」でのワン・シーンがYouTubeにアップロードされています。「GET WILD」のアウトロから続く音の中、小室さんがNord Lead 3をつかんでステージ前方に出てきました。つまみを回して音を変化させ、ノイジーな音を会場に響かせます。時として膝で鍵盤を押し込みながら、何度も何度も音を歪ませ、気が済むと両手でシンセサイザーを持ち上げ、放り投げる。

GoProはNord Lead 3の音だけでなく、会場に響く音も記録しました。ビデオの序盤に繰り返されるリリカルなフレーズに耳を傾けてみてください。僕のファースト・インプレッションはAVICIIの「Levels」ですね。小室さんの言葉を借りれば、観客がsing-alongできそうなフレーズ、と表現できます。初めて聴いてもすぐに覚えて口ずさめるので、みんなで歌って共有することも簡単にできる。聴くほどに気持ち良くなって、そのリフレインから逃れられなくなりますね。

2015.03.19
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by mura-bito | 2015-03-19 19:29 | Music | Comments(0)
[PART2] 木根尚登 – 進・電気じかけの予言者たち
進・電気じかけの予言者たち

進・電気じかけの予言者たち

木根尚登


[PART1] 木根尚登 – 進・電気じかけの予言者たち

「TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-」が始まり、ウツがステージに登場したとき、痩せた姿に驚きました。想像を超える病魔との戦いだったことを伺わせます。後日、『キーボード・マガジン』で小室さんのインタビューを読み、それまでのコンサートとは異なる緊張感の中で開かれたコンサートだったことを知ります。いかにウツを休ませ、それでいてコンサートとして成立させるか。小室さんはプロデューサーとして演出を工夫し、プレーヤーとして演奏しながら注意を払っていました。それでも何が起こるかは誰にも分かりません。途中で中止になる可能性は充分にあったし、生命に関わるトラブルも起こり得ました。

『進・電気じかけの予言者たち』では、ステージで歌うためのリハビリを行なうウツの姿が記されています。ウツは歌うことすらままならない状態から、わずかな時間で、パフォーマンスと呼べる水準に戻します。本番では歌声もきちんと聞き取れたし、曲によってはくるりと回転しました。そのパフォーマンスを観たとき、リハビリ開始時に歌えないほどの激痛に苛まれていたとは露ほども思わなかった。改めて、その強靭な精神力に脱帽します。そして、裏側を明かすことをウツは好まないと知っていながらも、木根さんは書き添えました。「それでも、ウツ、書かせてくれないか。君への敬意として」と。

コンサートは無事に終了しました。三人の姿が光に包まれ、扉の向こうに消えます。僕らはただひたすら手を振り、声援を送ります。閉じた扉の向こうで、三人は言葉を交えることなく、握手を交わしました。そこには、ファンはもちろんのこと、スタッフさえもいなかった。TM NETWORKというプロジェクトにとって、あるいは友人である三人にとって前代未聞の状況を乗り越えたからこそ生じた出来事です。

握手はただの握手かもしれません。けれども、三人にとってメッセージの交換であり、意味のあることだったのならば、それでいい。小さな出来事に含まれる大きな意味。三人が描く三角形の、最もシンプルで最も純粋なかたちを見た気がします。

2015.03.18
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by mura-bito | 2015-03-18 20:50 | Book | Comments(0)
[PART1] 木根尚登 – 進・電気じかけの予言者たち
進・電気じかけの予言者たち

進・電気じかけの予言者たち

木根尚登


「結成30年目にして、僕らは初めて3人だけの握手を交わした」という文が、2013年に起きた出来事の重みを物語ります。

木根さんが上梓した『進・電気じかけの予言者たち』は、主に2013年と2014年に開催したTM NETWORKのコンサートについて書かれています。『電気じかけの予言者たち』とは、TM NETWORKについて木根さんが書き続けているエッセイのシリーズです。TMNが終了した1994年に始まり、以来、TM NETWORKの活動再開に合わせて刊行されました。シリーズ最初の『電気じかけの予言者たち』では、1983年の結成から1984年のデビュー前夜に至る出来事を綴っています。

TM NETWORKは2012年3月に活動を再開し、2015年3月で区切りをつけようとしています。小室さんを中心に描く物語は2012年4月のコンサート「TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-」から始まり、2013年、2014年と形を変えながら続きました。物語は2015年2月のコンサート「TM NETWORK 30th 1984~ QUIT30 HUGE DATA」で終わったのか、それともエピローグが残っているのか、それは定かではありませんが、3月に予定されている「TM NETWORK 30th FINAL」というコンサートが三年間を締めくくるピリオドになるのでしょう。

2013年、ウツが病気を宣告され、手術を受けます。コンサートはおろか、生命にすら関わる重大な出来事です。ファンに知らされたのは術後であり、経過は良好、コンサートは中止ではなく延期するとアナウンスされていました。けれども、『進・電気じかけの予言者たち』を読む限り、それほど単純な話ではなかったようです。手術をしても良くなるとは限らず、良好な結果だったのは奇跡的なことだったと書かれています。生と死のライン上に生命があり、どちらに転ぶか分からない状況を想像できる人はどれだけいるのでしょうか。術前に知っていたとしても、僕らにできるのは待つことと受け入れることでしかなかったと思います。

[PART2] 木根尚登 – 進・電気じかけの予言者たち

2015.03.17
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by mura-bito | 2015-03-17 20:57 | Book | Comments(0)

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