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音楽と物語に関する文章を書いています。
ワイルドじゃなくてもいいからタフになりたい
Want to become tough, not need to get wild.
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MAGIC! – Rude -Zedd Remix-
MAGIC!というカナダ出身のバンドの「Rude」をZeddがリミックスしました。オリジナルはレゲエのリズムが心地良く、そこに乗るメロディも偶然か必然か、楽しげな雰囲気を醸します。気の置けない仲間と過ごす時間のような心地良さがありますね。Zeddのリミックスは、からっとした空気を感じる、さわやかな音に仕上がっています。とても気持ちいいね。

SoundCloud: https://soundcloud.com/zedd/rude

1:30と3:43から始まる展開がとても好きです。bridgeから間髪入れずに一気に打ち上げてEDM的展開に持っていくと思いきや、ふっと足元がなくなったかのように宙に浮きます。はっとした瞬間にEDMサウンドに押し上げられ、空に飛び上がる。勢いがついて、そのまま宇宙に行ってしまいそうな感じがしますね。音に乗っかって、どこまでも行けそうな気がする。

2:15あたりの音も素晴らしいですね。少し遠くで鳴っているようなベースが良い。良い。そこに重なるドラムやシンセサイザーとともに、ラテン・ミュージックの雰囲気を出しています。EDMらしい音をつなぐ位置にあり、曲全体のうねりを生み出している。この変化があるので3:43の盛り上がりが一層引き立つんですね。音としては1:30とほぼ同じ。けれども、聴き手の高揚感は一段上にシフトしているのです。

2014.08.31
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by mura-bito | 2014-08-31 09:27 | Music | Comments(0)
TM NETWORK – RAINBOW RAINBOW 2014 (the beginning of the end)


TM NETWORK – RAINBOW RAINBOW 2014 (the beginning of the end)

TM NETWORKのライブ・ツアー「TM NETWORK 30th 1984~ the beginning of the end」が2014年の4~5月に敢行されました。その千秋楽は東京国際フォーラムでの公演でしたが、この度、ライブ映像がBlu-ray/DVDとしてリリースされます。リリースまで1ヶ月を切ったところで、収録曲がアナウンスされるとともに、「RAINBOW RAINBOW」の映像が公開されました。YouTubeとniconicoで観ることができます。

ライブは、既存の曲をリメイクしたアルバム『DRESS2』の曲を軸にして進みました。中でも「RAINBOW RAINBOW」は1984年のオリジナル・バージョンから大きく変貌した曲です。アルバムを聴いた時点でその変わりように驚き、興奮したことを覚えていますが、ライブでさらに音が重なり、進化と深化を続けました。ライブでは、小室さんはソフト・シンセ各種、Sledge(黄色い筐体)、Virus TI(Sledgeの下)を弾くことで音を重ねていきましたが、それはまるで色を重ねて空に架かる虹のようです。ファンタジックな美しさを放つメロディが、いくつものRAINBOWで彩られます。

「RAINBOW RAINBOW」の主役はもちろんシンセサイザーです。そこにウツのボーカルと木根さんのコーラスが加わり、不変のトライアングルが浮かび上がります。カメラのフォーカスを移して視点を変えてみると、シンセサイザーに重なるギターの音が独特のポジションをキープしていることに気づくでしょう。バンナこと松尾和博さんが刻むギターは、シンセサイザーを引き立てつつ、クールなエレクトロニック・サウンドにロックの熱を込める役割を担います。

inthecube:
TM NETWORK – RAINBOW RAINBOW 2014
[PART1] TM NETWORK 30th 1984~ the beginning of the end
[PART2] TM NETWORK 30th 1984~ the beginning of the end

2014.08.28
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by mura-bito | 2014-08-28 21:41 | Music | Comments(0)
Hello Sleepwalkers – 猿は木から何処に落ちる (Music Video)


Hello Sleepwalkers – 猿は木から何処に落ちる

Hello Sleepwalkersの「猿は木から何処に落ちる」という曲のミュージック・ビデオをYouTubeで観ることができます。彩度が下がった空間の中で、くすんだ赤がぼんやりと、それでいて強烈なインパクトを持って存在します。映像に詰め込まれた曲は息をつかせぬ展開を見せます。次から次へと表情を変え、姿を変え、世界を変えていく。ギターとギターとギターが火花を散らす、激しいロック・サウンド。その火花をくらって怪我をしないように。

シュンタロウとナルミのツイン・ボーカルがHSWの強みのひとつですね。違う色を混ぜているというよりは、同系統の色を重ねてバンドのカラーを濃くしている、という感じでしょうか。男女ボーカル(あるいはコーラス)の特徴は、剛と柔を掛け合わせることでバランスをとることだと思っていました。ですが、HSWに限ればそうではないでしょう。アンバランスなほどにタフな歌声が分厚いギター・サウンドを突き抜けて聴き手に突き刺さります。

2014.08.27
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by mura-bito | 2014-08-27 22:55 | Music | Comments(0)
Krewella – Can't Control Myself
Krewellaの「Can't Control Myself」という曲を日本のiTunes Storeでダウンロードすることができます。デビュー・シングル「Play Hard」に収録されていた曲ですが、日本ではこのシングルが配信されていません。オリジナル・アルバム『GET WET』がリリースされた後、シングル「Party Monster」が配信され、日本では「Feel Me」や「One Minute」という曲とともに「Can't Control Myself」がシングル収録曲として配信されました。SoundCloudでは「Can't Control Myself」をまるごとストリーミングで聴けます。

SoundCloud: https://soundcloud.com/krewella/cant-control-myself-1

緩めのテンポがゆるりと踊るには最適ですし、さらにドラマチックな音の展開を楽しめます。スクラッチを思わせる歪むシンセサイザーと泣きのメロディが落差を生み、じっくりと音の中に聴き手を引き込み、溶かしていく。ソフト・シンセがダンス・ミュージックを構成する重要な要素になってから、表現の幅が驚くほど広がったと僕は思います。音の起伏の感じが、ソフト・シンセの有無で変わるんですよね。代表的なのはワブル・ベースですが、それ以外の音でも起伏にバリエーションが生まれます。照明が変わると、光が変わり、陰影も変わる。多彩な音の起伏を感じてEDMというジャンルを楽しむのも一興かと。

2014.08.23
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by mura-bito | 2014-08-23 23:09 | Music | Comments(0)
Hello Sleepwalkers – 午夜の待ち合わせ (Music Video)


Hello Sleepwalkers – 午夜の待ち合わせ

その曲をYouTubeで再生してみたら、ぐにゃぐにゃと曲がって一定したところに留まらない不思議な音楽に出合い、引きずり込まれました。Hello Sleepwalkersというバンドの「午夜の待ち合わせ」が、かっこいい。特定のジャンルに放り込むのを躊躇うような音の展開に刺激を受けますね。これでもかとギターを重ねることからギター・サウンドが中心なのは間違いありませんが、どのような音も取り込んで混ぜてしまいそうな力があるとも思います。そういった「のりしろ」みたいなものを感じます。

第一印象を言葉にするなら、「言葉の密度を自在に操るバンド」です。言葉をメロディにかっちりはめるところもあれば、言いたいことを余すところなく詰め込むところもあります。音符の上を流れるように、ルーズに言葉を置いていくこともある。踊れるロック・サウンドの上で、言葉が軽やかに舞い、表情をころころと変えて聴き手を翻弄します。勢いを保ちながら、技巧的に魅せていく。このバンドはとんでもないセンスを持った表現者なのではないかと思いましたね。注目すべし。

2014.08.21
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by mura-bito | 2014-08-21 21:41 | Music | Comments(0)
Krewella – GET WET
GET WET

GET WET

Krewella


Krewella(クルーウェラ)の音の特徴は、ロックやポップスとバランスをとったEDMサウンド。アルバム『GET WET』では、ポップスとEDMが混ざり合い、ロックとEDMは火花を散らしています。『GET WET』はEDMらしさを存分に味わえる作品なので、EDMに興味を持ち出した人にもグサグサ突き刺さるでしょう。一方、ポップスやロックに馴染んでいる人にとって、このアルバムは新たな世界として映ることと思います。EDMは、アンダーグラウンドな部分も魅力的ではありますが、ポピュラーな要素を否定せずに広がっていくところも魅力と言えます。境界線を越えるのがEDMなのです。

アルバム『GET WET』には、グループの代表曲である「Alive」も収録されています。YouTubeで公開されているミュージック・ビデオに使われた音源とは少し異なり、イントロとアウトロ、そして途中に音が追加されていますね。アルバム・バージョンを聴いてからショート・バージョンを聴くと、その編集センスが優れていることが分かります。曲のエッセンスをうまくピックアップしている。アルバム・バージョンの方は、短編映画を観ているかのような気分になりますね。新たに加えられた音が曲の起伏を印象づけるのに一役買っています。



Krewella – Alive

アルバムは「Live for the Night」から始まります。Wobble Bassの音が叩きつけるように鳴るDUBSTEPサウンドに、ヴォコーダー処理されたボーカルが乗る。ソフトウェアを介してエフェクトを施されたYasmineの声は、ラップの雰囲気を漂わせる歌い方と相俟って、メタリックな輝きを帯びます。コンピュータによってプログラムされた音声が意思を持ち、エモーショナルな声に変わった。そんなイメージが浮かびます。「Alive」のアコースティック・バージョン* では、サウンドを薄くすることでJahanとYasmineの歌声の素晴らしさを伝えています。一方で、ボーカルを徹底的に加工した「Live for the Night」のような曲では、彼女たちの歌声の新たな魅力を示しています。

KrewellaのサウンドがロックやポップスとEDMのミクスチャーであると僕が思うのは、そこに聴きやすさがあるからです。メロディがとてもきれいで親しみやすいので、ダンス・ミュージックのノリに抵抗がなければ、あるいは少しばかりの抵抗であっても、その音楽をすんなりと聴くことができるでしょう。「Enjoy the Ride」、「Come & Get It」、「We Are One」、「We Go Down」、「Killin' It」、「Human」など、アルバムに収録された曲は、厚みのあるポップスとしても、DUBSTEPやドラムンベースといったダンス・ミュージックとしても聴けます。



Krewella – Live for the Night

「Dancing with the Devil」では、Fall Out BoyのPatrick Stumpがボーカルで参加し、Jahan、Yasmineとのハーモニーを聞かせてくれます。また、Travis Barkerの叩く音がサウンドに織り込まれ、エレクトロニック・サウンドと激しいビートがせめぎあいます。これはロック? EDM? そんなことは気にならなくなるくらいに、オリジナリティあふれるサウンドの渦に聴く人を巻き込んでゆく。繰り返しますが、境界線を越えるのがEDMです。見知らぬ世界に足を踏み入れるきっかけを生むのなら、EDMの要素が拡散していくことは評価すべきなのではないでしょうか。

SoundCloudでは『GET WET』をまるごと聴くことができます。試聴ではなく、曲の頭から終わりまでが再生されます。EDMアーティストとしては後発だったためでしょうか、魅力を知ってもらおうとしてすべての曲を無料で聴けるようにしたのかもしれません。アルバムがリリースされた今でも、同じようにまるまる聴けることに驚きます。こうした仕掛けがあるからファンが増え続けるわけで、1曲や2曲のストリーミングでは太刀打ちできません。もちろん、音楽的な魅力があることが前提ですよね。

SoundCloud: https://soundcloud.com/krewella/sets/get-wet

* inthecube: Krewella – Alive -Acoustic Version-

2014.08.10
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by mura-bito | 2014-08-10 10:09 | Music | Comments(0)
Krewella – Alive -Acoustic Version-


Krewella – Alive -Acoustic Version-

Krewellaの魅力として真っ先に挙げられるのは、JahanとYasmineの姉妹による歌声でしょう。最初はルックスに魅せられたとしても、歌声に心を奪われることは必至。2人の歌声はとても躍動的で力強いし、2人が織り上げるハーモニーは美しい。曲によってはエフェクトをかけられますが、声はメタリックな輝きを帯びて、別の魅力が生まれます。

2人の歌声がフィットするのは、ソフト・シンセで構築された、勢いと厚みのあるEDMサウンドだけではありません。そのことを示すのが、Krewellaの代表曲である「Alive」のアコースティック・バージョンです。Rain Manがアコースティック・ギターをかき鳴らし、ところどころでピアノやリズム・トラックが重なります。

JahanとYasmineの歌が静かに、力強く響きます。サウンドがシンプルなぶん、歌声の魅力がダイレクトに感じられますね。勢いだけでは歌えない状況で、素晴らしいパフォーマンスを披露してくれます。2人はリード・ボーカルとバック・ボーカルの役割を入れ替えながら歌い、そして流れるように曲は進みます。歌にじっくり耳を傾け、声そのものや歌い方の違いを楽しむことができるでしょう。

2014.08.04
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by mura-bito | 2014-08-04 22:41 | Music | Comments(0)
Krewella – Enjoy the Ride (Music Video)


Krewella – Enjoy the Ride

Jahanがverseを歌い、chorusではバトンを受け取るようにYasmineの声が表に出てきます。曲が進むにつれ、2人の声のバランスは変わり、流れるようにサウンドに乗って言葉が駆け抜けてゆきます。Krewellaの「Enjoy the Ride」は、2013年にリリースされたアルバム『GET WET』に収録されています。音源はSoundCloudでも聴くことができ、2014年の3月にはミュージック・ビデオが公開されました。

ミュージック・ビデオでは、ファンタジーのような物語が描かれ、それと同時にライブを模したKrewellaのパフォーマンスが披露されています。曲の最後ではリズム・トラックが姿を消し、JahanとYasmineの歌声が美しく混ざります。EDMサウンドで身も心も熱くなったところに、はっとするくらい美しいハーモニーが飛び込んでくる。暗い建物に差し込む太陽の光のように、凛とした空気が漂います。期せずして心が震え、感動すら覚えますね。

そして物語は結末を迎えます。

2014.08.03
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by mura-bito | 2014-08-03 09:20 | Music | Comments(0)
Kiss Destination – GRAVITY
GRAVITY

GRAVITY

Kiss Destination


ピンポン球が跳ねる音から始まるアルバム、『GRAVITY』。Kiss Destinationというグループが1999年にリリースしたアルバムです。この頃、小室さんは制作の拠点をニューヨークに置き、The Hit Factoryなどのスタジオで録音を行なっていました。ニューヨークでR&Bのエッセンスを取り込み、自分の表現に組み込もうとしたのでしょう。『GRAVITY』は、小室さんがR&Bへのアプローチを見せた作品です。

本作のサウンドは、重ねられた紗のようです。バックトラックを構築するシンセサイザーは薄く重ねられ、ベースの音は厚みがあり、密度が高いサウンドを聞かせてくれます。小室さんはキックの音を重視する傾向にありますが、KDではスネアの使い方に特徴がありますね。スネアの音を心地良いポイントで配置して、四つ打ちによる表現とは異なる領域にトライしていました。KDの魅力は行間のような、音と音が生み出す「間」ですね。音の間にある空気や雰囲気を感じ、イメージしてみましょう。

「HOW DO YOU THINK?」はイントロからコンガとスネアの音が絡み合うように鳴り続けます。リズム・セクションと並走するように鳴るシンセサイザーは薄く、シンプルな印象を受けますが、それが全体に乾いた空気を漂わせています。身体に響いてくるダンス・ミュージックでありながら、パーティー・ソングのような陽気さはなく、内省的とすら言える。リズムに身を任せている一方で、頭では別のことを考えている。

内省を通り越して孤独の中にいるイメージが浮かぶ「CAN YOU DIG IT?」。暗くて静かな道を重い足取りで歩くようなサウンドが、コーラス・チームが織り成す美しい歌声を際立たせます。少ない音が細い糸でつながっている。バックトラックをぎりぎりまで薄くし、音の重ね方をわずかに変えることで、曲の雰囲気がすっと変わります。雲の隙間から月が顔を出す瞬間があり、やがて雲に覆われて闇が戻ってくる。そんな夜のイメージ。

アルバムには印象的なカバー作品が収録されています。ひとつはThe Three Degreesの曲をカバーした「PRECIOUS MOMENTS」です。原曲のタイトルは「WHEN WILL I SEE YOU AGAIN」ですね。そしてもうひとつはTOTOの代表曲のひとつである「AFRICA」。どちらの曲もコーラスが曲を美しく彩り、魅力を増幅させています。美しいメロディを主軸に据え、シンセサイザーの音で支える。15年経った今でも色褪せないアレンジです。

2014.08.02
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by mura-bito | 2014-08-02 07:17 | Music | Comments(0)

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