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音楽と物語に関する文章を書いています。
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LINKIN PARK – UNTIL IT'S GONE (Music Video)


LINKIN PARK – UNTIL IT'S GONE

LINKIN PARKの新たなアルバム『THE HUNTING PARTY』が先日リリースされました。アルバムに収録されている曲のうち、「UNTIL IT'S GONE」のミュージック・ビデオをYouTubeで観ることができます。雰囲気は彼らがまだ若手として認知されていた、10年ほど前のものに近いですね。その要因として、ひとつはエレクトロニック・サウンドの混ぜ方が似ている、ということが挙げられます。もうひとつは、一瞬の空白の後に音も声も爆発するように放出されるスタイル。もちろん技術も声の質も違うけれども、スタイルは相似形です。エネルギーを溜め込み、それを音ととも一気に吐き出し、聴き手にぶつけてくる。

このところ思うのは、EDMサイドから見るとEDMとロックの相性はとてもいい、ということ。LINKIN PARKは『RECHARGED』というリミックス・アルバムでEDMへの接近を見せました。Steve Aokiとともに制作した「A LIGHT THAT NEVER COMES」* はワブル・ベースが荒々しく鳴り、LINKIN PARKが持っているエレクトロとの高い親和性を改めて示しました。一方で、LINKIN PARKの新作はエレクトロからは距離をおいていますが、ロックの側から見ても、両者のベクトルは近いものがある。圧倒的なエネルギーで聴き手を揺さぶり、熱くさせる音楽。そういう意味でEDMがロックと肩を並べるのは自然ですし、ロック・ミュージシャンがEDMを意識するのも当然かなと思います。

* inthecube: LINKIN PARK x Steve Aoki – A LIGHT THAT NEVER COMES (Music Video)

2014.06.29
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by mura-bito | 2014-06-29 22:04 | Music | Comments(0)
HAPPY (Fukushima, Japan) -Music by Pharrell Williams-


HAPPY (Fukushima, Japan) -Music by Pharrell Williams-

Pharrell Williamsの「HAPPY」に乗って、さまざまな表情が世界に向けて発信されます。世界中のユーザーが「HAPPY」に映像をつけてYouTubeにアップロードしているそうな。音楽の拡散、音楽への参加は、2010年代ならではの楽しみ方ですよね。世界で流通するキーワードをつかまえて参加するのは、センスが問われます。同じようにコピーしたとしても、オリジナリティが出るかはセンス次第です。

思わず踊りたくなるサウンドです。スネアもベースもパーカッションも魅力的ですし、Pharrellの歌声は素晴らしいですよね。コーラス隊の美しいハーモニーも好きです。シンプルな音の重なりなんですが、不思議と薄くなく、かと言って重いわけでもなく、どんどん染み込んで身体を満たしてくれます。世界中の人々がインスパイアされ、映像で遊びたくなるのも分かるなぁ。楽しい楽しい。

行政には行政の役割、企業には企業の役割がある。個人には個人の役割。そして音楽やエンターテインメントにも、それぞれに合った役割があると思います。必ずしもすべてが人々の求めるものとは一致しないでしょう。それでも「HAPPY FUKUSHIMA」のような、CGM的なアウトプットは悪いことじゃないですよね。問題はどうしようもなく複雑だけれど、ふっと視点を変える役割を担うのは音楽が適している。世界へのエクスターナル・マーケティングのようでもあり、日本各地や地元の人々に対するインターナル・マーケティングのようでもあります。悪いことばかりじゃないよね、と思える映像なんじゃないかな…と思います。

2014.06.23

【追記】
あれこれ直してみました。

2014.06.25
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by mura-bito | 2014-06-23 22:41 | Music | Comments(0)
LOUD/DRESS2 on BCCKS
http://bccks.jp/bcck/123200/info

「ブクログのパブー」で作成した「LOUD/DRESS2」を、「BCCKS(ブックス)」でつくりなおしてアップしました。ブクログのパブーでは横書き、BCCKSでは縦書きで読むことができます。不思議なものですが、縦と横でまた雰囲気が異なります。Webページでも、EPUBデータでも読めます。なお、ブクログのパブーで作成したデータはこちら(http://p.booklog.jp/book/86200)です。
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2014.06.22
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by mura-bito | 2014-06-22 10:27 | Music | Comments(0)
IR2: Investigation Report 2 on BCCKS
http://bccks.jp/bcck/123189/info

2013年のライブ「TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-」について書いた文章を編集して、ひとつのデータにしました。ステージを観た記憶、ブルーレイ・ディスクの記録、そして自分のイメージをミックスしています。「TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-」は、2012年のライブ「TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-」から始まった物語を構成するピースのひとつです。
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「ブクログのパブー」で作成したもの(http://p.booklog.jp/book/83492)をベースにして、「BCCKS(ブックス)」でデータをつくりなおしてアップしました。ブクログのパブーでは横書き、BCCKSでは縦書きで読むことができます。

2014.06.22
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by mura-bito | 2014-06-22 10:13 | Music | Comments(0)
Afrojack – Rock The House (Music Video)


Afrojack – Rock The House

EDMのDJ/Producerが大きな会場でプレイしている映像を観ると、観客が目一杯盛り上がっているのがわかりますよね。オンステージやオフステージの映像を組み合わせたミュージック・ビデオは、ライブの雰囲気をアピールするのに貢献しています。ジャンルを問わず、曲の中で盛り上がるポイントが明確であれば、ステージとフロアが一体になれる。その様子を映像にぎゅっと詰めて世界中に拡散すれば、興味を持つ人がどんどん増えていきます。

観客を煽るDJ/Producerにも特徴があって、曲もプレイも含めて個々のスタイルが確立しています。Afrojackのプレイ・スタイルも独特ですよね。両腕を前に押し出すようにしてアジテートしています。「Rock The House」のビデオには、アメリカの各地を自家用ジェット機(Afrojetと呼ばれているらしい)で回り、プレイする様子が収められています。これは熱くなるよなあ…と、嘆息するくらいに、その盛り上がりに圧倒されます。

「Rock The House」に感じるのは1990年代後半から2000年代前半の雰囲気でしょうか。僕の記憶にある音をたどるとそのあたりに行き着きました。その頃はEDMという言葉はなく、underworldやPaul van Dykを聴いていましたね。それらの音と似ているわけではありませんが、ふっと頭に浮かんだのが2000年あたりの音楽です。多少なりとも長く音楽を聴いていると、そういう結びつきが起こります。音の記憶を照らし合わせるのも、僕にとっては音楽を聴くモチベーションのひとつです。

EDMというカテゴリーでダンス・ミュージックを括ることに抵抗を感じる人は多いでしょう。けれども、僕はカテゴライズには功罪があり、少なくともEDMにとって、「功」の部分は大きいと思っています。カテゴリーが大きくなると、作り手も聴き手も多岐に渡ります。同じ音楽であっても聴き手の中でどのような化学反応が起きるか、作り手が読めなくなる。聴き手のバックグラウンドや気持ちで響き方は変わりますよね。作り手は戸惑うかもしれませんが、だからこそ試行錯誤する意味があるし、そのプロセスがあるから音楽が歴史的遺物にはならない。

最後になりましたが、「Rock The House」の音やメロディはとてもかっこいいですよ。燃えます。

2014.06.19
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by mura-bito | 2014-06-19 21:51 | Music | Comments(0)
キーボード・マガジン No.385 シンセサイザー特別対談 冨田勲×小室哲哉

Keyboard magazine 2014年7月号 SUMMER

リットーミュージック


『Keyboard magazine』の2014年夏号では、「シンセサイザー特別対談 冨田勲×小室哲哉」という企画が掲載されています。後輩という立場で話す小室さんの姿が新鮮です。それゆえか、シンセサイザーに対する自らの考えを並べる様子はいつもと違う雰囲気、言うなれば若手のような勢いがあります。「今の音はソフト・シンセだ」と断言する小室さんが見ている未来はどのようなものか。飽くなき音の探求は続きます。

僕は今、TM NETWORKのツアーをやっているんですが、もうライブでは半分以上ソフト・シンセなんですよ。

小室哲哉
シンセサイザー特別対談 冨田勲×小室哲哉 – Keyboard magazine No. 385

「TM NETWORK 30th 1984~ the beginning of the end」というタイトルのツアーが1ヶ月ほど開催されていました。最終日は東京国際フォーラムで迎え、僕もその場に居合わせ、素晴らしい音楽体験を得ることができました。エレクトロニック・サウンドに満ちたライブは、とにかく気持ちいいの一言に尽きます。

基本的に今は、ハード・シンセについては、ドイツかスウェーデンが強いんですよ。それらの音はとても現代的なんですけど、PCの中にあるソフト・シンセの方が今のサウンドとしてしっくりくるんです。ハード・シンセが好きな僕でさえそうなんですよ。

小室哲哉
シンセサイザー特別対談 冨田勲×小室哲哉 – Keyboard magazine No. 385

ライブではシンセサイザーが小室さんの周りをぐるりと取り囲むのはお馴染みの光景ですが、その中でもソフト・シンセを弾くシーンが多かったですね。ハードディスクから鳴らす音もソフト・シンセらしきものでしたし、確実にハード・シンセの比率は減っていました。これから揺り戻しがあって、ハード・シンセの割合もいくらか回復するとは思いますが、それは別にしてもソフト・シンセの音が気持ちいいのは確かです。

ただ同じメロディをハードで弾くのと、ソフト・シンセで弾くのとでは、全然聴こえ方が違ってくるんですね。それでメロディも自然と変わってくるんですよ。メロディを決めるとき、上がった方がいいか下がった方がいいか、ソフトとハードで変わる。

小室哲哉
シンセサイザー特別対談 冨田勲×小室哲哉 – Keyboard magazine No. 385

同じメロディを弾いても違いが生まれる、というのはおもしろい意見ですよね。ソフト・シンセはデータを音に変換しているので、ハード・シンセほど音が偶発的な変化を生まないのでしょうか。その違いがシンセサイザーの新たな魅力なのかもしれませんね。もちろん、最終的に僕らが耳にする音はいろいろ重なっているものであり、細かく解析している小室さんの考えはもっと深いところにあると思います。

メロディ・ラインとリズムの組み合わせは、まだまだすごく可能性があると思うんですね。そこに音色まで含めたら可能性は無限に近い。

小室哲哉
シンセサイザー特別対談 冨田勲×小室哲哉 – Keyboard magazine No. 385

対談はシンセサイザーの話から、時として音そのものにフォーカスします。ソフト・シンセの隆盛は音の画一化を招いているわけですが、そこから一歩も二歩も先に進むためには、やはり音楽家が生み出すメロディなんですね。今の音を知り尽くしてから、今の音楽に足りないものを見つけ出す。そのプロセスが小室さんらしいです。そういえば、4月にソロ・アルバムを発表したときは、ソフト・シンセの音を意図的に濁らせて変化をつける* と述べています。

"届く音" っていうのは僕も考えていますね。例えば、フィルターの開閉や、リリースの具合、若干の変化かもしれないけど、これぐらいだとみんなが気持ちいいんじゃないかとか、細かいことを気にしながらライブをやっています。

小室哲哉
シンセサイザー特別対談 冨田勲×小室哲哉 – Keyboard magazine No. 385

小室さんはキーボード奏者なんですよね。シンセサイザーの音を調整して、ベーシックとして鳴らしている音とミックスして会場に響かせる。DJが観客の反応を見て曲を変えたり音の強弱をつけたりするのに似ています。まあ、「小室哲哉はDJじゃない」と言われると思いますが、リアルタイムで音を操り、気持ちを高める音を生み出すのなら、肩書きは何でもいいですよね。その場でサウンドを作り込んでいくので、むしろエンジニアなのかもしれませんが。

一番最初のモーグの時代と今のソフト・シンセの時代、この大きな2つの時代を比べないと、現代の全世界の音楽ユーザー、音楽ファンを惹きつけるものは作れないと思っているんです。そこを紐解いていかないと。今は何となく流れでそっちの方向にいっているだけなんで。

小室哲哉
シンセサイザー特別対談 冨田勲×小室哲哉 – Keyboard magazine No. 385

2014年のTM NETWORKは、かつてないほどにシンセサイザーの音に満ちています。過去の曲をリメイクしたアルバム『DRESS2』の音は、確実に2014年の音だし、世界を席巻するEDMサウンドの流れを汲んでいます。ライブではDUBSTEP的な音を含め、ことあるごとにソフト・シンセの音を鳴らします。それはまるで音のラボラトリー。世界を熱狂させ、踊らせているシンセサイザーの音で繰り広げられる壮大な実験に、僕らは立ち会います。

* inthecube: Sound & Recording Magazine 2014.5 小室哲哉インタビュー

2014.06.17
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by mura-bito | 2014-06-17 22:45 | Music | Comments(0)
deadmau5 – Seeya [feat. Colleen D'Agostino]
2014年、deadmau5(デッドマウス)が新たな作品をリリースします。タイトルは『while(1<2)』。アルバムに収録されている曲のうち、数曲をiTunes Storeでダウンロードすることができます。僕の琴線に触れたのは「Seeya」という曲ですね。SoundCloudでは短く編集されたバージョンを聴くことができます。6分40秒という長さのオリジナルから3分ほどを切り取ったものですが、曲の全体像、そしてその良さは充分に伝わるでしょう。

SoundCloud: https://soundcloud.com/mau5trap/deadmau5-featuring-colleen-dagostino-seeya

deadmau5の代名詞はとんでもなく分厚いキックの音だと思うのですが、当然ながら曲によってそのバランスは調整されます。「Seeya」はベースの魅力が味わえる曲ですね。全体的な印象はシンプルながらも、キックを抑えることで、そのぶんベースが前に出ています。その音は手練れのベーシストが魂を込めて弾いたかのようにファンキー。ベースを軸としたサウンドはColleen D'Agostinoのボーカルを支えるように鳴りつつも、時として歌の隙間を縫って聴き手に突き刺さります。

聴くほどに、流砂のように引きずり込まれるサウンドに、EDMファンならずとも魅了されるんじゃないでしょうか。バンド・スタイルの踊れる音楽、たとえばファンクやジャズ・ファンクといったジャンルが好きな人の感想も聞いてみたいですね。SoundCloudで公開されている部分の外側にも魅力的な音が詰まっているので、ダウンロードして聴いてみてください。

2014.06.07
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by mura-bito | 2014-06-07 12:09 | Music | Comments(0)
[PART2] TM NETWORK 30th 1984~ the beginning of the end
TM NETWORK 30th 1984~ the beginning of the end
2014.04.26&27 at (F)uchu no Mori Art Theater
2014.05.19&20 at Tokyo International Forum Hall A

[PART1] TM NETWORK 30th 1984~ the beginning of the end

ひとつのストーリーを語るパフォーマンスを挟みながら、「JUST ONE VICTORY」、「I am」と演奏は続きます。「I am」は「I am 2013」のアレンジを下敷きにして、さらにエレクトロの色が濃くなっていました。エレクトロに寄せた音の上で3人の歌声が重なります。3人の声の重なりが鮮やかに見えるのは、音楽的なハーモニーを越えた結び付き。2012年に発表された「I am」はTM NETWORKの活動再開をブーストする役割を担い、「I am 2013」はTM NETWORKの音楽にEDMを混ぜる実験台となりました。現在のTM NETWORKを貫く軸とも言える重要な曲です。

物語は定められたシナリオを消化してゆきます。何かを入力し、カプセルの様子を伺うウツと木根さんの役割はいったい何なのでしょうか。考えられるのは、ひとつの生命体にその成長のプロセスをプログラミングし、記憶させておくこと。いずれそのプログラムを発動するときが来る。その生命体に「キャロル」という名前が付けられることを、僕らは知っています。

「CAROL」というタイトルの物語を軸にしたステージが、1988年から1989年にかけて披露されました。物語は一度完結しましたが、2013年にはステージ上で「CAROL」をモチーフにしたパフォーマンスが披露されました。新たに語られる物語は「CAROL」のサイド・ストーリーなのか、あるいは素材を組み合わせなおすリミックスのようなものか。僕は後者を予想します。「CAROL」の素材を使って、新たな物語を構築する試み。その始まりを僕らは目の当たりにしているのです。

ステージに残る小室さんをスポットライトが照らします。自らをぐるりと囲むシンセサイザーと対峙し、指を鍵盤に乗せ、気持ちの赴くままに音を鳴らします。「TIME TO COUNT DOWN」、「SEVEN DAYS WAR」、「GIRL」などのメロディが飛び出します。ソフト・シンセに記憶しておいたアコースティック・ピアノの音を出したり、あるときはチェンバロのような硬質な音を呼び出します。

小室さんのソロ演奏は、シンセサイザーの音の重なりに変わり、やがて聴いたことのないフレーズが鳴り出します。AVICIIやZeddを彷彿とさせるメロディアスなEDM。新曲を聴いているかのような感覚に陥りかけたとき、僕らの記憶に刻まれているフレーズが飛び出します。2013年を出発点とする新型「GET WILD」。ワブル・ベースをきかせた「GET WILD」のイントロと新たに開発されたフレーズが混ざり、EDM成分が一気に高まります。ボーカル・パートが終わった後も四つ打ちは鳴り続け、最後までEDMに満ちていました。変わり続けるTM NETWORKを象徴する曲ですが、そのスタイルは2014年も健在です。

ライブは終盤を迎えます。エレクトロ・スタイルに染まった「SELF CONTROL」の後、小さなカプセルが目の前に現われます。小室さんがバトンを取り出し、木根さんがキーボード・ブースに近付いて受け取り、それを通路まで持って歩き、ウツに手渡します。ウツはカプセルの蓋を開け、その中の赤ん坊の横にバトンをそっと添えます。蓋が閉められると、カプセルは宇宙船を旅立ちます。向かう先は蒼い星、地球。スクリーンには「Forward to London in 1974」という言葉が浮かび上がる。木根さんのアコースティック・ギターが鳴り、「BEYOND THE TIME」が演奏されます。ここに、物語「the beginning of the end」が終幕を迎えます。



再び幕が開くと、そこには大きいカプセルがあります。木根さんがカプセルの中の様子を伺い、そのドアを開けます。カプセルの中に見える人影はブロンドの少女です。ワンピースを着て、グリーンのトップスをまとっている。少女は目を開け、立ち上がり、自らの一部であることを確かめるかのようにゆっくりと手を動かします。足を上げ、一歩踏み出すと、少女の身体はカプセルの外側に飛び出します。ぎこちない動きで歩き続け、やがて足がもつれ、転んでしまう。その様子を木根さんはそっと見守っています。

少女は立ち上がると再び歩き始め、次第に動きが滑らかになります。いつしか軽快に走り回るまでになり、プリマ・ドンナに憧れるバレリーナのようにくるりと回ります。くるり、くるり。やがて、少女は立ち止まり、小室さんとウツが姿を見せます。ウツは少女にゆっくりと歩み寄り、一本のバトンを差し出す。少女はバトンを受け取ると、反対側の手で、差し出されたウツの手をそっと握ります。ふたりはそのまま中央の通路を歩いて奥のドアの向こうに消えます。その後を追うように小室さんと木根さんが並んで歩を進め、やがて姿を消します。

光が消えると、閉じた幕がスクリーンになり、文字が映し出される。それは、物語の続きが「2014年の冬」に語られることを示唆しています。最後に披露された一連のパフォーマンスは、予定されているSeason2の予告編でした。Season2で語られる物語の枠組みを公開したのです。エンド・ロールが流れる中、会場にはシンセサイザーの音が鳴り続けています。そのメロディは扇情的に響き、物語が続いてゆくことを観客の意識に刻み込みます。

2014.06.05
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by mura-bito | 2014-06-05 21:09 | Music | Comments(0)
LOUD/DRESS2 on Puboo
http://p.booklog.jp/book/86200

4月22日にリリースされたTM NETWORKのシングル「LOUD」と『DRESS2』について書いた文章をひとつのデータにまとめてみました。「ブクログのパブー」というサイトでそのままWebページとして読めますし、EPUBをダウンロードすればiPadやiPhoneなどに入れて読むこともできます。
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ブログに書いた時点の文章を集め、構成をちょっと工夫して、文章のあちこちに手を入れたり追加したりしています。ブログでは思いついたままに書いてアップロードしておきましたが、こうして構成を考えて組みなおすのもおもしろいですね。編集次第で文章に当たる光の角度が変わる。

2014.06.03
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by mura-bito | 2014-06-03 21:45 | Music | Comments(0)
Afrojack – The Spark [feat. Spree Wilson] (Music Video)


Afrojack – The Spark [feat. Spree Wilson]

本当にヨーロッパでは素晴らしいダンス・ミュージックが次々と生まれますね。シンガーのフィーチャリングのみならず、DJ/Producer同士のコラボレーションもよく聞きますし、リミックスも多いですよね。互いに刺激する環境ができているんでしょうか。それがEDMシーン全体を盛り上げると、次のスターが生まれやすくなる。成功するのは一握りだとは思いますが、それでもエネルギーを放ち続けることで、ファンもフォロワーもどんどん増えていくのは悪いことではないですよね。

さて、「The Spark」はオランダ出身のDJ/Producer、Afrojackの曲です。2013年にリリースされ、Spree Wilsonというシンガーをフィーチャーしています。ラップの雰囲気を持ちつつ、メロディの良さをポップに、軽快に伝えてくれるボーカルですね。サウンドは、アコギを織り交ぜつつ、EDMらしい明るく太い音が魅力的です。ベースの音が濃くて、ダンス・ミュージックの気持ちよさを存分に味わえます。

「The Spark」もいくつかのリミックスを集めたシングルが配信されており、それには小室さんも参加しています。Spree Wilsonのボーカルをほぼそのまま残し、ぐっと抑えた雰囲気の音で構築されています。オリジナルが真夏のパーティーを体現しているとすれば、Tetsuya Komuro Remixはインテリジェンスに満ちていると言えますね。丁寧な音の重ね方が小室さんらしさなのかなと思いますし、それを世界への名刺として差し出しているのがおもしろい。SoundCloudで聴けるので、オリジナルと聞き比べてみてください。

SoundCloud: https://soundcloud.com/afrojack/tk-remix

2014.06.02
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by mura-bito | 2014-06-02 21:59 | Music | Comments(0)

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