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TM NETWORK – GET WILD 2014
DRESS2

DRESS2

TM NETWORK


TM NETWORKと言えば「GET WILD」。あるいは「GET WILD」と言えばTM NETWORK。この曲を世に知らしめたのはアニメ「シティハンター」であることは疑いの余地なく、タイアップが名実ともに力を持っていた時代は確実にあったんですよね。1987年にオリジナルがシングルとしてリリースされてから、カバー曲も多いらしいのですが、本家TM NETWORKでも多くのリミックスやライブ・バージョンが発表されています。1989年には「GET WILD '89」、1999年には「GET WILD DECADE RUN」というタイトルでリリースされました。ライブでは必ず盛り上がる曲でありながら、ライブのたびに小室さんは手を加え、改造と呼べるくらいに大胆なアレンジを施します。TM NETWORKとともに進化し続ける曲、それが「GET WILD」です。

2014年の「GET WILD」は2013年の音を下敷きにしています。7月のライブ「TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-」で、これまでの形を変化させ、ソフト・シンセの音で組み立てた「GET WILD」が披露されました。ライブで使った音源の構成やサウンドを踏襲して、ドラムを打ち込みでつくり、アウトロを長くしたものが、小室さんのEDMリミックス集『DEBF EDM 2013 SUMMER』の1曲として配信されました。この時点で2013年の音は一度完成しました。そして、『DRESS2』には、2013年の音源を新たな音でドレス・アップして、新たに録ったボーカルとコーラスを加えたものが収録されました。

2013年を出発点とする新型「GET WILD」の特徴は、ソフト・シンセで歪ませた太い音の存在です。EDM特有の歪んだ音は、イントロ、Bメロ、間奏で鳴っていますが、特にBメロで担う役割は大きく、曲の印象を変えるインパクトがあります。イントロや間奏の音は何度も改造されてきましたが、Bメロに手を加えたのは2013年が初めてですね。2012年までがサビにつながるブリッジだとすれば、2013年以降はカタパルトでしょうか。ぎゅっとエネルギーを溜め込み、サビで一気に放出する。そして『DRESS2』に収録されたバージョンの特徴は、やはりギターでしょう。2013年の音にギターが重ねられ、これはオルタナかと思うくらいにギターが鳴り続けています。オリジナルのころからダンス・ミュージックとロック・スタイルがせめぎ合い、火花を散らすのが「GET WILD」です。2014年の改造においても、その精神は貫かれていることを確信しますね。

TM NETWORK – DRESS2

COME ON LET'S DANCE 2014
GET WILD 2014
SELF CONTROL 2014
BE TOGETHER 2014
JUST ONE VICTORY 2014
I am 2013
RAINBOW RAINBOW 2014
ACCIDENT 2014
金曜日のライオン 2014
永遠のパスポート 2014


2014.04.29
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by mura-bito | 2014-04-29 08:43 | Music | Comments(0)
TM NETWORK – COME ON LET'S DANCE 2014
DRESS2

DRESS2

TM NETWORK


リプロダクション・アルバム『DRESS2』の幕開けを飾るのは「COME ON LET'S DANCE」。新たに加えられた長いイントロは、原曲の要素をほとんど感じさせず、アルバムのインタールードを聴いているかのようです。ピアノで奏でるフレーズはむしろ別の曲を彷彿とさせ、いつの間にやらマッシュ・アップを聴いている錯覚に陥ります。そんな中からギターの音が勢いよく飛び出し、激しくリフを刻み、四つ打ちに絡んできます。バンナさんのギターは激しいけれどもテクニカルなんですよね。ファンキーなギターとEDMがぶつかって、混ざり合う。曲を貫く疾走感は、このギター・サウンドが大きな役割を担っていると言えるでしょう。そしてオリジナルの印象的なイントロが響き渡り、曲は一気に加速します。

オリジナル・バージョンの発表は1986年です。アルバム『GORILLA』に収録され、さらにダイナミックに転生したバージョンがシングルとしてリリースされました。『GORILLA』はファンク・ミュージックの色を強めた作品であり、CHICやAverage White Bandといったバンドの影響を受けていると、小室さんは語ります。ダンス・ミュージック路線に舵をきったアルバムですが、その方向性を決定づけたのがこの曲ですね。2012年、2013年のライブでも部分的に披露され、2014年、ついに新たなアレンジで「COME ON LET'S DANCE」を聴くことができます。

2013年、Daft PunkとNile Rodgersが組み、Pharrell Williamsが歌う「Get Lucky」がヒットしましたよね。さらにNile RodgersはAVICIIとのコラボレーションも実現させており、EDMファンにも彼の弾くギターの音が届きました。ファンキーな音とエレクトロが混ざることで多くの音楽ファンを楽しませ、踊らせるのは世界が証明しています。2014年の音になった「COME ON LET'S DANCE」は、英語詞にすればEDMの世界マーケットに飛び込めるんじゃないかなと思います。世界を熱くさせ、踊らせるエネルギーを持ったサウンド。この曲がアルバムの先頭に配置されたのは、もっと多くの音楽ファンに聴いてもらいたい、踊らせたいという意思表示なのかもしれません。

TM NETWORK – DRESS2

COME ON LET'S DANCE 2014
GET WILD 2014
SELF CONTROL 2014
BE TOGETHER 2014
JUST ONE VICTORY 2014
I am 2013
RAINBOW RAINBOW 2014
ACCIDENT 2014
金曜日のライオン 2014
永遠のパスポート 2014


2014.04.25
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by mura-bito | 2014-04-25 22:36 | Music | Comments(0)
TM NETWORK – DRESS2
DRESS2

DRESS2

TM NETWORK


シングル「LOUD」* と同時に、リミックス・アルバム『DRESS2』がリリースされています。TM NETWORKの文脈では「リプロダクション・アルバム」と呼ばれます。曲を生まれ変わらせる、という意味を込めているのかもしれません。1989年に『DRESS』という名のリプロダクション・アルバムが発表されましたが、当時は、Nile Rodgersをはじめとしたニューヨークやロンドンのプロデューサーが曲を生まれ変わらせました。『DRESS2』では小室さんが音をつくり変え、ボーカルやコーラスを録りなおし、ミックスを海外のエンジニアに委ねています。いくつかの曲は小室さん自身がミックスしています。

『DRESS2』は、2014年のライブ用につくり込んだ音を音源として聴いてもらいたい、という企画から始まったアルバムのようです。イントロやアウトロを長くしたり、曲の構成を変えたりしていて、アルバムを聴いて湧き上がった高揚感はライブで得られるものと同じです。ライブで音を浴びながら、このフレーズいいな、もっと聴きたいなと思うことが多くあるので、こうして音源として聴けるのはとても嬉しいですね。このアレンジを元にして、もうすぐ始まるツアー「the beginning of the end」のサウンドは構築されると思いますが、いや待てよ、小室さんのことだからひとひねり加えてくるかもしれない。

『DRESS2』では、初期TM NETWORKの曲が2014年のEDMサウンドに転生しました。特に、グループの軸をダンス・ミュージックにシフトする前に制作された曲、すなわち1984~85年の曲の変貌には驚きましたね。デビューから間もないころに生まれた曲たちがタイムマシンに乗り、30年の時間を飛び越えて2014年にたどり着き、鮮やかにドレス・アップしました。「RAINBOW RAINBOW」、「ACCIDENT」、「金曜日のライオン」などは思い切ったと言うべきか、やりたい放題やったと言うべきか、とにかく素晴らしいリプロダクションです。現在進行形のTM NETWORKを聴くことができますよ。

小室さんが標榜するEDMサウンドにギターの音は欠かせません。『DRESS2』で聴ける、「バンナ」こと松尾和博さんの弾くギターはとてもいいですね。曲によっては、『TETSUYA KOMURO EDM TOKYO』** のようにソフト・シンセでつくり込んだギター音を重ねているのでしょうか。バンナさんが刻む音は、エレクトロニック・サウンドと混ざって曲の輪郭をくっきりと浮き上がらせています。2013年のライブでは、彼は一歩引いたポジションでサウンドを支えていましたが、『DRESS2』では前に出てきていますね。「the beginning of the end」にも参加するとのことで、その演奏を存分に楽しもうと思います。

* inthecube:
TM NETWORK – LOUD (Music Video)
TM NETWORK – LOUD

** inthecube: TETSUYA KOMURO – TETSUYA KOMURO EDM TOKYO

COME ON LET'S DANCE 2014
GET WILD 2014
SELF CONTROL 2014
BE TOGETHER 2014
JUST ONE VICTORY 2014
I am 2013
RAINBOW RAINBOW 2014
ACCIDENT 2014
金曜日のライオン 2014
永遠のパスポート 2014


2014.04.24
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by mura-bito | 2014-04-24 22:06 | Music | Comments(0)
TM NETWORK – LOUD
LOUD

LOUD

TM NETWORK


TM NETWORKの新曲「LOUD」がリリースされました。アナウンスがあってからリリースを待ちわび、いよいよフル・レングスで聴くことができます。「LOUD」は、大きなホールで鳴り響くオーケストラの演奏を思わせる壮大な雰囲気の音から始まります。スネア・ドラムが舞台の幕を上げる役割を担うかのように、存在感を放ちながら鳴ります。聴く人を煽り、気持ちを高ぶらせ、次の展開への期待を高めに高めたところで、音は一転してエレクトロニック・サウンドらしさを強めます。

分厚いキックと艶のあるベースが密に絡み合い、聴き手の心に響き、身体の中で共鳴する。ダンス・ミュージックのリズムでポップスの音にタフな印象を与えるのは、小室さんがこだわり続けてきたポイントですね。それでいて、サウンドは声を大事にします。特に2012年のシングル「I am」以降は、3人の声の存在を強く感じます。「LOUD」でも同じことが言えますね。EDMに寄ったエレクトロニック・サウンドに3人の声が重なると、独特の雰囲気をまとい、TM NETWORKというフィルターを通したEDMになる。3人の声の重なりが、ポップスの良さとEDMの良さを引き出すんですよね。

ミュージック・ビデオ* は10日ほど前にYouTubeおよびniconicoで公開されました。ビデオは何度も再生していたのですが、公開されていた部分の後をシングルで聴いて驚きましたね。テーマ・メロディを繰り返しながら、ドラマチックな展開になります。同じメロディ・ラインの少し音を上げたり、譜割を変えたりしながら繰り返すことで、聴き手を高揚させます。さらに、♪LOUD, LOUD LOUD, Shout it loud♪ のフレーズにもテーマ・メロディが潜り込み、いろいろな角度からメロディを楽しむことができるんですね。この仕掛けがあることで、聴けば聴くほど曲が好きになっていきます。

* inthecube: TM NETWORK – LOUD (Music Video)

2014.04.23
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by mura-bito | 2014-04-23 22:36 | Music | Comments(0)
20140421
TM NETWORKをきっかけに、ロック、エレクトロ、ジャズ、ファンクなどいろいろな音楽を聴くようになりました。TM NETWORKの音楽にはその源流を遡りたくなるような魅力、あるいは引力みたいなものがあります。

1984

1960~70年代のロックは、TM NETWORKの3人も大いに影響を受けています。例えば、LED ZEPPELINやDeep PurpleはTM NETWORKの曲にも影響が見受けられます。こうしたロックの殿堂をカセットテープやMDで繰り返し聴き、音楽への興味は世代も時代も越えていきます。それから新旧問わずいくつかのバンドを聴いてきましたが、ここ10年ほどはLINKIN PARKやParamoreのような、メロディが綺麗なものに惹かれていますね。

1994

プログレッシヴ・ロックに傾倒したアルバム『Major Turn-Round』を聴いたときは、YESやEmerson, Lake & Palmerが好きになり、そこから上原ひろみにつながり、果てはサイモン・フィリップスの演奏をリアルタイムで体験することができました。上原ひろみを契機に、僕の興味はジャズ方面に転がっていきます。quasimodeを聴くことで、ジャズがダンス・ミュージックであることを知り、踊る楽しさを思い出しました。

2004

一方で、エレクトロニック・サウンドで構築されたダンス・ミュージックはずっと好きですね。『EXPO』、『CLASSIX』、『NETWORK -Easy Listening-』でハウス、テクノ、トランスというジャンルを知り、エレクトロニック・サウンドの魅力はTM NETWORKを経由して知ったと言ってもいいですね。その流れを受けて、underworldやPaul van Dykといったエレクトロを聴いていました。2013年にはEDMという新たなカテゴリーに出合い、中でもよく聴くのはAVICIIやZeddです。

2014

ひとつの音楽を知ることで、そこからもっと多くの音楽に出合う。縦横無尽に駆け巡る音楽のネットワーク、その楽しさを教えてくれたのがTM NETWORKですね。そんなことを改めて思う4月21日です。

2014.04.21
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by mura-bito | 2014-04-21 22:13 | Music | Comments(0)
Sound & Recording Magazine 2014.5 小室哲哉インタビュー
Sound & Recording Magazine 2014.5

Sound & Recording Magazine 2014.5

リットーミュージック


『Sound & Recording Magazine』の最新号に小室さんのインタビューが掲載されています。4月2日にリリースしたアルバム『TETSUYA KOMURO EDM TOKYO』にフォーカスした内容です。アルバムの音やシンセサイザーに関する話はもちろん、EDMというジャンルの立ち位置についても話が及びます。中でもソフト・シンセに関する話はおもしろいですね。印象に残ったのはソフト・シンセについての話です。ソフト・シンセを和音で奏でても、ハード・シンセと異なり、音が濁らないそうな。そのままだと他の音と混ぜにくいため、意図的に濁らせているとのことです。モニターを見ながら、すなわち波形を見ながら音に変化を加えていく。ほとんどの曲を小室さん自身がミックスしていますが、ミックスまで見越して音をつくっていくのはEDMのトラック・メーカーに必要なスキルのひとつです。

この1年だけでもEDMという言葉に紆余曲折はあって、“EDMって安っぽいね” とか “EDMというジャンルは無い” とか、蛇行運転のような感じになっていると思うんです。みんな言葉を聞いたことはあるけど、実際どんなジャンルなんだろうと思っている人はまだたくさんいるのかなと。

小室哲哉
小室哲哉インタビュー – Sound & Recording Magazine 2014.5

『TETSUYA KOMURO EDM TOKYO』の音楽的なテーマは当然ながらEDMです。よくよく考えてみると「エレクトロニック」どころか「ダンス・ミュージック」という言葉すら、はっきりとした形を持っていないのではないでしょうか。「クラブ・ミュージック」と言われた方がイメージしやすく、いささかネガティブなイメージをまといつつも、少なくとも共通言語ではある。そこに飛び込んできた「EDM」という新たな言葉は、それほど簡単には市民権を得られませんよね。しかも、最初に接したEDMによっては下に見られることもあるでしょう。まあ、かつてロックは「不良が聴くもの」でしたし、ジャズに至っては敷居の高い音楽と思われている。EDMの受難もまた必然なのかもしれません。

良いと思う音楽が日本も世界基準になってきたのかなと思うんです。EDMは特に。もちろん日本の音楽をエクスポートするというところでは、まだまだやるべきことは多々あると思いますけど、日本のティーンエイジャーの子たちが普通にEDMをダンス・ミュージックとして良いな、格好いいなと思ってもらえているように感じますね。

小室哲哉
小室哲哉インタビュー – Sound & Recording Magazine 2014.5

EDMは、どこで聴いても楽しい音楽なのだと思いますよ。ダンス・ミュージックはクラブでだけ聴くわけじゃない。スタジアム級の会場で浴びてもいいし、ヘッドフォンでじっくり耳を傾けてもいい。いつだったか、渋谷の街中でDavid Guettaの曲が流れてきたときは、まったく違和感を感じなかったですね。渋谷の喧騒を貫くようにキックの音が鳴り響いていて、届いている層は違えど、TOKYOを彩る音楽のひとつとして充分な存在価値があると思っています。ソチ・オリンピックの開会式ではEDMが流れていて驚いたのですが、東京オリンピックでもTOKYO産のEDMが流れていても悪くないと思いますよ。

2014.04.20
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by mura-bito | 2014-04-20 22:17 | Music | Comments(0)
note
https://note.mu/iamfjk

noteという、新たなソーシャル・メディアで文章を書いています。主に過去に書いたものを手なおしして掲載することの方が多いですね。今のところ、テーマは音楽。自分の文章を見なおして、ブラッシュ・アップする場になっています。もっともっと書いて、どんどん出していきます。

2014.04.17
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by mura-bito | 2014-04-17 23:15 | Life | Comments(0)
TM NETWORK – LOUD (Music Video)


TM NETWORK – LOUD

TM NETWORKの新曲「LOUD」のミュージック・ビデオが到着しました!トライアングルが見える、すてきなメロディを聴くことができます。小室さんが書くメロディは、ウツの声が最も美しく響くポイントを知り尽くしているかのようです。シンセサイザーを核にしたサウンドは言うまでもありませんが、TM NETWORKの魅力は3人で重ねる歌声です。2012年のシングル曲「I am」からは、その魅力が一段と強まりました。3人が織り成すハーモニーはTM NETWORKだけが描ける三角形です。

歌詞に出てくるいくつかの言葉に心惹かれます。♪とめどなくあふれる 涙はふかずに♪ や、♪君が信じてる あなたと叫ぼう♪ という歌詞には奥行きがありますよね。言葉の向こう側の、少し離れたところにある気持ち。それは少し考え、イメージし、手を伸ばすと指先に触れるのかもしれません。「君」をシュートしていたカメラが、一転して「君」の視線になり、「君」にとっての「あなた」をフレームに収める。「I am」でも感じたことですが、曲の中で視点が切り替わるのは、近年の小室さんが書く詞の特徴といえるでしょう。

「LOUD」のデモは2012年8月に「35.664319, 139.697753(=渋谷公会堂)」で僕らは耳にしています。世に出るまでに2年近くが費やされ、いくつかのプログラムが変更されて曲の位置づけも変わったかとは思いますが、こうして形になって聴くことができたのがとても嬉しいですね。TM NETWORKが2012年から展開しているストーリーの終章とも言うべき「TM NETWORK 30th FROM 1984」。そのSeason 1の始まりを、「LOUD」は告げます。

ミュージック・ビデオのイントロダクションは、2013年のライブ「TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-」からバトンを受け取り、その続きとして描かれています。これがSeason 1のライブ「the beginning of the end」につながっていくのでしょう。曲が始まると、SF的な宇宙船をイメージした白いセットの中で、いくつものシーンがスライドショーのように切り替わっていきます。カラフルな花、子供たち、宇宙、3Dグラスなどが登場します。「LOUD」の歌詞につなげつつ、それらは同時に新たな物語を示唆するキーワードなのかもしれません。

2014.04.11
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by mura-bito | 2014-04-11 22:27 | Music | Comments(0)
IR2: Investigation Report 2 on Puboo
http://p.booklog.jp/book/83492

2012年の「TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-」についてまとめた『Investigation Report』に続いて、2013年の「TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-」を題材にして書いた『IR2: Investigation Report 2』をEPUBデータにしました。こうして冊子の形式にすると、自分が書きたかったことが明確になりますね。書いていて楽しかったです。
b0078188_2272216.jpg

2014.04.10
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by mura-bito | 2014-04-10 22:13 | Music | Comments(0)
TETSUYA KOMURO – TETSUYA KOMURO EDM TOKYO
TETSUYA KOMURO EDM TOKYO

TETSUYA KOMURO EDM TOKYO

TETSUYA KOMURO


小室さんの新作には『TETSUYA KOMURO EDM TOKYO』というタイトルが付けられました。自らの名前を冠し、音楽的なキーワード「EDM」と発信地である「TOKYO」を組み合わせています。ワールドワイドな音楽ジャンルに成長したEDMですが、今作は小室さんの作品の中で最もEDMに近づいたと言えるでしょう。サウンドはDavid Guettaやdeadmau5の影響を感じさせながらも、やはり小室さんらしさが前面に押し出されています。

リズムを強調するのは、特に1990年代から続く小室さんの音楽の特徴です。このアルバムではキックの音が最も強く、屹立しています。まるでリミッターを解除したかのようです。強烈なリズムをこれでもかと鳴らすのは、それでもポップスの親しみやすさとダンス・ミュージックの気持ちよさを両立させる自信があるからですよね。EDMというジャンルで自分のつくりたい音、つくるべき音を次々とキャッチアップできているのだろうなと思います。

「TIME IS NOW」からアルバムは始まります。キックとベースが密に絡み合い、鳴り続けます。挑発的とも言えるキックの音が駆け抜けるさまは、このアルバムを象徴するかのようです。伸びやかに響くボーカルも、分厚いキックとの対比で輝きますね。続く「EDM TOKYO 2014」* は、YouTubeでミュージック・ビデオが公開されています。次々と展開が変わり、それに反応するように、聴き手の気持ちも変化していくのではないでしょうか。

Nick Woodの曲「PASSION」のリミックスは野外フェスで聴きたくなるような熱さがありますね。原曲はサッカー日本代表の試合をテレビで観ると、CMで必ず耳にしているでしょう。曲名は知らずとも、多くの人が記憶しているメロディです。Jess Morganというシンガーを迎えて制作された「LET YOU KNOW MY NUMBER」は、Nick Woodとの共作ということもあるのでしょうか、海外のポップスの雰囲気をまとっています。声の良さを最大限に高めるようなサウンドやメロディが特徴として挙げられ、そしてそれがそのまま魅力となりますね。最近のTaylor Swiftのようなポップさを感じるかな。

アルバムには小室さんが過去に制作してきた曲のリミックスも含まれています。globeの「JUDGEMENT」、安室奈美恵の「YOU'RE MY SUNSHINE」、BALANCeの「GET INTO YOU SUDDENLY」をピックアップして、2014年の音でドレス・アップしています。中でも「JUDGEMENT」ではキックの厚みが目立ち、メタリックな輝きを放つシンセサイザーがとても心地良いですね。「YOU'RE MY SUNSHINE」は2013年に配信されたアルバム『DEBF EDM 2013 SUMMER』に収録されていたバージョンを下敷きにして、アップデートを施しています。その結果、EDMらしさが際立ち、焦点がはっきりしたと言えます。

「JUST LET GO」のイントロの頭は、懐かしさを覚えるフレーズ。夢を見ているかのような、記憶の中で鳴る音に思いを馳せていると、一気に目が覚めて2014年の音に引き寄せられます。小室さんの音をずっと聴いてきた人にとっては、すっと身体に入ってくる曲ではないでしょうか。ソフト・シンセで作り込んだであろうギターの音、そしてOlivia Burrellによる芯の太いボーカルが、ロックとEDMの邂逅を感じさせます。「MISSING 808」のイントロも、1980年代のエレクトリック・ポップを彷彿とさせます。そしてタイムマシンに乗って30年ほど飛び越えて、キックの嵐とソフト・シンセの海の中に引き戻されます。

アルバムを締めくくるのは「JERUSALEM」。ロック・ファンにとってはEmerson, Lake & Palmerの『Brain Salad Surgery』が真っ先に思い浮かぶかもしれません。この曲をかつて小室さんは自らのアレンジで制作したことがあり、僕はそれを聴いたことはありませんが、新たに制作したバージョンを今作で聴くことができました。「TOKYO」を掲げたアルバムの最後を飾るのが「JERUSALEM」というのも妙な組み合わせですよね。EL&Pへのオマージュだけではない気もしますが、はっきりと言えるのは、キックの連打に満ちたアルバムの中で異質な存在だということですね。

オリンピックというビッグ・イベントを控え、TOKYOという都市が自らをどのようにプレゼンテーションしていくのか、ということに興味を持つ人は、国の内外を問わず、多いのかなと思っています。(開会式の演出がどうこうということではなく)オリンピックを入り口にしてTOKYOに目を向ける人に対し、何をアピールするのか。そのひとつの側面として、TOKYOから音楽を発信することがあります。TOKYOのオリジナリティを音楽で表現する。小室さんはダンス・ミュージック愛好家の共通言語となったEDMと、国際都市TOKYOを結びつけようとしているのではないか。世界の共通言語を使ってTOKYOのストーリーを語ろうとしているのではないでしょうか。

* inthecube: TETSUYA KOMURO – EDM TOKYO 2014 [feat. KOJI TAMAKI] (Music Video)

2014.04.08
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by mura-bito | 2014-04-08 22:46 | Music | Comments(0)

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