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音楽と物語に関する文章を書いています。
ワイルドじゃなくてもいいからタフになりたい
Want to become tough, not need to get wild.
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カテゴリ:Music( 857 )
TM NETWORK『GET WILD SONG MAFIA』:30年目の創造的進化と現在進行形リミックス
TM NETWORKの活動は2015年のコンサート「TM NETWORK 30th FINAL」で区切られ、同じく「GET WILD」の進化も一度完結しました。しかし、『GET WILD SONG MAFIA』がリリースされたことで、新たな音、新たな「GET WILD」を聴く機会に恵まれます。小室さんは本作のために最新リミックス「GET WILD 2017 TK REMIX」を制作し、アルバムに先行して配信しました。イントロから響くベースの音はとても太く、それだけで心も身体も熱くなりますし、サビではボーカルの裏で鳴っているフレーズは新しい曲にも思えるインパクトを感じます。

2015年以降も、小室さんは自分のライブ・パフォーマンスで「GET WILD」をアップデートし続けていました。その証が「GET WILD 2016 TK LIVE @YOKOHAMA ARENA MIX」という、エイベックスのECサイト「mu-mo」でアルバムを購入すると聴けるバージョンです。2016年のパフォーマンスで使った音源、あるいはそれを調整したものかと思います。このバージョンは、2015年の「GET WILD 2015 -HUGE DATA-」を下敷きにしながら、随所で印象を変えています。特徴的だったアコースティック・ギターのカッティングを踏襲しつつも、2015ミックスがアグレッシヴな雰囲気だったのに対し、2016のサウンドでは抑制された印象に変わって味わい深くなり、渋さすら感じます。

終盤は誰も聴いたことがない展開を見せます。お馴染みの間奏が終わろうとした瞬間、サビが繰り返される…と思いきや、リズムががらりと変わり、哀愁漂うピアノの音がサビのメロディを切り取ってリフレインします。抽象的に表現するなら「余白の多い」アレンジ。最後のサビはライブでも一番盛り上がる部分ですが、それを逆手に取ったかのようなこのアレンジはチルアウトと言ってよいでしょう。興奮に興奮を積み上げてきた、メロディやサウンドを噛み締めてエンディングを迎え、ゆっくりとクールダウンする。そしてメインDJがステージを降りる姿が目に浮かびます。
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そして「GET WILD」の進化は2017年になっても続く…というよりむしろ加速します。『GET WILD SONG MAFIA』には「GET WILD 2017 TK REMIX」の他に、石野卓球によるリミックス「GET WILD -Takkyu Ishino Latino Acid Remix-」やSICK INDIVIDUALSのダブステップ・ミックス「GET WILD -SICK INDIVIDUALS Remix」も収録されています。三者三様のアプローチで、すなわち三者三様のエレクトロで2017年の「GET WILD」を聴くことができます。

石野卓球は説明するまでもなく電気グルーヴのトラック・メーカーですが、あるいはDJとしての活動の方が有名でしょうか。彼が手がけたTakkyu Ishino Latino Acid Remixでは、サビのボーカルがひたすらリフレインします。リズムは軽めの雰囲気を醸し、ホーンの音も聴くことができます。僕はあまりアシッド系の音は馴染みがないのですが、こういうものなのでしょうか。EDM的な起伏のある展開ではなく、中毒性の高いループに巻き込んでいく感じですね。聴くほどに頭の中が音で満たされ、いつの間にかぐるぐる回る音の中で自分が翻弄されています。

SICK INDIVIDUALSはオランダ出身のEDMデュオです。ダブステップ・サウンドで押していく、Hardwellの系譜とされています。エイベックスはEDMアーティストを引っ張ってくる日本における先駆者のようなところがありますが、今回のコラボレーションにも一役買ったのでしょうか。SICK INDIVIDUALS Remixによって「GET WILD」はダブステップらしいダブステップに再構成されました。そのような変化はまったく予想できませんでした。

同じオランダ出身のNicky RomeroやAfrojackは、小室さんのスタジオに遊びに来たことがあるので、その縁でリミックスをしてくれたら嬉しいですね。そうすれば “Get Wild Remixes” をacross the globeで配信できるかもしれません。かつては「GET WILD '89」でヨーロッパのサウンドと結びつきましたが(PWLのピート・ハモンドによるユーロビート・スタイル)、2010年代はEDMという文脈で、改めて世界とつながってほしいものです。

SICK INDIVIDUALS Remixでは、♪ミ・レ・ドから始まるサビのメロディがソフト・シンセの特徴的な音で新しい姿に変貌しています。このリミックスを聴くと、「GET WILD」は世界的な音楽的トレンドに放り込んでも成立する可能性が充分にあると思えてきます。変わり続けてきた曲だからこそ、これからも、いくらでも変わっていいんですよね。僕は2015年の区切りをやむなしとしていましたが、今回の企画によって、むしろ「GET WILD」の進化は続けるべきだと思うようになりました。こうなったら「GET WILD」が、いつまで、どこまで変化するのか見届けてやろうと思います。
2017.04.21

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by mura-bito | 2017-04-21 21:01 | Music | Comments(0)
TM NETWORK『GET WILD SONG MAFIA』:EDMを追求した2010年代モデル・チェンジの軌跡
TM NETWORKの「GET WILD」は名実ともにTM NETWORKの代表曲と言えます。オリジナルは30年前にリリースされました。アニメ『シティハンター』のエンディング・テーマに起用されたこともあり、最も高い知名度を誇っています。そのためか、リリース以降のほとんど(すべて?)のライブで演奏されました。TM NETWORKは、いくつもの曲をライブの度に新しいアレンジにして披露してきましたが、中でも「GET WILD」の変わりようには驚くばかりです。世界の音楽的傾向を読み、その要素を移植するということを繰り返してきたのが「GET WILD」です。

バンドではなく曲の30周年という珍しい切り口から、コンピレーション・アルバム『GET WILD SONG MAFIA』が企画され、4月5日にリリースされました。オリジナルはもちろんのこと、リミックスやライブ・テイク、カバー、計36曲を集めた4枚組のアルバムです。「GET WILDだけでTM NETWORKの変化の歴史を追う」というのは過言でしょうか。答えは「ノー」です。もちろんTM NETWORKの魅力を知るためには不足していますが、「TM NETWORKの音楽的スタイルの変遷」を振り返るのに「GET WILD」ほど相応しい曲はない、と断言できます。
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さまざまなスタイルに変化した「GET WILD」ですが、大きくはロックとエレクトロに分類されます。ライブではどうしてもバンド・スタイルになるため自然とロックに寄るものですが、特にロック成分が高めのパフォーマンスを披露しているのが1990年の「TMN RHYTHM RED TOUR」、2004年の「DOUBLE-DECADE TOUR FINAL "NETWORK"」でしょう。前者でのサポートは葛城哲哉、阿部薫、浅倉大介であり、後者はFENCE OF DEFENSE(西村麻聡、北島健二、山田わたる)です。

一方、エレクトロという括りで見ると、もともとオリジナルのアレンジは、ヨーロッパ発の世界的ダンス・ミュージックであるユーロビートを意識していました。とは言え、ダンス・ミュージックに大きく寄せることはできず、本来の構想が形になったのは2年後のリミックス「GET WILD ’89」です。『GET WILD SONG MAFIA』に掲載されたインタビューでは、小室さんは「『GET WILD』に人格があるとするなら正しい身なりになった。髪型から何からカチャってハマったのは『GET WILD ’89』だったんですよ」と語っています。ダンス・ミュージックとしての「GET WILD」が血肉を備えたのは1989年なのです。


GET WILD 2012-2015

00:00~ TM NETWORK CONCERT -Incubation Period- (2012)
05:19~ TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation- (2013)
11:45~ TM NETWORK 30th 1984~ the beginning of the end (2014)
19:18~ TM NETWORK 30th 1984~ QUIT30 HUGE DATA (2015)
26:44~ TM NETWORK 30th FINAL (2015)

その後は、2001年の「TM NETWORK LIVE TOUR "Major Turn-Round"」や2004年の「TM NETWORK DOUBLE-DECADE "NETWORK"」で、トランスの要素を移植する試みが行なわれました。そして再びダンス・ミュージックに大きく舵を切ったのが2010年代。EDMが世界の音楽シーンのメイン・ストリームに躍り出ると、再指導したTM NETWORKの活動で、小室さんは積極的に「GET WILD」をエレクトロに染めていきました。2013年の「TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-」でEDMスタイルにモデル・チェンジすると、2015年の「TM NETWORK 30th FINAL」まで改造を繰り返しました。

2013~2015年のモデル・チェンジの要素は、2015年の「TM NETWORK 30th 1984~ QUIT30 HUGE DATA」に凝縮されており、この音源は『GET WILD SONG MAFIA』にも収録されています。トータルで19分を超えるこのバージョンは、4つのセクションに分解できます。すなわち、「GET WILD」の前に披露された小室さんのパフォーマンス、2014年から加わった新たなイントロ、歌を含むオリジナルの要素を残した部分、2015年に追加された新たなアウトロです。

小室さんはハードディスクの音を鳴らしながら、ソフト・シンセを中心に自分をぐるりと取り囲むシンセサイザーを駆使して音を重ねたりミュートしたりしながら、予測不能のサウンド・インスタレーションを織り上げます。パフォーマンスではワブル・ベースなどダブステップ系の音も加えて、新しいイントロやアウトロではEDMらしいキラー・フレーズのリフレインで攻めます。このときの音の組み合わせこそが最もEDM的であり、2013年から始まったモデル・チェンジの集大成だったと思います。
2017.04.16

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by mura-bito | 2017-04-16 17:08 | Music | Comments(0)
LINKIN PARK – Battle Symphony
LINKIN PARKが新曲「Battle Symphony」を公開しました。先月から配信している「Heavy」とともに、新たなアルバム『One More Light』に収録されています。音源はApple Musicで聴くことができ、そしてYouTubeにはリリック・ビデオが上がっています。

音がぎゅっと詰まっていて、「凝縮」という表現が似合う曲です。緩めのテンポは、駆け抜けるというよりは、ゆっくり歩いていく感じでしょうか。重心が低くて安定しています。レゲエのようなリズムが印象的です。
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デビューの頃はスクリームが注目されていたChesterの歌声ですが、デビュー・アルバム『Hybrid Theory』から、その美しい歌は存在感を放っていました。「Battle Symphony」では、ミディアム・テンポのリズムに乗せて、密度の大きいボーカルがタフに響きます。ナレーションのように淡々と歌うVerse。そしてChorusの最初と最後で歌われる ♪Battle Symphony♪ のフレーズは、それぞれに美しく、とても滑らかであり、しなやかであり、タフでたくましい。



LINKIN PARK – Battle Symphony (Lyric Video)

2月に「Heavy」、3月に「Battle Symphony」、5月にアルバム発売…ということは4月のどこかでもう1曲がドロップされそうですね。成熟したバンドは、どのような音を聴かせてくれるのでしょうか。アルバムの姿が少しずつ明らかになっていくそのプロセスは、1ヶ月に1度の楽しみでもあります。
2017.03.26

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by mura-bito | 2017-03-26 15:45 | Music | Comments(0)
TETSUYA KOMURO – GET WILD 2017 TK REMIX
来る4月に、TM NETWORKの代表曲「GET WILD」のリミックスやライブ・バージョン、他のアーティストによるカバー曲などを集めたコンピレーション・アルバムがリリースされます。アルバムのリリースに先駆けて、小室さん自身が新たに制作した「GET WILD 2017 TK REMIX」の配信が始まりました。新たなバージョンが制作されたのは、2015年3月の「GET WILD 2015 -HUGE DATA-」以来ですね。このときは2013年から始まった「GET WILD」の改造の集大成でしたが、それに匹敵する変化を「GET WILD 2017 TK REMIX」に感じます。

第一印象で大きな衝撃を受けたのは、キックとハイハットが強調された四つ打ちのリズムです。これでもかというくらいに強烈に鳴るキックは速さとタフさを兼ね備えて、土台としてしっかり支えつつさらに曲をぐいぐいと引っ張ります。そしてそこにシンセサイザーの音が多彩に重なるのですが、特にJD-800プリセットNo. 53(1990年代に多用された、小室さんの代名詞とも言える音)を思わせる、硬質で鋭角的なピアノ音が存在感を放ちます。
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曲の雰囲気は「イントロから1番のサビ前」と「1番のサビ以降」で変わります。新しく加わったイントロはトランスに傾倒していた時代の雰囲気があり、♪It's your pain or...♪ と歌うBメロはイントロで使われている音を含みながら、大胆な解体と再構築が施されて重厚感が漂います。サビ以降はEDM的に、祝祭的に盛り上がり、勢いよく2番に入りアクセルをぐっと踏み込んで駆け抜けてます。そして再びイントロから聴きたくなる、実にトキシックなサウンドです。

サビはお馴染みの ♪Get wild and tough♪ なので盛り上がることは必至なのですが、2017版はそれだけに留まりません。ボーカルとコーラスの裏でEDM的なキラー・フレーズを奏でるシンセサイザーが鳴っており、このバック・トラックはほとんど別の曲です。歌をミュートしたINSTRUMENTALを聴くと、サウンドの改造具合がよく分かります。もちろんオリジナルを感じさせる要素も微かにありますが、それ以上に新たな音のインパクトが強い。エキサイト必至のエレクトロを聴かせてくれます。

2017.03.08
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by mura-bito | 2017-03-08 22:10 | Music | Comments(0)
ONE III NOTES – Our Place
Shadow and Truth

Shadow and Truth

ONE III NOTES


ONE III NOTESの「Our Place」は、シングル「Shadow and Truth」に収録されている曲です。ホーンやストリングスを従えて華やかな演奏を聴かせる表題曲と異なり、オルガンやベースの抑制的な、それでいて味わい深い音が印象に残ります。音の雰囲気から「夜に立ち込める霧」のイメージが浮かびました。メロウな音に重なる歌とラップは、霧に包まれた中で進むべき方向を教えてくれるかのようです。

味わい深く響くベースと、パーカッションを引き連れるドラム。心地好いテンポで刻むリズムの上をオルガンやピアノの音が流れていきます。エレクトリック・ピアノらしき音も垣間見えます。フュージョンあるいはクラブ・ジャズの雰囲気を感じますね。CDに収録されているインストゥルメンタルを聴くと、音符が踊っている様子がよく分かります。

「Shadow and Truth」と「Our Place」は対を成すように、あるいは互いを補完するように雰囲気が分かれます。後者は前者の「影」のように、静かに存在します。アニメ『ACCA13区監察課』で使われているのは表題曲だけですが、「Our Place」が挿入歌として流れたらピタリとはまるかもしれません。音だけでイメージすると、似合いそうなのは首都であるバードン区でしょうか。地下鉄が張り巡らされ高層ビルが立ち並ぶ大都市。夜の片隅で囁かれる一対の言葉、それを静かに包む音。

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2017.03.04

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by mura-bito | 2017-03-04 21:28 | Music | Comments(0)
Zedd & Alessia Cara – Stay
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Zeddの新曲「Stay」がリリースされました。共演するAlessia Caraが素晴らしい歌声を聴かせてくれます。Ariana Grande、Aloe Blacc、Hailee Steinfeldなど、さまざまなアーティストとのコラボレーションを続けるZeddですが、それぞれに独自の化学反応が起きる曲を生み出します。もはやEDMという枠を飛び越えて、ポップ・ミュージックのシーンに根差していますよね。日本でも、アルバム『True Colors』に収録された「Beautiful Now」という曲が車のコマーシャル・ソングに使われました。

All you have to do is STAY.

芯のあるリズムと、テーマ・メロディを奏でるシンセサイザーが織り成す「Stay」のサウンドは、シンプルでありながら厚みがあって、身体に脳にダイレクトに響きます。さらに、Alessiaの歌が重なると曲は優しく、それでいて艶っぽく輝きます。メロディの美しさと声の美しさが調和して柔和な光を放ちます。彼女の歌声は優しさと甘さ、哀愁と切なさをまといます。聴いていると心が震えます。わけもなく。



Zedd & Alessia Cara – Stay (Lyric Video)

「Stay」がリリースされる直前、リリック・ビデオが公開されました。僕はそれを再生するなり第一印象で「これは好きだ」と思いました。それは確信と言ってもいいかもしれません。ぱちんとスイッチをオンにした瞬間に部屋のライトが点灯するように、音が流れると同時に「聴く」と「好き」の回路がつながりました。初めてAlessiaの歌を聴きましたが、何の留保もなく好きと言える歌声です。

このところ新しい歌声を知る機会に恵まれています。意図せずしてアンテナの感度が上がっているのでしょうか。あるいは雑食MUSIC LOVERの本領発揮と言うべきか。これからも次々と新しい世界への扉が開かれ、そしてもっとたくさんの素敵な歌声に出会えるのではないか。根拠はないけれども、そんな予感がします。

2017.02.28
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by mura-bito | 2017-02-28 21:15 | Music | Comments(0)
ONE III NOTES – Shadow and Truth
Shadow and Truth

Shadow and Truth

ONE III NOTES


ドアを開けて夜の街に踏み出す――そんなイメージが似合うパーカッションの音から始まる「Shadow and Truth」。この曲はアニメ版の『ACCA13区監察課』のオープニング・テーマとして使われており、ジャズやロック、ポップスの要素をブレンドしています。スリリングな音を奏でるピアノ、曲の輪郭を描くリズム・セクションなどに、ホーンやストリングスを加えており、音の重なりが心地好い曲です。

「Shadow and Truth」を発表したのは「ONE III NOTES(ワン・サード・ノーツ)」という名前を冠した三人組。三人の役割はそれぞれサウンドメイクおよびソングライティング、ボーカル、ラップです。ボーカルとラップのバランスが絶妙だと思います。ボーカルを活かすラップ、という感じがしますね。前に出るところや後ろで支えるところがうまくはまっているので、ボーカルとラップのバトン・パスが曲のスピード感を高めています。音に乗せて、声に煽られて、鮮やかに踊れ。



アニメ ACCA13区監察課 PV Vol. 2

初めて耳にしたときから、その歌声に虜になりました。サビの1行目の ♪Let's go, come on, come on, on a journey♪ が印象的だったのですが、特に頭の部分が好きですね。勢いよく飛び出し、サビを駆け抜けていきます。歌うのはPON(ぽん)という、普段はORESAMAというデュオで活動するシンガーです。彼女の歌声はもちろんサビだけではなくて、随所で軽やかに、そして鮮やかに舞います。

ホーン隊はトランペット、トロンボーン、およびサックス(アルト、テナー、バリトン)で構成されています。この五管編成は『ACCA13区監察課』に登場する「ACCA 5長官」を意識したのでしょうか。そうだとすれば、それぞれの楽器に5長官のキャラクターが重なるのかもしれませんね。キー・パーソンである「グロッシュラー」は? あるいは「リーリウム」は? 物語と音をリンクさせると、イメージは広がるばかりです。
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inthecube: [PART1] オノ・ナツメ – ACCA13区監察課 1
inthecube: [PART2] オノ・ナツメ – ACCA13区監察課 1
2017.02.26
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by mura-bito | 2017-02-26 15:58 | Music | Comments(0)
LINKIN PARK – Heavy [feat. Kiiara]
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LINKIN PARKの新作『One More Light』が5月にリリースされます。アルバムに先駆けて、本日から「Heavy」という曲が公開されています。Kiiaraというシンガーを迎えており、彼女はChesterとともに素晴らしい歌声を聴かせてくれます。歌声が素晴らしいのかメロディが素晴らしいのか、きっと両者でしょう。

Why is everything so heavy?

「Heavy」という曲名から重厚なサウンドやシャウトを想像したのですが、予想は外れ、心を満たしてくれるような優しい雰囲気を感じます。演奏は落ち着きとともに芯を感じさせますね。特に後半では、ドラムとベースが作り上げる土台がとても頼もしく思えます。バンドとしてキャリアを積み上げてきたからこそできる演奏なのではないでしょうか。



LINKIN PARK – Heavy [feat. Kiiara] (Lyric Video)

YouTubeには「Heavy」のリリック・ビデオがアップロードされているので、KiiaraとChesterの声が織り成す歌と成熟したバンド・サウンドのコラボレーションを楽しんでみてほしいと思います。

2017.02.17
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by mura-bito | 2017-02-17 22:22 | Music | Comments(0)
Gacharic Spin – JUICY BEATS
ガチャっとBEST <2010-2014>

ガチャっとBEST <2010-2014>

Gacharic Spin


Gacharic Spinの「JUICY BEATS」は、インディーズで活動していた2011年に制作された曲です。僕は2016年にTOKYO DOME CITY HALLで行なわれたライブで初めて聴き、そしてすぐに気に入りました。シンセサイザーのリフが印象的なのですが、それでいてロック・サウンドは熱くて厚く、言うならばオルタナでしょうか。と思わせながら、ダンス・ミュージックにも通じるサウンド・メイキング。その中で鮮やかに舞うボーカルは、ボコーダーで加工され、紡ぐメロディは表情をくるくると変えます。無機質に響くかと思えば、息がかかるくらいに近くの囁きに聞こえる。切り口次第で楽しみ方は増えていく、おもしろい曲です。



Gacharic Spin – JUICY BEATS

ミュージック・ビデオがYouTubeにアップされています。光の使い方が印象に残る映像です。点滅するLEDライトをつけたグローブをはめて踊り、暗い部屋の中では、カラフルな光の点が生きているように舞います。別の場面では、投光器の光を背にして演奏する姿が鮮やかなシルエットを描きます。

当時のGacharic Spinにはボーカリストがいたのですね。パフォーマーもキーボード・プレーヤーもいない、オーソドックスなフォー・ピースのバンド。メンバーの変遷があるバンドですが、インディーズ時代の曲を集めたベスト・アルバムで過去の曲を遡って聴いてみると、サウンドの核は揺らいでいないと思えますね。もちろん演奏技術はプロフェッショナルの観点からすれば変わっているのでしょう。僕が好きなのは、バンドが生み出す音楽の「表情」です。喜怒哀楽に正直な人間のように、Gacharic Spinの曲にはカラフルな表情がありますね。バンドの姿が変遷しても、そのあたりは変わらず魅力的だと思います。

2017.02.03
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by mura-bito | 2017-02-03 22:32 | Music | Comments(0)
藍井エイル – KASUMI
AUBE

AUBE

藍井エイル


2016年11月のライブ「Eir Aoi 5th Anniversary Special Live 2016 "Last Blue" at NIPPON BUDOKAN」で、藍井エイルの「KASUMI」を初めて意識的に聴いて、直感で好きだと思いました。それまで聴かなかったことを悔やみつつ、聴きたいと思ったときが自分にとっての旬だとも思うので、まさに今、現在進行形で堪能しています。

「KASUMI」は2枚目のオリジナル・アルバム『AUBE』で聴くことができます。また、短く編集されたバージョンではありますが、YouTubeではミュージック・ビデオが公開されています。全体的に緩めのテンポの中で、言葉の間隔が広がったり狭くなったりするのが心地好い。ラップのような雰囲気を醸しつつ、メロディをきちんと捉えて届けるボーカル。緩急をつけて淀みなく流れる歌に身を任せます。



藍井エイル – KASUMI

彼女の歌声には、鋭さと柔らかさ、直線と曲線が同居しています。それらが混ざって、胸を打ちます。霞のように消え入りそうな世界で、地に足の着いた歌声が力強く響きます。また、勢いで押す曲と言うよりは、音を置いていく感じがします。例えば、テクニカルに刻むギターは歌とリズムの間で、全体のバランスを取るように位置しています。

もうライブで聴くことは叶わない…と思うと残念ではありますが、それでもこうして「自分にとって新しい」曲に出会えたことは素晴らしい。音楽に限らず、ひとつひとつの物事がすべて無意味ということはないのだと思えてきます。どこから何が生まれるか、現実は常に予測の一歩二歩先を行きます。

2017.01.31
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by mura-bito | 2017-01-31 21:46 | Music | Comments(0)

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