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音楽と物語に関する文章を書いています。
ワイルドじゃなくてもいいからタフになりたい
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カテゴリ:Music( 881 )
Sarah Àlainn – ANIMA
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たまたまNHK Eテレの番組を観ていて、Sarah Àlainn(サラ・オレイン)というアーティストを知りました。オーストラリア出身のヴァイオリニストであり、シンガーです。他にもいろいろな仕事をしていたり、複数の言語を話せたりと、音楽に留まらず多芸・多才な方のようです。

Sarahの歌声とヴァイオリンの響きが織り成す美しさを楽しめるのが、2017年にリリースされたアルバム『ANIMA』です。ポップスやジャズのバックで流れるストリングスは馴染みがありますが、こうして弦楽器が主体になった作品をじっくり聴く機会は少なく、アルバムを聴きながら新鮮な気持ちを抱いています。



Sarah Àlainn – Animus

「Animus」という曲はヴァイオリンの静謐な演奏から始まります。やがて展開は急変し、攻撃的な音が響き渡ります。例えるなら、船を翻弄する嵐でしょうか。小さな存在を呑み込まんとする大きな力。同時に、彼女の音からは、そうした力に抗い、立ち向かう姿を感じることもできます。ヴァイオリンの音色に耳を傾けていると、その多彩な表現にいつしか心を奪われます。

アルバムには、オーケストラの演奏をバックにして歌う曲も収録されています。壮大に広がる音に乗せ、心を揺さぶる歌声を披露しています。Sarahの歌声はいくつかの表情を持っており、「Bring The Snow」のようにオーケストラとともに歌うときと、アコースティック・ギターに乗せて歌う「Hallelujah」では異なる顔を見せます。Eテレでは表情の豊かな人だと思ったものですが、それは歌声にも通じるところがありますね。

2017.10.19
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by mura-bito | 2017-10-19 21:12 | Music | Comments(0)
コアラモード. – 雨のち晴れのちスマイリー
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「コアラモード.」というデュオの音楽を初めて聴いたのは、2016年10月にリリースされたシングル「雨のち晴れのちスマイリー」でした。その頃、tvk「saku saku」の月間エンディング・テーマとして毎日流れていたため、そのキャッチーなメロディが印象に残りました。また、ウィークリー・ゲストとして登場したときも、2人のしゃべる雰囲気がとても良く、その点でも好印象でした。

「雨のち晴れのちスマイリー」はインディーズの頃に制作され、ずっと歌われてきた曲のようです。デビュー前からの経験が積み重なり、歌も演奏も丁寧に熟成された曲ですね。同時に、ずっと応援してきたファンとの時間もパッケージされた曲ともいえます。



コアラモード. – 雨のち晴れのちスマイリー(CM映像)

バンド・サウンドがとても心地好い。軸のしっかりとした演奏とともに、歌が聴き手にエネルギーを送り込みます。起伏のある演奏や歌は、太陽の光や灰色の雲、降りしきる雨など、次々と表情を変える空のようです。それこそ「雨のち晴れのちスマイリー」という曲名を体現しています。YouTubeでは曲の一部が聴けますが、できれば、CD・ダウンロード・サブスクリプションなど形態はともかく、イントロからアウトロまで聴いてみてほしいと思います。

リリースから1年が経ち、この曲を改めて聴いていると、聴く人の背中を押す力強さというよりは、倒れないように「支える」というイメージが浮かびました。前に進む追い風や、倒れたところに手を差し伸べる優しさとも異なり、誰かを支えようとしているのではないか。倒れたら立ち上がるエネルギーが要りますが、倒れなければすぐに歩くことができますよね。そういう「支える」音楽なのかなと思いました。

2017.10.17
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by mura-bito | 2017-10-17 21:53 | Music | Comments(0)
[PART2] TM NETWORK『EXPO』:夜空に螺旋を描くエレクトロニック・サウンド
ハウス系TMサウンドに焦点を当てたとき、アルバム『EXPO』の中でも重要なポジションを占める曲が「JUST LIKE PARADISE」です。身体を揺らすのに最適なテンポで、心地好いエレクトロニック・サウンドが流れます。その音は「夜の陰に紛れている」とでもいうような、境界線の曖昧な感じがします。クールであり、シニカルな部分も見え隠れする。表には見えない、隠された色気のような魅力がある曲です。

歌詞はすべて英語で書かれており、ループするサウンドに絡ませた言葉のインスタレーションが目の前に広がります。歌とラップとポエトリー・リーディングが入り混じり、言葉を散りばめ、交差させ、重ねます。それは愛の囁きにも聞こえるし、地球を俯瞰したメッセージにも聞こえます。地上で交わす言葉、宇宙から届く言葉。視点はダイナミックに移ろいます。

ライブでは、オリジナルの音をもとにしながら発展させたアレンジが特徴的でした。ライブでのアレンジは、1991年にかけて1992年に行なわれたホール・ツアーと、アリーナクラスの会場で実施したアリーナ・ツアーで、部分的に音が異なっています。ホール・ツアーでは、サビでアクセントとしてループしていた音を前面に押し出し、一方でアリーナ・ツアーでは曲の終盤で小室さんがソロを弾いて、会場を盛り上げました。切なさを呼び起こすメロディを繰り返しながら音の高さを上げていくことで、どんどん高揚していく、強烈なリフレインです。
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ハウス系の曲として忘れてはならないのが「あの夏を忘れない」ですね。起伏の少ない展開で単調とさえいえるのですが、中毒性はかなり高い。キラキラとした光をイメージさせるシンセサイザーの音が淡々とループを続け、ベースやギターの音と絡み合います。ゆるりとしたテンポに包まれて、指先で肌をなでるようなメロディに、情熱的な言葉が重なります。言葉の奔流が止まると、淡々とした音が再び聴き手を抱きすくめる。

音は円を描きながら、イメージの中で螺旋を描きます。それも上昇するのではなく、下降するスパイラル。同じところをぐるぐる回っていたようで、いつの間にか下に下に落ちていた。僕が曲名や歌詞からイメージするのは、太陽の下で過ごした眩しい記憶を真夜中の片隅でぼんやり思い返している人間の姿です。止まった時の中に留まり続けるメランコリックな一夜は、ただの眠れない夜ではなく、何も見えない闇の中を彷徨い歩く時間です。

1993年のリミックス・アルバム『CLASSIX 1』では、大胆に音を削ぎ落とした「あの夏を忘れない」を聴くことができます。リズム・セクションを抜き、シンセサイザーの音も前に出さないリミックスであり、ボーカルの存在感が一層強まっている。分厚い音を重ねていくダンス・ミュージックの概念はひっくり返され、静謐な空気の中でエレクトロニック・サウンドの「粒」を感じさせます。ここまでサウンドをスリムにされると、オリジナルでも使われていた音が異なる響きを持ち、より深みのある哀愁が漂います。

2017.10.11
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by mura-bito | 2017-10-11 21:45 | Music | Comments(0)
[PART1] TM NETWORK『EXPO』:季節の移ろいに溶け込むエレクトロニック・サウンド
秋に聴きたくなるアルバムを挙げるとすれば、TM NETWORKの『EXPO』を選びます。アルバムに収録されているいくつかの曲が、夏が終わり始めてから秋らしくなってグラデーションのように変わっていく空気に溶け込むような気がするからです。それも、太陽が沈んで夜になって空気がさらに冷たくなるあの感じがよく似合う。

『EXPO』はハウス・ミュージックを中心として、ロックやフォーク、ラテン・ミュージックの要素も含む、雑食性の高いアルバムですが、音、メロディ、歌詞が、それぞれに哀愁を漂わせる要素を含んでいます。秋といえば哀愁や切なさを強く感じる季節なので、そうした気持ちを『EXPO』の曲が呼び起こし、間接的に秋を感じるのだろうと思います。もちろん、聴く人によって何をイメージするか、どのような気持ちを呼び起こされるかは異なります。

とはいえ、『EXPO』の曲が哀愁を感じさせるという点は多くの聴き手に共通することなのではないかと思います。そして、それは音に依るところが大きい。アルバムにおける大きな音楽的テーマはハウス・ミュージックです。ループするエレクトロニック・サウンドを使って中毒的な快感を呼び起こす、ダンス・ミュージックの一種ですが、『EXPO』ではTM NETWORKの感性と混ざって独特のサウンドを作り上げました。そんなハウス系TMサウンドで構築された曲を3つ挙げて、三角形をつくってみましょう。
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ひとつ目は「WE LOVE THE EARTH -Ooh, Ah, Ah, Mix-」です。シングルとは異なる音でリミックスされたバージョンです。シングルでは春や初夏のようなキラキラした華やかさを感じますが、このリミックスで感じるのは秋の風が運んでくる濃密な哀愁です。それでも寂しさやメランコリックな雰囲気ではなく、涼しげな空気が漂います。キックやベースの音は色気に満ちていて心地好く、さらに曲をぐいぐい引っ張るパワーがあります。加えて、高く抜けていくスネアの音が重なり、曲の印象を立体的にしています。

キックの響きは、2010年代のEDMとは異なった感じで存在感を示します。EDMでは主役と呼べるほどに存在感を放つことが多く、身体にぶつかってくるようなタフさがあります(TM NETWORKで例示すれば「金曜日のライオン 2014」)。「WE LOVE THE EARTH -Ooh, Ah, Ah, Mix-」のようなハウス・ミュージックでのキックは「身体に浸み込む」感じがありますね。音に反応する快感のセンサーもいろいろあり、EDMにおけるキックとハウスにおけるキックは違ったタイプの刺激を与えるのだと思います。どちらも心地好い。

Ooh, Ah, Ah, Mixという名称もいいですよね。意味深というか、生々しいというか。TMN時代の曲やライブは、わりと色気を感じさせる、あるいはセクシュアルな要素を前に押し出すのが特徴でした。RHYTHM REDツアーの「KISS YOU」や『EXPO』での「CRAZY FOR YOU」の演出は分かりやすくセクシュアルです。『EXPO』を軸にしたツアーでもこのリミックスをもとに「WE LOVE THE EARTH」が披露されましたが、イントロに散りばめられたサンプリング・ボイスの一部で “Ooh, Ah, Ah” という声が繰り返し響きます。…まあ、そういうことです。

2017.10.10
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by mura-bito | 2017-10-10 21:40 | Music | Comments(0)
Carly Rae Jepsen – Cut To The Feeling
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コマーシャルで流れてくる曲が気になって調べたところ、Carly Rae Jepsen(カーリー・レイ・ジェプセン)というアーティストを知り、その曲は「Cut To The Feeling」だと分かりました。それをきっかけに彼女のディスコグラフィーを参照してみると、以前から「Call Me Maybe」という曲も耳にしていたようです。ポップな曲調とコケティッシュな(あるいはKawaii)歌声が人気の理由なのではないかと思います。

改めて「Cut To The Feeling」を頭から聴くと、1980~1990年代の雰囲気を感じました。例えば、イントロの頭の音は、Trevor Horn(例えばYESの「Owner Of A Lonely Heart」)をイメージさせます。他にも、耳に馴染んだ(あるいはそう思わせる)音やメロディが飛び出します。そういう記憶を刺激するような部分だけでなく、軽やかに流れるサウンドは聴いていて気持ちが良くなります。



Carly Rae Jepsen – Cut To The Feeling (Lyric Video)

ただの偶然か、トレンドとして成立しているのか。Zara Larssonの「Lush Life」を聴いたときにも1980年代的な要素を感じたため、「トレンドなのかな?」という疑問が浮かびました。本当にトレンドなのかどうかはともかく、新曲に懐かしい空気を感じるのは、後ろ向きなノスタルジーではないと思います。「80年代ヒット」のような企画盤の乱発になると、もう後ろ向きといってもいいのでしょうが。

雰囲気が当時を思わせるものであっても、使われている音や録音の技術は今のものですよね。ファッションやメイクのリバイバルも当時をただ再現するだけではないように、「現在のツールで過去をモチーフに表現する」というクリエイティブな行為といえます。その中で、ふとした瞬間に聞き覚えのあるサウンドやメロディに触れたとき、「なんか懐かしい」という印象を受ける、というわけです。スパイスのような役割を担うノスタルジーは、表現形態のひとつとしてむしろ前向きなのではないかと思うのです。

2017.09.25
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by mura-bito | 2017-09-25 21:21 | Music | Comments(0)
LINKIN PARK – The Messenger
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Chester Benningtonの死は、多くの人に、大きいという言葉では足りないくらいに大きな衝撃を与えました。僕も大きな衝撃を受けたひとりです。「なぜ?」という疑問は頭に浮かんだものの、その先を確かめるために誰かの推察をいくら読んだとしても、起きた出来事は巻き戻せません。それならば僕ができるのはLINKIN PARKの曲を聴くことだけです。

いくつものアルバムを聴き返しているうちに改めて印象に残る曲がありました。「The Messenger」という名の、2011年にリリースされたアルバム『A Thousand Suns』の最後を飾る曲です。当時は「When They Come For Me」や「The Catalyst」といったヘビーな曲の方に意識が向いており、シンプルな「The Messenger」はアルバムの一要素として記憶の片隅に沈んだままでした。けれども、きっかけとしてはあまり適切ではないのかもしれませんが、こうして「出会いなおす」こととなりました。



LINKIN PARK – The Messenger (Audio)

アコースティック・ギターの音に乗せて、Chesterが歌います。力強いような、切ないような。もがいているような、光を見つけたような。路上で歌うストリート・ミュージシャンにも似た、無防備な、孤独な、しかし純度の高い音楽が目の前に広がります。音を削ぎ落としたとき、歌はその本質的な部分を露わにします。最初は小さな点のように思えた世界が次第に広がりを見せ、やがて輪郭を描きます。そして浮かび上がるのは、歌で多くの人にメッセージを届けるひとりの人間の姿です。

「The Messenger」を聴きなおしていた矢先、Mike Shinodaがこの曲の音源をTwitterにアップしました。その真意は不明ですが、Chesterの歌声がより際立つこの曲は、彼がすぐそこにいるかのような存在感があり、Mikeもそれに近いような感覚を覚えていたのではないかと思います。そして、「The Messenger」を含め、LINKIN PARKの曲を聴いて、Chesterの存在をダイレクトに感じることこそ、僕らにとっては献花の代わりになるような気がします。

2017.09.21
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by mura-bito | 2017-09-21 21:48 | Music | Comments(0)
TM NETWORK – GET WILD 30th Anniversary Collection - avex Edition
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2017年5月に『GET WILD 30th Anniversary Collection - avex Edition』が配信されました。4月にCD・配信でリリースされた『GET WILD SONG MAFIA』のうち2012年以降に録音されたライブ・テイクをまとめ、さらにavexが権利を管理するカバーやリミックスを加えたコンピレーション・アルバムです。

本作に収録された曲の中で特徴的だと思うのは、2011年のライブ配信「DOMMUNE」で披露された「GET WILD ’89」、2013年に配信された「GET WILD (2013 SUMMER)」、石野卓球によるリミックスの別バージョン「GET WILD -Takkyu Ishino Latino Remix-」です。

GET WILD ’89 (DOMMUNE #332 TETSUYA KOMURO Liveset)

2011年に小室さんはDOMMUNEに出演し、ソロやglobeのリミックス、1990年代にプロデュースした曲を披露しました。TM NETWORKの曲も含まれており、そのひとつが「GET WILD ’89」です。リアルタイムにシンセサイザーの音を重ねるパフォーマンスは、キャッチーな音や荒々しくノイジーな音を響かせながら、インターネットを介して多くの人のもとに拡散しました。

「GET WILD ’89」は1989年にリリースされました。1980年代のダンス・ミュージックの象徴であるユーロビートの音でリミックスされた曲です。制作を手掛けたのはPete Hammond(ユーロビートの代表格であるPWLというチーム)というプロデューサーです。1989年の音に2011年の音と感性を重ねたのがDOMMUNEでのプレイです。20年離れた時間が交錯する瞬間を味わうことができます。

GET WILD (2013 SUMMER)

2013年は小室さんがソフト・シンセを本格的に導入した時期であり、「EDM (Electronic Dance Music)」というキーワードを重視していました。globeやtrfなどの曲をEDMにリミックスした『DEBF EDM 2013 SUMMER』に、「GET WILD (2013 SUMMER)」も収録されています。ライブ「TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-」で使った音を整理しつつアップデートして、リズムやボーカルを加えています。

「GET WILD」がEDMの要素を取り入れた最初のバージョンであり、「いかにもソフト・シンセ」という音が聴けます。大きな特徴のひとつはイントロですが、本作に収録されたものではイントロの大部分がカットされています。そのため、『DEBF EDM 2013 SUMMER』を聴いた方が、よりEDMらしさを感じることができます。ダブステップの特徴であるワブル・ベースが使われているイントロやBメロを聴いて、「これまでの『GET WILD』とは違う」と思ったものです。

GET WILD -Takkyu Ishino Latino Remix-

「GET WILD -Takkyu Ishino Latino Remix-」は、『GET WILD SONG MAFIA』に収録された「GET WILD -Takkyu Ishino Latino Acid Remix-」を基にしたリミックスです。ループする音に、ボーカルのサビ部分をサンプリングして重ねます。

Latino Remixの特徴はLatino Acid Remixからアシッドの音が抜かれていること…と書くとなんだか間抜けですが、注意深く聴き比べると印象が異なります。アシッドの裏でメインの「ミ・レ・ド(=♪Get wild and tough♪)」を奏でていたシンセサイザーがよく聞こえるようになりました。天ぷらの衣をはがした感じ…という表現が適切かどうかは分かりませんが。僕の耳と知識では判別できるのはそのあたりですが、大きな違いはそれだとすれば、なかなかにマニアックな差です。




2017.09.19

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by mura-bito | 2017-09-19 21:53 | Music | Comments(0)
PANDORA – Be The One [feat. Beverly]
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それぞれの角度からシンセサイザーに精通した両人が生み出すエレクトロニック・サウンド。小室哲哉と浅倉大介のタッグという、僕らのようなファンにとっては夢のような、そして最強の組み合わせが実現しました。その名前はPANDORA。それを開くと何が飛び出してくるのか、これから少しずつ見えてくるかと思います。現在、PANDORAの始まりを告げる曲「Be The One」が配信されています。

「Be The One」は「仮面ライダービルド」のオープニング・テーマとして使われており、配信で聴けるのもそのサイズ(約80秒)です。フルレングスというべきかEXTENDED MIXというべきか、長いバージョンはこれから作りたい、とのことです。小室さんは興味のアップダウンが激しいのでタイミングを逸すると実現しづらいのですが、大ちゃんがいるのでそう遠くない未来に聴けそうな気がします。そういった意味で、この組み合わせは安心します。音楽的には、何が起こるか分からない「箱」ではありますが!



PANDORA – Be The One [feat. Beverly]

曲を聴いてみて、とにかくストレートに突き刺さってくるエレクトロニック・サウンドだ、という印象を受けました。さまざまな音が絡み合いながらも、聴かせたい音はこれだ、という感じで耳に脳に身体に一直線に届きます。ソフト・シンセの音は日進月歩で変わり続けるとされていますが、そういった流動性と新規性の高い音を使いながら、小室さんと大ちゃんそれぞれのエッセンスも感じられる音です。

ダイナミックに広がる音の中で、芯の太いサウンドを楽しめます。シンセサイザーで弾くフレーズの気持ちよさが存分に伝わるイントロから始まり、AメロはBeverlyの美しい歌声の魅力を丁寧に届けるリズムで構成されています。そして、EDMの特徴のひとつであるノイジーなベース(wobble bass)でサビにつなぎ、サビでBeverlyはブレスの余白を最小限にするようにはめ込まれた言葉を歌い、聴き手は一気に高揚感に包まれます。

2017.09.10
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by mura-bito | 2017-09-10 21:32 | Music | Comments(0)
Gacharic Spin – ジェネレーションギャップ
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Gacharic Spinの新曲「ジェネレーションギャップ」がリリースされました。アルバム『確実変動 -KAKUHEN-』がリリースされたのが昨年の9月なので、ちょうど1年のインターバルを挟んでいますが、その間もツアーや単発のライブを精力的にこなしていたようです。難聴が原因でパフォーマーのひとりがバンドを抜けざるを得ないという事態に見舞われましたが、5人編成になって初めての新曲が届きました。

「ジェネレーションギャップ」で印象に残るのは、ソウルやファンクの要素ですね。特にギターがファンクに寄っていて、ホーン・セクションやコンガ、ソウルフルに駆け巡るシャウトなど、変化球を織り交ぜたサウンドを聞かせてくれます。バンドの持ち味であるタフなロック・サウンドを基盤としながら、オールディーズな雰囲気を意図的にまとっています。その点では、Gacharic Spinの持ち味である「ガチャガチャ感」は健在ですね。



Gacharic Spin – ジェネレーションギャップ

ボーカルをとるのはいつものようにドラムの「はな」とキーボードの「オレオレオナ」ですが、特にオレオの割合の方が大きく、さらにミュージック・ビデオではフロントでパフォーマンスも披露します。オレオの歌声は、こういうファンキーな音によく合うと思います。綺麗に歌い上げるよりは、泥臭く言葉を吐き出す方が、存在感があって、曲が骨太になるのかなと。

それは、デビュー・アルバムに収録されている「ガンバンバダンサー」というファンキーな曲を聴いたときにも感じたことです。ソウルフルな歌声がマッチするような曲では、彼女の歌がフィーチャーされるのかなと思います。僕はGacharic Spinではエモ系の曲が特に好きなのですが、ファンク系のノリを前面に押し出した曲ももっと聴いてみたいですね。その期待は「ジェネレーションギャップ」を聴いて、もっと高まりました。

2017.09.06
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by mura-bito | 2017-09-06 22:49 | Music | Comments(0)
Dimitri Vegas & Like Mike vs David Guetta – Complicated [feat. Kiiara]
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Dimitri Vegas & Like Mike(DV&LM)は、ベルギー出身のDJ/Producerデュオであり、兄弟です。ヨーロッパ出身のEDMアーティストは、本当に層が厚いですよね。ヨーロッパにはダンス・ミュージックを醸成する土壌がある、ということでしょうか。

そしてDavid Guettaは、EDMシーンを築いた立役者ともいうべき人物。DV&LMがDavid Guettaとコラボし、アメリカ出身のシンガー・ソングライターであるKiiaraをボーカルに迎えて「Complicated」という曲を制作しました。ゆるやかなテンポの中で、シンプルでありながらキャッチーなメロディをシンセサイザーと歌で表現します。色の違う絵の具で同じ絵を一枚のキャンバスに描いているような感じです。



Dimitri Vegas & Like Mike vs David Guetta – Complicated [feat. Kiiara]

僕はKiiaraの歌を、LINKIN PARKの「Heavy」で初めて聴きました。Chaster Benningtonのタフな歌声と対峙しても、確実に屹立する。そういった存在感を彼女の声に感じました。「Complicated」でも、その魅力的な歌声を堪能することができます。シンセサイザーのリフとうまくマッチして、胸を打ち、心に刺さる響きを生み出します。

「Complicated」のビデオは、ダンサーをフィーチャーして、そのパフォーマンスを鮮やかなカメラワークで収めます。ほとばしる躍動感が伝わってきます。カラーの異なるダンスで織り上げられた映像の中で、ピンクの長髪を揺らすKiiaraがリップシンクで登場します。ダイナミックさとシンプルさが共存しており、どこかコンテンポラリー・アートのような印象を受けました。
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2017.09.03
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by mura-bito | 2017-09-03 21:27 | Music | Comments(0)

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