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2017年 11月 14日 ( 1 )
Rick Wakeman – The Six Wives of Henry VIII
『The Six Wives of Henry VIII(ヘンリー八世の六人の妻)』は、1973年にリリースされたRick Wakemanのソロ・アルバムです。Rick Wakemanは言わずと知れたYesのキーボード・プレーヤーですが、バンドの黄金期を築いたこの時期にバンドの活動と並行して本作を録音しました。

ヘンリー8世は16世紀前半にイングランドを治めた王です。父親のヘンリー7世は、15世紀末に薔薇戦争というイングランドの内乱を終結させてテューダー朝を開きました。ヘンリー8世は生涯で合計6回の結婚に及びましたが、アルバムのタイトルや曲名はその逸話をモチーフにしています。アルバムは6曲から構成され、曲名には結婚相手の女性の名前を冠しています。

『The Six Wives of Henry VIII』の録音には、Yesのメンバーを含む多くのミュージシャンが参加しています。そしてもちろん、印象に残るのはやはりシンセサイザーの音ですね。ミニ・モーグ・シンセサイザー、メロトロン、ハモンドなどのキーボードを中心に据え、周囲をテクニカルな演奏のロック・サウンドで固めたインストゥルメンタル作品であり、1970年代初期に活躍していたシンセサイザーの音を、これでもかというくらい存分に楽しめます。
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Yesのアルバム『Close to the Edge』を匂わせるサウンドやフレーズが随所に見られますが、やはりRick Wakemanだからということでしょう。とはいえ、曲によってはクラシックやジャズの雰囲気も感じますし、ファンクといってもいい曲もあるかなと思います。

「Anne of Cleves」で疾走するベースやパーカッションは、とても気持ち良いです。「Anne Boleyn ‘The Day Thou Gavest Lord Hath Ended’」ではシンセサイザーやピアノの音が少しずつ絡み合って、時に静謐に、時に妖しげに響きますが、特に3:30あたりから始まるミニ・モーグとピアノの競演は絶品だと思います。そして、最後の「Catherine Parr」に響き渡るメロトロンのコーラスに心が奪われます。

アルバム全体を通して、美しさと強靭さを兼ね備えたスリリングな演奏を堪能できます。あまり重くなく、むしろ明るさを感じる演奏なので、プログレのようなハードルの高さはないです。できればスピーカーを鳴らして、交錯する音の乱舞を楽しんでみてほしいと思います。

2017.11.14
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by mura-bito | 2017-11-14 22:15 | Music | Comments(0)

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