人気ブログランキング | 話題のタグを見る
inthecube
音楽と物語に関する文章を書いています。
ワイルドじゃなくてもいいからタフになりたい
OUR WORLD IS EXPRESSED BY IMPRESSIVE WORDS
ブログトップ
Romantic Release Party -detail-
音の記憶を頼りに、ライブの記録をここに。Rie fuのRomantic Release Party、素敵なライブだったことはまず言えるとして、それをどう筆あるいは舌に尽くして形にするのか、そんな試みでもあります。トライアル・アンド・エラー。エラーには目を瞑っていただき、お時間のあるときにお読みいただければこれ幸いです。

OPENING (Painting)
青を基調とした照明に包まれた客入れタイムの舞台に、変化が起きたと思ったら、一枚の絵が明るい光の中に浮かび上がりました。そこにRie fu登場。おもむろに絵の具を出し、筆を取って、絵に向かいました。SEが流れる中、描いてる描いてる。黒いところに塗り足しているような感じだったので、描いているとは言い難い。とすると、描くことそのものがライブのコンセプトを表わしているのか? 後のMC(アトリエからいくつかのインテリアを持ってきたそうな)と合わせてみると、「私のアトリエへようこそ」ということなのでしょうか。新曲のビデオ・クリップ撮影用の演出だったかもしれません。ただ、客入れでもライブでもない時間は、なんとも形容し難い、不思議な空間でした。

I wanna go to a place... / 笑って、恵みのもとへ / 5000マイル
ライブはアカペラで始まり、途中からClavia Nord Stage(たぶん)の音が加わりました。最初の3曲はシンセ・コーナー。ギターともピアノとも違う音色が、アコースティックな印象のあるRie fuライブでは新鮮でした。機材が気になるのは、TKの(デジタル、アナログ問わず)シンセ・サウンドを浴びているせいか、HiromiのNord Leadプレイを聴き続けているせいか。それほど詳しいってわけでもないんですが。ピアノでの弾き語りとは違って、声も音もちょっとやわらかく聴こえました。その点ではポップな「5000マイル」が音とマッチしていたと思います。

Long Long Way / Tiny Tiny Melody / tobira
アコースティック・ギターのコーナー。順番はちょっとうろ覚え。弾き語りライブでも聴いてきたLLWとTTMは、ギターじゃないとはまらないよねというくらい、なじんできました(自分に)。途中、ひとりでハモっている?と思い、よく聴くと、どうやら打ち込みのような感じでコーラスを重ねていた模様。打ち込みに合わせるのではなく、あくまでも弾き語りということで、自らスイッチを踏んで鳴らしていました。「tobira」では、コーラスに加え、ギターも重ねていましたが、これが良かった! ライブ・アレンジで化けた曲というものを、Rie fuライブでは初めて体験しました。そういう演出が僕は大好きです。

Home / Money will love you / Don't know why (Norah Jones)
ここからは上田禎との競演。Rie fuがボーカルのみ、アコースティック・ギター、アコースティック・ギターの順で、上田禎はピアノ、ピアノ、エレクトリック・ギターの順。久々にボーカルだけのRie fuでしたが、手拍子を促すタイミングが自然でした。曲調もゆったりしつつ、跳ねた感じもあり、詞の内容も明るいので、なんとも手拍子が似合う時間でした。新曲「Money will love you」の前の「最近お金の問題とか・・・、金融のこととか~」というMCで、「お金の問題とか・・・」の後に変な間があったのは、気のせいかな。この曲では、オリジナルにはない英語詞が入りました。メロディからすると、日本語詞を入れた箇所を繰り返して、そのまま訳していたのだと思います。それとも、なにか、さらっとメッセージを込めたのかもね、って気のせいかな。ノラ・ジョーンズのカバーでは、上田禎の「顔で弾くギター」を拝ませていただきました。天下の北島健二には敵うまいが。

decay / Feel the same
コーナーが終わるたびに楽器が片付けられて、とうとうピアノだけになりました。しかも舞台奥の高いところから見下ろされている感じであり、なんだか祭壇みたいでした。「Feel the same」でもオリジナルにはない英語詞が出てきました。もしかしたら、幻の英語バージョンなんてものがあるのかもしれませんね。いつか英語詞の曲を集めたベスト盤が出たら、ボーナス・トラックで収録されるに違いない。ソニーならやりかねない…ってどこも一緒でしょうけど。よくよく考えてみると、「decay」はデビュー曲と言ってもいいんですが(シングル「Rie Who?」の1曲目)、こんなネガティブな言葉をデビューに持ってくるセンスはすごいし、それでリリースした小坂氏もすごい。

Life is like a boat / ツキアカリ / あなたがここにいる理由 / Romantic
ピアノにストリングス・カルテットを加えての本編ラスト4曲。まるでカルテットの伴奏をしているかのようなポジションで、遠近感がおかしくなりそうでした。意識は奥のRie fuの方にあるのに、視覚的にはカルテットの方が近い、なんとも不思議な感覚を覚えました。カルテットはバイオリン、バイオリン、ビオラ、チェロ。バイオリンの一人はalutoというグループのメンバーで、佐藤帆乃佳というそうな。弦を弓で弾く音を聴いて、そんな音の出し方があるのかと、(恥ずかしながら)驚きました。その音がアクセントになっていたと思います。普通に弾いていても、やっぱり生で聴くストリングスはいいですね。特に「ツキアカリ」は圧倒されましたし、新曲「Romantic」も盛り上がりました。「Romantic」は、次はエレクトロニカ全開で聴いてみたいものです。

Present
アンコールは4月からずっと演奏している「Present」を、再びカルテットとともにお届け。来年にはシングルとしてリリースされるそうですが、当初の予定より後ろ倒しになるとのこと。「タイアップとかいろいろあって...」ってそんなこと話していいんかい?と思いましたが、まあ、たいしたことじゃないですね。MCはいつも訥々としていて、飾らないし、思っていたことをぽろっと言うことがちょいちょいあるのが、魅力と言うか天然と言うか。「Present」は何度も聴いていますが、このときは胸に響きました。迷える若手社員の心を揺さぶる曲、なんてコピーをつけたら怒られますね、きっと。ただ、「今を大事に」というメッセージが身に染みたのは事実です。

2008.11.20
by mura-bito | 2008-11-20 23:02 | Music
<< waiting 4 U Romantic Releas... >>

fujiokashinya (mura-bito)
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
最新の記事
LINKIN PARK「Hy..
at 2020-12-31 15:20
ORESAMA「耳もとでつか..
at 2020-12-30 15:24
米津玄師「感電」:巧みなアレ..
at 2020-12-29 21:04
Gacharic Spin「..
at 2020-12-22 19:29
Reol「激白」:近づいては..
at 2020-12-16 21:20
ORESAMA「あたまからモ..
at 2020-12-09 22:30
TM NETWORK『SPE..
at 2020-12-05 14:55
以前の記事
記事ランキング
カテゴリ
タグ
ライフログ
TM NETWORK

























TETSUYA KOMURO



quasimode


Linkin Park


Paramore

Immigrant'sBossaBand

Ryu Miho

AVICII


Krewella

Zedd


藍井エイル





ORESAMA




Gacharic Spin


梨木香歩

村上春樹



京極夏彦



小林ユミヲ



Book





Comic








Music


その他のジャンル
ブログジャンル