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音楽と物語に関する文章を書いています。
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読むべき本は積み上がり、聴くべき音楽は再生される時を待つ
伊坂幸太郎 『フィッシュストーリー』伊坂幸太郎 『フィッシュストーリー』

伊坂幸太郎の『フィッシュストーリー』を読みました。何故でしょうか、言葉が出てこない。おもしろかった、という言葉も、おもしろくなかった、という言葉も。泳いだ後のぼんやりした頭で読んだせいか、それとも頭がいつまでも『陽気なギャング~』を引き摺っているのか。内容について何か書いてみようと思っても特に浮かびませんし、これを誰かに薦めるべきかどうかと言われたらたぶん薦めないと思いますが、気になったところをひとつ挙げるとすればそれは単行本の帯です。しかも、帯の裏側ですね。4つの短編それぞれについて、簡単なストーリーあるいはコピーみたいなものが書かれています。何気なく目を通してみると、表題作について書かれた部分がちょっと引っかかりました。

僕の小説が魚だとしたら、その風呂敷と尾鰭の大きさに、海の魚も陸に上がって未来を語るに違いない

『フィッシュストーリー』の帯より引用

なんでしょう、この皮肉と言うべきか、自嘲的な言葉は。これは作中の言葉をもじったと言うかそれに引っ掛けたものなのですが、なんとも奇妙な感じを受けます。これを目にした後でこの本全体を読み返してみると、また違った読後感になりました。「風呂敷と尾鰭の大きさ」とはよく言ったものです。壮大な「法螺話」が僕らを呑み込む。

2007.09.16
by mura-bito | 2007-09-16 23:33 | Book
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