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音楽と物語に関する文章を書いています。
ワイルドじゃなくてもいいからタフになりたい
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TKと京極
陰摩羅鬼の瑕京極夏彦 『陰摩羅鬼の瑕』

小室哲哉と京極夏彦。
このふたつの直線が交わることはないでしょうが、
なにかしらの因果がそこに存在する気がしました。



『陰摩羅鬼の瑕』の刊行が2003年8月。
SCREEN OF LIFE」という曲の発表が2004年2月。
PRESENCE」という曲の発表が2004年3月。

京極を読んだ小室哲哉が、その影響を受けながら
新作「SCREEN OF LIFE」の歌詞を書いたのでは。

死に際のスクリーン 
とてもすてきな大作に
クライマックスをつくりましょう
私もあなたもつくりましょう。
愛する人にその人のためだけの
上映会を行いましょう someday

TM NETWORKSCREEN OF LIFE」より引用
(全文はこちら

そして、
その影響が「PRESENCE」には
より直接的に現われていると思います。

BATMANのGotham Cityのようなビルの影に追われて
今朝も目覚めて夕暮れのような夜明けに
君の飾ったガーベラだけが存在という意味をもう一度、
教えてくれてる

TM NETWORKPRESENCE」より引用
(全文はこちら

『陰摩羅鬼の瑕』には、
「存在」や「在る」という言葉が頻発します。
加えて、というか必然的にですが、
「死ぬ」あるいは「生きている」が
物語の核となって語られています。
哲学的に考えて言葉を重ねるのではなく、
少しセンチメンタルに語りかけるような感じで。

小室哲哉は、「死ぬ」ということ、
そして「生きている」ということについて、
日常の言葉と「存在」という重い言葉を混ぜて
語りかけていたのではないでしょうか。

誰に向けて?

まあ、読んだこともないと言われたら、
推測も何もあったものではありませんけど。
突き詰めてみると、とてもシンプルで
気持ちのこもった歌詞に思えてきませんか?

小室哲哉と京極夏彦。
同時代の奇才は何処かで繋がっている気がします。
少なくとも僕の中では。

NETWORK Easy ListeningTM NETWORKNETWORK Easy Listening

今気づいたんですけど、今日って、
TKの48歳(!)の誕生日ですよ。
この内容は、狙ったわけではなく、偶然。
今頃はバースデー・クラブ・イベント中です。
病み上がりでなければ…無念。

2006.11.27
by mura-bito | 2006-11-27 22:44 | Book
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