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音楽と物語に関する文章を書いています。
ワイルドじゃなくてもいいからタフになりたい
OUR WORLD IS EXPRESSED BY IMPRESSIVE WORDS
Paramore「Hard Times」:新たなトライアングルが描く音楽
Paramoreが久しぶりに新曲を公開しました。タイトルは「Hard Times」。バンド名を冠した前作『Paramore』をリリースし、ワールド・ツアーを終えてから、しばしの休息期間に入っていたバンドは、ベースのジェレミーが脱退し、ヘイリーとテイラーの二人だけになりました。その後、かつてメンバーだったドラムスのザックが再加入し、Paramoreは再び動き始めます。5月に新作『After Laughter』をリリースすることが決まり、アルバムからのファースト・シングル「Hard Times」の配信が始まりました。同時にミュージック・ビデオもアップされています。
Paramore – Hard Times
イントロから鳴り響くのはパーカッションでしょうか。タイトルとは裏腹のポップな音で彩られ、テイラーのギターとザックのドラムがファンキーな雰囲気を醸します。ループするギターのフレーズが好きですね。深刻なことは陽気に伝えるべきだ…とは伊坂幸太郎の『重力ピエロ』に書かれた一節ですが、その言葉は「Hard Times」にも通じるような気がします。
メンバーの脱退に加え、そのメンバーから訴訟を起こされるという出来事は、いくらアメリカが訴訟社会とは言え、ヘイリーにとって少なからずダメージを与えたものと思われます。それでもなお、音楽を続けようと決めた彼女は、ソングライティングの中核を担うテイラー、そして再び歩みをともにするザックと一緒に、明るいサウンドで「Hard Times」を作り上げました。
ニューヨーク・タイムズ紙の記事「Paramore Bounces Back With Old Faces and a New Sound」で、彼女は新曲のタイトルにちなみ、このような言葉を残しています。
This is what you go through hard times for,
so you can have these moments where you’re proud of yourself,
proud of your choices and your friends.
「つらく厳しい時でも、自分自身、そして自らの選択と友人を誇れる瞬間がある」という感じでしょうか。「Hard Times」を筆頭に、アルバム『After Laughter』に収録された曲を通して、成熟しながらも、いくつもの困難を体験してきたバンドが伝えたいこととは何か。新しいトライアングルが描く音楽に注目してみたいと思います。
2017.04.24
Paramore – Hard Times
イントロから鳴り響くのはパーカッションでしょうか。タイトルとは裏腹のポップな音で彩られ、テイラーのギターとザックのドラムがファンキーな雰囲気を醸します。ループするギターのフレーズが好きですね。深刻なことは陽気に伝えるべきだ…とは伊坂幸太郎の『重力ピエロ』に書かれた一節ですが、その言葉は「Hard Times」にも通じるような気がします。
メンバーの脱退に加え、そのメンバーから訴訟を起こされるという出来事は、いくらアメリカが訴訟社会とは言え、ヘイリーにとって少なからずダメージを与えたものと思われます。それでもなお、音楽を続けようと決めた彼女は、ソングライティングの中核を担うテイラー、そして再び歩みをともにするザックと一緒に、明るいサウンドで「Hard Times」を作り上げました。
so you can have these moments where you’re proud of yourself,
proud of your choices and your friends.
「つらく厳しい時でも、自分自身、そして自らの選択と友人を誇れる瞬間がある」という感じでしょうか。「Hard Times」を筆頭に、アルバム『After Laughter』に収録された曲を通して、成熟しながらも、いくつもの困難を体験してきたバンドが伝えたいこととは何か。新しいトライアングルが描く音楽に注目してみたいと思います。
2017.04.24
by mura-bito
| 2017-04-24 21:37
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fujiokashinya (mura-bito)
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