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TM NETWORK 30th FINAL (OUTRO)
TM NETWORK 30th FINAL

TM NETWORK 30th FINAL

TM NETWORK


2012年4月の「TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-」から始まった今回の活動の呼び水となったのは、同年3月のチャリティ・イベント「All That LOVE -give & give-」です。プリンセス・プリンセスや米米CLUBと共演したこのイベントは、最初はウツに声がかかったそうです。そしてウツの提案により、TM NETWORKとして出演することになりました。

イベントの準備が進む中で「これだけで終わるのは寂しい」となったらしく、TM NETWORKの単独コンサートが企画されました。それが、日本武道館で行なわれた「TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-」です。このコンサートがあったからこそ、「I am」という新曲も生まれ、いくつもの印象的なステージをこの目で見ることができました。



TM NETWORK 30th FINAL Trailer PART1

2015年まで続いたTM NETWORKストーリーは、「TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-」のコンセプトを基にして展開されました。「TM NETWORKが活動した三十年は潜伏期間(incubation period)だった」というコンセプト。1984年4月にデビューしてから2015年3月に至るまでの三十年間を、物語を通して総括しました。三年を費やして描かれたのは「潜伏期間の終わり」と「次の潜伏期間の始まり」です。

アニバーサリーとして新作を発表する、ライブを企画するときは、誰しも「焼き直し」を意図しているわけではないでしょう。それでも代表曲や懐かしい曲を織り交ぜることは必至であり、もちろん誰も責めることはない。むしろファンは嬉しいはずです。懐かしい曲を演奏し続けることは、アーティストにとって是か非かは人それぞれでしょうが、新しい曲でも評価されたいと思うのもまた偽らざる心だと思います。懐かしい曲を聴きたいファンに応えるのか、新しい曲で現在進行形の姿を見せるのか。アニバーサリーはそのせめぎ合いでもあります。

その点で、「潜伏期間」というマテリアルを組み込んだ描き方は、個人的には絶妙だったと思います。つまり、新旧の曲を組み合わせることができたのは、このマテリアルで作り上げた物語があったから。しかも、新しい物語を作り出したのではなく、自らの軌跡をモチーフにしたものなので、ずっと応援してきたファンを無理なく巻き込むことができました。懐かしさを味わいたいファンも、新しい世界を見たいファンもカバーできます。

TM NETWORKは初期から中期にかけて物語性の強い活動を展開してきましたが、その時期の「宇宙から来た訪問者」や「イギリスに住む少女キャロル」をピックアップして、今回の物語に組み込みました。全体としては新しい物語でありながら、いくつかのパーツは過去に残してきたものを磨いて使っています。こうしてできた新しい物語の中で、過去の曲は、当時のコンセプトとは異なる意味を付与され、演奏されました。とてもユニークな構成だったと思います。

そうした中で、過去のライブを体験していない自分にとっては、初めて生で聴けた曲がいくつもあり、とても嬉しく思ったものです。「FOOL ON THE PLANET」、「永遠のパスポート」、「GIRL」、「NERVOUS」、「CHILDREN OF THE NEW CENTURY」、「HERE, THERE & EVERYWHERE」、「一途な恋」、「DIVE INTO YOUR BODY」、「RESISTANCE」、「ACCIDENT」、「RAINBOW RAINBOW」、「LOOKING AT YOU」、CAROL組曲、「GIA CORM FILLIPPO DIA」、「JUST LIKE PARADISE」、「月はピアノに誘われて」、「あの夏を忘れない」などを聴くことができました。

アレンジやミックスで新しい印象を受けたのは「WE LOVE THE EARTH」、「ACTION」、「KISS YOU」、「LOVE TRAIN」、「1974」、「IGNITION, SEQUENCE, START」、「HUMAN SYSTEM」、「COME ON LET'S DANCE」、「金曜日のライオン」、「CUBE」、「SEVEN DAYS WAR」、「TIME TO COUNT DOWN」、「THE POINT OF LOVERS' NIGHT」、「RHYTHM RED BEAT BLACK」、「SCREEN OF LIFE」などです。そして代表曲「GET WILD」はサウンドも演出も刷新され続けました。「I am」や「LOUD」も新曲でありながら幾度となくアレンジが変わりました。そこに存在していたのは、確かに存在していたのは、現在進行形で変わり続けるTM NETWORKです。



TM NETWORK 30th FINAL Trailer PART2

「TM NETWORK 30th FINAL」を終え、TM NETWORKが残したのは一本のバトン。そしてこのバトンを委ねるというメッセージを残して、三年にわたるTM NETWORKストーリーは終わり、デビュー三十周年という節目も終わりました。一連のライブで演奏された曲のラインナップを見ると、すべての時代を網羅的に巡っているため、ある程度「やり尽した」感はあるのかなと思います。

…と思わせておいて実は、という展開もTM NETWORKではあり得ます。このライブの後、小室さんは『スター・ウォーズ』を引き合いにして、TM NETWORKが続くのか終わるのかは意図的に曖昧にしていました。匙加減ひとつで事態は大きく変わると思います。さてさて、TM NETWORKは再び地球に降りてくるのでしょうか。それとも新たな物語の中で再会することになるのでしょうか。とりあえず今言えるのは「そのときは新たな音楽に出会えるに違いない」ということですね。次なる指令まで潜伏すべし。

INTRO
JUST LIKE PARADISE 2015/RHYTHM RED BEAT BLACK/CHILDREN OF THE NEW CENTURY 2015
HERE, THERE & EVERYWHERE/SCREEN OF LIFE/Birth
CAROL 2015 I
A DAY IN THE GIRL'S LIFE/CAROL (CAROL'S THEME I)/GIA CORM FILLIPPO DIA
CAROL 2015 II/IN THE FOREST/CAROL (CAROL'S THEME II)/JUST ONE VICTORY
INTERMISSION
月はピアノに誘われて/あの夏を忘れない/TETSUYA KOMURO SOLO -30th FINAL-/GET WILD 2015
WE LOVE THE EARTH/BE TOGETHER/I am/FOOL ON THE PLANET/ELECTRIC PROPHET
OUTRO

2016.12.26
[PR]
by mura-bito | 2016-12-26 21:49 | Music | Comments(0)
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