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Krewella – Team
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Krewellaが新曲「Team」をリリースしました。抑えめに歌うボーカルが特徴的な曲であり、言葉をぎゅっと閉じ込め、さらには言葉にならない想いが凝縮しているような気もします。サウンドはシンプルにつくられていて、乾いた風のようにリズム・トラックが響きます。歌と歌の間をつなぐ音に漂うのは欧米とは異なる空気。フレーズはEDMらしいのですが、響きがアジアっぽい(特に西の方)ような気がします。

ジャケットでは、民族衣装を模した服や髪型のJahanとYasmineが、いくつかの国旗を背にして立ちます。重なり合うように壁に掛けられた国旗は、パキスタン、中国、韓国、日本、ブラジルなど。このデザインに込めたものは、とても複雑でありながら、同時にごくシンプルなものなのだろうと思います。



Krewella – Team

パリやブリュッセルなどでのテロ、シリアの戦争とヨーロッパへの難民など世界が揺れ動く中で、アメリカも(これまで以上に)揺れ動くことが予想されます。彼女たちの父親はパキスタン出身であり、ムスリムへの差別や排斥を隠さない次期大統領の考えや動きとは無縁ではないはずです。

「Team」には、彼女たちが持つ「社会への視座」が強く反映されていると思います。もちろん社会と政治は切り離せません。差別や排斥の感情を抑えなくてもいいというモラル・ハザード、ヘイト・クライムにまで発展する「タガが外れた」状態に社会が呑み込まれていくことを危惧しているのではないか。それは僕自身が思うからそう見える(投影している)のかもしれませんが。

This song is going to mean different things to everyone who hears it. This song is not "no new friends" it is "only real ones."

上記はYouTubeのページに綴られていた言葉です。「Team」は聴いた人によって捉え方が変わる歌だけれども、歌に込めたのは仲間以外を排除することではなく、本当にリアルな関係でつながること、という感じでしょうか。言葉の飛躍を許してもらえるのであれば、こう言い換えてみます。新たな関係の排斥ではなく、新旧ともにある程度理解し合える関係こそが "Team" なのではないか、と。多様性という建前は正論に駆逐されようとしているけれども、いよいよ本当に再構築しないといけないタイミングなのかもしれません。

2016.12.21
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by mura-bito | 2016-12-21 21:45 | Music | Comments(0)
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