inthecube
音楽と物語に関する文章を書いています。
ワイルドじゃなくてもいいからタフになりたい
Want to become tough, not need to get wild.
ブログトップ
30th FINAL 19: WE LOVE THE EARTH
TM NETWORK 30th FINAL

TM NETWORK 30th FINAL

TM NETWORK


無機質なループを続ける電子音が響く中、スクリーンは潜伏者の姿を映し出します。夜の闇の中で、転がるバトンを拾う潜伏者。潜伏者がどこかに向かって歩き始め、やがて姿を消すと、今度は地球上の各所や人々が暮らす姿が、いくつも切り出され、スクリーンを埋め尽くします。そして煌びやかなシンセサイザーの音が鳴り響き、一面が青い光に包まれ、蒼く染まります。「WE LOVE THE EARTH」と題した曲が始まります。

この曲の特徴のひとつは、木根さんを中心にして、葛Gも加わって歌われるコーラスです。イントロや間奏、そしてアウトロでも登場し、観客も一緒になって同じメロディを歌います。「GET WILD」とはまた異なる点で一体感を強く抱くことができるのが、この魅力的なコーラスのメロディですね。

「TM NETWORK 30th FINAL」の特徴は、1991年のオリジナル・アルバム『EXPO』の曲が選ばれていることです。「WE LOVE THE EARTH」はシングルとしてもリリースされましたが、このアルバムにもリミックスが収録されています。シングルではポップスの色が強く、アルバムではハウス・ミュージックの色が強調されています。アルバムを掲げた当時の全国ツアーではこのリミックスをもとにして演奏されましたが、以降はオリジナルに沿ったアレンジで披露されています。

***

「WE LOVE THE EARTH」というタイトルは、地球に住む人々の思いが投影されているのと同時に、遠くからやってきた潜伏者が客観的に地球を眺める姿を彷彿とさせます。地球の調査という任務を与えられた潜伏者たちは、地球を愛する人々の思いを記録するとともに、そこに自らの思いも重ねているのかもしれません。地球で人々に紛れて生活をともにする中で、同じ思いを抱くようになったのか。

「潜伏期間(Incubation Period)」が終わったら地球を去る潜伏者は、本来であれば、記憶も心もなく、ただ記録するだけの存在でした。地球に潜伏するための機能として記憶や感情が発動することはあっても、個体として備わったものではなかった。しかし、地球に生きる人々には不思議な磁力のようなものがあり、それは時として生命の奪い合いにもなるけれど、生命を守り合う「心」を潜伏者に付与したのかもしれません。いつしか潜伏者たちに "We love the earth." と感じる心が芽生えていた。地球の重力から離れると、すべて消えてしまうのかもしれないけれど。

柔らかいメロディが、親密な関係を語る歌詞を届けます。ささやかな逢瀬が鮮やかな言葉で綴られた歌詞は、小室さんのペンによるものです。地球への「愛」と目の前の人への「愛」を歌います。ひとつの小さなラブ・ストーリーが、人間と比べてはるかに大きい地球と対比され、強調されて浮かび上がります。小さな存在は大きな存在に包み込まれ、二人の中で果てしなく世界は広がります。

***

地球の人々を観察する潜伏者は、その視点をミクロからマクロにシフトします。点と点が結びつき、そして、より多くの点が集まります。人間は集団をつくり、弊害も甘受しながら、生活を続けています。TM NETWORKはいくつかの時代にタイムマシンで飛び、人々の争いや別れなども調査対象にしてきました。人と人が結びつくことで生まれた悲劇の中から、それでもともに生きることの意味が浮かび上がります。

INTRO
JUST LIKE PARADISE 2015/RHYTHM RED BEAT BLACK/CHILDREN OF THE NEW CENTURY 2015
HERE, THERE & EVERYWHERE/SCREEN OF LIFE/Birth
CAROL 2015 I
A DAY IN THE GIRL'S LIFE/CAROL (CAROL'S THEME I)/GIA CORM FILLIPPO DIA
CAROL 2015 II/IN THE FOREST/CAROL (CAROL'S THEME II)/JUST ONE VICTORY
INTERMISSION
月はピアノに誘われて/あの夏を忘れない/TETSUYA KOMURO SOLO -30th FINAL-/GET WILD 2015
WE LOVE THE EARTH/BE TOGETHER/I am/FOOL ON THE PLANET/ELECTRIC PROPHET
OUTRO

2016.11.02
[PR]
by mura-bito | 2016-11-02 22:11 | Music | Comments(0)
<< [PART1] Gachari... 藍井エイル – アカツキ >>

fujiokashinya (mura-bito)
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
最新の記事
[PART2] LINKIN..
at 2017-07-30 08:25
[PART1] LINKIN..
at 2017-07-29 09:39
ORESAMA「Trip T..
at 2017-07-26 22:10
Zedd & Liam Pa..
at 2017-07-20 21:58
藍井エイル「シリウス」:一等..
at 2017-06-04 21:19
[PART4] Sound ..
at 2017-05-31 21:53
[PART3] Sound ..
at 2017-05-29 22:13
以前の記事
記事ランキング
カテゴリ
タグ
ライフログ
TM NETWORK

























TETSUYA KOMURO




quasimode


Linkin Park


Paramore

Immigrant'sBossaBand

Ryu Miho

AVICII


Krewella

Zedd

藍井エイル






Gacharic Spin


梨木香歩

村上春樹



京極夏彦



Book





Comic






Music


ブログジャンル