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[PART2] Eir Aoi EXTRA LIVE 2016 "D’AZUR-EST FINALE"
Eir Aoi EXTRA LIVE 2016 "D’AZUR-EST FINALE"
2016-06-23 at NHKホール

awakening/IGNITE/幻影/GENESIS/ずっとそばで/ゆらり
JUMP!!!/AURORA/Close Friend/Quit/Lapse from Virtue
シューゲイザー/MEMORIA/ツナガルオモイ/アクセンティア
Bright Future/INNOCENCE/ラピスラズリ/シンシアの光
青の世界/HaNaZaKaRi/春~spring~/翼/サンビカ

[PART1] Eir Aoi EXTRA LIVE 2016 "D’AZUR-EST FINALE"

再び姿を現わした藍井エイルはライト・ブルーを基調とした衣装をまとっています。そして響くディストーション・ギターのリフ。「シューゲイザー」[*3] はギターの密度が大きく、一際存在感を放つ一方で、鍵盤の音が扇情的に響きます。ギターとピアノがせめぎ合う、スリリングな曲です。魂を吐き出すような歌もまた魅力的で、生命を燃やして輝くような、そんな危うさも感じられました。

デビュー曲「MEMORIA」を演奏した後、MCで彼女は「ライブに参加しているみんながひとつになってほしい」と語ります。その気持ちが、次に披露された「ツナガルオモイ」[*4] に反映されています。ステージを動き回り、力強い歌に乗せて、自ら綴った歌詞を届けます。曲の後半では、間奏のリズミカルなハンドクラップやコール・アンド・レスポンスによって、ステージと観客席がつながります。

◆◆◆

ライブは後半に入り、スピードを緩めることなく突き進みます。ツアー開始とともにリリースされて、全国を巡りながら成長してきたであろうシングル曲「アクセンティア」や、『D’AZUR』に収録された「Bright Future」が演奏されます。いずれもまっすぐに響くポップ・ロックです。ステージを照らす光も明るくて、会場全体が軽快に盛り上がります。そしてライブの定番曲「INNOCENCE」が、明るい盛り上がりを一段と強めます。

雰囲気は変わり、キック(ベースドラム)の音が際立つ「ラピスラズリ」[*5] が演奏されます。歌も重心が低くなり、バイオリンの音が印象的に響きます。そしてアップテンポの「シンシアの光」で駆け抜けます。リズムを四つ打ちに差し替えればエレクトロとしても成立すると思いますね。彼女の歌声はエレクトロニック・サウンドとも相性がいい気がします。ロックとエレクトロ、両方の熱を帯びた曲になりそうです。

興奮が冷めやらぬ中、彼女はゆっくりと移動し、登場したときと同じ立ち位置(ステージ後方の階段の上)に立ちます。ピアノの音が響きます。ヒートアップしていた会場の熱は、ピアノに吸い込まれるように消え、目の前には静謐に染まる青が広がります。ピアノの音に乗せて藍井エイルの歌が切々と響くバラード「青の世界」は、やがてバンドの厚い音に支えられます。気持ちを音に、歌にぶつけて、弾けて、ライブの本編が終わります。

◆◆◆

重なるアンコールの声に応え、ツアーTシャツに着替えた藍井エイル、そしてバンドのメンバーが登場します。アンコールは「HaNaZaKaRi」から始まります。この曲は盛り上がるポイントが分かりやすく、多くの人が耳にしているであろうあの曲(そして輝く…!)の要素がちらつきます。そして、Hysteric Blueのヒット・ソング「春~spring~」が演奏されます。

ツアーからドラムを担当して藍井エイルのサウンドを支えてきたのが、Hysteric Blueで叩いていた楠瀬拓哉です。その縁ゆえか、彼が作詞・作曲を担当した「春~spring~」がカバーされました。このカバー・バージョンはシングル「アクセンティア」で聴くことができます。1999年にリリースされてからいろいろと翻弄された曲ですが、再び新たな歌声を得ることで、新たな生命が吹き込まれます。

MCで11月の日本武道館公演が発表され、続いてリリースが近づいている新曲「翼」が初めて披露されます。言葉に次ぐ言葉、細かく刻まれた音符が矢のように飛び、観客を射抜きます。7月から始まるアニメ『アルスラーン戦記 風塵乱舞』(2015年に半年間放映されたシリーズの続編)のオープニング・テーマとして、毎週流れます。ライブの終演後にミュージック・ビデオの一部がYouTubeで公開されました。

◆◆◆

いよいよ「Eir Aoi EXTRA LIVE 2016 "D’AZUR-EST FINALE"」は最後の曲を迎えます。2枚目のアルバム『AUBE』に収録されている「サンビカ」で、ライブは幕を閉じます。バンド・メンバーとともに礼をした後、彼女はマイクを持たずに、ひとりステージに残ります。スピーカーを通すことなく、観客席に向けて声を投げかけます。感謝の言葉をダイレクトに届けると、名残惜しそうにステージを後にしました。

印象的だったのは、途中のMCで藍井エイルが発した「私やっぱり音楽好きだわ!」という言葉ですね。これだけストレートな言葉を聞くことは、なかなかない。驚くのと同時に、音楽に対するシンプルな衝動こそが彼女の原動力なのだと理解しました。キャリアは約5年、オリジナル・アルバムは3枚。これからどのような音楽を生み出していくのか、どのようなアプローチを見せてくれるのか。ライブを観て、この先の活動が楽しみになりました。期待は膨らみます。

[*3] inthecube: 藍井エイル – シューゲイザー (Music Video)
[*4] inthecube: 藍井エイル – ツナガルオモイ/Raspberry Moon
[*5] inthecube: 藍井エイル – ラピスラズリ (Music Video)

2016.07.03
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by mura-bito | 2016-07-03 08:13 | Music | Comments(0)
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