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藍井エイル – シューゲイザー (Music Video)


藍井エイル – シューゲイザー

藍井エイルの「シューゲイザー」は、アルバム『D’AZUR』[*1] の後にリリースされたシングル曲です。哀愁と感傷が漂う美しい歌メロを、重くて速いギターの音に乗せて駆け抜けます。彼女が5月に出演したイベント「INNOVATION WORLD FESTA 2016」[*2] でも披露されました。

詞と曲を書いたのはGLAYのHISASHIです。良いメロディだなあ…と繰り返し再生する度に思いますが、とりわけサビのメロディには感動すら覚えます。良さのポイントは「メロディの輪郭が分かりやすい」ことであり、その「輪郭」を際立たせているのが藍井エイルの歌い方なのだろうと思います。母音が聞きやすい、語尾がはっきり聞こえる、一定の声量をキープしたまま語尾を伸ばせる。そういった要素が組み合わさって、胸を打つメロディとなって聴き手に突き刺さるのでしょう。

これでもかというくらいに畳みかけてくるギターのリフが強烈なインパクトを残します。イントロ、サビ、間奏、アウトロ、それぞれに表情の異なる音を聴かせてくれます。とりわけ間奏のリフが特徴的で、泣きそうになるくらいに気持ちを揺さぶられます。曲が終わった後に残る音の記憶は、余韻と言うにはあまりにも生温くて、歪んだ音の残像が焼き付いて離れません。

ギターの間を縫うように鳴るピアノもまた魅力的に響き、ふとした瞬間に顔を出すリフが印象に残ります。鍵盤のアレンジを主導したのはおそらく、編曲に参加している持山翔子さんであり [*3]、印象的な音を作り出しています。曲の終盤にはギターが抜けて、ピアノが歌を支える部分がありますが、それは荒ぶるギターに負けじとピアノも熱を帯びる瞬間です。脇役と言うにはあまりにも扇情的であり、ギターとともに鮮烈な印象を聴き手に刻み込みます。

[*1] inthecube: 藍井エイル – D’AZUR
[*2] inthecube: INNOVATION WORLD FESTA 2016
[*3] 持山翔子さんは、自身のピアノ・トリオ「m.s.t. (Mochiyama Shoko Trio)」を筆頭にジャズ系の活動を続ける一方で、西野カナなどJ-POPアーティストの作品に参加しています。
藍井エイル – シューゲイザー (Music Video)_b0078188_19445513.jpg
Picture from MUSICMAN-NET

2016.06.07
by mura-bito | 2016-06-07 19:43 | Music
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