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30th FINAL 01: JUST LIKE PARADISE 2015
TM NETWORK 30th FINAL

TM NETWORK 30th FINAL

TM NETWORK


空に舞い、雲を突き抜け、地上に向けて落ちていくのは一本のバトン。潜伏者からのメッセージを携えたバトンは地球を駆け巡り、そして人間と人間をコネクトします。

***

エンジン音が鳴り響き、小型ジェット機のプロペラが回り始める。刻むリズムをプロペラが絡み取ります。やがてキックの音がソフト・シンセの音を巻き込み、コーラスを巻き込み、ひとつの曲が形作られます。機体は空へ空へと駆け上る。

このコンサートのために新たに録音された音源が流れます。音は層を成し、重なりながら、ひとつひとつが屹立します。キックの音が全体の印象を形づくり、そこにベースやスネアが絡み付きます。速すぎず、遅すぎず。絶妙なテンポで刻むリズムは観客の身体を疼かせ、心に火を灯します。

TM NETWORKにおいて独特のリズム・パターンを持つこの曲は、「JUST LIKE PARADISE 2015」です。音が導くテイクオフ、音の世界にいざなうテイクオフ。二十年の時を越えてモデル・チェンジした「JUST LIKE PARADISE 2015」がデビュー30周年企画の集大成であるコンサート「TM NETWORK 30th FINAL」の幕を開きます。巨大なLEDスクリーンに流れる映像に合わせ、オープニング用のSEとして会場に響き渡ります。

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コーラス・パートは♪Just like paradise♪と♪Gonna take you to paradise♪を交互に歌います。その間を縫うように♪That's right!♪が繰り返し飛び出します。感情にフィルターをかけたような声は、クールなエレクトロニック・サウンドに組み込まれます。

声と音の絡み合いは、大人の色気と気怠さを漂わせますね。ダイレクトな言葉でパッチワークされた世界ではなく、経験とイメージが生み出す記憶の世界。ベタついていないのに、とはいえあっさりとしているわけでもない、曖昧な空気の中を漂うメロディ。霧のような雰囲気はオリジナルよりも濃くなり、聴き手を包みます。

男性の声が ♪Baby dance with me through the night♪ と誘うと、女性の声は ♪When you hold me close it's paradise♪ と、誘いに乗るような、腕からすり抜けるような言葉を返す。光の当たる半面では微笑みを浮かべ、しかし陰になる側では表情が消える。体温が感じられるくらいに近い距離で交わすサインは、交差するのか…すれ違うのか。

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リズムの隙間からシンセサイザーのリフが流れ出てきます。ピアノの音で構築されたリフが観客をシンセサイザー・サウンドの世界に引きずり込みます。ソフト・シンセの太くて厚い音、イルミネーションのようにきらきらと輝く音、スクラッチ・ノイズのような音が織り成すサウンド・インスタレーション。

「JUST LIKE PARADISE 2015」は、1991年に発表されたオリジナルを2015年の音で再構築(リプロダクション)した曲です。よりアクティブに、よりダンサブルに音が進化しました。音が音を呼び、観客を次の音へ、また次の音へとエスコートします。音で魅せるステージ。

この曲はコンサートのオープニングを飾るSEに留まらず、TM NETWORKというミュージック・ファクトリーのエントランスでもあります。「TM NETWORK 30th FINAL」はTM NETWORKサウンドの展示会です。"FINAL" と銘打ちながらも、展示するのはその時点の最新かつ最高の音です。1991年に書いたメロディを2015年の感性と音で鳴らしながら、現在進行形のTM NETWORKサウンドに観客を誘い込みます。まるでパラダイスのように、音が満ちる世界に。 

***

機体は雲を抜け、青空を舞い、再び雲の塊を通り抜ける。空と大地の間に引かれた境界線をたどるフライトは、宇宙と地球をコネクトします。やがて潜伏者は、手にしたバトンをためらうことなく窓の外に放り投げます。

INTRO
JUST LIKE PARADISE 2015/RHYTHM RED BEAT BLACK/CHILDREN OF THE NEW CENTURY 2015
HERE, THERE & EVERYWHERE/SCREEN OF LIFE/Birth
CAROL 2015 I
A DAY IN THE GIRL'S LIFE/CAROL (CAROL'S THEME I)/GIA CORM FILLIPPO DIA
CAROL 2015 II/IN THE FOREST/CAROL (CAROL'S THEME II)/JUST ONE VICTORY
INTERMISSION
月はピアノに誘われて/あの夏を忘れない/TETSUYA KOMURO SOLO -30th FINAL-/GET WILD 2015
WE LOVE THE EARTH/BE TOGETHER/I am/FOOL ON THE PLANET/ELECTRIC PROPHET
OUTRO

2016.01.04
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by mura-bito | 2016-01-04 10:44 | Music | Comments(0)
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