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音楽と物語に関する文章を書いています。
ワイルドじゃなくてもいいからタフになりたい
Want to become tough, not need to get wild.
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[PART2] Rolling Stone Japan Edition Vol. 101 小室哲哉インタビュー
Rolling Stone JAPAN EDITION VOL. 101

ローリングストーン日本版 2015年9月号

セブン&アイ出版


[PART1] Rolling Stone Japan Edition Vol. 101 小室哲哉インタビュー

表紙に躍る「小室哲哉、未来へ。」というコピー。未来は過去と現在を受け継ぎながら存在します。小室さんのインタビューは、1990年代のムーブメントの中で感じていたことを振り返ると、これからのことに話題が移ります。小室さんは「自分の砂時計はひっくり返っている」と言います。さまざまなことを考えて予測し、いくつかを形にしながらも、限りある時間の中で格闘し続けています。
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表紙では3人だったのが広告では5人に

ポップ・ミュージックの役割は10年前、20年前と変わっているのだろうと思います。好みや立場の違いに伴なって個人の中でも変遷しているでしょうし、聴き方やコンテンツの多様化に伴なって社会的にも変わっているはずです。けれども、ひとりひとりが考えていることは変わらないのかもしれません。「若者の○○離れ」とはノスタルジックな論評ですが、上の世代が親しんだツールやアイテムに惹かれないだけであり、感情的なところや何かを求める気持ちは、そうそう減じるものではないと思います。

メディアは情報過多で、いらない情報も全部とりあえず入って来るけど、実は変わらず、「あの子と仲良くなるにはどうしたらいいかな」とか「来月の給料日まで大丈夫かな?」とか思っているかもしれない。

小室哲哉
1万字インタヴュー 小室哲哉 – Rolling Stone Japan Edition Vol. 101

これは想像でしかないのですが、「うまく表現できない気持ちはあるけれど、別にそれを代弁してもらう必要はない」ということなのかもしれません。アートや音楽、文学によって表現してもらわなくてもいい。感情との折り合いは自分でつけている(と思っている)から、外的な要素で補完する必要はない。そう考えると、内面をえぐるような歌詞はほとんど届かず、共鳴は生まれないことになります。もっとライトなものでいい、むしろ意味なんてない方がいいと思われているのではないか。

今の30代に入る前くらいの、ゆとり世代とかギリギリのところの子たちの不満や不安は、何か形にしたいなって。

小室哲哉
1万字インタヴュー 小室哲哉 – Rolling Stone Japan Edition Vol. 101

とはいえ、僕も音楽や小説に自分を重ねたことはないし、自分が思いを代弁してほしいとも思わなかった。けれども、三十代をしばらく生きていますが、最近は少し変わったかなと思います。「自分が思っていることを他の人も思っていたのか」ということを知り、ふと気持ちが軽くなったことがあります。それは音楽や漫画にも言えることで、自分の一部がそこにあると思えたら、ぐっと好きになる。のりしろどうしが触れる感じでしょうか。

もっとボーダレスとかシームレスとかになって、ワールドワイドにみんなに瞬間で聴いてもらえるところまでひたすら進んじゃってほしい。分母がめちゃくちゃデカくなれば、上の分子も増えるので。それで、世界中の国々の独自なものを "わかるような気がする" という人も増えるかもしれない。

小室哲哉
1万字インタヴュー 小室哲哉 – Rolling Stone Japan Edition Vol. 101

最後に、小室さんの「世界中の国々の独自なものを "わかるような気がする" という人も増えるかもしれない」という言葉を引きます。これはリスナーの「拡張」と言えます。それぞれの感性で、自分が親しんできた文化とは違う文化と触れ合う。ほんのわずかでも理解して楽しめれば、それは感性の拡張です。10年や20年では実現しないかもしれません。ドメスティックなものを否定する必要はありませんが、閉じるより広がっていく方が、少なくとも文化的には健全なのではないか、と思います。

2015.08.17
[PR]
by mura-bito | 2015-08-17 20:40 | Music | Comments(0)
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