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07. I am/GET WILD
TM NETWORK 30th 1984~ QUIT30 HUGE DATA

TM NETWORK 30th 1984~ QUIT30 HUGE DATA

TM NETWORK


「I am」のオリジナルは2012年にリリースされました。一年が経って二種類のリミックス(「I am 2013」、「I am -TK EDM Mix-」)が発表され、その一年後には、アルバム『QUIT30』にアルバム用に音のバランスを変えたバージョンが収録されました。このアルバム・ミックスを手がけたのがマーティ・フレデリクソンです。オリジナルのインストゥルメンタルも含め、それぞれに異なる印象を受けました。

ライブでは2013年のリミックスをもとにしつつ、イントロがエレクトロに寄ったり、間奏でソフト・シンセの音を押し出したりしてきました。そして、今回のライブで披露された「I am」について特筆すべきは、オリジナルで使われたギター・ソロが再現されていることでしょう。マイク・スミスが弾いていたフレーズです。

「I am」では、三人がマイクに向かって歌う姿が印象に残ります。重なる三人の声。こうして彼らが声を重ねる姿を見ると、TM NETWORKを象徴する曲であると強く感じます。2012年に再び走り始めたTM NETWORKというプロジェクトの核となり、リスナーを含むTM NETWORKというネットワークをアクティベートしました。アクシデントに見舞われたり、ストーリーの修正があったりする中でも、プロジェクトを貫く軸であり続けました。

♪Yes I am Yes I am Yes I am a human♪のフレーズは物語を綴るストーリーテリングの役割を果たしつつ、ステージと観客席をつなぎます。それはまるで、人と人をつなぐバトンのようです。ネットワークの中を飛び回り、点と点を結ぶ。「I am」がシグナルとなって、TM NETWORKというネットワークが活性化し、関わるすべての人々をつないできました。

「I am」の最後の音を継ぐように、新たな音が重なり、混ざり、そしてまた新たな音にシフトします。ステージで小室さんがひとり、光の中でソフト・シンセのモニターと向き合います。音を選び、重ね、省き、混ぜ、馴染ませる。ソフト・シンセに加え、Virus TI Polar、Virus Indigo 2 Redback、Nord Lead 3といったハード・シンセの音を加えて、サウンドを構築していきます。

ソフト・シンセをコントロールするために使われているのは二台のYAMAHA社のMOTIF XF6です。それぞれにモニターが設置されていますが、それらは透明のパネルです。床に置いたプロジェクターからアプリケーションの画面を投影しています。遠目にはモニターがあるようには見えず、画面が宙に浮いているように見えました。

「GET WILD」の音は、ライブを重ねる度に変化します。イントロ、Bメロ、間奏、アウトロと必ずどこかが変わります。シンセサイザーを使った小室さんのパフォーマンスと一体化することもあり、また1987年のリリース以降、数々のリミックスやライブ・アレンジが披露されました。「GET WILD」は変わり続ける宿命を背負った曲と言えます。

2013年のライブがトリガーとなり、「GET WILD」はEDMへの道をひた走ります。今回のライブではイントロが大きく変わり、エレクトロの疾走感が増します。と、不意に音が変わり、光とカメラが別の場所を捕らえます。鳴り響くのはアコースティック・ギターのカッティング。木根さんがアコースティック・ギターを激しくかき鳴らすと、それに呼応するように、前回のツアー「TM NETWORK 30th 1984~ the beginning of the end」で組み込んだフレーズが飛び出します。小室さんがコントロールするソフト・シンセの音も激しさを増していき、二人のプレイが生み出す音が火花を散らします。

一瞬のエア・ポケットを抜け、響き渡るのはオリジナルの「GET WILD」のイントロ。歌が始まってからも、曲の変化は随所に感じられます。Bメロにおいてリズムの間隔が空き、ボーカルやシンセサイザーの音が強調されるようになったのは2013年からです。最初はダブステップで使われるワブル・ベースでしたが、今回のライブではストリングス系の音に変わり、ドラマチックな雰囲気を漂わせます。

ここで体験した「GET WILD」の変化は最終型ではありません。この時は予想もしなかった変化が、未来で待っています。きっと変わるだろうと思っていても、具体的な音は観客の想像の範疇にはなく、驚きと興奮をもって迎えられることになります。2014年型の「GET WILD」はこのツアーで完成しましたが、近い未来、2015年型が登場するのです。

01. QUIT30 PART1: Birth
02. WILD HEAVEN/TIME TO COUNT DOWN
03. QUIT30 PART2: The Beginning Of The End/Mist
04. Alive/君がいてよかった
05. Always be there/STILL LOVE HER
06. QUIT30 PART3: Glow
07. I am/GET WILD
08. QUIT30 PART4: Loop Of The Life/Entrance Of The Earth
09. THE POINT OF LOVERS' NIGHT/SELF CONTROL/LOUD
10. QUIT30 PART5: The Beginning Of The End II/III

2015.08.12
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by mura-bito | 2015-08-12 21:19 | Music | Comments(0)
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