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[PART1] キーボード・マガジン No. 389 機材で振り返るTM NETWORK 30周年ライブ
Keyboard magazine 2015年7月号 SUMMER

Keyboard magazine 2015年7月号 SUMMER

リットーミュージック


『キーボード・マガジン』の2015年夏号が発売されました。鍵盤楽器にフォーカスした雑誌なので、機材に関する記事はやはり読み応えがありますね。TM NETWORKは若手の時代から登場しており、特に1987年の終わりから記事のボリュームに厚みが出てきます。2012年の活動再開からは、ライブに関連した話を中心に記事がまとめられていました。

2015年夏号には「機材で振り返るTM NETWORK 30周年ライブ」という企画、Roland社のシンセサイザー「JD-XA」の解説や開発者のインタビューが載っています。また、TM NETWORKの「LOUD」の楽譜も掲載されています。2014年4月にシングルとしてリリースされた曲であり、10月に出たオリジナル・アルバム『QUIT30』にも収録されています。

http://www.rittor-music.co.jp/magazine/km/15122007.html

「機材で振り返るTM NETWORK 30周年ライブ」では、2012年の「TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-」から2015年3月の「TM NETWORK 30th FINAL」までのライブで小室さんが使ったシンセサイザーをまとめて紹介しています。この3年間で、機材がどのように変化したのかを眺めることで、音の変化を思い出すことができます。30周年企画の最後の方、「TM NETWORK 30th 1984~ QUIT30」から「TM NETWORK 30th FINAL」までは映像作品になっていないので、音の種類や混ざり具合をじっくり確かめるのはこれからですね。

これまで使われたシンセサイザーに触れつつ、プログラミングや録音に携わる岩佐俊秀さんがそれぞれのライブを振り返って話をしています。2012年はハード・シンセだけで構成された最後のライブでしたが、中でもAccess社のVirus Indigo 2 Redbackの音が印象に残っています。2013年からはソフト・シンセを使い、以降はライブのたびにハード・シンセとの割合が変化しました。僕は2014年の前半に行なわれた「TM NETWORK 30th 1984~ the beginning of the end」のセットが好きですね。Studiologic社のSledge、Access社のVirus TIというハード・シンセがいい音を出していました。

***

2014年の10月から始まった「TM NETWORK 30th 1984~ QUIT30」ではハード・シンセの割合がぐっと下がり、すっきりしたセットになったと観客席から見て思っていました。それは、ソフトウェアの画面を映すディスプレイがMacではなく、透明なプレートに変わったことも影響していたのかもしれません。ライブでは「ディスプレイがない? でも小室さんは画面を見ているっぽい?」と、どうなっているのかさっぱりわからなかった。実際は床に置いたプロジェクターを使い、プレートの裏からソフトウェアの画面を投影していました。

ソフト・シンセにはハード・シンセより多くの音が入っているので、必然的にセットの雰囲気はすっきりしたものになります。しかしながら、ぐるりとハード・シンセに囲まれて演奏する姿は、小室さんの代名詞でもあります。キース・エマーソンやリック・ウェイクマンに影響を受けて始めたスタイルですが、すでに小室さんのものとして定着していますよね。ソフト・シンセがメインになってハードが減ると、音として問題がなくても、少し物足りない。ライブのビジュアルとしてランドマーク的な存在は必要かなと思います。…と言いながらも、別の角度から見てみましょう。

***

「TM NETWORK 30th FINAL」のセット、すなわちコンピュータ3台ぶんのソフト・シンセと4台のハード・シンセが、ちょうどいいボリュームということになったようです。ソフト・シンセはこの3年で最も多くなり、外から見える以上の音をコントロールしていたことになります。複数のハード・シンセを弾くよりも、ソフト・シンセの音を使い分ける方がハードルが高い気がします。

過去の言葉を思い出します。『キーボード・マガジン』の2014年秋号* で、言葉が氾濫する今だからこそ選び取るセンスが重要になると小室さんは語りました。それは音についても同じであり、出したい音がイメージできているなら、選び取ることは難しくないと言いました。小室さんがすごいのは、それをライブというスリリングな場面でやっているんですよね。こうして3年間の集大成とも言えるライブで、実は一番すごいことをやっていたのかもしれません。

* inthecube: キーボード・マガジン No. 386 特集 TM NETWORKの音楽

[PART2] キーボード・マガジン No. 389 小室哲哉が語る JD-XAシンセサイザー

2015.06.16
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by mura-bito | 2015-06-16 22:08 | Music | Comments(0)
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