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音楽と物語に関する文章を書いています。
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[PART3] TM NETWORK 30th FINAL
TM NETWORK 30th FINAL
2015-03-21&22 at Yokohama Arena


JUST LIKE PARADISE/RHYTHM RED BEAT BLACK/CHILDREN OF THE NEW CENTURY/HERE, THERE & EVERYWHERE/SCREEN OF LIFE/BIRTH/A DAY IN THE GIRL'S LIFE/CAROL (CAROL'S THEME I)/GIA CORM FILLIPPO DIA/IN THE FOREST/CAROL (CAROL'S THEME II)/JUST ONE VICTORY
INTERMISSION/月はピアノに誘われて/あの夏を忘れない/TETSUYA KOMURO SYNTHESIZER PERFORMANCE/GET WILD/WE LOVE THE EARTH/BE TOGETHER/I am/FOOL ON THE PLANET/ELECTRIC PROPHET

[PART2] TM NETWORK 30th FINAL

シンプルなリズム・トラックが鳴り響くなか、コンサートは幕間に入ります。ステージ上では、ソフト・シンセの画面を映すモニターが光を放っています。音は少しずつ形を変え、色が赤から橙、黄、緑、青、紫と変わっていくように、滑らかに移ろう。音が増えるかと思えば減り、気づけば新たな音が潜り込んでくる。そのまま輪郭が見えて、ひとつの曲が浮かび上がってくると予想するも、音は破片のまま消えていきました。

ステージに光が戻ると、木根さんが登場します。ステージ中央に置かれたキーボードの前に座ります。葛Gは椅子に座ってアコースティック・ギターを爪弾き、Ruyはエレクトロニック・パーカッションやその他の打楽器を叩きます。スクリーンには青白く光る満月が映し出されています。木根さんは鍵盤を鳴らし、「月はピアノに誘われて」を歌い始めます。薄く重なる音が心に響きます。コンガやボンゴが鳴らす音は温かく、チューブラー・ベルズが奏でる音色は美しい。満ちていた月は音と声とともに欠けていきます。

連鎖する『EXPO』の記憶。「月はピアノに誘われて」に続き、「あの夏を忘れない」が披露されます。雰囲気は一転して、ハウス系エレクトロの音が会場を巨大なクラブに変えます。アルバム『EXPO』の中でも一際ハウス・ミュージックの色が濃く、それでいて日本語で綴られた歌詞が、英語詞で統一された「JUST LIKE PARADISE」とはまた違った表情を演出します。夏の残り香を漂わせる言葉が肌をなでるように届いてくる。

ぐるぐるとループして螺旋を描くシンセサイザーの音に、鋭角的なギターの音が絡みつきます。曲線と直線が交差するイメージが浮かびます。ウツの歌は色気に満ちており、心地好く観客を酔わせます。最後はギター、リズム、シンセサイザーと音が抜けていき、音の空白に響くのはリフレインするコーラスのみ。リフレインが生み出す高揚感が頂点に達したところで、カット・アウトして曲が終わります。

ステージの天井には、交差する直線と二つの円が組み合わさったトラスが浮かんでいます。ライフルの照準マークのようなかたちをしている。トラスにはいくつものLED照明が取り付けられています。そこから放つ光の束が、小室さんに集中します。ソフト・シンセをコントロールする三台のハード・シンセが三方に置かれ、残る一画に、四台のハード・シンセが縦に積み上げられています。この三年間で小室さんが使用するシンセサイザーはめまぐるしく変わり、ブースの雰囲気もコンサートのたびに変わりました。ソフト・シンセを導入してからはハード・シンセの数が減りましたが、音色の数はむしろ増えたのではないかと思います。

小室さんは、強烈なキックとベースの音を流しながら、さまざまなソフト・シンセの音を鳴らします。やがて「SELF CONTROL」のメロディやコーラスを鳴らして観客を煽り、続いて「DIVE INTO YOUR BODY」のサンプリング・コーラスを響かせます。音はどんどん変化していき、DUBSTEP系の音を前面に出す場面もありました。やがて、小室さんのプレイに合わせて、ステージに特効の火柱が噴出します。音と光に加えて炎も加わるスペクタクルが会場を支配します。

Roland社のJD-XAの鍵盤を叩くと、「GET WILD」のサンプリング・フレーズが飛び出す。シンセサイザー・パフォーマンスの勢いそのままに、「GET WILD」に突入します。「GET WILD 2015 -HUGE DATA-」として会場で販売された音源をもとに、その場で新たな音を組み込みます。2013年におけるEDMの要素を取り込んだモデルチェンジには、携帯電話からiPhoneに変わったようなインパクトがありました。2014年にはOSのアップデートともいえる改造が施され、ふたつのツアーでは、コンサートのたびにマイナーチェンジを繰り返しました。2014年の前半と後半では、印象が異なるくらいに変わっていた。その最終形が2015年の「GET WILD」です。

最後のサビのリピートが終わると、一瞬の空白を挟み、2015バージョンのアウトロが飛び出し、会場の隅々に広がります。ソフト・シンセで組み立てたフレーズは、EDMのトップDJが書いてもおかしくないキャッチーさと中毒性を持っています。こうしたフレーズが生まれて進化してきたのが2014年と2015年の特徴ですね。ただイントロとアウトロを伸ばしたわけではなく、EDMのメイン・ストリームを意識したアップデートを繰り返してきました。

最上段に置いた赤いハード・シンセ、Nord Lead 3を持ち上げて、小室さんがステージ中央に進みます。鍵盤を押し込みながら、いくつものつまみを回して音を歪ませます。シンセを垂直に立てて、時として膝で鍵盤を押し込む。音がぐにゃぐにゃと変化し続け、満足したところで両手で持ち上げ、放り投げる。弾ける爆音! 音とともに弾けた特効の光はとても強烈であり、しばらく目に焼き付きました。2012年のコンサートで初めて体験した爆音の特効と同じくらい驚きました。

[PART4] TM NETWORK 30th FINAL

2015.03.27
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by mura-bito | 2015-03-27 21:47 | Music | Comments(0)
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