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ワイルドじゃなくてもいいからタフになりたい
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Scene5/SELF CONTROL -- the beginning of the end
TM NETWORK 30th 1984~ the beginning of the end

TM NETWORK 30th 1984~ the beginning of the end

TM NETWORK


カプセルの中の様子が変わっています。直立していた生命体は椅子に座らされており、頭部と思わしき部分には髪の毛らしきものが見えます。長くて、肩のところで結んでいる。二人の潜伏者は視線を交わして、それぞれの作業を続けます。胸の高さまで上げた自分の両手を見ている、直立した少女の映像。白いワンピースと緑のトップスを着ている。無数の三角形が、桜がひらひらと舞うように、少女の周りを漂い、消えていきます。少女は手を下ろすと、前を見つめる。手を上げて、眺めて、下ろす。プログラムされた行動を繰り返す。二人の潜伏者は作業を終えたことを確認し合うと、その場を去ります。

ドアが閉じると、身体が一気に引き戻されます。ドアが閉じます。重力から解き放たれたかのように、身体は前に進みます。ドアが開きます。メイン・ブレインの一室。身体は前に進み続け、またしてもドアがすっと開きます。同じような部屋がある。前進は止まりません。移動して、ドアが開き、部屋に入り、移動して、ドアが開く。音はスピードを上げ、キックとハイハットが刻むリズムが高揚感を生み出します。

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シンセサイザーのリフが飛び出し、一気に「SELF CONTROL」の世界が広がります。シンセサイザーのリフが曲のイメージを導いている。「サビよりもイントロが盛り上がる」とは、書いた本人の言葉です。リフはイントロを走り抜けて歌の後ろでも鳴っていますが、メロディは別のもの。その後、BridgeとしてBメロを挟み、間髪入れずに再びリフが飛び出します。サビのメロディはリフと同じであり、一体化して駆け抜けていきます。この曲の爽快感はやはりシンセサイザーのリフに起因するのでしょう。何も考えずに聴いていても気持ちよかったのですが、こうして小室さんの言葉をもとに聴き込んでみると、新たな魅力を発見することができます。

「SELF CONTROL」は1987年にシングルとしてリリースされ、その直後に発表したアルバムの表題曲になりました。アルバムは売り上げを伸ばし、「SELF CONTROL」の雰囲気そのままにTM NETWORKも加速していきます。その延長線上に「GET WILD」のヒットがあったのですね。シンセサイザーを前面に押し出すことでTM NETWORKのイメージは確立しましたが、それはやはり「SELF CONTROL」のイントロがあったから。そう考えると、あのリフの魅力は思っている以上に大きく、TM NETWORKにとって重要だったわけですね。

2014年のリメイクでは、四つ打ちの分厚い音にシンセサイザーのリフが乗り、風を切って疾走していきます。ステージでも四つ打ちを土台にして、それぞれの音が乗ります。粘り気のあるキックの音がずしりと響き、身体の中のリズムと呼応して快感を生み出す。そこにシンセサイザーのリフを浴びると、もはや楽しいとしか言いようがない。時間が経つことで熟成されるメロディもありますし、こうしていつまでも瑞々しさを保つメロディもある。かつてTM NETWORKの背中を押したメロディは、新たな音に乗って、今もなお前に進む力となっています。

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記憶が巻き戻される。そこにあるのはバトン。バトンといえば、1987年のライブ「FANKS CRY-MAX」で「SELF CONTROL」を演奏した時に登場しました。そのバトンは翌年のライブ・ツアー「KISS JAPAN TOUR」で地球から空へ、宇宙へと送り出されました。同じバトンなのか、あるいは異なる意味、役割を持つ新たなバトンなのか。記憶とイメージが錯綜する中、潜伏者のひとりがバトンを手にします。

RETRACE/LOUD/Scene1/COME ON LET'S DANCE/KISS YOU
Scene2/永遠のパスポート/ACCIDENT/金曜日のライオン
Scene3/RAINBOW RAINBOW/BE TOGETHER/CUBE
Scene4/I am/JUST ONE VICTORY/KEYBOARD SOLO/GET WILD
Scene5/SELF CONTROL/Scene6/BEYOND THE TIME/Scene7


2014.10.09
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by mura-bito | 2014-10-09 21:42 | Music | Comments(0)
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