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Krewella – GET WET
GET WET

GET WET

Krewella


Krewella(クルーウェラ)の音の特徴は、ロックやポップスとバランスをとったEDMサウンド。アルバム『GET WET』では、ポップスとEDMが混ざり合い、ロックとEDMは火花を散らしています。『GET WET』はEDMらしさを存分に味わえる作品なので、EDMに興味を持ち出した人にもグサグサ突き刺さるでしょう。一方、ポップスやロックに馴染んでいる人にとって、このアルバムは新たな世界として映ることと思います。EDMは、アンダーグラウンドな部分も魅力的ではありますが、ポピュラーな要素を否定せずに広がっていくところも魅力と言えます。境界線を越えるのがEDMなのです。

アルバム『GET WET』には、グループの代表曲である「Alive」も収録されています。YouTubeで公開されているミュージック・ビデオに使われた音源とは少し異なり、イントロとアウトロ、そして途中に音が追加されていますね。アルバム・バージョンを聴いてからショート・バージョンを聴くと、その編集センスが優れていることが分かります。曲のエッセンスをうまくピックアップしている。アルバム・バージョンの方は、短編映画を観ているかのような気分になりますね。新たに加えられた音が曲の起伏を印象づけるのに一役買っています。



Krewella – Alive

アルバムは「Live for the Night」から始まります。Wobble Bassの音が叩きつけるように鳴るDUBSTEPサウンドに、ヴォコーダー処理されたボーカルが乗る。ソフトウェアを介してエフェクトを施されたYasmineの声は、ラップの雰囲気を漂わせる歌い方と相俟って、メタリックな輝きを帯びます。コンピュータによってプログラムされた音声が意思を持ち、エモーショナルな声に変わった。そんなイメージが浮かびます。「Alive」のアコースティック・バージョン* では、サウンドを薄くすることでJahanとYasmineの歌声の素晴らしさを伝えています。一方で、ボーカルを徹底的に加工した「Live for the Night」のような曲では、彼女たちの歌声の新たな魅力を示しています。

KrewellaのサウンドがロックやポップスとEDMのミクスチャーであると僕が思うのは、そこに聴きやすさがあるからです。メロディがとてもきれいで親しみやすいので、ダンス・ミュージックのノリに抵抗がなければ、あるいは少しばかりの抵抗であっても、その音楽をすんなりと聴くことができるでしょう。「Enjoy the Ride」、「Come & Get It」、「We Are One」、「We Go Down」、「Killin' It」、「Human」など、アルバムに収録された曲は、厚みのあるポップスとしても、DUBSTEPやドラムンベースといったダンス・ミュージックとしても聴けます。



Krewella – Live for the Night

「Dancing with the Devil」では、Fall Out BoyのPatrick Stumpがボーカルで参加し、Jahan、Yasmineとのハーモニーを聞かせてくれます。また、Travis Barkerの叩く音がサウンドに織り込まれ、エレクトロニック・サウンドと激しいビートがせめぎあいます。これはロック? EDM? そんなことは気にならなくなるくらいに、オリジナリティあふれるサウンドの渦に聴く人を巻き込んでゆく。繰り返しますが、境界線を越えるのがEDMです。見知らぬ世界に足を踏み入れるきっかけを生むのなら、EDMの要素が拡散していくことは評価すべきなのではないでしょうか。

SoundCloudでは『GET WET』をまるごと聴くことができます。試聴ではなく、曲の頭から終わりまでが再生されます。EDMアーティストとしては後発だったためでしょうか、魅力を知ってもらおうとしてすべての曲を無料で聴けるようにしたのかもしれません。アルバムがリリースされた今でも、同じようにまるまる聴けることに驚きます。こうした仕掛けがあるからファンが増え続けるわけで、1曲や2曲のストリーミングでは太刀打ちできません。もちろん、音楽的な魅力があることが前提ですよね。

SoundCloud: https://soundcloud.com/krewella/sets/get-wet

* inthecube: Krewella – Alive -Acoustic Version-

2014.08.10
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by mura-bito | 2014-08-10 10:09 | Music | Comments(0)
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