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音楽と物語に関する文章を書いています。
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L PACK – 現在民藝館2014
松本市で毎年五月に開催されているイベント「工芸の五月」。その一環として、L PACKという二人組が「現在民藝館」という企画を行ないました。松本のどこかで買った雑貨や、知り合いの作家がつくった作品を集め、それぞれ2つを対にして並べる、というインスタレーションです。展示が終わった後、片方を地中に埋めるそうな。
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テーマは「forward the letter to him」。今、我々が目にしているものは、10000年後の人間が見たら何を感じるのか。それは、遠く遠く、はるか彼方の、想像も及ばぬ先の未来の誰かに向けた手紙。何も語らないメッセージを受け取った人は、想像を重ねて、その人なりの世界を思い描くでしょう。
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L PACKにとって「工芸の五月」は、同じ場所で何度も展示を行なっている、おなじみのイベントです。「池上邸」という個人の邸宅の一画に蔵があるのですが、そこで展示が行なわれています。数年前にも僕はここを訪れ、L PACKの方に淹れてもらった珈琲を飲みながら、別のインスタレーションを鑑賞しました。今回も珈琲をいただき、作品について話したり、居合わせた信州大学の卒業生と世間話をしてみたり。
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かつての僕にとって、松本は日常のひとコマでした。今は日常ではないけれど、こうして松本を訪れると、「帰ってきた」という感覚に陥ります。特急列車を降りてプラットフォームを歩き、改札を抜けて駅の外に出ると、そのわずかな間に身体が松本の空気と時間を吸い込む。日常に組み込まれていた松本の感覚がよみがえり、ずっとここで過ごしていたかのようにすら思えます。それは日常と呼べるのか、日常の幻をまとった非日常なのか。インスタレーションを目の前にして、ふと考え込みました。

2014.05.09
by mura-bito | 2014-05-09 23:14 | Visualart
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