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音楽と物語に関する文章を書いています。
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[STORY] TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-
TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-
2013-07-20&21 at SAITAMA SUPER ARENA


OPENING / CHILDREN OF THE NEW CENTURY / IGNITION, SEQUENCE, START / BEYOND THE TIME
HUMAN SYSTEM / HERE, THERE & EVERYWHERE / Green days 2013 / CAROL Part 1 (A DAY IN THE GIRL'S LIFE
CAROL'S THEME 1) / CAROL Part 2 (IN THE FOREST / CAROL'S THEME 2) / JUST ONE VICTORY / 一途な恋
DIVE INTO YOUR BODY / COME ON EVERYBODY + COME ON LET'S DANCE / BE TOGETHER / GET WILD
DAWN VALLEY / RESISTANCE (7/20) / I am (7/21) / LOVE TRAIN / ENDING

会場に足を踏み入れたとき、目に飛び込んできたのは大きな木々や道。そして聞こえるのは音楽ではなく、鳥のさえずりや虫の音。シアトリカルなものになるとは聞いていたけれど、このステージは想像の枠外にありました。物語への期待は否応なしに高まります。プロローグが始まり、予想もしなかったキャストと予想もできない展開を含みながら、物語は進みます。Incubation Periodにも登場した謎の男女3人、キャロルを思わせる少女、車椅子に乗った老婦人とその旦那、1950年のアメリカで暮らす人々、そしてTM NETWORKの3人。台詞は一切ありません。音楽と、演技と、映像が物語を紡ぎます。僕らはイマジネーションをフルに解放して、ステージに存在する世界の中に没入します。

- STORY -

タイムマシンから登場したのは、少女、そして老婦人。小室さんの言葉を借りれば、少女はキャロルの娘。とすると老婦人は一体誰なんだろう?「Green days 2013」の途中で車椅子に乗って登場し、そして旦那と思しき人物が道端の花を摘んで彼女に渡します。彼女の顔に表情はなく、花を手にする意思すらなさそうに見えます。それでも彼は彼女に花を持たせます。「Green days 2013」の優しい音と、愛する人に心情を吐露するような言葉が響き渡ります。キャロルの晩年なのかなとも思いましたが、そうであってもそうでなくとも、おそらくはどちらでもいい。ここでは人生の最期に近づく2人の関係性にフォーカスすべきなのでしょう。ただ、タイムマシンから出てきた人物のうち一方がキャロルの娘ならば、もう一方について想像を巡らせたくなりますよね。

中盤に披露されたCAROL組曲のパフォーマンスが語っていたものは何か。未来から来たキャロルの娘が1950年代のアメリカで、そこに生きる人々と仲良く過ごす、というエピソード。最後の「CAROL'S THEME 2」で音が激しく暴れるのですが、ステージ後方のスクリーンに映し出された写真はロンドンの情景でした。1950年代のロンドンだったのでしょうか。ビッグ・ベンを始めとしたモノクロームの写真は不安な気持ちを呼び起こします。耳を塞いで叫んでいる人の写真もスクリーンに映し出され、それらはステージにいる人々の心の中を表わしているかのよう。荒ぶる音が一瞬途切れると、人々がふっと顔を上げます。ウツ(の姿をした宇宙人)も、木根さん(の姿をした宇宙人)も、同じ仕草をしました。音が鳴り始めると、元の方向に向き直ります。再び音が止みます。すると、またも人々が顔を上げ、客席の方をそろって向きます。それはとてもシュールな光景であり、不条理劇の一幕を思わせました。

Incubation Periodに登場した3人の男女は、TM NETWORKの3人から調査を引き継ぐ役割を担っています。TM NETWORKは地球を調査する任務を2014年に終えることになっており、それまでは新しい3人と並行して任に当たります。"FINAL MISSION" とは、そのことを指します。3人の男女は地球のあちこちに、いろいろな時代に潜伏して、人間とは何なのかを調査する。今回の物語は1950年のアメリカに降り立った新しい3人にフォーカスします。本来ならTM NETWORKは新しい3人を見守るべき存在なのですが、こっそりと介入して手助けをします。あるいは生来の好奇心から首を突っ込んでみたくなる。

物語の終盤、めまぐるしく場面が転換し、特効や効果音もふんだんに使われます。繰り広げられたパフォーマンスは今回の物語の核であり、次の物語の布石となるのでしょう。新しいものに直面したとき、人間は受容するのか、それとも排除するのか……おそらくは、どちらもあり得る。人間とは受容と排除の両面を併せ持つことを視覚的・聴覚的に表現したのが「FINAL MISSION -START investigation-」でした。さて、こうして物語の大枠といくつかの細部が明らかになったわけですが、これからどのように、そしてどこに進んでいくのでしょうか。いくつも残る謎は、ある程度は自らのイマジネーションでつなぎ合わせますが、コアとなる謎は次回のステージを待つべきでしょう。そのひとつがキャロルの娘であり、新しい3人の行く先であり、そしてFINAL MISSIONを終えた後のTM NETWORK…ですね。

- SOUND -

2013.08.05
[PR]
by mura-bito | 2013-08-05 22:18 | Music | Comments(0)
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